猩紅熱とは?症状・治療方法・予防方法を詳しく!

皆さん、猩紅熱(しょうこうねつ)という病気をご存知ですか?

この病気は2歳~10歳くらいの子供にかかりやすい伝染病の1つです。この病気は一昔前には、コレラ、赤痢や日本脳炎などと一緒に法定伝染病の1つに指定されていており、死亡率が高い病気として恐れられていましたが、抗生物質が開発された今では抗生物質を投与すれば2日程度で治ることもあって、それほど、恐ろしい病気という認識はなくなってきました。

今ではそれほど恐ろしくない病気とはいえ、他の病気への合併症を引き起こす可能性もある為、きちんとした治療が必要です。今回、猩紅熱の症状や治療・予防方法を詳しくご紹介します。

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猩紅熱(しょうこうねつ)について

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ここでは、猩紅熱の概要と詳しい症状についてご紹介します。

猩紅熱とは?

猩紅熱とは、A群溶連菌(ようれんきん)という喉に炎症を引き起こす細菌に感染することで、発症します。この細菌に感染すると、喉の痛み以外にも高熱を伴い、全身に発疹が現れます。この病気は主に2歳~10歳くらいの子供にかかりやすい病気ですが、高熱や発疹などの特徴のある症状は4歳以上に見られる場合が多く、乳幼児は喉の腫れや風邪の症状のみの場合が多いです。

アメリカでは1943年から1945年頃に7万人もの猩紅熱患者が現れ、日本では明治時代頃には法定伝染病の1つに指定されており、死亡率の高い病気として知られ隔離入院することが義務付けられていました。

しかし、抗生物質の開発に伴い、1999年以降には、隔離入院する必要もなくなり、今ではそれほど恐ろしくない病気と考えられています。しかし、急性糸球体腎炎、リウマチ熱、乳様突起炎、リンパ節炎などの合併症を引き起こす可能性がある為、発症した場合はきちんとした治療が必要になります。

すでに感染している人の側にいたり、感染者の咳やくしゃみで空気中に出た細菌を吸い込んだり、感染者の肌に接触することで、膿痂疹(とびひ)を起こすなどが原因となって、A群溶連菌に感染します。大人でも感染者の側にいた場合は、感染する確率が30%~50%と高くなるので、感染者が近くにいる場合は、きちんとした予防対策が必要です。

猩紅熱の症状とは?

A群溶連菌の潜伏期間は、1日~7日で突然の発熱や喉の痛みで発症します。症状が出てから1日~2日後に、A群溶連菌が作り出す毒素により赤く点々とした発疹が全身にあわられ出します。

猩紅熱の主な症状は、

  • 39度以上の高熱
  • 小さな赤い発疹が脇の下や太ももなどの目立たない部位に現れ始める
  • 小さな赤い発疹が全身に広がって現れる
  • 発疹に触れることで触れた場所広がっていく膿痂疹(とびひ)が見られる
  • 口の周りだけは発疹が現れず、口の周りが青白く見える
  • 喉の痛みや腫れが見られる
  • 舌にイチゴのようなブツブツした発疹が出来る(イチゴ舌)
  • 風邪の症状
  • 吐き気、頭痛、腹痛、筋肉痛、関節痛、悪寒、首のリンパ節の腫れ
  • 中耳炎

上記に挙げたような症状が出た際には、医療機関を受診しましょう。症状から猩紅熱が疑われ、喉の検査、採取した血液から抗体検査などを通して診断が確定します。特に子供に、高熱、発疹がでた際や、喉の腫れや痛みが2日以上続いている場合は、すぐに小児科を受診しましょう。

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猩紅熱の治療方法

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猩紅熱の主な治療方法はペニシリン系抗生物質の投与です。また、発疹によるかゆみがひどい場合は、痒み止めとして抗ヒスタミンの投与が行われます。

ここでは、これらの内服薬の詳細と自宅で出来る喉の痛みを緩和するケア方法をご紹介します。

ペニシリン系抗生物質の投与

A群溶連菌の細菌を排除する為には、ペニシリン系抗生物質を内服します。一般的に投与される期間は、10日間ほどです。薬の投与を始めたあと2日~5日で症状が回復傾向に向かいますが、受診した医師に告げられた定められた期間は必ず抗生剤の内服を続けないといけません。

途中で薬を止めてしまうと、菌が体の中から完全に排除されず、再発したり合併症を引き起こす可能性がでてくるので、注意が必要です。猩紅熱を正しく治療を行わなかった場合、感染者の2%~3%の方が合併症を引き起こし、急性糸球体腎炎、リウマチ熱、乳様突起炎、リンパ節炎などの病気にかかります。

解熱をすれば伝染する危険性は減り、学校へ登校しても問題ないと思いますが、念の為、登校の時期に関しては受診した医師に相談してみてください。

抗ヒスタミン薬の投与

皮膚のかゆみがひどい場合は、抗ヒスタミン薬の内服や軟膏を使い、症状を和らげます。この薬は、かゆみの原因として考えられているヒスタミンを抑え、かゆみを感じさせなくする作用があります。

投与してすぐに効き目があるので、我慢できない皮膚のかゆみやアトピーなどによく使用されています。抗ヒスタミンの内服薬の副作用の1つとして急激な眠気に襲われたり、だるさを感じる場合があります。

喉の痛みを和らげる4つの食べ物

猩紅熱の治療方法としては、抗生物質の投与は欠かせませんが、自宅で出来るケア方法の1つに、喉の痛みを和らげる食べ物をご紹介します。喉が痛すぎてあまりにも食事が取れないときには、下記の内容を取り入れて喉の痛みを緩和させましょう。

1、はちみつ生姜湯

はちみつには炎症作用を抑え、免疫力を高める効果があり、また生姜には、解熱作用、咳、腫れをひかせる効果があります。その為、喉の痛みがひどい場合は、生姜をすりおろし、ハチミツと一緒にお湯に溶かして、はちみつ生姜湯を作ってみてはいかがでしょうか。喉の痛み以外にも、体を温めたり、水分補給にもなるので、おススメです。

2、緑茶

緑茶に多く含まれている「カテキン」の成分には殺菌効果があると言われています。その為、緑茶を温めてうがいをしたりすることで、喉の殺菌効果が期待できます。水分補給としても温かい緑茶を摂取することはおススメですが、カフェインも含まれている為、寝る前に飲むと眠れなくなる場合があります。寝る前はうがいのみで緑茶を使用されることをおススメします。

3、ビタミンA

ビタミンAは免疫力を高める効果があります。また、ビタミンAの摂取が少ないと、免疫力が低下して病気にもかかりやすくなってしまいます。その為、細菌の進入を防ぐ為には、ビタミンAの摂取は不可欠です。ビタミンAが含まれている食べものは、鶏肉、豚肉、牛肉などのレバー、かぼちゃ、にんじん、うなぎ、あんこうの肝などです。また、ビタミンAのサプリメントも手軽に取り入れられるのでおススメです。

4、大根アメ

大根アメというレシピを知っていますか?喉の痛みに効果的と言われており、風邪の時におばあちゃんやお母さんに作ってもらった経験がある方もいるのではないでしょうか。この大根アメには大根とハチミツを利用します。

大根には抗菌作用があると言われ、炎症作用のあるハチミツと一緒に取り入れることで、喉の痛みを緩和します。作り方はとっても簡単で、まず大根を一口サイズに切り、ハチミツにつけこみます。2時間後、大根の水分が出てくるので、この水分を混ぜたら大根アメの完成です。大根アメをスプーン1杯分飲んだり、またはお湯で割って飲むのがおススメです。

喉の痛みが続いている間は、上記の食べものを上手く取り入れてみてください。また、喉が痛すぎて食事がとりにくい方は、冷たい食べ物は喉を痛めるので避け、スープやおかゆといった、温かい食べ物で、喉に通りやすく、消化の良い食事にしましょう。

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猩紅熱の予防方法

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家族の人や近所の人に猩紅熱の方がいる場合は、感染しないように予防対策必須です。この病気は伝染する病気なので、感染者の持っている溶連菌を吸い込んでしまったり、感染者の皮膚に接触したりすることで感染してしまいます。

身近な感染者がいることが分かっている場合は、下記の予防対策をしっかりと行いましょう。

マスクをする

マスクの網目よりもウイルスは小さいので、完全に予防することはできませんが、感染者と非感染者の両方共がマスクをつけることで、予防効果が高まります。感染者の咳やくしゃみ、鼻水などの液が飛び散ることで細菌が周囲に撒き散らされます。しかし、感染者がマスクをつけていることで、これらを飛び散らさないことが出来ます。

また、ウイルスは乾燥している場所を好み繁殖します。マスクをつけることで、口の周りの乾燥を防ぎ、ウイルスの進入を防ぐ効果も期待できます。マスクは鼻まで覆うタイプのものを使用すると効果的です。ウイルスがマスクにつくので、感染している方は1日に数回マスクを取替え、予防者の方も毎日取り替えて清潔に保ちましょう。

手洗い・うがいをする

細菌は口から進入する可能性が高いので、こまめにうがい、手洗いをして予防しましょう。ここでは正しい手洗いうがい方法をご紹介します。

1.手洗いをする

まずはうがいの前に手洗いをします。手を洗わずにうがいを始めてしまうと、コップや水にウイルスがついて、進入する可能性があります。その為、手の甲やひら、指先、爪、手首まで手全体を石鹸を使って念入りに洗いましょう。

2.口をゆすぐ

単なる水だけでうがいをするのではなく、うがい液を使ったり、緑茶でうがいすることで殺菌効果が高まるので、これらのようなものを用意しましょう。まずはうがい液や緑茶を口に含み、口の全体をゆすぎ、吐き出します。1度で口の中がスッキリとした感じがしない方は、2~3回程度口をゆすいでください。

3.うがいをする

うがい液や緑茶を口に含んだまま、上を向きます。オーという発音を出すときと同じような音を出してうがいをします。声を振動させると、喉の奥まで液体が行き届きます。振動させることを意識しながら音を出しましょう。

4.吐き出す

水の冷たさが感じなくなり、水がぬるいなと感じてきたら吐き出します。うがいは最低でも3回は行いましょう。

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まとめ

2歳~10歳くらいの、小さなお子さんが突然発熱と発疹が出たらビックリしてしまいますが、猩紅熱は正しい治療を行えば、すぐに良くなるので、安心してください。今回紹介したような症状が出たらすぐに小児科を受診しましょう。4歳以下のお子さんの場合は、喉の腫れや痛みの症状しか現れないことが多い為、喉の腫れが2日続いた場合は小児科を受診してください。

また、お子さんの看病に一生懸命になり、自分の事を忘れがちですが、家族の感染率は30%~50%と極めて高いです。お子さんが猩紅熱と診断された場合、周りも感染しないように、マスクの使用、手洗い・うがいを行い、予防対策を行いましょう。

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