妊娠中の出血の原因を紹介!病気の可能性について!

待望の赤ちゃんをお腹に宿し、ママはハッピーな気分でいっぱいで過ごしているときに「出血」があると不安な気持ちでいっぱいになりますね。

お腹の中がいつでも確認できたらよいのですが・・・日中の出血であれば病院ですぐに相談できるのですが、休日や夜間であれば、不安な時間を長く過ごさなければなりません。

赤ちゃんの命に関わっていると思うとすぐにでも、その原因と対処法を知り、安心したいですよね。妊娠期間中の出血には様々な原因があります。ここでは、出血が起こりうる原因と対処法、体験談をご紹介したいと思います。

妊娠中の出血!まず確認・観察することは?

破水

出血を確認したらすぐにでも病院で確認したいと思いますが、まずご自身で出血の状況を把握しましょう。

  1. いつ出血しましたか、どれくらい続いていますか?
  2. 痛みやお腹の張りがありますか?痛みや張りがある場合はしばらく横になってもその不快感が変わらず続きますか?
  3. 出血の量、色の確認をしましょう。
  4. 転んだりなどしてお腹をぶつけていませんか?風邪や便秘、吐き気、嘔吐、立ちくらみ、貧血など体調の変化はありませんか?
  5. 妊娠中期以降であれば胎動はいつも通り感じていますか?

上記の事をしっかり確認し、病院に電話で相談したり、受診したりしましょう。また、出血を確認したら重たいものを持ったり、むやみに動いたりせず、できるだけ安静に努めましょう。

妊娠時期別に、出血の起こりやすい原因を知りましょう。

妊娠中の出血が最も起こりやすいのは妊娠初期です。しかし、妊娠後期まで様々な理由で出血は起こります。ここでは、妊娠時期別に出血が起こりやすい原因をみてみましょう。

時期別に見る出血の原因

りんご病 妊婦

  • 妊娠初期:着床出血、切迫流産、絨毛膜化血腫、子宮外妊娠
  • 妊娠中期:切迫流産、前置胎盤、低置胎盤
  • 妊娠後期:常位胎盤早期剥離、おしるし

妊娠中の出血が起きる症状について

ではそれぞれの原因や症状について紹介します。

着床出血

着床出血とは受精卵が子宮に着床する際に、子宮内膜を傷つけたときに起こる出血です。着床出血が起こる時期は、着床するタイミングとなる排卵後7~10日後あたりです。28日周期で生理が来る方の場合、1週間~数日前に起こりうります。そのため、生理が早くきたと勘違いする方もいらっしゃいます。

出血の期間は2~3日で治まる方もいれば、1週間ほど続く方もいらっしゃいます。出血の色は、茶色のおりものであったり、おりものに薄いピンクの血液が混じったり、鮮血であったりと人によって様々です。

着床出血は妊婦さんの全員が必ず経験するものでなく、50人に1人程度と言われています。

切迫流産

切迫流産とは、妊娠22週未満の時期に、流産になりかけている状態のことです。流産しているわけではないので、適切な対応により妊娠の継続は可能です。

早期の切迫流産では胎児の染色体異常が原因になるといわれています。体の冷え、疲れ、ストレスなどが原因でも起こりうります。

絨毛膜化血腫

絨毛膜化血腫とは妊娠初期に現れやすい症状です。子宮内に胎盤を形成する際に起こります。出血については個人差があり、色も量も様々です。中には鮮血が大量に出る方もいますが、妊娠が継続状態であれば、適切な対応で流産を防ぐことができます。

—☆体 験 談☆—-

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24才で第一子を妊娠。8週目のある夜に、茶色のおりもののような出血を確認しました。量は下着に付く程度で、だらだらと続く感じではありませんでした。夜間であったため、産院に電話で相談しましたところ、出血が続かず、痛みやお腹の張りがなければ、安静に過ごして、翌日受診してくださいとのことでした。

その頃は、まだ胎動もなく、お腹の張りと言われてもその感覚がどのようなものかわかりませんでした。妊娠を感じれる自覚症状はつわりだけ。胃のむかつきがあるということは、赤ちゃんがおなかの中で無事であることなんだ・・・と言い聞かせつつ、不安な夜を過ごしました。

翌日、受診してみると子宮内に出血が確認されました。エコーで見る感じでは胎嚢の周りに、三日月のような形で黒い影が写っていました。

治療としては、入院にこそなりませんでしたが、自宅安静(トイレ、シャワー以外は極力、寝て過ごす)とお腹の張り止めの内服となりました。もちろん、仕事はお休みをもらい、1ヶ月以上、安静生活を送りました。

そうした生活をすることによって、次第に子宮内の出血は、子宮に吸収されて安定期に入る頃には安静生活も解消され、臨月前まで仕事もできました。

子宮外妊娠

本来ならば子宮内膜に着床すべき受精卵が、なんらかの原因により、子宮内膜以外に着床してしまうことです。

尿検査や血液検査では妊娠反応は出ますが、エコー検査では子宮内に胎嚢が見えず、正常妊娠との区別がつきます。

出血の仕方は、ピンクのおりものや少量の出血がだらだらと続くことが多いようです。子宮外妊娠については、子宮外妊娠の兆候は?早期発見することが重要な理由についての記事を読んでおきましょう。

前置胎盤・低置胎盤

胎盤の位置が通常より低い位置にあり、子宮口にかかったり、塞いだりしてしまいます。多くは妊婦検診のエコー診断により前置胎盤・低置胎盤がわかります。症状としては痛みを伴わない出血や、内診時の出血があります

出血があれば、すぐに病院受診しましょう。

上位胎盤早期剥離

上位胎盤早期剥離とは子宮内に赤ちゃんがいるのに、出産を前に子宮内膜から胎盤が剥がれて子宮内に出血が起こることをいいます。

症状としては個人差があり、重度の場合、動けないほどの腹痛やお腹が板のように硬くなることもあります。胎動が弱くなり、不正出血が見られます。

ママにとっても、赤ちゃんにとっても危険が及ぶので早急な対応が必要です。

おしるし

おしるしとは出産が近づいたときに、子宮口が開き始めて子宮が収縮し、卵膜が剥がれて出血したものがおりものに混ざって外に出てくるものです。

出血の色はピンクだったり、茶色だったり、褐色だったりと様々です。また量も時期も個人差があります。

おしるしは個人差がありますが、出産予定日が近づいたら生理用ナプキンを携帯しておくと安心ですね。

—-☆体験談☆—-

私は三人出産経験のあるママです。上ふたりは予定日通り、三人目は予定日より2週間早い出産でした。三人とも、陣痛からの出産でしたがおしるしはを経験したことはありません。出産予定日が近くなると、今か今かとドキドキしているかと思いますが、おしるしを体験する方は全体の3割程度といいます。必ずしも、あるものではないようです。

出血が起こったら・・・

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まずは、色や量、時期、期間、その他、痛み等の自覚症状を確認しましょう。大慌てしてバタバタと動かず、まずは落ち着いて、状況をよく把握することです。

とにかく、安静に過ごし産婦人科を受診しましょう。

ま と め

臨月 むくみ

妊娠中の出血は様々な原因が考えられます。普段通りの生活の中で、出血を確認すると、赤ちゃんは無事なのかとても心配になりますね。

特に妊娠初期は、受精卵が着床して、胎盤が形成されるまでは出血が起こりやすい時期でもあります。

妊娠が分かったら、高いところのものを伸び上がって取ったり、高いところに上ったり、重いものを持ち上げたりしないようにしましょう。

また、冷えや疲れ、ストレスもよくありません。家事や、お仕事、上の子のお世話など忙しく、なかなかゆったりと、のんびりと過ごすことは難しいかもしれませんが、周りの方の理解と協力を得て、無理のない生活を送ってくださいね。

万が一、出血した場合は、慌てす状況確認をし、産婦人科へ受診しましょう。安静や内服で心配のいらないこともあります。自己判断せずにまずは病院へ相談が安心ですね。

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