乳首が痛い原因って何?考えられる病気や対処方法を紹介!

女性特有の胸の痛み、それも乳首が痛いことは、ちょっと気が滅入ります。子供が生まれての授乳期のときならまだわかりますが、それ以外の時に痛くなるのは、何か病気でもあるのか、それとも別の影響なのか、ちょっと気になります。これらの乳首の痛みは、病気の影響と、成長期の影響とに分かれます。

それと、特に注意しなくてはいけないのが、最近の若い女性が乳がんを患うことです。ついこの間も、ある有名人が進行性の乳癌だとの発表があったばかりです。若いと進行も早いというのが進行性のがんの特徴でもあります。さて、今回は乳首が痛いその原因や対処法をご紹介いたします。

授乳期の痛み

母乳01

授乳期に発生する乳腺の痛みは、出産を経験したことのある女性にしかわからない症状です。

この胸の痛みの原因と対処方法について紹介していきます。

原因と症状

子供が生まれて授乳期になると、赤ちゃんに乳を上げる関係上、痛みが発症することがあります。乳をあげずに、市販のミルクなどをあげると、当然乳が溜まってきます。

ある程度は適度に乳を絞り出さないと張ったりして痛みを生じます。それほどの痛みはないということですが、多少不快に感じるかもしれません。

また妊娠初期症状でも母乳の張りや乳痛や乳首のひりひり感などの痛みの症状が現れることがあります。生理前に黄体ホルモン(プロゲステロン)が生成されてこの様な症状を引き起こすこともありますが、妊娠するとさらにこのホルモンが生成されるので胸への症状が大きくなります。

妊娠中期や後期でも同じように、産後の授乳に備えて乳管や乳腺が発達するためこの様な症状が現れやすくなります。

さらに排卵が行われるタイミングでは基礎体温が上がり乳首痛が起こる場合があります。生理予定日を10日過ぎても生理が来ない場合に加えて体温が基礎体温よりも高い場合は妊娠の可能性があります。

対処法

授乳期の痛みに関しては、時間が解決してくれるのですが、それも赤ちゃんがお乳を飲まなくなるまでです。ですから、結構期間がかかってしまいます。そんな時は、授乳時間単位を短くします。

例えば1時間かけてお乳を上げているのを20分間お乳を上げ、少ししてから更に20分というように、ずっと乳首を赤ちゃんに含ませないようにすることです。これで多少は解消されるはずです。

陥没乳頭や扁平乳頭などの乳首の形状の問題で授乳しにくかったり、乳首の炎症が起きている時は乳頭保護器またはニップルや母乳保護器や授乳保護器と呼ばれる道具を使用するのもいいでしょう。赤ちゃんの口からの刺激を軽減しおっぱいの刺激を抑えてくれます。

また、胸に乳が溜まり過ぎないように、張ってきたら絞って少し捨ててみるのも手です。こうすることにより、張ってしまった乳首の痛みが治まることになります。

胸のマッサージを行ったり、刺激の少ない衣類を選ぶことで症状の改善が見込まれます。が、湿疹や皮膚の異常が見られた場合は、産婦人科など主治医に相談しましょう。

10代の痛み20代の時に感じる痛み

つらい女の子

10代20代の時期にも乳首に痛みが発生することがあります。これは成長を行う過程では避けて通れない物となっています。

その痛みの原因と対処方法を紹介していきます。

原因と症状

まだ若いときの乳首の痛みは、成長期及び生理の影響でホルモンバランスが崩れ痛みが起きると考えられます。

これは胸が成長し大きくなることで筋肉などが痛みを覚えることや、生理予定日前に不快な症状が現れたり、また下着などがその成長に間に合わず、きつかったりこすれたりすることが原因となっていると思われます。

また、中学生や高校生の成長期の男子によく見られる症状で、乳首にしこりが出来て痛みを伴うものがあります。これは女性化乳房と言って第一次成長期に体内のホルモン分泌量が増えて、ホルモンバランスが崩れることで起きる一般的なものです。

乳首にしこりが出来、押したりつまむと痛み強くなります。また白い母乳のような液体が出てくることもあります。あまりいじり過ぎると菌が入り込んで炎症を起こす可能性がありますので、あまり触りすぎないよう気をつけましょう。

成長痛の一つと考えてよく、多くの場合は1年ほどで症状が和らぐことがほとんどです。成長が起きている段階ではこの様な症状が起こる事がありますので、まだまだ身長が伸びるというサインでもあります。

対処法

ある程度の成長段階での痛みはやむを得ないと考えられます。時間が解決するかと思われます。また、下着などが合わずに痛みを感じる場合には、下着を大きいものに変えていくことで解消できます。また、カットバンを乳首に張るなどの対策で擦れによる痛みは解決できるでしょう。

できれば自分で下着を選択するのではなく、専門のショップや母親などが適度のアドバイスをするのが一番いいかと思われます。

更年期の痛み

女性胸02

次は更年期になった時に発生する痛みの原因と症状と対処法について紹介します。このように年令によって起こる更年期症状の原因は異なってくるのでそれぞれの違いをしっかり把握して対処していきましょう。

原因と症状

40代後半になると、ホルモンのバランスも崩れる関係で、胸が痛くなることが多いようです。胸のほかにもいろいろと痛みを生じたりします。こちらもやはり張っている感じが強くなるようです。

そして、やはり人それぞれの感じ方があるようですが、なんとなく不快というケースが多いとのことです。それが特に40代から50代にかけて、主に起こるとの報告があります。

対処法

更年期障害の予防としては主に、ホルモンのバランスが崩れている状態での症状なので、きっちりとよくなるとは言いがたいのですが、適度の運動、食事に気をつけることでホルモンのバランスが調整され、解消するかと思われます。

運動はホルモンを適度に分泌するにはもってこいです。そして、この運動はそれほどの激しいものでなくてもかまわないとのことです。また、食事に関しては栄養バランスの取れた食事が理想で、この後にも記しますが、和食の日本的な食事が理想です。

さらに肉や魚など、動物性のものを適度に取ることも必要です。決して野菜類のみの食事はよくありません。それは、ホルモンの分泌には動物性の栄養素が必要だからです。

加えて、予防法としてストレスを溜めない生活も同時に心がけましょう。

乳腺線維腺腫

乳がん しこり

その他、胸に関する病気により発生する場合がありますので、可能性のある病気について紹介していきます。

原因と症状

乳首にしこりができる症状で、主に思春期以降に発祥するケースが多いとの報告があります。片方にだけ発症するケースも多く、基本的には良性の腫瘍です。大きさは1~2センチ程度で、成長段階で乳腺が増えることが原因であり、さらに女性ホルモンの影響も受けているとされています。

ただ最近では若い女性にも乳がんをわずらす人も多いので、しこりを感じたら放っておかない方がいいと思われます。

対処法

良性の腫瘍とはいっても、速やかに医師の診断を受けることが望ましいかと思います。これは、ご自身が触って分かる程度のものなので、気付かないということはあまりないかと思います。

また、しこりも一度に何か所も出来ることもあり、痛みはほとんどないというのが特徴です。このしこりは一旦出来てそれが無くなっても、再度発症するケースも多く、その後の経過を見守る必要があります。

乳腺炎

乳房

乳腺炎は女性であれば誰にでも発症する可能性のある乳腺の病気です。脇の下や胸に痛みや張りを感じる場合はこの病気の可能性があります。

原因と症状

乳首の回りが腫れたり、しこりができます。二通りあり急性のものと化膿性のものがあります。急性のものは、乳腺に母乳が溜まり詰まってしまうことです。化膿性のものは、細菌が入ることにより乳腺が炎症を起こすことです。

一般に急性のものは、食事のバランスが悪い時にかかりやすくなります。特に脂肪分の多い食事をとっている時や、そのような食事を取る傾向にある人は要注意です。

化膿性のものは、乳首から細菌類が入り込み、炎症を起きることです。軽く乳首をつまむと、膿や血が滲み出てきます。悪化しますと、熱を発するすることもあり、こちらもまた注意が必要です。

対処法

ご自身でのケアが最大の対処法となります。特に、乳首は清潔を保つように、赤ちゃんに乳を与えた後は、きれいにしましょう。そして、乳腺に乳が残らないように、最後は絞った方が良さそうです。

また、下着も清潔を保つものを着用し細菌類が付着しないようにします。これは、ご自身のためもありますが、乳を与える赤ちゃんにも影響を与えかねません。

乳頭炎・乳輪炎

母乳01

乳首に発生する可能性のある炎症について紹介していきます。

症状と原因

乳頭炎、乳輪炎とは、過敏になった乳頭や乳輪が炎症、湿疹、かぶれなどを起こすことです。

皮膚が乾燥し、そこに細菌などが入り込むことが原因です。また、赤ちゃんへの乳を上げ方が原因で乳首が腫れて赤くなることもあります。

対処法

アレルギーの人はかかりやすい傾向にあります。下着をあまり圧迫し、こすれないような余裕のあるものに変えて、様子を見ますが、あまり変化がないようでしたら、皮膚科や婦人科で診察を受けることが望ましいかと思います。

乳腺症と乳頭裂傷

胸大きくなった

胸に起こる可能性のある病気として乳腺症と乳頭裂傷の症状と原因、さらに対処法について紹介します。

乳腺症の原因と症状

乳腺の容量が増え、圧迫されることが原因で痛みを生じます。特に生理中に起こることが報告されていることから、月経周期と絡んだホルモンの関係が強いと考えられています。

乳腺症の対処法

生理の期間が過ぎると、ほとんど感じなくなります。ただ、乳がんとの比較が難しいため、医師の診察を受けたほうが望ましいかと思います。

乳頭裂傷の原因と症状

赤ちゃんが乳を吸う時にはかなりの力がかかっています。さらに1時間~2時間ぐらいは吸われ続けているので、乳首が傷つきやすくなっています。その影響で、切れて出血し、痛みを発症します。

乳頭裂傷の対処法

これは、赤ちゃんに飲ませる時に同じ格好で飲ませ続けるのを避け、向きを変えたり反対の胸で乳をあげるようにするといいかと思われます。そして、休みを入れるのも一つの手かと思います。

頻繁に乳首に負担をかけないようにすることが大事です。また、母体が脂肪分の多い食事をしていると、乳の流れが悪くなることも原因の一つとされています。そのような症状が出た場合は、食事も見直すことが必要となります。

基本的には血液をさらさらにするような食事が望ましいかと思われます。気をつけたいのは、甘いものなどや炭水化物を取り過ぎないことです。お菓子などのスイーツは脂肪が豊富ですし、炭水化物なども過剰に摂取すると脂肪に変わって蓄えられると考えられます。これは注意しましょう。

乳がん

胸痛み

胸の痛みの中でも最も怖い病気の一つです。可能であれば1年に1回は乳がん検査をしたほうが良いと言われるほど、危険度は高く早期発見が治療を行うためには重要になります。

原因と症状

年を取ると発症率があがりますが、全体的に乳がんはここ数年で軒並み増えている傾向があります。特に若い人の乳がんは増加傾向にあります。欧米では乳がんにかかる人ももともと多かったのですが、日本でも増加傾向にあるのは、欧米型の食事が原因と考えられます。

「いつものパン食があなたを殺す」デイビッド・パールマター著という本ではパン食をしている人の8割が乳がんにかかるということを記しています。これは、パンに含まれるマーガリンなど油が原因となっていると考えられます。

また、牛乳も非常によくないようです。そもそも欧米にがんが多いということは乳製品を日常でたくさん採ることが原因と考えられていました。しかし近年、乳製品の他にもパン食もその原因の一つと考えられています。

これらはどちらもかなりの量の脂肪を含んでいます。いわゆる身体によくない発ガン性のあるものというのは、脂肪の中に溜まるとされ、日本人も油を多量に取る傾向が、体内の脂肪部分に蓄積された結果となって現れているのではないかと考えられています。

乳房というのは脂肪分がかなり占めています。ですからよくない成分が溜まりやすいのです。これら欧米の食事を続けていくことにより、その脂肪に蓄積して、ある日発症するのです。

対処法

一刻も早く欧米型の食事を排除すべきです。特に牛乳などの乳製品は極力控えてください。牛乳は成分自体はいいようですが、殺菌の際の薬品や成長するまでに病気にならないための抗生物質を飲んでいたり、注射されています。その成分が牛乳に含まれるからです。

また、パン食も止めて、昔からのごはんにしましょう。この日本型の食事をしていれば、少なくとも乳がんにかかる率は相当減ります。パン食や乳製品を続けている限り、乳がんにかかる率は高いままです。そして、ほとんどの人が医師の診断を受け、切除して転移していたということになります。

西洋医学というのは悪いところを切除するということで治癒としていますが、これは治癒ではありません。逆に東洋医学では漢方薬を使用しガンの進行を押さえ、がんの細胞が死滅してからしこりや腫れを取るという治療を行う方法があります。これが治癒したということです。

パジェット病

胸

がんの一種であるパジェット病について紹介します。あまり聞かない病名ですが、骨パジェット病や外陰部パジェット病など骨の代謝異常の病気や、皮膚病の一種としても起こる病気です。

原因と症状

ちくび近辺にただれや発疹ができ、痛みや痒み乳房痛が発症する病気です。また、皮膚がんの一種でもあり乳房パジェット病は乳がんの一種でもあります。

乳がんの内1%がパジェット病と言われています。50代で発症の確率が最も高いですが、若くして発症する可能性もあります。乳がんなのにしこりが出来ないと言う特徴があります。

乳管内にがんが発生し、それが周辺の組織や脂肪に侵食するのが通常のガンですが、このがん細胞が乳頭にまで表面にまで症状が現れるのがパジェット病です。

対処法

痒みやただれなどの症状を感じたら、すぐに医師の診断を受けるようにしてください。時間が経つと、患部が広がり治りが遅くなります。これは、薬による処方で完治できるものです。

場合により、手術により周辺のがん細胞の摘出を行います。このがんは、がんの中でも転移率が低く、一度切除してしまえば完治する可能背の高い病気です。より確実な完治を目指すためにも早めに病院での検査で病気を発見しましょう。

発見が遅れた場合は、通常のガン同様胸の全摘出が必要になりますので、注意しましょう。自覚症状が軽いだけに軽視しがちなので、しっかり対応できるようにしておきましょう。油断は大敵です。

まとめ

いかがでしたか。乳首が痛いという、一見単純なことのように思えることでも、意外に原因がたくさんあることには驚きでした。また、当人は気をつけても赤ちゃんにも影響を及ぼすことも出てきてしまうので、二重の要人が必要かと思います。

最近は、検査をする機械も進化したせいで、あらゆる病気の早期発見が可能になりました。これは一概にいいとは言い切れません。というのも、病気は一進一退で、病原菌もその日に発症してもちょっとした時の自己免疫機能で解消されたりと、日々状態が違います。

たまたまそのタイミングで発見されても、その病原菌が成長しないこともあるからです。がん専門の近藤誠医師は、そのような病原菌を「もどき」と言っています。特にがんもどきは、そのタイミングではがんの形をしているけれども、ちょっと放置すると、消滅することもあるということです。

発見したそのもどきをすぐに手術で取り除くのは、非常に危険だと警鐘を鳴らしています。ある意味、それは確かだと思われます。身体には基本、自己の治癒力が備わっているので、すぐに対応する必要性がないこともあるからです。

そういう意味では、その対処は個人の判断が大事だと言わねばならないと思われます。すべてを医師の判断に任せることは、やや危険ということもありうると思われます。

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