何か喉に引っかかっている感じがするとか、検査をしたのだけれど、何も異常がないのに何か使っている感じがするというのが、喉のつかえです。普通、何かできものがあると、引っかかるというのは分かりますが、何も異常が無いのに、違和感があるのは厄介なものです。これなどはよくあるストレスが原因の場合もあります。ストレスというのは、本当にどこへでも影響を及ぼしてしまいます。
また、どんな病気でも、必ず原因があり、その結果で病気になります。ほとんどの人はあまりにも身体のメンテナンスなどに気を遣わず無頓着です。最近はいろんな情報も簡単に入るようになりました。また、食品メーカー等の内部の人からの暴露本などもあります。そのよう情報は充分に活用することが望ましいと思います。
では、主な症状から見ていきましょう。症状は7つに分けました。いろいろな分類がありますが、ここに上げるのは主だったものです。
この記事の目次
喉のつかえの原因①逆流性食道炎
これは、胃から食道へと胃液が逆流して上がってくる症状で、胃と食道をつなぐ噴門という部分が、胃液によって炎症を起こし痛みを覚えるのが特徴です。このような症状を起こす人は、喉のつかえ感が出ている人が多いようです。
特に暴飲暴食、お酒や炭酸類の飲み物を好む人が多いようです。また、加齢や肥満の人もなりやすい統計が出ています。
対処法
最近では薬で逆流性食道炎を抑えて、喉のつかえもなくなる傾向が多いようです。薬は制酸剤といって胃酸を抑えるものと、粘膜保護剤といって食道の粘膜を胃酸から守るものとあります。
この症状は、胃の内視鏡で観察するとよくわかり、食道の噴門の部分が焼けていたり、白い筋がたくさん見られます。
暴飲暴食などの影響の場合は、普段の食生活が原因となりますから、その習慣を正すことが早く治す方法です。
喉のつかえの原因②食道ガン
食べるときにつかえ感が出る場合は食道ガンの疑いはありますが、引っかかりの度合いがきついという症状のときは、食道ガンも進行しているケースがほとんどです。主な原因として、喫煙や飲酒というのが、現在の医学の見方となっています。
そういう意味では男性の罹患率が圧倒的に多いという統計にも表れています。何にもまして、喫煙は食道ガンだけでなく、他のガンや病気にも圧倒的に影響を及ぼしています。また、そのガンも腫れていると、引っかかりで分かりますが、食道自体の平面にできる腫れが無いガンもあり、その場合は発見が遅れ最悪のケースになる場合もあります。
いずれにせよ、ガンは一筋縄ではいかない病気です。普段からの心がけは本当に重要ですが、ほとんどの人は、あまり関心がないせいか、身体を大事にしていません。なにより、早めの対処が大事となります。
対処法
かなり進行してしまっては、医師の診断を仰ぐ以外ありませんが、もしよくなればその原因となる喫煙や飲酒を控えることは当然のこととなります。発見が早ければ、手術でよくなります。ですが同じような生活をしてしまっては、またぶり返し、取り返しがつかないこともあります。
また、他の原因として熱いものを食べたり、辛いものを多く取る習慣がある人にはその影響がでます。世界ではいろいろな食生活や食習慣がありますが、熱いもの、辛いものを食べる習慣のある国では食道ガンにかかる率が高いという統計もでています。これも、食事の時は意識することが重要です。
喉のつかえの原因③咽頭炎・扁桃炎
ほとんどがウイルスによる影響で、食道が腫れたり、食道の粘膜が炎症を起こすのが、咽頭炎です。また、喉の奥の扁桃腺が腫れることによる影響のものは、扁桃炎となります。これらに共通するのは、発熱等の症状がでます。
炎症を起こしていますので、食道も腫れ気味となり、喉のつかえ感が当然出てきます。また、咽頭炎を繰り返すと慢性的な状態を招き、発熱等が続く上、飲み込みにくくなりまれに飲み込む際に痛みを感じるケースもありますので、早い完治が望ましいと思います。
どちらも、飲み込みにくい感じはしますが、発熱を伴う場合は、食欲自体もほとんどない状態です。
対処法
抗生物質や熱や腫れを抑える薬で良くなります。症状が重くならないうちに医師の診断を受け、早めの治療を心掛けましょう。放っておくと症状が悪化し、当初はそれほどのものでなくても重症に陥ることもあります。
また、扁桃腺には風邪等をひくことにより、その影響で腫れことが多くなります。繰り返すようなことが多い時は、扁桃腺を切除することもあります。
喉のつかえの原因④気管支喘息
肺と食道は途中までつながっておりますので、肺に異常がある人は食道への影響もでることがあります。それが喉のつかえ感が出てくる原因です。つかえというより、息苦しい感じのほうが強いかもしれません。
同じようにアレルギーなども同じような症状を引き起こします。呼吸が若干しづらい時は喉の腫れがあったり、その違和感からの飲み込みにくさと解釈されるかと思われます。ある意味、食欲不振のような感覚も一緒に出るようです。
気管支喘息の場合は医師にかかるときは循環器系統の診療になり、耳鼻咽喉科でないのでそういう意味でも治療への対処が解かりにくく、判断が遅れることがかなりあるようです。
対処法
これは完全に胃や食道とは切り離した考えで対処しなくてはいけません。呼吸関係での対処と言うことは、かかる医師も違いますので、普段の心掛け自体も違ってきます。
また、気管支喘息の場合はアレルギーの症状とも重なりますし、それぞれ対処法も違ってきますので、そのことを念頭においての対処が望ましいかと思います。
喉のつかえの原因⑤食道憩室
この食道憩室は、食道にくぼみができてしまうことです。このくぼみで食べたものがひっかかり、飲み込みにくさを起こします。憩室は他に腸にもよくできますが、食道同様くぼみに残留物が溜まる傾向にあるので、腐敗することもあり炎症を招くこともあります。
対処法
この憩室による喉のつかえ感は、とくにこれといった治療法はありません。炎症が起きたりした場合は、最悪手術などの治療法が選ばれます。
喉のつかえの原因⑥食道アカラシア
食道の筋肉が何らかの影響で緊張状態になり、食べ物を運ぶ際のぜん動運動ができずに、胃に運ばれにくくなっている状態です。食道と胃の繋がる部分の筋肉が、うまく動かないことが影響しています。
対処法
治療は非常に難しいのですが、あまりにひどいものですと内視鏡による食道拡張のバルーンを入れたり、薬によるその胃との繋がり部分も緊張を緩くする方法が選ばれます。
喉のつかえの原因⑦うつ病
ストレスからの影響によるうつ病も、身体のいろいろなところに影響を及ぼします。一般的によく知られているのが胃ですが、食道もまたご他聞にもれずかなりの影響を受けます。
やはり飲み込みにくさや唾液の分泌が減ったり、食道のぜん動運動が通常の場合より、少なくなるケースが多いようです。その影響で胃に負担がかかったり、食欲がなくなるケースもあります。
他の特徴として、このストレスでは一般的に男性は胃や腸に現われやすいのですが、女性は甲状腺へ影響がでることが多いようです。そういう意味では食道に異常を感じる女性は、甲状腺の異常による食道の違和感を疑われることもあると思われます。
対処法
これは、ダイレクトにストレスの影響を受けないような対処しかありません。すでに語りつくされていると思われますが、単純にストレス要素の排除です。
自分に負担となっていることを解決することが第一ですが、それが解かれば、正直苦労はしません。ストレスを抱える人は、一般的に真面目で考えすぎる傾向の人が多いという性格的な要素が大きく左右します。その性格を直さずに対処する方法としては、二つお奨めすることがあります。
一つは、普段から笑いを多くする生活を心がけることです。しかし、笑いをと言ってもそう簡単に普段からへらへらするわけにはいきません。ではどうするかと言うと、寝る前10分でも録画してあるお笑いの番組を観ることです。多少でも笑えて就寝すると、ストレスも緩和されることが確認されています。
二つ目は、週末にでも映画や何か悲しい話の小説などで涙を流すことです。この涙を流すと言うのは、心の浄化につながり心身ともにスッキリし、リセットされることが解かっています。その効果により、ストレスの緩和が大いになされます。是非この方法を試してみてください。
まとめ
いかがでしたか。喉の飲み込みにくさといっても、いろいろな原因があります。胃や食道そのもの、肺等の呼吸器系などからの影響など、診断項目も違うことが多いので、軽度のものでも放っておくと後々に大きな影響を受けかねません。多少でも気になるときは、躊躇せずに医師の診断を受けることが望ましいかと思います。
普段の食生活に気をつける
身体に害を及ぼすことを止める
ストレスによる影響も考慮する
気になるときは、医師の判断をあおぐ
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