メロンアレルギーとは?症状や原因、メロン以外に注意する食べ物を紹介!

夏の旬な果物といえばメロンをイメージする方も多いのではないでしょうか。甘くてみずみずしいメロンは昔から日本人にも愛されてきた果物の一つです。

美味しいメロンですが、食べると思わぬ症状が出てしまったなんてことありませんか。実はメロンが原因で引き起こるアレルギー症状もあるのです。

そこで今回はメロンアレルギーやその症状、対象方法、治療方法について説明します。

メロンアレルギーとは?

メロン

メロンアレルギーとはメロンを食べることでアレルギー症状がでることです。スイカを食べても同じアレルギー症状が出る可能性が高く、「食物アレルギー」の一種とされています。

食物アレルギーとは、食べ物に含まれる主にタンパク質が異物(アレルゲン)と認識されて症状が引き起こされまることです。

メロンアレルギーの症状

メロンを食べて引き起るメロンアレルギーにはいくつかの症状があります。もしかして自分もメロンアレルギーかもと思ってる方は、是非症状を照らし合わせてみてください。

  • 口の周りや唇、口の中や喉にかゆみが出る
  • 舌がしびれる
  • 喉のが腫れる
  • 蕁麻疹が出る
  • 咳が出る、止まらなくなる
  • 下痢、胃痛、嘔吐などが起こる

重症化すると

アレルギー症状が重症化してしまうとアナフィラキシーを起こしてしまう場合もあります。
アナフィラキシーとは、ごく短時間で体全身にアレルギー症状がでる反応で、複数の臓器
(皮膚、粘膜、呼吸器、消化器、循環器)に出ます。

血圧の低下や意識障害などを引き起こし、最悪の場合、命の危機に関わる場合もあります。
これをアナフィラキシーショックといいます。

■アナフィラキシーショックになったら

アナフィラキシーショックになったら、通常よりも症状がすぐに悪化してしまいます。なるべく早く処置を行う必要があるので、以下の対応をしてください。

  • あまり無理に動かさない
  • 呼びかけて意識があるか確認する
  • 呼吸が出来ているか確認する
  • 救急車を呼ぶ
  • 口の中に食べ物が残ってる場合は取り除く、吐ける場合は吐かせる
  • 安静な体勢になる。嘔吐の可能性がある場合は横向きに寝かせる
  • 足を心臓より高くして血液の循環をよくする

命の危機に関わる場合があるので、判断に迷った場合はまずは救急車を呼んで指示を受けてください。

メロンアレルギーを引き起こす原因

花粉症

メロンアレルギーの症状は分かりましたが、なぜメロンを食べることでアレルギー反応が出てしまうのでしょうか。いくつかの原因をご紹介します。

花粉症である

花粉症とメロンアレルギー全く異なる二つのアレルギーですが、実は花粉症の人はメロンアレルギーの症状が出やすいといわれています。それは花粉症を引き起こす原因となるタンパク質の構造が、メロンに含まれるタンパク質と似ているため、摂取することでアレルギー反応が出てしまうのです。

そして、花粉症の種類と食物アレルギーには深い関係性があり、花粉症を引き起こす花粉の種類によって食物アレルギーを引き起こす果物の種類が変わってくる可能性があります。

■類似した花粉

ウリ科であるメロンを食べて起こるメロンアレルギーと関係している花粉の種類は下記の物が該当します。

  • カバノキ科…ハンノキ花粉、オオバヤシャブシ花粉、シラカンバ花粉
  • スギ科…スギ花粉、ヒノキ花粉
  • イネ科…オオアワガエリ花粉、カモガヤ花粉
  • キク科…ブタクサ花粉

このように同じ構造のアレルゲンに反応してしまうことを交差反応といいます。

■花粉症セルフチェック

もしかして自分は花粉症かも?と思ったらまずはセルフチェックをしてみてください。該当する項目が多いほど花粉症の可能性があります。

  • サラサラとした水っぽい鼻水が出る
  • 頭が重い・ぼーっとする、頭痛を感じる
  • 1日に10回以上くしゃみが出る
  • 1日中鼻が詰まっている
  • 微熱程度の熱がある
  • 目がかゆい・充血している
  • 鼻が詰まって寝苦しい
  • 一週間以上症状が続いている

口腔アレルギー症候群

こちらも花粉症の方に起こりやすいとされており、メロンを食べて約15分以内に口や唇といった口腔内を中心に、腫れやしびれなどのアレルギー反応が出る症状です。ひどい場合は、顔が腫れや蕁麻疹、喉の詰まりによる呼吸困難を引き起こす場合があります。

口腔アレルギー症候群の症状を起こしやすいフルーツにはメロンの他に、バナナ、リンゴ、サクランボ、モモ、キウイ、マンゴーなどがあります。野菜では、トマト、じゃがいも、セロリ、パセリ、ナッツ類では、ヘーゼルナッツ、アーモンド、クルミ、ピーナッツなどがアレルギー症状を引き起こしやすいとされています。

また、口腔アレルギー症候群は花粉症以外にも起こる場合があります。即時型食物アレルギーの既往のある人、アトピー性皮膚炎やぜんそくのある人にも起こる場合があるので注意が必要です。

ラテックスフルーツ症候群

ゴム風船やゴム手袋などゴム製品触れた時に、かゆみや蕁麻疹といった症状が出ることをラテックスアレルギーといいます。

実は、ラテックスのタンパク質と果物に含まれるタンパク質の構造が似ており、口腔アレルギー症候群と同様にメロンを食べるとアレルギー反応が出ます。
これをラテックスフルーツ症候群といいます。

タンパク質分解酵素

メロンにはククミシンというタンパク質分解酵素が大量に含まれています。このククミシンは舌や喉といった口腔内の唾液に含まれるタンパク質を酵素で分解してしまう力を持っています。

そのため、口腔内の表面を覆っていたタンパク質がなくなり、舌や喉がむき出しの状態になってしまうのです。むき出しの状態のため、敏感に反応してしまい喉がイガイガ、かゆい、舌がピリピリといった症状が出てしまうのです。

タンパク質分解酵素の場合は15分くらいで症状が治まる場合があります。

大人になってから発症する場合もある

子供の頃はメロンを食べてもなにもアレルギー反応がなかったのに、大人になってから口にするとアレルギー反応が出るようになったという場合の人もいます。

それは、生活習慣や環境の変化やストレスが関係して体質が変化したともいわれています。
また、メロンが好物でたくさん食べていることで、メロンに含まれる抗原物質に頻繁にさらされていたためにアレルギー反応が出るようになってしまったとという場合もあります。

メロン以外にもアレルギー反応が出やすい果物

フルーツ

メロンアレルギーと同様の症状がで出やすい果物は他にもいくつかあります。

花粉症と深く関係していることから、花粉が多く飛ぶ時期により症状が出やすかったり悪化する場合もあるので、花粉と果物の組み合わせを把握しておくことも症状を抑えるうえで重要なポイントです。

カバノキ科

【シラカンバ】
●バラ科(りんご、もも、いちご、びわ、あんず、うめ、洋ナシ)
●セリ科(セロリ、にんじん、ウイキョウ)
●ナス科(じゃがいも、トマト)

【ハンノキ】
●マタタビ科(キウイ)
●その他(ピーナッツ、ココナッツ)

キク科

【ブタクサ】
●ウリ科(メロン、すいか、きゅうり、ズッキーニ)
●バショウ科(バナナ)

【ヨモギ】
●バラ科(りんご)
●セリ科(セロリ、にんじん、ウイキョウ)
●ウリ科(メロン)

イネ科

【カモガヤ】
●ナス科(じゃがいも、トマト)
●ウリ科(メロン、すいか)
●ミカン科(オレンジ)

スギ科

【スギ】
●ナス科(トマト)

アレルギー反応が出てしまったら

診察

メロンを食べてアレルギー反応が出てしまった場合の対処方法を紹介します。

口腔アレルギー症状群・ラテックスフルーツ症候群の場合

アレルゲンとなる物質を排除する必要があるので、まずは口の中に残っている場合は吐き出しましょう。口腔アレルギー症候群の場合、アレルギー反応は口腔内に接触して起こるので、加熱などして飲み込んで消化されればアレルギー反応が出ないとされています。

医師から口腔アレルギー症候群もしくはラテックスフルーツ症候群と診断されて薬を処方されている場合は、医師の指示に従って飲んでください。

タンパク質分解酵素の場合

メロンに含まれるククミシンが原因で口腔内に異常が起きた場合は、まず口の中のメロンを吐き出し、口の中を水ですすぎましょう。

タンパク質は高い温度で変性するので、熱いお茶や白湯を飲むことで症状が治まる場合があります。

検査を受ける

メロンアレルギーと自己判断だけでは危険な場合もあります。

ですので、何かしらの症状が出た時は内科か皮膚科を受診しましょう。その際、メロンを食べた量や時間、症状など応えられるようにメモなどをしておくとよいでしょう。

メロンアレルギー治療方法

薬

次にメロンアレルギーの治療方法を紹介します。アレルギーの治療方法は症状や原因によって異なる場合がありますので、まずは医師に相談して自分に合った治療方法を見つけてください。

食事栄養指導による治療

メロンやその他の果物、野菜などアレルギー反応が出る食べ物が特定できたら、食事管理を行います。

過剰な排除は栄養バランスが偏ってしまう恐れがあるので、医師と相談しながら食事栄養指導による治療を進めていきます。

服薬治療

医師にメロンアレルギーと診断された場合、抗アレルギー薬が一定期間処方され服薬治療を行います。これによってアレルギー反応が起きるのを抑えてくれます。

その後アレルギー反応が出た場合、症状によって塗り薬や吸入薬、注射などで治療をする場合があります。

経口減感作療法

経口減感作療法とは医師の管理のもと、少しずつアレルギーの元になる食べ物を口にして慣らしていく事でアレルギーを治していくという治療法です。

しかし、自己判断で行うと症状を悪化させる恐れがあるので、必ず医師の管理下で行ってください。

花粉症治療

メロンアレルギーは花粉症と深く関係しているため、根本的な原因でもある花粉症の治療を行うことで回避できる可能性があります。花粉症にはいくつかの治療方法があります。

■アレルギーテスト

まずは何の花粉の種類によってアレルギー反応が出るのかを知る必要性があります。そこで行うアレルギーテストでは下記の物があります。

・血液検査…血液検査では花粉アレルゲン9項目を含む33項目を一度に調べることができるMAST-33という検査もあります。アレルギー反応の有無だけではなく、症状の程度も6段階でわかり、適応する薬の強さも同時に知ることができます。

・プリックテスト…皮膚に原因物質を染み込ませてアレルギー反応をみる検査のことです。出血や痛み、アレルギー反応による重篤な副作用もほとんどなく、より安全性が高いといえるでしょう。

・副鼻腔X線検査…花粉症では、約15%~20%の割合でX線撮影に異常がみられる場合があります。

・血液・鼻汁好酸球検査…鼻水を採取して薬品を用いて彩色し、顕微鏡で好酸球の有無や量を調べます。

■舌下免疫療法

舌下免疫療法は主にスギ花粉が原因による花粉症の方を対象とした治療方法です。治療方法としては、花粉症の原因ともなる花粉エキスを少量持続的に舌下に投与し、少しずつ身体に花粉を慣らしてアレルギー症状を和らげます。

この治療方法は短期間では身体が花粉を異物として認識してしまい治療効果は得られません。最低2年間~5年ほどの長い年月をかけて行う必要があります。途中で辞めてしまうと効果が無くなってしまうので、継続することが重要です。

また、花粉飛散が多いシーズンにこの治療を始めると、症状を悪化させてしまう恐れがあるので、花粉が飛散しない6月~11月の間に治療を開始する必要があります。

■レーザー治療

レーザー治療とは、鼻粘膜にレザーを照射してアレルギーを起こす場所を減らし、花粉症の症状を鈍くさせる方法です。花粉症のシーズンに入る前に治療を行っておくことが重要です。

特にCO2レーザーの場合は、術後の出血がほとんど無く無痛で照射できるので、初めての方でも安心して行えます。

治療の効果は永久的ではなく、個人差はありますが約3年程度で無くなってしまう場合があります。

■減感作療法

アレルギーの原因物質を極めて薄い濃度から少しずつ注射をして、身体に抵抗力をつけていく治療方法です。治療開始しばらくは頻繁に注射を繰り返し、維持量に達した後は少し間隔を開けて注射をします。

こちらも舌下免疫療法と同様、主にスギ花粉症の方が対象で、継続的に長期に渡って治療を続ける必要があります。

■服薬治療

現在のところ花粉症を完全に治す薬はありませんが、症状を軽くする薬はあります。医師の指示に従って服薬することで症状を抑えることができます。

  • 飲み薬…抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、遊離抑制薬、α交感神経刺激薬配合剤など
  • 点鼻薬…鼻噴霧用ステロイド薬、点鼻用α交感神経刺激薬など

花粉症の治療には保険が適用される場合と、されない場合があります。病院を受診する前に保険適応の有無を確認をしておきましょう。

注意点

睡眠

メロンアレルギーと診断された人は以下の注意が必要です。

身体を休める

メロンアレルギーはメロンを食べることで発症しますが、身体の抵抗力や免疫力が落ちている時や、酷く疲れている時に症状が出やすい傾向にあります。

アレルギー体質の人は日頃から睡眠を十分にとり身体を休めるようにしましょう。

加熱しても反応が出る

果物は生ものなので加熱すればアレルギー反応は出ないと思われがちですが、加熱しても原因となるタンパク質が分解されない場合があるので、安易な判断はやめましょう。

妊娠している場合

妊娠によって体質が変化する場合があります。妊娠前は食べても特に酷い症状が出なかった場合でも、妊娠して症状が悪化してしまう可能性があるので注意しましょう。

また、メロンは食べ過ぎると身体を冷やしてしまうので、食べ過ぎないようにしましょう。

生理前

女性は生理前は自律神経が不安定で、免疫系のバランスも乱れやすくなっている場合があります。このような状態である時は、アレルギー反応が出やすい可能性があります。

少しでも異変を感じたら食べるのを中断し、吐き出してください。

まとめ

以上がメロンアレルギーについてでした。いかがでしたでしょうか。

メロンアレルギーにはメロンだけでなく、同じアレルゲンを持つ果物や花粉症など様々な要因が関わっています。一つだけ注意していれば症状が出ないとは限らないので、正しい知識や関係性を理解しておく必要があります。

安易な判断をしてしまうと、アナフィラキシーショックなどの命の危機を招くようなことになってしまうので、その場合は必ず医師の指示に従ってください。

近年では医療も進み様々な治療方法が発見されてきています。アレルギー体質だからといってネガティブに考えてしまうのではく、どのようにして上手く付き合っていくか考えるのも大切なことです。自分に合った治療方法や改善策を見つけてください。

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