「したたか」という言葉を知っていますか?よく女性に対して「したたかな女だ」というように使われることが多いように感じられます。イメージとしては基本的に嫌味として使われることが多いです。
よく計算高い女性に対して「したたか」という言葉を使います。それを言われると女性としてはやはり気分が悪いですよね。ただ、「ブス」と言われるほど気にしていない人も多いのではないでしょうか。
ではそもそも「したたか」ってどういうことなのでしょうか。また、したたかな女性とはどのような特徴があるのでしょうか。今回は「したたか」の意味やしたたかな女性の特徴についてご紹介します。
「したたか」という言葉について
では女性を皮肉する言葉としてよく使われる「したたか」にはどのような意味があるのでしょうか。
「したたか」の意味って?
辞書で「したたか」という言葉について調べてみると、以下のような意味として書いてありました。
[形動][文][ナリ]
1 粘り強くて、他からの圧力になかなか屈しないさま。しぶといさま。「世の中を―に生きる」「―な相手」
2 強く、しっかりしているさま。「―な後見役」「―な造りの家」
3 強く勇猛であるさま。
「力が強く勇気があって―な豪傑である」〈魯庵・社会百面相〉
4 程度がはなはだしいさま。
「いと―なるみづからの祝言どもかな」〈源・初音〉
5 分量がたいへん多いさま。
「国の事など―に申し居たるさま見るに」〈夜の寝覚・一〉
[派生]したたかさ[名]
[副]
1 分量がたいへん多いさま。たくさん。「―食料を買い込む」
2 程度がはなはだしいさま。ひどく。「―腰を打つ」「―酔う」出典:コトバンク
「したたか」という言葉を調べてみると「計算高い」という意味はなく、「粘り強い」「強くしっかりしている」などという意味があるのです。つまり「手ごわい」ということです。
そのため、計算高い女性にこの言葉を使うのは誤りであるように思えます。ただし、意味をさらに調べてみると、「程度がはなはだしい」という意味もあるため、嫌味として「したたか」が使われる時はこの意味合いが強いと言えます。
また、計算高いということは手ごわい存在と言えるため、計算で動ける女性は他の人から見ると強くしっかりしていると言えるのかもしれません。
ただ、基本的には良い意味も含まれているため、ポジティブに考えても良いと言えます。
漢字で書くと「強か」
「したたか」という字は漢字で書くと「強か」と書きます。漢字からわかるように強さを表現するときに使うのが正しい使い方と言えます。ただし、「程度がはなはだしい」と言う意味もあるため、嫌味で使うこともあり、現代では後者の意味合いが強くなったと言えるでしょう。
したたかな女性の特徴とは
では「したたかな女性」と言われるような女性はどのような特徴があるのでしょうか。ここでは強かな女性の特徴についてご紹介します。
①自己中心的
したたかな女性は自己中心的である人が多いです。自己中心的な女性は執着心が強く、その執着心が原因でしたたかと言われるようになったと考えられます。強い執着心を持っていると、自分の欲求を満たそうとして手段を択ばず行動するため、周囲が見えず行動が自己中心的になってしまうのです。
良い意味でしたたかな女性と言う場合は自己中心的ではなく自立心があると言えます。自立した女性は自分から行動や発言する強さを持っています。そのため、力強さを感じられます。
逆に自己中心的は自分勝手でわがままです。ただ、この自己中心的という特徴だけの女性はしたたかと言う言葉は使われず、他にいろいろな特徴が合わさってしたたかと言われるのです。
②野心家
したたかな女性は野心を持っています。男性社会の中で1人強く生き抜いていく女性に対して「したたか」と言う言葉がしっくりきます。
昔から女性は自分から働いて発言するというよりは、男性に従ってサポートすべきだと考えられてきました。そのため、昔の女性は野心を持つ人は少なく、「男性よりも三歩下がっているべき」だという立場でした。
そのような考えを持つ人が現代にも一定数いて、野心家を持つ女性に対して、男性は「女らしくない」と感じてしまうのかもしれませんね。
③すぐに損得勘定する
したたかな女性は損得勘定するという特徴があります。したたかな女性は物事を損か得かで見ており、その損得勘定で行動が左右されてきます。
そのため、自分にとって損だと思った行動は行いませんし、常に自分にとって得かどうかを考えます。この損得勘定をする女性は計算高いと思われてしたたかな女性だと言われてしまうのです。
女性は感情で行動が左右されがちなのですが、その中でも計算で動ける女性は確かに強いと言えるかもしれませんね。
④他の人を利用する
したたかな女性は自分が得をするために他人を利用することも多いです。他人を利用する女性は計算高いイメージがあるため、この場合のしたたかな女性も「計算高い」という意味で使われるのです。本来は強くしっかりしている様をあらわしているため、他人を利用するという意味はありません。ただ、他の人を利用してでも自分は得をしようと考えている姿は野心家のように見えます。
他の人を利用するということは身につけなければ行わないと思いますが、他の人を利用する女性は幼少時代貧しい環境で過ごし反骨精神を持っていたり、人から騙された経験があるというような人が多いです。
このように他の人を利用してでも生き抜こうとする術を身に着けている女性はしたたかだと言われるのです。
⑤罪悪感を感じにくい
したたかな女性は罪悪感を感じにくいという特徴があります。自分が上にのし上がるために他人を利用したり、不倫をしたり、誰かを騙したりなどをします。このようなことをしないのは罪悪感を感じないことが原因です。
普通の人であれば、自分が叶えたい夢や欲求があったとしても他の人を利用したり騙したりして、自分の欲望を叶えようとはしません。なぜなら罪悪感を感じるからです。しかし、罪悪感が無いと、自分に歯止めをかけることができず、騙したり、人を陥れようとするのです。
もちろん罪悪感を感じない女性全員がしたたかな女性とは言い難いですが、他の人に良心を疑われたり、罵られても、自分の欲求や夢を優先させようとする図太さを兼ね備えています。
⑥芯が強い
「したたか」な意味として「強くしっかりしている」が挙げられましたが、芯が強い女性もしたたかな女性には多いです。芯が強い女性に対してしたたかな女性だと表現するのは正しい使い方だと言えます。
芯が強い女性は周りの言葉にまだ和されず、自分自身の考えを尊重します。だからどんなに圧力がかかったとしても屈しないのです。粘り強くて圧力に屈しないのは頑固でわがままだと言えるかもしれませんが、芯の強い女性は、世の中をしっかりと見て、信念を持っています。
それは男性よりも強い部分だと言え、男性には得ることができない強さのためしたたかな女性だと言えるのです。
⑦自立している
したたかな女性は自立をしています。自立している女性は一人で世の中を生き抜くことができる強さを持っています。男性に頼らず自分の足を地につけることができるのです。現代では社会進出をする女性が多いですが、社会進出をするには自立心も必要であると言えるでしょう。
⑧知恵が働く
したたかな女性は良くも悪くも知恵が働くという特徴があります。知恵が働くということは計算高いと言え、それがしたたかだと言えるのです。女性は男性に力では敵いません。男性に太刀打ちするには知恵や知識が必要なのです。
知恵は男性女性問わず努力と工夫次第でどうとでもなります。力で敵わなくても、知恵では勝てる可能性があるのです。知恵があることはとても良いことなのですが、男性の立場が無くなるため悪いことでもあると言えます。
このような複雑な気持ちが入り混じっているため、嫌味として「したたかな女」だと言われるのです。
⑨二重人格である
したたかな女性は二重人格であると言えます。計算高いという意味では強かな女性は二重人格だと思われやすいと言えます。損得勘定を考え、どのように動けば自分にとって得なのか計算が働くと、行動に一貫性がなく、バラバラになってしまいます。
物事や相手によって言動や態度がコロコロ変わってしまうのです。例えば、女性の前では愛想が悪い女性がイケメンの男性に対して態度を変えるなどです。このような女性は二重人格で計算高いと思われて当然です。
逆に芯の強い女性は、強い信念を持っていて二重人格ではないように考えられますが、社会で男性に勝つことができる用な芯の強さがあるなかで、女性らしさも持ち合わせているため、したたかだと言えるのです。
会社で強い女性なのに、プライベートなどで女性らしさを出したら惹かれてしまう男性がいます。したたかでなくても二重人格である女性は多いと言えます。
したたかな女性になってしまった原因
ではなぜしたたかな女性は「したたかな女性」と言われるようになってしまったのでしょうか。これには色々な理由があるように感じられます。ここではしたたかな女性になってしまった原因をご紹介します。
①貧しい環境で育った
したたかな女性の中には幼少時、貧しい環境で育ったということが原因であることが多いです。人の性格は幼少時の環境が大きく関わっていることが多いです。幼少時代に育った環境で性格が形成されるのですが、環境以外でも行動や親の性格が影響します。
置かれた環境の中で、様々なこと感じ自分は親のようにならないと思いながらも、気づいたら大人になってみれば同じよな性格だったということは良くあります。子供からすれば、自分の親は自分を形成するためのお手本となる存在です。
貧しい環境で育つと、それによって嫌な思いをしたり、我慢することも多かったでしょう。しかし、したたかという言葉を「強さ」という意味でとらえると、貧しい環境下で生活してきたからこそ強くなったと言えるでしょう。
②人に騙されたことがある
人に騙されたことがあると、したたかな女性になってしまうことがあるようです。育った環境も影響していますが、経験の中で様々なことを感じ取って、いろんな思いをして大人になっていきます。騙されたことがある人は騙されたことで、自分が騙されないように決心する場合もあれば、騙された悔しさで自分が騙してやるという気持ちにもなるのです。
このようにしてしたたかな女性になるのです。元々損得勘定を持っている人は騙された経験はさらにしたたかさを植え付けるものと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?したたかという言葉は嫌味で使われることが多いようですが、その言葉自体はその人の「強さ」をあらわすものなのですが、意味の1つである 「程度がはなはだしいこと」として嫌味で使われていると言えるでしょう。
「したたか」が女性に対して使われることが多いのは、野心を持って芯の強い女性に男性が勝てないと思っているからなのかもしれませんね。嫌味として使われることが多い言葉ですが、基本的にプラスの言葉と言えるため、ポジティブにとらえても良いと言えるでしょう。
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