アナフィラキシーショック症状について!原因や予防法、対応法を知ろう!

TVやニュースなどでハチに刺されて死亡したという事件を見たことはありますか。これはハチに刺された時にハチの毒液が体内に入り、ショックを起こしてしまうことが原因にあります。

このようにハチに刺されたり、アレルゲンの含まれる食べ物を摂取したり、薬物に触れるなどをして、急性で重度のアレルギー反応を起こすことを、アナフィラキシーショック症状と呼びます。

この症状は、急に発症し症状の進行が早い為、すぐに対処しないと死に至る危険を伴います。特に1度経験されている方は、誤食などが原因で再度発症する可能性が高いので、もしもの時に備えて、万全な準備をしておく必要があります。ここでは、アナフィラキシーショック症状の原因、症状、予防方法や対処・治療方法について詳しくご紹介します。

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アナフィラキシーショック症状について

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アナフィラキシーショック症状の概要や症状についてご紹介します。

アナフィラキシーショック症状とは?

アナフィラキシーショック症状とは、人や哺乳類に見られる、重度のアレルギー反応の1つです。このアレルギー症状を引き起こす原因は、私たちの生活の中で多く存在しています。一番多くは食べ物が原因と言われており、その次にハチや昆虫、薬物とあります。

これらの原因となるアレルゲンを摂取したり、皮膚に接触したり、注射や吸入などにより体内に取り込まれて症状を引き起こします。この症状は急性で起こるため、発症後ほんのわずかな時間で症状が進行し、全身症状が現れます。ほんのわずか体内に取り入れただけでも死に至るショックを起こすこともあるので、一度発症された方は特に注意が必要です。

厚生労働省の人口動態統計の集計によると、日本でアナフィラキシーショック症状で死亡した数は年間50人~70人程度いると報告しています。中でも死亡率が高い原因は、薬物、ハチ毒となっており、これらは全体の死亡者数の半数以上の方の原因となっています。

アナフィラキシーショック症状の具体的な症状について

アナフィラキシーショック症状を引き起こした際には、全身に症状が現れます。様々な症状がありますが、一番多いのは全身に発疹が出来るといった皮膚症状で、次に喘息や呼吸困難などの呼吸器症状や、むくみや唇の腫れなどの粘膜症状が多いと言われています。その他にも、消化器官や循環器にも症状が現れ、複数の症状が重なって、全身に起こります。

主な症状は、

■皮膚の症状
じんましん、かゆみ、赤みが現れる

■呼吸器の症状
声がかすれる、息切れ、喘息(呼吸するとゼエゼエと音がなる)、のどのかゆみ、くしゃみ、せきがでる

■粘膜の症状
口唇、顔面、首、咽喉辺りの腫れ、まぶたが腫れる、目がかゆくなる

■消化器官の症状
腹痛、吐き気、嘔吐や下痢が見られる

■循環器の症状
血圧低下、ショック状態、意識不明が見られ倒れたり、失禁する

この病状の特徴は短い時間で発症することが挙げられますが、アレルゲンや患者さんによって症状がでるまでの時間は異なります。薬物やハチは体内に直接注入される為、症状が比較的に早く現れます。

食べ物に関しては消化器官で消化・吸収されるのに、時間を要する為、薬物やハチに比べると反応が遅いと言われています。アナフィラキシーショック症状で心肺停止を起こすまでの平均時間を調査したところ、薬物が5分、ハチが10分、食べ物では30分程度と言われており、早く適切な対応をしないと生命の危険を伴います。

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アナフィラキシーショック症状の原因とは

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アナフィラキシーショック症状は、食べ物で発症する確率が一番高く、次にハチや昆虫、薬物です。どのようなものがアレルゲンとなりうるのか、ここで詳しくご紹介します。

食べ物

鶏の卵、牛乳、小麦、そば、ピーナッツなどが代表的で、このような特定の食べ物を摂取した際に症状を引き起こします。食べ物でのアレルギー症状は特に乳幼児に多く見られると言われています。

また、摂取しただけでは症状が出ない方も、摂取してから数時間以内に運動が組み合わさることで症状が現れる特殊な方もいます。このような特殊のタイプを、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」と呼びます。

ハチの毒

スズメバチ、アシナガバチなどが毒性のあるハチとして代表的です。このような種類のハチに刺されたことで体内にハチの毒が入りアレルギー反応を引き起こす方がいます。日本では年間20人ほどがハチによるアナフィラキシーショック症状で死亡していると報告されています。

8~9月がハチの巣の拡張期で、この時期は特にピリピリしているので、注意が必要です。巣を見つけたら近づくのは止めましょう。ハチは巣に危険を感じると、巣を守るため攻撃しようとします。また、ハチは警戒、威嚇、興奮、攻撃という手順を経て、攻撃に至ります。その為、カチカチという威嚇音が聞こえたら危ないと思って、静かにその場を離れてください。

薬物

薬物の中でも、ペニシリンなどの抗生物質、アスピリンなどの解熱鎮痛剤、抗てんかん薬などの薬物で発症する確率が高いといわれています。また、検査に使用されている造影剤やワクチン、麻酔薬や輸血などでも発症する可能性があります。

アレルギー体質のある方は、何かの治療を受ける前には医師にどんなものにアレルギー反応を起こしたことがあるのか、詳しく伝えておきましょう。

ラテックス(天然ゴム)

ラテックスはゴム樹に含まれる成分で、樹皮を傷つけることで流出します。この成分が原因となってアナフィラキシーショック症状を引き起こす場合があります。ラテックスが使用されているものは、生活必需品の中でも多く見かけられます。例えば、医療用手袋、風船、避妊具、ゴム靴、ゴム草履などです。

このラテックスでアレルギー反応が出る方の特徴として、バナナ、アボカド、キウイなどのフルーツでも同様にアレルギー反応を起こす確率が高いと言われています。

運動

運動中や運動後にアナフィラキシーショック症状を引き起こす場合があります。運動が原因で起こることを、運動誘発性アナフィラキシーと呼び、運動を止めることで症状がなくなることが多い傾向にあります。

上記で紹介した以外にも、クラゲなどの海洋生物に刺された場合や、ハムスター、ヘビ、ダニ、アリなどに噛まれた刺激によりアナフィラキシーを引き起こす場合があるとも言われています。しかし、これらの多くは検査をしても原因が明らかになることがなく、原因不明と診断されることがあると言われています。

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アナフィラキシーショックの予防方法

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アレルギーを起こさない為の予防方法についてご紹介します。重要なことはアレルゲンを回避することです。その為にはアレルギー検査を受けてアレルゲンを特定したり、乳幼児の場合は原因になりやすい食材をあらかじめ与えないことが予防に繋がります。

アレルギー検査を受ける

ア レルギー検査を受けて、アレルゲンの特定を行うことでその物質を避けることができます。特に、乳幼児に起こりやすい理由として、乳幼時期の体内には、細菌 やウイルスなどを体の外に追い出してくれるIgAという抗体が少ないことや、消化能力が低いためにアレルギーを起こしやすいと言われています。

乳幼児のうちからアレルギー症状を繰り返すと、慢性化して治療が難しくなります。その為、原因となる物質を調査して、日常生活で気をつけることが重要です。

これらの検査は、原因となるアレルゲンに出会った場合には、原因を特定しやすくなりますが、アレルギー反応がでたことない方の原因を突き止めるのは難しいです。その為、原因となりうる食材を摂取する際や昆虫などに接触する場合は、十分に注意して観察しましょう。

また、アレルギー反応が出た場合は出来るだけ早めに病院に、血液検査や皮膚検査などを受けて検査を受けましょう。

乳幼児期はアレルゲンの原因になりうる食べ物を避ける

アレルギーを起こさない一番の予防方法は、可能性のある物質を避けることです。特に乳幼児のときは注意が必要です。

乳幼児期に卵・牛乳・小麦等でアレルギーを起こしたことのある方は、3歳になる50~70%、6歳以降は90%の方が改善し、食べられるようになると言われています。その為、乳幼児には卵・牛乳・小麦等原因となるアレルゲンを含む食材を与えないのが予防の1つになります。

乳幼児や子供の場合は、症状がでたとしても正確に症状を訴えたり出来ない場合が多いです。乳幼児や子供の場合は、不機嫌になったり、元気がない、寝てしまうなどの初期症状が現れるので、これらのサインを見逃さずに注意して観察する必要があります。

また、これらの食べ物は、3歳くらいの年齢に達してから、食べさせるのがいいでしょう。

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アナフィラキシーショック症状の対処・治療方法

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アナフィラキシーショック症状を起こさないためには、上記でご紹介した予防方法を実施し、アレルゲンを回避することが一番ですが、気をつけていても、誤食や知らないうちにハチに刺されるなどして、発症してしまう場合があります。

万が一に備えて、発症した時の対処・治療方法を知っておきましょう。

ハチの針や食べ物などアレルゲンを取り除く

まずは原因として考えられるアレルゲンを出来るだけ体内から取り除く必要があります。口の中に食べ物が残っていた場合は、手で取り出して口の中を水でゆすぎます。また、原因となるものが手や体についている場合も、水で洗い流してください。

ハチにさされて毒針が残っているようであれば、抜いてください。しかし、取り除くのが困難な場合は、無理して取り出さないでください。逆に毒針や細菌を体内に押し出してしまう可能性があり、より危険な状態を引き起こす可能性もあります。症状が現れた場合は、救急車などを利用するか、近くの医療機関を受診し、適切な処置・治療を受けてください。

安静な状態で待機する

救急車を呼んだ場合などは、その間は動かさずにその場で安静な状態を保つことが重要です。まずは仰向けで寝かせ、足元にクッションなどを置いて足元を15cm~30cmほど高くして楽な姿勢を保ちます。

嘔吐が見られた場合は、顔を横に倒して、食べ物が詰まらないようして、応急処置で取り入れられる頭部後屈あご先挙上法を用いて気道確保してください。

アドレナリン自己注射薬を注射

過去にアナフィラキシーショック 症状を起こしている場合は、万が一に備えてアドレナリン自己注射薬を携帯してください。この注射は症状の進行を抑制し、一時的に緩和させ、ショック状態になるのを防ぐと言われています。

その為、この注射薬を携帯することで迅速な対応が出来ます。この注射薬を太もも前外側の筋肉に注射します。基本的には自分で行いますが、打てない場合は、救急救命士や学校・幼稚園、保育所の教職員の方など応急処置の知識を備えたやすぐ身近にいる方が対応する必要があります。

もしもの時に備えて、アドレナリン自己注射薬をどのように使用するのか、方法やタイミングについて、事前に主治医から説明を受けておきましょう。また、自分の家族や友達、周りの方にもアレルギー内容について説明したり、対処方法を話しておくと、意識不明の重態になった場合でも、周りの方が応急処置出来るでしょう。

この注射はあくまで一時的な緩和の為、アナフィラキシーショック症状が起こった場合は、救急車などを利用して、すぐに病院を受診しましょう。

病院での対応

重篤な症状の場合は、乳酸リンゲル液又は生理食塩水の輸血を行い、血管作動薬を投与します。この方法でも血圧が下がり続けている場合は、グルカゴンを投与して様子をみます。

重篤症状が改善した後は、再発しないようにステロイドの投与を続けて対応します。

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まとめ

アナフィラキシーショック症状は急性で起こる重度のアレルギー反応です。食べ物や昆虫類、薬物などが原因となって、この症状を引き起こします。 この症状を引き起こさない為には、どんなアレルゲンでアレルギーを起こすのか検査を受け、対象のアレルゲンを日ごろから回避するのが一番の予防方法です。

私自身、一度もハチに刺されたことがないので、実際に刺されたらこの症状を起こすかもしれません。このような知識が事前にあるのとないのでは、対処方法も変わってくるので、実際なっていない方も知っておくべき内容だと思います。

また、実際に発症したことのある方は、普段から気をつけていても再度発症する場合もある為、アドレナリン自己注射薬を携帯して万が一の時に備えましょう。

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