時には煩わしくもある毎月訪れる生理についての悩みは、何かしら一つはあるのではないでしょうか。生理の状態は、女性の体の状態を知るバロメーターでもあります。体質的なものではなく、生理が不順になってきたり、変化が起きてきた時は、体にも何かしらの不調がある事が多いものです。
女性の体はデリケートなので、何等かの体の不調でホルモンのバランスを崩したり、生理周期が乱れたりします。ここでは、生理周期が長くなる原因や症状、治療法等についてまとめてみました。
正常な生理周期とは?
正常な生理周期とされるのは、25日~35日の生理周期の事をいいます。生理が長いとされる生理周期は39日以上続く場合をいい、稀発月経といいます。生理周期は、卵胞ホルモン、黄体ホルモンの働きによって調節されています。
それに加えて、脳の視床下部、脳下垂体、卵巣の3つの器官がホルモンの分泌をコントロールする働きをしています。そのうちの一つでも問題が生じると、生理周期に影響が出てしまう程、生理の仕組みはデリケートに出来ています。
稀発月経の原因とは?
39日以上生理が続く稀発月経の原因は様々ですが、ホルモンのバランスを崩していたり、卵巣の働きに問題が生じていたりする場合等が考えられます。稀発月経の原因として、以下のような事が考えられます。
多嚢胞性卵巣症候群
多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣に卵胞が沢山出来てしまい、卵巣を覆う膜が厚く硬くなる為、卵子が排卵しにくい状態になる排卵障害の病気です。
多嚢胞性卵巣症候群になる原因は明確になっていませんが、ホルモンバランスの乱れ、自律神経の異常、血行不良等も考えられる要因だといわれています。卵胞の成長が遅くなる事から稀発月経や無排卵月経を起こしやすくなります。
早期閉経
早期閉経とは、20~30代の女性が何等かの原因によって、卵子の老化や女性ホルモンの分泌の減少が起こる事で排卵しにくくなり、閉経に近い状態になる事をいいます。
閉経する前は、卵巣機能の低下や女性ホルモンのバランスが崩れる事で、稀発月経が起きやすくなります。近年は、30代の早期閉経が増えています。稀発月経が続く時は、受診して検査を受けるようにしましょう。
過度のストレス
ホルモンのバランスを整えている脳の下垂体や視床下部はストレスに弱く、影響を受けやすくなっています。
ストレスの蓄積や過度のストレスがあると、体内で活性酸素が発生して血流が悪くなり、細胞の老化を引き起こして卵巣機能にも影響を及ぼします。
過度のダイエット
過度の食事制限のダイエットをすると、栄養が不足したり、偏りが出て、卵巣機能の低下やホルモンバランスの乱れが起きてしまい、生理周期にも影響を及ぼします。
稀発月経の治療法は?
稀発月経の原因を特定する為の検査や診察によって、稀発月経の原因を特定します。原因によって治療法が異なり、生理周期が長くても排卵が起きている場合は、経過観察で様子を見ますが、排卵があっても生理周期が60日以上になる場合は、治療が行われる事になります。
稀発月経の主な治療法は、ホルモンバランスを整える為に、低用量ピル等のホルモン剤で治療をします。排卵が起きていない場合は、排卵誘発剤を使って規則的に排卵が起きるように治療をします。
その他、生活習慣や睡眠時間等を改善する事で、自然に卵巣機能やホルモンのバランスも改善され、生理周期も正常になってくる事もあります。
稀発月経の対策は?
稀発月経が起きる原因は様々ですが、ホルモンバランスの乱れが関係している事が多いので、日常生活で出来るホルモンバランスを整える対策をまとめてみました。
生活習慣の改善
食生活の乱れや睡眠不足等が続くと、ホルモンのバランスを崩しやすくなります。
その結果、生理不順や不妊の原因にも繋がります。睡眠をしっかり取って食生活を改善する事は、女性ホルモンの正常な状態を保つ為にも必要です。
ストレスを解消する
ストレスの蓄積は、血行不良や自律神経の乱れにも影響を及ぼします。ストレスが溜まった状態を長引かせないようにする事で、ホルモンのバランスや排泄機能も改善されて、老廃物が除去されて体内の機能が改善されます。
ストレスの蓄積により増加する活性酸素を除去してくれる抗酸化物質を多く摂るようにする事も大切です。ご自身がリラックス出来る事を見つけて、ストレスを解消する時間を作るようにしましょう。
卵巣や子宮を温める
卵巣や子宮は冷える事で機能が低下します。冷えは、体の代謝を低下させる為、排泄機能も低下して老廃物も溜まりやすくなり、その結果血流を悪くする原因にも繋がります。
体を中から温めるような半身浴や足湯、靴下や腹巻等の冷え対策をするようにしましょう。
適度な運動をする
ストレッチやウォーキング等の適度な運動をすると、体内の血流が良くなり、卵巣機能の改善に繋がります。適度な運動は老廃物の排泄も促して、体の代謝を高めてくれます。
リラックスやデトックス効果、自律神経を整える効果がある、ヨガや太極拳等もおすすめです。
基礎体温表をつける
基礎体温表をつけておくと、排卵の有り無しや、女性ホルモンの状態等の判断もしやすくなります。
受診する際に基礎体温表を持っていくと、医師の診断もつきやすくなるので、日頃から基礎体温表をつけるようにしましょう。
血行を促進する食生活で体質改善を!
血行不良は、女性特有の病気や不調を引き起こしやすいといわれています。それに加えて、ストレスや食生活の乱れが原因になり、卵巣機能低下やホルモンバランスの乱れが起きると、生理周期にも異変が起きます。
体の中から温め、血行を促進することで、体の機能の働きを正常に保つ事が出来ます。日常生活でも血行を促進する以下のような食品を、積極的に摂るように心がけましょう。
- 玄米や雑穀米
- 根菜、豆類、芋類等の野菜
- 海藻類
- しょうが
- 大豆食品
子宮や卵巣機能を改善するサプリメント
毎日の食生活をサポートしてくれるおすすめのサプリメントを紹介します。
サンシュユ真液LX
サンシュユ真液LXは、体の中から温めてリラックス効果もある、サンシュユという貴重な果実から作られた濃縮液です。血
行促進効果があるので、子宮や卵巣等の臓器も温まる事で活性化し、ストレスを和らげる効果もあります。
ベジママ
ベジママは、多嚢胞性卵巣症候群の予防や改善に効果があるサプリメントです。
葉酸が多く含まれていて、他にも、ビタミンE、ビタミンC、ルイボス等の抗酸化物質も豊富に含まれています。排卵や生理不順を改善する効果もあります。
フルミーマカMIU
マカは、女性ホルモンの働きを整え、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE等も豊富に含まれているので、ストレスによる生理不順に効果があります。
このフルーミーマカは、国産の栄養価が高いマカが豊富に含まれていて、更に葉酸やショウガ等も含まれているので、体の中から温めてくれて、卵巣機能の改善にも効果があります。
まとめ
生理周期や生理の不調は、個人差も大きく自己判断する事も難しいものです。婦人科は受診しにくい事もあり、つい後回しにしてしまいがちです。ホルモンのバランスや卵巣の機能低下等は症状として出にくいので、生理周期や状態の変化、基礎体温表が貴重なバロメーターになります。妊活を始める前や出産後のケアとしても生理周期は意識しておくようにしましょう。
婦人科系の疾患の早期発見の為にも、定期的な子宮健診や不調を感じたときの受診を怠らないようにしましょう。
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