ココアにカフェインはどのくらい含まれてる?飲む際の注意点を知ろう!

ココアには健康効果があるとTVや雑誌で話題になってから、普段の生活や妊娠中に取り入れている人も少なくありません。

健康効果に目がいきがちであまり知られてはいませんが、ココアにはカフェインが含まれている事を知っていますか?カフェインは妊娠中に摂取量を制限するべき項目の1つでもあり、乳幼児や子供への影響も気になるところです。

ここでは、ココアのカフェイン量や妊婦への影響、またココアの効果について詳しく記事でご紹介します。

ココアとカフェインについて

hands-2430200_960_720

カフェインは妊娠中や授乳中に気をつけるべき1つの項目で、摂取をしすぎると体に悪影響を及ぼすことを知っている人は多いと思います。コーヒーやお茶などにカフェインが含まれているのは有名な話ですが、実はココアにもカフェインが含まれています。

ここでは、ココアのカフェイン量はどのくらいなのか、またココアやカフェインの概要についてご紹介します。

ココアとは?

ココアとはカカオ豆を原料とした粉末です。カカオは高温多湿な地域で栽培され、西アフリカや中南米、東南アジアが主な生産地です。このカカオ豆を発酵・焙煎させた後に、種皮と胚芽を除いたものをカカオマスと呼び、こちらから一定の割合のココアバターを分離した固形分を粉砕した粉末がココアになります。

チョコレートの原料も同じで、ココアバターを加えて油脂分を増やしたものがチョコレートになります。純ココアパウダーはチョコレートケーキなどのお菓子を作る時に用いられたり、飲み物にするのが一般的です。甘いココアが好きな方は、既に砂糖や粉乳を加えた調整ココアが人気です。

また、「ホットココア」と「ホットチョコレート」は、原料が同じな為、味もほぼ一緒ですが製法が異なる為、別物として扱われています。カフェやレストランで出されるホットココアやホットチョコレートなどの飲み物は別のものとして表記されています。

ココアの成分と特徴

ココアの中で特に注目したい成分は「ポリフェノール」「テオブロミン」「ミネラル」「食物繊維」です。ポリフェノールは赤ワインに含まれている事で多くの人に知られていますが、ココアには赤ワインよりも多く含まれています。

テオブロミンという成分はホッとさせるリラックス効果のある成分です。また、ココアにはカルシウム、マグネシウム、銅、亜鉛などのミネラルが豊富に含まれており、牛乳と合わせて飲むとカルシウムとマグネシウムのバランスがより良くなると言われています。

他にも、ココアにはゴボウやセロリ以上に食物繊維を含んでいる為、便通をよくする効果もあり、健康効果のあるものとしてTVや雑誌などで度々紹介されています。

ココアの成分

ココアに含まれている成分は・・・

  • テオブロミン
  • カフェイン
  • 食物繊維
  • ポリフェノール
  • 亜鉛
  • 鉄分
  • マグネシウム
  • カリウム

ココアとミロの違い

ココアの風味に似たものでミロという飲み物があります。こちらは、ネスレ社が発売している麦芽エキスを成分とした麦芽飲料です。

ココアの成分も含まれていますが、ビタミンやミネラル、カルシウム、鉄分などがココアよりも豊富に含まれており、栄養補助ドリンクとして取り入れている方が多いです。

カフェインとは?

カフェインは夜眠れなくなったり、妊娠中に悪影響を与えるという認識があり、健康被害を気にして避ける方がいます。ココアにも微量ではありますが、カフェインが含まれているので、気になって避けてしまう人もいるかと思います。

カフェインの効果には覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用があります。その為、飲みすぎると覚醒効果で眠れなくなったり、めまいが起こることがあります。しかし、カフェインの摂取を抑えれば、健康への被害はありません。

カフェインは健康な成人では1回200mg以下、1日400mgまで摂取しても健康への影響はないと言われています。また、妊婦さんの場合の1日のカフェインの上限は200mg~300mgです。

ココアのカフェイン量

ココアは一般的に1杯(100mlあたり)10mg以下と言われていますが、製品によって異なり、4mg~30mg程度で表記されています。

どちらにせよ微量のカフェイン量しか含まれていないので、1杯飲んだとしても影響を及ぼすことはないと言えます。妊娠中でカフェインを抑えたいという方は、柿の葉茶、タンポポコーヒー、そば茶、麦茶などのお茶もオススメです。

■種類:100mlあたりのカフェイン量

  • エスプレッソコーヒー:280mg
  • 玉露:120mg
  • ドリップコーヒー :90mg
  • 栄養ドリンク:50mg
  • レギュラーコーヒー:45mg
  • 抹茶 :30mg
  • 紅茶:20mg
  • ほうじ茶:20mg
  • ウーロン茶:20mg
  • 緑茶:20mg
  • 玄米茶:10mg
  • ダイエットコーラ:15mg
  • コーラ:12mg
  • マテ茶:10mg~70mg
  • ココア:4mg~30mg
  • そば茶:0mg

ココアを摂取する際の注意点

hot-chocolate-1058197_960_720

妊娠中や授乳中のママ、また子供に飲ませるものは、どうしても敏感になります。「カフェインの摂取のしすぎはよくない」という話を聞いてから、カフェインに対して過剰に反応する人もいます。しかし、注意点を守ればココアは健康効果のある飲み物です。

ここでは、どんな事に気をつけるべきかココアの摂取する際の注意点についてご紹介します。

カフェインの量

ココアにはカフェインは微量にしか含まれていないため、1日1杯飲んだとしてもカフェインによる悪影響を受ける事はありません。

妊婦さんの場合の1日のカフェインの上限は200mg~300mgと言われており、一般的にココアには100mlあたり10mg以下のカフェインしか含まれていません。

テオブロミンの作用

ココアにはコーヒーや紅茶、緑茶などには含まれていない「テオブロミン」という成分があります。これは、カカオに含まれている苦み成分でもあり、自律神経を調整しリラックス効果があります。ココアを飲んだときにホッとした気持ちになるのはこのテオブロミンのおかげです。

この成分はリラックス効果がある一方で、中枢刺激作用もあり気管支拡張や利尿作用も引き起こします。この作用はカフェインの作用とも似ていますが、中でも利尿作用がカフェインよりも強いのが特徴です。

妊娠中はトイレに行く回数も増えるので、ココアを飲みすぎると更にトイレに行く回数が増えてしまいます。このような理由から妊娠中や授乳中の方は、摂取のしすぎを控えた方がいいと言えます。夕方以降に飲みたいという方は牛乳を多めにするなどして工夫しましょう。

妊娠や授乳中は我慢しなければいけない事も多く、全てを我慢するとストレスになってしまいます。ココアやミロなどの飲み物は、様々な効果が期待できるだけでなく、単純に味が好きな方も多いと思います。適正量さえ守っていれば飲んでも問題ないので、あとは1日のカロリーのバランスや摂取量をみて、取り入れるようにしましょう。

糖分の量

妊娠中に注意するべきことはカフェインの量よりも糖分の量です。市販のココアには純ココアと呼ばれるココア100%のタイプのものと、乳脂肪分や糖分が配合されて甘くて飲みやすいミルクココアというものがあります。

このミルクココアは甘くて飲みやすいのですが、糖分がたくさん入っています。「カフェインが少ないからココアは平気だわ」と思ってたくさん飲んでしまうと、糖分の過剰摂取により体重が増えすぎたり、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群にかかる可能性が高くなります。

どんな飲み物や食品でも摂取のしすぎはよくありません。普段の食生活とのバランスも配慮しながら1日1杯を目安に抑えるようにしましょう。

また、ピュアココアを購入すれば、自分で砂糖や牛乳の量が調整できるのでお勧めです。妊娠中は赤ちゃんに栄養がいきやすくなり、カルシウムも不足しがちです。ココアに牛乳を合わせるとカルシウムも補うことができる他、イライラを沈めて安らぐ効果をもたらせてくれます。

高カカオチョコレート

「ココアは大丈夫だから、チョコレートも大丈夫なはず」と同じ原料で作られているので大丈夫だろうと考えてしまうのは危険です。中でも、気をつけるべきは高カカオチョコレートです。通常のチョコレートのカカオの量は30%~40%ですが、高カカオは70%以上などカカオの量が多くなっています。

チョコレートにもカフェインの量が微量しか含まれていないので、カフェインによる興奮作用や利尿作用はほとんど見られません。しかし、ココアに含まれているテオブロミンはココアよりもチョコレートの方が含有量が高い為、子供が食べ過ぎてしまうと中枢刺激作用で普段よりもテンションが高くなったり、暴れるといった症状が現れる可能性があります。

高カカオチョコレート100gあたりに含まれるテオブロミンは580~1100mgで、カフェインは68~120mg程度です。妊婦、授乳中の方や子供は摂取しすぎないように注意をし、チョコレートを摂取する際には出来るだけミルクチョコレートなど、カカオの含有量が少ないものを選びましょう。

ココアの健康効果について

spoon-316577_960_720

秋~冬の寒い季節に変わると「無性にココアが飲みたい」となる人もいます。このように、単に美味しいという理由でココアを飲む方もいますが、健康や美容の為に1日1杯飲んでいる方も増えてきています。

ココアにはこれからの季節に1杯飲むべき理由がたくさんあるんです。ここでは、ココアの健康効果について詳しくご紹介します。

リラックス効果

ココアに含まれているデオブロミンには、幸せホルモンといわれる脳内物質のセロトニンに働きかける作用があり、飲むとリラックス効果やストレス解消が期待できます。

ココアを飲んでホッとした事があると思いますが、これは単なる錯覚ではなくこのデオブロミンの効果によるものです。

快眠効果

眠れない夜の対処法にココアを飲むのがオススメです。カフェインは覚醒作用があるので「寝る前に飲むと眠れなくなるのでは?」と思っている人も少なくありません。

ココアを飲んで快眠効果を得るには、飲む時間帯が重要です。カフェインは飲んで30分前後に覚醒作用が現れ、8時間~半日以上継続すると言われています。また、普段カフェインを摂取していない人が摂取すると、覚醒作用の影響を受けやすくなります。

しかし、ココアにはテオブロミンという成分が含まれておりこの成分は、自律神経の働きをコントロールするため、気分がリラックスして眠りに入りやすくさせてくれます。快眠効果を得るのであれば、睡眠前に飲んですぐに寝るようにしましょう。

便秘の解消

食物繊維が腸の働きをよくしてくれるという事は皆さんも知っていると思いますが、ココアには30%もの食物繊維が含まれています。この量は野菜や果物よりもはるかに多く、ココア1杯飲むだけでもトマトジュースの2倍~3倍の食物繊維が取れます。

また、ココアに含まれる食物繊維は不溶性のため、水に溶けずに胃や腸で水分を吸収して膨らみ便のかさを増したり、腸を刺激して蠕動運動を活発にして便秘が解消されます。そして、便秘解消によりポッコリお腹が解消されたり、デトックス効果によるダイエット効果も期待できます。

ダイエット効果を期待している方は、砂糖や乳製品が含まれない純(ピュア)ココアやカロリーが抑えられている商品を選ぶのがオススメです。

森永公式サイト:ミルクココアカロリー1/4スティック5本

便の匂い・体臭を解消

ココアに含まれているリグニンと呼ばれる食物繊維は、便の匂いを吸収する働きもある為、臭い便の匂いや体臭を軽減する事ができます。

また、ポリフェノールには腸内環境を整えて善玉菌を増やし悪玉菌を減らす効果もある為、この2つの効果により便の匂いを解消することが期待できます。

冷え性改善

冷え性の予防としてよく取り上げられる食べ物と言えば、生姜だと思います。しかし、ココアには生姜よりも体を長時間にわたって温める効果があると報告されています。

生姜は摂取後に温度がすぐに上昇しますが、その後急速に温度の低下が始まります。一方でココアは温度が低下するのが緩やかで長く冷えを抑制してくれます。両方とも冷え性に効果のあるものなので、冷え性の方はこの冬に是非取り入れていきましょう。

風邪・インフルエンザ予防

人の体には生まれながらに免疫が備わっています。これは、異物が体の中に入ってきた時に戦う抵抗力のことです。この免疫の中でもNK(ナチュラルキラー)細胞と呼ばれるものが、最強の免疫細胞と呼ばれ体全体をパトロールしながら、がん細胞やウイルス細胞を攻撃してくれています。

ココアを摂取するとこのNK細胞の増殖の上昇率が上がるといわれている為、風邪やインフルエンザなどの予防効果が期待できます。

老化現象防止

カカオに含まれているポリフェノールは活性酸素を抑える働きがあります。この活性酸素は、人が酸素を取り込む際に出来るものですが、増えすぎると体を老いさせると言われています。

体が老いるという事は単にしわやしみができるだけでなく、動脈硬化やがんなどの生活習慣病の原因になります。活性酸素が関係している主な病気は、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、がん、糖尿病、胃潰瘍、肺炎、脳血管性痴呆症、アルツハイマー型痴呆症、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、白内障、未熟児網膜症などが挙げられます。

美容効果だけでなく、がん予防や多くの生活習慣予防としても効果的です。

貧血改善

ココアにはミネラルが含まれており、特に鉄や亜鉛、マグネシウムなどは貧血改善に効果的な成分です。貧血の原因には様々な事が挙げられますが、中でも多いのが鉄欠乏症による貧血です。

その為、鉄分を多く含むココアを摂取することで貧血が改善された例も少なくありません。また、リラックス効果や活性酸素除去の働きにより血液の巡りも改善され、これらの作用も貧血改善に役立ちます。

集中力・記憶の向上

ココアに含まれているテオブロミンには集中力や記憶を向上させ、脳を活性化させる効果があります。

冬の寒い季節は受験シーズンでもあり、勉強や仕事など気分を変えたいときにはピッタリの飲み物です。

傷の回復を早める

転んで傷口が出来たり、火傷により炎症が起こった際、ココアを飲めば傷の治りが早くなります。皮膚が再生するのには亜鉛が必要不可欠で、ココアには亜鉛が多く含まれいる為、このように言われています。

また、ココアに含まれているポリフェノールには炎症を抑える効果もある為、この2つの効果で傷を早く回復させることが期待できます。

おわりに

ココアはただ単に美味しいだけでなく健康効果も抜群です。1日1杯であれば妊娠中のカフェインの基準も超えることはなく、安心して飲むことができます。

また、これからの受験シーズンや冷え対策としても1日1杯のココア生活、始めてみてはいかがでしょうか。

関連記事として、

無水カフェインとは?効果・効能を知ろう!飲み過ぎの注意点はなに?

ウーロン茶にもカフェインは含まれている!注意点と飲み方を知ろう!

カフェイン中毒の症状を紹介!1日の量はどれくらい?

これらの記事も読んでおきましょう。

  
/* */
  
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする