「消極的」という言葉は、なんとなくマイナスなイメージが強いですね。引っ込み思案でネガティブ思考、自分を向上させようという意欲が感じられない様子・態度です。
消極的な人は何かを自分から進んでやろうとしません。大きな失敗もしませんが、大喜びしたり大満足したりすることもありません。男性は恋愛において損をすることがあります。
消極的な人の特徴と消極的になる原因、消極的な人の恋愛傾向、そして消極的な性格から脱け出す方法についてお伝えします。
消極的とは?
消極的とは「自分から進んで物事をしない様子」「自分から進んで働きかけをしない様子」です。引っ込みがちで否定的にな様子です。
消極的な人は仕事においても学業においても、恋愛においてさえ自分から何かしようとすることがありません。常に「時の流れに身をまかせ」る受け身な状態で生きています。
[消極的の類義語と対義語]
消極的を「失敗を恐れて何事も控えめにする様子・明るさや躍動が見られず陰湿な状態」としている辞書もあります。なんとなくマイナスのイメージですね。
消極的の類義語は、受動的・不活発・ネガティブ・パッシブ・弱気・他人任せ・非主体的などがあります。マイナスのイメージばかりです。
消極的の対義語は、積極的・能動的・自発的・活力に満ちた・主体的・ポジティブ・アクティブなどです。「積極的になりたい」という人は大勢いますが、「消極的になりたい」人はめったにいません。
消極的無神論と積極的無神論
消極的という意味をよく表しているのが、消極的無神論者です。
「無神論」とは「この世に神や神の意思は存在しない」という考え方や主張です。日本人はあまり深く考えない問題です。無神論者には、「積極的無神論」と「消極的無神論」があります。この2つの言葉はアントニー・フルーが使い始め、マイケル・マーティンは著作の中でしばしば使っています。
積極的無神論者は、神が存在しないことを強く主張し証明しようとします。しかし消極的無神論者は、神の存在を信じていないけれど神が存在しないことを主張しようとはしません。
消極的抵抗は平和的?
「消極的抵抗」とは何か不平不満があっても自分から対処したり改善したりせず、協力しないことで抵抗する態度です。「平和的抵抗」とも呼びますが、反対する意志を表示をしないので「抵抗」とわかりません。
[消極的な人の特徴]
消極的な人の心理から見た性格の特徴は5つあります。
①自分に自信がなく、傷つくことを恐れている
消極的な人は自分に自信がありません。自分の知的能力・学力・仕事のスキル・容姿容貌・コミュニケーション力など、全てにおいて劣っているように思っています。
ですから、自分から進んで何かの役目や仕事を引き受けることはありません。周囲の人たちや上司から勧められても断ろうとします。好きな相手に自分の気持ちを伝えようとはしません。
過去に傷ついた経験がある
消極的な人の多くが、過去に痛い目に遭っています。「キャリアを積もうとして新しい仕事に挑戦したら大失敗して、大恥をかいた」とか「思い切って愛を告白したら、相手に笑われた」とか、心が大いに傷ついた経験があります。傷ついて「自分はダメな人間だ」「何の価値もない人間だ」と思い込んでしまいます。
1度傷つくと、2度と傷つきたくないと思うのが人間の心理です。警戒して自分の殻に閉じこもり、安全圏の中だけで暮らそうとします。
実際に自分が痛い目に遭わなくても他者の経験を見て同情し、疑似体験してしまう人も少なくありません。疑似体験した人達も傷つくのを恐れて、自分から進んで行動しなくなります。
②面倒な人間関係を避ける
消極的な人は面倒な人間関係を避ける傾向があります。面倒に巻き込まれることがイヤなのです。飲み会やイベントなどは欠席することが多くなります。出席しても控えめにしています。
職場において人間関係の対立が深刻化するなど何か厄介な問題が起きると、消極的な人は関わり合うことを恐れます。自分の意見や考えを言わないで知らない顔をしています。うっかり発言して反論されることが怖いのです。
マイペースな人は消極的な態度になる
面倒な人間関係を避けるのは消極的な人だけではありません。マイペースを大事にしている人は、厄介事に巻き込まれて自分の生活ペースを乱されるのを嫌います。厄介事を起こしている人達とは距離を置いて、発言を控えます。普段から人と深く関係することを避けます。
コミュニケーションが苦手でも消極的になる
コミュニケーションが苦手な人も消極的な態度をとりやすくなります。自分の言いたいことを伝えるのが難しく、反論されると言い返せない人は、普段から口数が少なくなります。人間関係のトラブルに対処することも苦手ですから、できるだけ人との関係を避けます。
③向上心や欲がなく、現状維持が好き
積極的な人・意欲的な人は現在の状態に満足しません。「より高く、より遠く」を望みます。失敗を恐れず新しいことに挑戦します。
消極的な人は、失敗して何かを失ったり傷ついたりすることを恐れています。現状に満足していなくても、変化を嫌います。責任が重くなることや仕事の困難さが増すことを恐れて、昇進を辞退します。新しい知識やスキルを身につけようとしません。
消極的な人は自分に自信がないため、「現状より悪くなる」ことを恐れています。今より悪くなった時に回復させる自信がないのです。現状維持を何より大事にします。
[仕事における消極的な人の特徴]
消極的な人は自分に自信がないので、仕事をする場合にも心理的な特徴がよく現れます。
①消極的な人は言われたことしかしない
消極的な人は、言われたことしかしません。「言われたことを言われた通りにする」のが仕事と考えています。自分から気を利かせて何かすることはありません。仕事の手順など何も考えないで、一々指示を受けてから物事を進めます。
仕事の成果を上げる工夫や努力をしない
消極的な人は、仕事の成果を上げようとして工夫したり努力したりしません。「こうした方が良いのではないか?」とか「今日中に次の段階まで進めると、後の仕事がしやすくなる」などと考えません。
マニュアル好き
消極的な人はマニュアルに従って行動します。マニュアルがないと、「何をすれば良いのか」自分で考えることをしません。自分で工夫して仕事をすることが怖いのです。
失敗するより何もしない方が無難と考える
消極的な人は失敗を恐れています。上から指示されたことだけ指示通りにしていれば、失敗することはほとんどありません。失敗しても、責任は指示した上司にありますから責められないですみます。自分の立場を悪くしないように常に気を配っています。
あれこれ工夫して積極的に仕事に取り組むと、失敗する可能性が高くなります。でも「失敗は成功の母」ですから、失敗という経験を積んで人は能力を向上させます。
自分から話そうとしない
消極的な人は指示を受けて動くので、自分から意見を言うことはありません。自分から話しかけないで、指示を待ちます。
②余計な仕事はしない
消極的な人は、できるだけ余計な仕事をしないようにします。毎日決まりきったルーティンワークしかしません。自分の仕事を済ませてしまうと、他の人がどんなに忙しくしていても平気でブラブラしています。職場にいるだけで良いと思っています。
「それは私の仕事ではありません」
消極的な人が職場でよく言う言葉のくせが「それ、私の仕事じゃありません」です。決まりきったルーティンワーク以外のことを頼まれると、必ず言います。
新しい仕事には手を出さない
消極的な人は自分に自信がなく失敗を恐れるので、新しい仕事や新分野へ挑戦することはありません。自分のスキルを高めたり資格を取得したりしません。
「スキルアップのために今の仕事を一生懸命にしています」とか「与えられた仕事をきちんとしたいと思っています」とか言うくせがあります。本人は真面目にそう思い込んでいるのかもしれませんが、現状を維持することが好きなのです。
③ミスや失敗を他人のせいにする
消極的な人は、ミスや失敗を恐れています。自分から自分のミスや失敗を認めません。新人や部下ならば「教えてくれなかったから、できなかった」と、先輩や上司のせいにします。先輩や上司は「わからなかったら、聞きに来れば良かったのだ」と、後輩や部下のせいにします。
消極的な人は、ミスや失敗の責任を取ろうとしません。
他人の目や評価をとても気にしている
消極的な人はミスや失敗を恐れ、他人の評価をとても気にしています。自己評価は低いのですが、他者からの評価が悪くなるのを恐れています。そのため、余計な仕事や新しい分野に手を出さないようにし、万一ミスや失敗をした時は周りの人々のせいにします。
[消極的になる原因]
消極的になる原因は、過去の心の傷です。特に幼少期に親から受けた心の傷が大きな影響を与えます。
親に強く叱られると失敗を恐れるようになる
幼少時に両親から強く叱られると、子どもは叱られることを恐れるようになります。「何やっているの!」「ダメ!」「いけない!」と大声で怒鳴ったり、叩いたり殴ったり蹴ったりすると、子どもは委縮してしまいます。
自分に自信がなくなり、叱られないように失敗しないように親の言う通りにしようとします。失敗を恐れて、良い子になろうと努めます。
親に言われて「何をやってもダメ」と思い込む
「不器用だから」「運動神経がない」などと親に言われると、子供は「自分は何をやってもダメだ」「自分には何の価値もない」と思い込んでしまいます。強い劣等感を持つようになり、自信を失い引っ込み思案になります。
他人の目を気にして、他人と自分を比べてしまう
自分に自信がないので、常に周囲の人たち(兄弟姉妹や従兄妹や同級生など)と自分を比べるようになります。大人になっても他人と比較して劣等感を持つ傾向は続きます。
成人してからの心の傷も消極的にさせる
成長してからは、恋した人に手酷く拒絶されたり、意欲的に取り組んだことに大失敗して周囲から責められたりしたことが心の傷となります。
消極的な人の恋愛傾向
大昔の神話の時代から、「男は狩人で女を追いかける」「女は愛してくれる白馬の王子様の出現を待つ」とされてきました。
恋愛において、女性は受け身的な傾向があります。
[消極的な男は恋愛で損する]
消極的な男性は自分から女性にアプローチしません。自分の気持ちに気づいてもらうように行動しません。そのため、女性は「私は嫌われているのね」と思ってしまいます。
消極的な男は女性に嫌われることを恐れている
消極的な男性は傷つきやすく繊細です。好きな女性の気持ちを傷つけて嫌われることを恐れています。そのため、自分のことを話そうとしません。ペラペラ喋って相手をウンザリさせることを恐れています。「どうせ自分は興味を持ってもらえない」と思い込んでいます。
相手の女性を不愉快にさせることを恐れて、女性に質問しようとしません。「この女性のことをもっとよく知りたい」と思っても、根掘り葉掘り聞くことを遠慮します。
女性の気持ちや立場を大事にするあまり、自分の好きだという気持ちを相手に伝えられません。相手の女性に嫌われることを恐れるため、何もすることができないのです。
消極的な男性には忍耐強くアプローチする
消極的な男性を好きになってしまったら、女性の方からアプローチする必要があります。待っていても、相手の男性から近づいて来ることはありません。女性から忍耐強く好意を示していきます。しかし、消極的な男性は恋愛に発展すれば誠実な恋人となります。結婚して良い家庭を築く可能性が大きいと言えます。
相手に関心のあることを示す
相手の男性の話を興味深く聞き、「もっと聞きたい」「もっと話して」という態度を示します。機会があるごとに男性を褒めるようにします。「さすがですね!」「○○さんだからできたのですね」と感心して見せ、男性に自信を持たせます。
「誘っても断らない」ことを示す
しかし、消極的な男性は臆病ですから、好意は少しずつ示して警戒させないようにします。「どこそこへ連れて行って」と直接的に言うよりも、「行ったことがないけれど、行ったら楽しいでしょうね」と言います。男性が誘っても断らないことを表示して、安心させます。
弱っている時や落ち込んでいる時がチャンス
人はだれでも弱っている時や落ち込んでいる時に親切にされると嬉しいものです。特に消極的な男性が新しい部署に移ったり、馴れない仕事で苦労したりしている時に、話を聞いたり励ましたりすると男性心理に強く訴えることができます。
[消極的な女性の恋愛傾向]
消極的な女性は自分の容姿容貌に自信がありません。「男性から興味を持たれない」と思い込んでいます。失恋して傷つくことを恐れ、男性を警戒するようになります。男性に気を遣うことを面倒に思い、孤独を好むようになります。しかし、内心では素敵な恋人が現れることを待ち望んでいます。
消極的な女性には人間的魅力で迫る
消極的な女性には恋愛を表面に出さないでアプローチします。「好きだ」という気持ちを全開にして表示すると、消極的な女性は警戒心が強いので引いてしまいます。誠実で仕事熱心な姿を見せて「尊敬できる人間」と思わせます。
女性を理解し、共感を示す
女性の悩みや考えをよく聞いて理解し、共感を示します。消極的な女性は「自分はなかなか理解してもらえない」と思い込んでいますから、理解してくれる男性に好印象を持ちます。理解してくれる男性と過ごすことが楽しくなり、やがて恋愛感情に発展します。
[侍女型も王女型も消極的]
グリム童話など西洋の童話には王女様(お姫様)がよく登場します。この王女様には2つのタイプがあります。侍女型とお嬢様型(王女型)です。2つのタイプは正反対のように見えますが、実は「素敵な恋人が現れて幸福にしてくれる」のを待っている点では同じなのです。
侍女型は王様にめぐり逢う
「侍女型」の女性は人に尽くすことが好きです。シンデレラや白雪姫のタイプです。二人とも侍女のように従順に働きます。そして、優しい王子様に愛されて王宮に連れて行かれて結婚します。
シンデレラも白雪姫も一生懸命に働きますが、自分の力で不幸な境遇から脱け出そうとしません。優しい仙女や小人達が助けてくれなければ、王子にめぐり逢うこともできません。
王様は従順な侍女型を好む
王子や王様は「俺様タイプ」の男性です。積極的に自力で運命を切り開く女性や、北欧神話の女神フレイアのように恋愛に奔放な女性は好みません。いつでも侍女のように優しく従順に尽くしてくれる女性を好みます。
王女型には騎士が合う
王女型はお嬢様タイプです。塔の中のラプンツェルや王宮の眠り姫(オーロラ姫)のように大事に育てられています。王女の婚約者はたいてい王子か王様ですから、結婚後は王妃殿下として王宮でいっそう大事にされることを望んでいます。
しかし、王女型は命令したりワガママを言ったりすることに慣れていますから、俺様タイプの王様や王子様とは対立することが多くなります。
王女は騎士の出現を待っている
物語の中の王女は、怪物や悪い魔女などに苦しめられています。そこへ騎士や英雄が現れてトラブルを解決します。王様は大いに喜び、騎士や英雄へのお礼に王女と結婚させます。騎士も英雄も身分が下なので、結婚後も王女を大事に扱います。
王女は自分の力でトラブルを解決しようとはしません。他人任せです。
待っているだけでは幸せになれない
侍女は王子様と結婚し、王女は騎士と結ばれて「二人はいつまでも幸せに暮らしました」で、物語が終わります。でも、俺様タイプの王子や王様がいつまでも侍女に優しくしてくれるとは限りません。騎士が王女のワガママをどこまで受け入れるか、わかりません。
第一、待っていれば素敵な王子や騎士が現れる保証はどこにもないのです。侍女も王女も自分の運命は自力で切り開いてこそ、すばらしい恋愛をすることができます。
「消極的円満婚約破棄」のラヴィエラ・コートレンド
侯爵令嬢のラヴィエラ・コートレンドは婚約している王子殿下の愛を男爵令嬢に奪われます。ラヴィエラは情報を収集し、侍女のフレイアと魔法の力を借りて王妃殿下と国王陛下を味方につけます。王子との婚約は円満に破棄され、コートランドの家の名誉を護ったラヴィエラは隣国の魔法学校に入ります。
同じ王女でも極めて積極的です。ただし、善悪は別問題です。
消極的な性格から脱け出すためには?
「消極的な性格を直したい」と考えて悩んでいる人は少なくないようです。確かに「消極的」はマイナスのイメージが強く、仕事や恋愛などで損をすることも多くなります。でも、「消極的なことは悪い」と思い込まないで、ありのままの自分を受け入れることが一番大事です。
[自己実現]
「自己実現」とは深層心理学の1種であるユング心理学(カール・グスタフ・ユングの心理学)で使われる心理学の用語です。ユングは「人間の心の働きは無意識が大きく影響する」としています。
人間には内向的と外交的の2タイプがある
ユングは、人間には心のエネルギーが外側に向いている「外向的な人」と心のエネルギーが内側に向いている「内向的な人」の2種類があるとしています。
外向的なタイプは世の中の情勢や動きに左右されやすくなります。内向的な人は心の内の動きつまり感情や思考に目を向けやすくなります。
内向的と外向的に優劣はつけられない
内向も外向も単なるタイプで、どちらが良いとか悪いとか優劣をつれけるものではありまん。昔は「あの子は内向的でダメだ」「内向的な性格を直せ」とか言われることが多かったのですが、優れた研究者や哲学者には内向的な人間が多いことがわかっています。
心の機能は4つある
ユングは、心の機能には「思考」「感情」「感覚」「直観」の4つがあり、人によって強く働く機能が違ってきます。4つの機能と内向型・外向型を組み合わせると、人間を8タイプに分けることができます。
「本当の自分」に近づくことが「自己実現」
環境や親の育て方によって、本来は主として働く心の機能が抑え込まれていることがあります。あまり巧く働いていない心の機能を洗練したり強化したり、主機能として働いている心の機能をさらに向上させたりして、新しい自己を作っていく過程を「自己実現」といいます。
新しい自己は「本来の自分」です。「人間が本当の自分らしく生きられるようにすること」が自己実現なのです。
消極的を悪いと決めつけず、自分をありのままに受け入れる
消極的な性格を悪いと決めつけないで、本来の自分らしさを取り戻すようにします。親から叱られた記憶や「何をやってもダメ」と言われた記憶など不快な記憶と向き合い、本当の自分の姿を見つめるようにします。
本当の自分の姿を見つめて、受け入れます。「弱点や欠点があるのが人間である」と考えて、自分の存在価値を認めるようにします。ありのままの自分を受け入れたら、自信を取り戻すことができます。
[消極的な性格から脱け出す方法]
消極的な性格から脱け出すと、人生をもっと楽しめるようになります。
①ありのままの自分の価値を認める
「自分には価値がない」「自分は何の能力もない」と思い込んでしまうと自信を失い、消極的になります。そこで、消極的な自分が周囲の人達にしてあげていることを考えてみます。消極的な人は繊細で傷つきやすいので、その場の空気を読んで気まずい思いを避けるようにしたり、人の心を傷つけたりしないように気遣いします。これは素晴らしい価値のある行為です。
他人から褒められたことを思い出す
自信を取り戻すためには、他人から褒められたことを思い出します。すると、自分の良さがわかってきます。
自分の価値を認めると、他人の価値もよくわかる
自分の価値がわかると、他人の価値もよくわかるようになります。さらに他人の気持ちを敏感に察知して大切にできます。
②「ダメでもともと」と考える
失敗したりミスしたりすることを恐れることはありません。「人の噂も75日」で、だれも他人のミスや失敗を気にしている暇などありません。現状維持が大事なら、「ダメでもともと」と考えれば良いのです。
他人の目や批判を必要以上に気にしない
消極的な人は他人の目や批判を恐れて、失敗しないように気をつけます。「批判するなら自分でやってみろ」くらいの気持ちになると、他人の目を気にしないですみます。
③人生には面白いことが沢山ある
まだ経験していない分野や新しい仕事で、自分の才能や能力を発揮する可能性があります。才能や能力を発見できなくても、面白いことが見つかる可能性は大きいと言えます。
新しいことに首を突っ込むと、新知識や新体験が得られて楽しくなります。「ダメでもともと」「当たって砕けろ」と気楽に考えて新しいことに挑戦すると、面白いことがいつぱい見つかります。もっと人生を楽しむことをオススメします。
新しい仕事方法を試みる
どうしても人間関係が苦手な人は、家で仕事をすることもできます。情報通信技術の発達により「テレワーク」という場所や時間にとらわれない働き方があります。自分の心に負担がかからないように、新しい働き方に挑戦することも良い方法です。
④「消極的デザイン宣言」などを読む
「消極的デザイン宣言」は、情報科学の気鋭の若い研究者が創設した「消極性研究会」が発表したコミュニケーションとモチベーションをデザインするための知恵とコツを表した本です。「消極な人よ、声を上げよ・・・いや、上げなくてよい」という副題になっています。
この本やユング心理学の入門書などを読むのも一つの方法です。
まとめ 消極的な人は繊細で傷つきやすい
消極的な人は繊細で傷つきやすいのです。子供時代に親から厳しく叱られたり怒鳴られたりして、心が深く傷ついています。何か失敗した時に叩かれたり蹴られたりすると、失敗やミスを必要以上に恐れるようになります。何をしてもダメな人間で、何の能力も価値もないと思い込んでしまいます。
消極的な人は劣等感が強く自信がないので、新しい仕事に挑戦したりスキルアップをしたりしようとしません。今の状態を悪くしないように気をつけています。それが周囲の人々には「やる気がない」「楽することばかり考えている」と見えてしまいます。
恋愛する時も相手の気持ちや立場を考えすぎて、好きという気持ちを表示できません。嫌われることばかり恐れています。
消極的はマイナスと決めつけないで、単なるタイプと考えます。消極的になった不快な原因と向き合い、本来の自分を取り戻します。ありのままの自分を受け入れて、自分の良さを見つけ出すと自信がついてきます。新しいことに挑戦して、もっと人生の楽しみを手に入れることができます。あるいは、自分の心に負担にならないような生き方を見つけて、人生を楽しむようにします。
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