五月病のチェック方法を知ろう!症状や原因、治療方法は?診断する科はどこ?

五月病とは新しい環境になじめず、会社の新入社員や学校の新入生や、社会人など新しい異動でなじめないなどの、新しい環境に適応しない、精神的な症状の総称が五月病として扱われています。五月病とは医学的診断名ではありません。医学的診断名は適応障害です。

五月病は環境に慣れて1~3ヶ月すると、症状は落ち着いてきますが、五月病を放置していると、適応障害や、気分障害の精神疾患に陥ります。五月病について詳しく調べてみました。

五月病とは

うつ状態0010

五月病とはどの様な病気でしょうか?難しい試験を突破して、目的の大学に入れたけれど、目標がなくなった人間は、次の目標を見つける事が出来なくて、心身が疲れてしまいます。

新しい環境に溶け込むこともできずに、心身とも疲れ何をするのも、気力の出ない状態になったのが五月病です。

医学的診断名

五月病とは会社の新入社員や、学校の新入生など、入学や入社の新しい環境に、慣れる事の出来ない学生や社会人が、やる気があるものの、その環境に適応できなくて、うつ病に似た症状が丁度5月の、ゴールデンウイーク明けごろから起こるので、この名前が付きました。医学的診断名は「適応障害」あるいは「うつ病」の診断が下されます。

来田医師

五月病かな?と思うときは「気分が落ち込み、興味や楽しいと思う状況が湧いてこないという状況が1日中、2週間以上続くと、うつ状態の可能性が高いため、心療内科または精神科に早めに受診してくださいと」精神科専門医・心療内科医で新六本木クリニックの、来田医師は解説されています。

相談窓口

また産業医や健康管理スタッフのいる、学校や職場の相談窓口にまず最初に、相談すると良いでしょう。

五月病は一過性病で環境に慣れてくると、徐々に症状が回復してきます。

新うつ病

また近年は20代から30代にかけて、5月病でなく新うつ病が出てきたそうです。それは従来の五月病でしたら人間関係で、自分を責めていましたが、新うつ病は他人のせいにする、うつ病が増えてきたそうです。

ミスにおいても、人間関係においても全て他人のせいにして、悪いのは自分ではなく、全て周りで自己防衛的・中心的な思考で、治療や職場の対応が困難になっている情報があります。

五月病の原因

うつむく女の子

五月病の原因としては、4月の春の新しい環境に飛び込んで、やる気を持って臨んだはずなのに、その環境に馴染めなくて、5月のゴールデンウイークの連休頃に、新しい環境の疲れが一気に出て無気力になり、気分も落ち込みまた長い休みに入るために、学校や職場に行く気が起こらなくなって、ゴールデンウイーク明けから、原因不明の精神疾患が起こります。

五月病になるストレスの原因

  • 新しい環境が自分に合わない状態です。
  • 新しい環境の下で、人間関係にスムーズに溶け込めない状態です。
  • 入試や入社試験に合格してその為に一生懸命努力して、希望の学校、会社に入学入社できて大きな目標を達成できたが、今度は新しい目標を見つける事が出来ず、燃え尽き症候群になっている状態です。
  • イメージしていた理想と違っていて、現実とのギャップの差についていけない状態です。

適応障害はストレスを感じてから、1か月以内で発症することが多いそうです。ストレスがその人にとって大きく関係すると、不安や、心配、憂鬱な気分になって、気分障害を起こし、生活環境において、社会に適応することが出来なくなり、まともな生活が送れなくて、社会人として支障をきたすことになります。

現代のストレス社会で、五月病だけでなくても、気分障害すなわちうつ病になりやすい社会構造に、なっているように思われますので、ストレス発散法を、見つけることはとても大切に思います。

五月病を無理して自分で直そうと、頑張ってみても治らない場合、6月・7月には不眠や食欲不振などの体調不良が続き、自力での回復が難しくなります。何故なら五月病を放置すると、仕事や学業の意欲や、パフォーマンスが低下してしまうからです。

うつ病の一番受診の多い月は6月だそうです。これは4月に新しい環境の元、5月に五月病を発症しても自力で直そうと頑張っても、中々良くならなくて、6月に受診する方が出てくるからだそうです。

五月病の症状と受診する科

うつ病

抑うつ、焦り、不安感、無気力などの症状が出て、不眠、疲労感、めまい、動悸、息苦しさ、無気力感、食欲不振、人と関わりたくないなどの症状が出てきます。

心療内科・精神科

うつ病に似た感じの症状が出ますが、半年以上このような症状が続いた場合は、心療内科や精神科で診察してもらう方法が一番良いです。

専門家に早く見てもらうと、早ければ心も立ち直るのに時間がかかりませんが。精神的な影響は身体全体に不調を、きたすことになりますので、遅くなると治るのに時間がかかってしまいます。今までは五月病ではそんなに、長く余り続かなかったのですが、最近は病状が長く続くことがあるようです。

五月病は外的・内的要因によるストレスと、自分の処理能力のバランスが崩れたときに起こります。ストレスを感じて、何か何時もと違うと思うときは、連休明けにも産業医や健康スタッフのいる相談窓口に相談するか、精神科あるいは心療内科で、見てもらうことをおすすめします。

ストレスを感じている事が分かった場合

自分がストレスを感じていると分かった場合は、客観的に自分を見る事が大切です。客観的に自分を見て、「今私は疲れている。身体を休めなくては」と考えたり、紙に書いたり、また人や友達に相談したりすると、気持ちが楽になることが分かっています。

悩みを一人で抱え込まないことが大切ですね。

どの様な性格の人が五月病になる?

  • 真面目で何事も完璧にやろうとする、完璧主義の人
  • 理想が高く周りから認められたいと思う人、
  • 仕事はこんなものだと割り切ることが出来ない人
  • 真面目な気質の人で不調を感じても出社し続ける人
  • 責任感があって、忍耐力があって、融通が利かない人

五月病にならない性格の人とは

五月病にならない性格の人は、余り細かい事を気にしない、いい加減な人でストレスの発散法を心得ている人は、五月病に掛からない性格の人です。

仕事を完璧にこなすことは大事ですが、しかし仕事にもよりけりですが、余り細かい事に注意がいって、前に進まないのも色々と影響が出ますので、80~90%で良しとする考えは、良いかもしれません。

慣れてくれば100%に近づくこともありますので、最初から100%目指していたら、五月病に掛かってしまうかも知れません。健康があっての仕事ですから、無理をしない事が予防策になるのではないでしょうか?

五月病の人は近代増えている

学生時代はノートを取って言われた事さえこなしていれば、良い評価を得られていましたが、社会人となると結果を求められます。そのため「失敗したくない」「無駄なことはしたくない」と考えるので結果が欲しいためやたら効率を求めて、五月病になる人が多くなっていると産業医の大久保さんは言われています。

また大久保さんは「五月病になる人はまじめで有能な人材で、狭き門を突破してきた人たちなのに、五月病で有能な人材を不意に、するのはもったいない」と言われています。

五月病の治療

早老症 治療法が無い

五月病はストレス発散、ストレス解消することで、自然に回復に向かいます。環境に慣れて1~3ヶ月ぐらいしたら、自然に良くなっていくでしょう。

生活環境変化が変わり、気分や身体の変化を感じて、異変が続くようだったら、適応障害や気分障害の、精神的症状が出ている可能性もありますので、早めに病院に受診して医師に相談することをおすすめします。

気分転換や睡眠を十分とっても、気持ちが落ち込みやる気が出ない時は、自分で判断せずに医療機関に早めにいく事が大切です。抗不安薬や抗うつ薬投与の治療によって、症状の改善期待ができますので、対策法として専門家に見てもらうのが一番間違いないようです。

五月病のチェック

五月病のチェックを一度してみては如何でしょうか?

  • 食欲がない
  • 動悸がする
  • 疲れが取れない、疲労気味
  • 気分が晴れない
  • 仕事のミスや作業効率が悪くなった
  • ぐったりしている
  • 寝つきが悪くなった
  • 夜中にトイレに良く起きる
  • 興味が何事も湧かない
  • イライラすることが多くなった
  • 遅刻が多くなった
  • 友達とも会いたくない
  • 身だしなみを整えるのが億劫になった
  • 頻繁に肩こり頭痛が起こる

貴方はいくつありましたか?

五月病の予防

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ストレスを溜めないようにします。旅行をしたり気分転換をしてストレス発散をします。

但し食事やアルコールに頼りすぎると、摂食障害や急性アルコール中毒などの別の要因を引き起こすこともあるので、食事やアルコールには頼りすぎないことがだいじです。

コミュニケーション、食事、睡眠、リラックス

五月病の予防はコミュニケーション・食べ物・睡眠・リラックスの4つが崩れたときに起こります。

コミュニケーション

コミュニケーションを摂るということは、悩みを打ち明けて自分が抱えている、悩みを分散してもらうことです。家族でも良いですし、友達でも、周りの人に悩みを打ち明けるだけで、ストレスを分散することが出来ます。

相手が何の答えを出さなくても、ストレスが分散されます。しかし中には興味本位で聞いて、それをまた他に広めて、返って病気が進こともありますので、周りに信頼できる人がいない場合は、専門のアドバイスを受けることは、とても良い刺激になると思います。

食べ物

食事は栄養バランスのとれた食事をして、脳のセロトニンを増やすトリプトファンを含む食事をすることが大切です。

セロトニンの不足

五月病の原因は、落ち着かない時期、新しい環境の下での精神的なストレスが原因となります。ストレスによりセロトニンが不足すると、五月病にかかり易いと、言われてきました。三大神経伝達物質の一つのセロトニンは、精神的なバランスを測る作用があります。

別名幸せホルモンともいわれ、心身の安定や安らぎを導きだしてくれて、セロトニンが不足すると、五月病を発生すると言われています。

トリプトファンを含む食品

セロトニンの分泌を促すには、トリプトファンと言う必須アミノ酸の一つを含む食品を食べると効果的な予防になります。トリプトファンを多く含む食品は、

  • 乳製品ではヨーグルト・チーズ・牛乳などです。
  • 大豆製品だと味噌醤油、納豆、豆腐、あずき、インゲンなどです。
  • 魚類だとカツオ、マグロなどです。
  • ナッツ類だとゴマ、カッシュナッツ、ピーナッツ、クルミ、ひまわりの種などです。
  • 野菜類で枝豆、にんにく、ブロッコリー、シイタケ、マッシュルームなどです。
  • 果物でキウイフルーツやアボガドなどです。
  • バナナや白米、卵などがあります。

これらの食品はトリプトファンを多く含んでいますので、五月病予防対策にはおすすめです。トリプトファンを含む食品は沢山ありますので、五月病になるかも知れないと思われる方は、予防法としてトリプトファンを含む食品を、毎日取り入れると良いかもしれません。

ビタミンC

またビタミンCはストレスを受けると減少するので、ビタミンCや、脳内の興奮を抑えるカルシウムなどを食べると効果的になります。ビタミンCを多く含む食材は

  • 赤・黄ピーマン・・・170~150mg
  • ゆずの皮   ・・・150mg
  • パセリ    ・・・120mg
  • 芽キャベツ  ・・・110mg
  • レモン    ・・・100mg
  • ピーマン   ・・・76mg
  • キウイフルーツ・・・69mg
  • ブロッコリー ・・・54mg
ビタミンB6

ビタミンB6は五月病を予防する改善策です。ビタミンB群には鬱症状や気分の落ち込みを改善させる作用があります。ストレスを受けると、脳の神経細胞のビタミンB群が消費されて不足して、セロトニンが作られにくくなり、喜びの感情が低下して、鬱症状が引き起こされます。ビタミンB6の食品には、

うなぎ、納豆、牛乳、乳製品、卵、まぐろ、かつお、さば、アボカドほうれんそう、ニラ、ブロッコリーなどがあります。

睡眠

GWに寝だめをすると五月病になるという説もあります。

睡眠は良質な睡眠をとるため食事は就寝3時間前まで、入浴は1時間前まで、寝る前にテレビやパソコンは見ないなどの対策をすることが大切です。睡眠はとても大事です。睡眠不足が五月病になることは、良くあることですので、良質な睡眠をとる様に心がける事が大切です。

休みの間でも朝遅くまで寝ていたり、夜遅くまで起きていて、睡眠のリズムを壊すと五月病になることは良くあります。休み中も日頃と同じような、睡眠のリズムを壊さない様にして、自分の好きなことに時間を費やすことが、GWの過ごし方ではないでしょうか?

リラックス

オフの日は、仕事の事は忘れて、リラックスしたほうが能率が良いそうです。そして五月病も回避できます。オフの日は自分の好きなことをするのが良いそうです。

五月病を長引かせない予防策

五月病をできるだけ長引かせないためには、好物の美味しいものを食べ、良質な睡眠をとることが大切です。栄養や休憩をとって身体を休めます。

連休中も早寝早起きをして、日中はウォーキング、ジョギングなどして軽い運動を心がけてください。食事、睡眠、運動で、自分の生活習慣を意識して整えることが必要です。

考え方を変える

過剰な期待をしない

環境に対して過剰な期待をしないで、人間関係はすぐに良い様にはならない、時間がコミュニケーションを解決してくれる、また自分の思っている希望はすぐには思うようにならないということを自覚して過剰な期待をしない事です。

自分にプレッシャーをかけない

自分にプレッシャーをかけて、周囲の期待に応えなければ、人に評価されたいなどと余り思わないで、仕事や勉学はゆっくり馴染んでいけばよいと考え、自分に過度なプレッシャーをかけない事です。

全力投球はしない。いつも80~90%

全力投球をしていると肩を壊したりします。長い社会生活において、全力投球で投げ続けることはできません。ですから持続可能な投球で努力を、重ねていけば良いと考えるほうが、五月病を予防することが出来ます。

五月病を発症する人の中には、完璧主義の責任感の強い人が多い様に思います。人生において努力も、大きな頑張りも必要ですが、しかしそればかり続けていると長続きはしません。

趣味を持つ

趣味を持つことは五月病を予防するうえで大切です。

趣味の合う友達と話して、気分転換をすることも五月病を予防するうえで必要です。

まとめ

ジョギング

如何でしたでしょうか?

五月病について何か参考になるものはありましたでしょうか?五月病ぐらいと甘く考えずに、何か体調的に、心身ともやる気が出ない時は、迷わず専門のアドバイスを早めに受けるように心がける事が、五月病にならない対処法のように思われます。

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