外リンパ瘻は手術で治す?治療法や症状、原因を知ろう!どんな病気から発症する?

外リンパ瘻という病名に聞き覚えがあるでしょうか?一般的にはあまり知られていないものの、実はとても身近に発症しやすいと言われている病気です。

よくある病気であるものの、様々な症状を発症するために誤診されやすく、治療がうまくいかずに重症になってしまうことも多くあります。この外リンパ瘻とはどのような症状で、治療方法はどのようなものなのかを紹介していきたいと思います。

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外リンパ瘻とはどのような病気なの?

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外リンパ瘻について知りましょう。

外リンパとは体のなかのどのようなものなの?

外リンパは、耳の中の一部にある部位の名称です。耳は音が入ってくると、耳の穴から鼓膜までの外耳を通って鼓膜にまでたどりつきます。鼓膜は音に刺激をうけ振動しますが、この振動をうけるのが耳の奥にある硬い骨で構成された内耳です。内耳の内部で耳小骨がその振動をうけると、次に蝸牛と呼ばれる部分にその振動が伝わります。

この蝸牛はカタツムリのような形をしており、リンパ液が入っています。このリンパ液から脳に振動の信号が伝わり音として認識します。リンパ液には2種類があり、外リンパ液と内リンパ液があります。これは、蝸牛の外側を通っているか、内側を通っているかの違いです。

外リンパ瘻とはどのような病気なの?

一言でいうと、外リンパ腫とは、内耳にある街リンパ液が内耳の壁に穴を開けてしまう病気です。外リンパ液はもともと脳や脊髄の表面を覆うように存在している脳脊髄液というものが内耳に流れてきているものを言います。

この外リンパ液は内耳の外側を通っているため、内耳の壁の外側を開けてしまいます。一度穴が空いてしまうと持続的に外リンパ液は漏れていってしまいますが内耳から漏れ出た液はそこから内耳の外側にある中耳の中に入っていきます。

これによって内耳に外リンパ液がうまく機能しなくなるため、本来の内耳の機能である聴こえがうまくできなくなり、難聴やバラン感覚の異常、気分不良などの様々な症状が生じます。外リンパ瘻は液体が穴から漏れてしまう単純な原因による病気ではありますが、そこから派生する症状は多種多様なものがあります。

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外リンパ瘻の原因とはどのようなものがあるの?

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外リンパ腫の原因は本当に多種多様なものがあります。特に、他の病気と比べても軍を抜いて日常的な動作から発症する場合が多くあります。

鼻をかんだり、くしゃみや咳、嘔吐などといった病気による症状によって発症する場合もあれば、きばったり出産、らっぱを吹くなどの体に力をいれる動作でも発症します。他にも髄液圧や中耳圧が急激に上昇することで穴が生じることから、海に潜ったり飛行機に乗る、ジェットコースターやダイビングなどといった突然外気圧の変動が起こる場合にも起こりえます。

また、頭部を打ち付けるなどの頭蓋骨への衝撃が原因で内耳の窓に穴が空くこともあるので、交通事故や、むちうち、鼓膜外傷などの他のけがなどによって発症することもあります。

スポーツをしていてもベンチプレスや重量挙げなど、力む動作がきっかけで内部に圧力がかかり、穴が空く場合もあります。このように、外リンパ瘻は本当に多種多様な原因がもとで発症します。

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外リンパ瘻とはどのような症状があるの?

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外リンパ瘻が発症する理由には様々なものがあり、またそれによって起こる症状も人によって様々なものがあるといわれています。

大きく分けると、3種類の症状に分けることができます。

音をうまく聞き取るのが難しい、難聴症状

外リンパ瘻では、内耳の壁に穴があくことによって発症するため、鼓膜から伝わった振動の信号をうまく脳に伝えることができなくなってしまいます。そのため、脳が音をきちんと認識できず、音をうまく聞き取れない難聴症状を発症します。

人にによっては突発性難聴のように突然難聴が起こる方もいますが、めまいや難聴や耳鳴りを交互に繰り返したりすることでだんだん難聴になってしまうかたもいます。

一般的にはキーン、ジーンといった金属的な耳鳴りや、故障音のようなガーッといった耳鳴りが挙げられますが外リンパ瘻の特徴として、リンパ液が流れ出しているために水が流れるような音であったり、水中で聞くことができるゴボゴボといった空気音のような耳鳴りが聞こえることもあります。

バランス感覚の異常

内耳に穴があくと、一定の波を描いていた音の振動をきそくただしく脳に伝えるのが難しくなってしまいます。その為大きい波や小さい波といった不安定な波が起こるのですが、内耳の中にある有毛細胞がこの波を受け続けると、ダメージを受けてしまいます。

この有毛細胞とは体のバランス感覚をつかさどる部分なので、ダメージをうけることで、バランス感覚に影響が及ぼされます。

この症状も人によって様々ですが、目眩やフラつきをかんじたりするほかに、朝起きるときに一定のバランスを保たないと1日中影響を受けるため、起き上がるのに時間がかかったり、下を向くと気持ち悪くなるといった症状もあるようです。

脳にまで影響をおよぼすことで起こる神経症状

内耳は脳とつながっているため、内耳に不調が起こると正しく信号が伝わらず、脳にも影響が及ぼされます。

そのため、脳の神経異常が起こり、気分がわるくなったり、吐き気や嘔吐を繰り返す、車酔いをしやすくなるなどといった三半規管に関わる症状であったり、うつのような症状や頭痛を引き起こす場合があります。

どの症状もそうですが人によって激しく感じる場合もあれば、まったく感じない場合もあります。

外リンパ瘻の症状が起こるタイミングはいつ?

症状が人によって異なることは前述しましたが、それと同様に症状がいつ現れるかも人によって異なってきます。外リンパ瘻が発症してから、すぐに症状が出てくる人がいればしばらく自覚症状が発症せず、なかなか病気にかかっていることに気づかない場合や、ある日突然症状が発症することもあります。そのほかにも、症状がある日突然消えることもあります。

これは、日常の何気ない動作で発症することが多いため、なかなか明確に発症のメカニズムがわかりづらく、思いがけない時に発症することが多いからです。環境としては、耳に急激に圧力がかかったり、低気圧の場所にいるときにおこりやすいといわれています。

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外リンパ瘻は誤診されやすいの?

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実は、外リンパ瘻は症状がさまざまであり、その起きるタイミングもバラバラなところからほかの病気と誤診されることが多い病気でもあります。特に、外リンパ瘻は難聴症状を必ず発症するわけではないので、うつ病などに勘違いされたり、その聴神経腫瘍より、メニエール病などと間違えられることもあります。

ほかにも突発性難聴や自律神経失調症などにも間違えられることがあるので、耳鼻科とは関係のない科にいき、間違った治療をしてしまうことがないように注意して診断してもらうことが重要です。

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外リンパ瘻が潜伏する病名とは?

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難聴がある場合に潜伏している病名は?

外リンパ瘻はほかの病気から発症することもある病気です。特に代表していえるのが突発性難聴とメニエール病です。どちらも難聴を伴う病気ですが、特にメニエール病は内リンパ水腫というメニエール病の症状が外リンパ瘻でも生じることがあるからです。

これは、内リンパ液が吸収されることなく残ってしまったり、吸収される以上に作られすぎたりすると内リンパ液がたまりすぎて水ぶくれの状態になってしまうことが原因です。外リンパ瘻では外リンパ液が漏れることによって圧力が普通より弱くなり、内リンパ液が増加することから内リンパ水腫をつくります。この状態が続くと、メニエール病と似た目眩や耳鳴りなどをきたします。

難聴がない場合に潜伏している病名は?

前庭神経炎、椎骨脳底動脈循環不全症、眩暈症、頚性めまいなどは、外リンパ瘻の潜伏先であるといわれています。これらは、難聴がないために気づかれづらいものの、外リンパ瘻を発症する危険性のある病気です。他にも、起立性調節障害、自律神経失調症、更年期障害、うつ病なども実は外リンパ瘻を発症する恐れのある病気です。

難聴を伴わない場合、外リンパ瘻を発症しているものの患者さんは上記の病気を受信するだけでなかなか治療までいかないことがおおくあります。これは、外リンパ瘻自体が一般の人たちによく知られていない病気であるのと同時に、耳鼻科以外の診療科においても外リンパ瘻が認知されたのが最近であるため、なかなかそこまで診断できないのが現状にあるからです。

外リンパ瘻によって難聴を伴わない場合、気分がわるくなったり、むかつき、嘔吐を起こします。しかし、これらは内耳の自律神経が反射して起こるため、他の病気が原因の症状を区別するのは困難であると言われています。他の診断をされているものの、なかなか病状が治らない方の場合には、一度耳鼻科を受信し、外リンパ瘻ではないか確認してみるのもおすすめです。

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外リンパ瘻の診断方法とはどのようなものがあるの?

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外リンパ瘻の症状や発症するタイミングはひとそれぞれです。

これは、外リンパ瘻の原因のためにそうなっています。外リンパ瘻は外リンパ液が漏れることで発症しますが、この外リンパ液の漏れ具合は人それぞれです。その人自身の体位によっても変化するため、漏れ具合を確認するため立った状態や仰向け、うつ伏せなど様々な状態で症状を確認していきます。

更に細かく診断するためにCTやMRIなどで画像を撮影し、病気をきちんと確定させます。場合によっては耳の中に生理食塩水をいれ洗浄し、その洗浄した水を検査して外リンパ瘻特異的蛋白CTPという外リンパ瘻の発症時に生じる物質が含有しているかどうかを検査することで病気を特定させていく方法もあります。しかし、こちらの診断はまだ研究段階なので一般的な方法ではありません。

確実に診断する方法としては、手術をして内耳窓に穿孔があるかどうかを目視で確認することが一番だと言われています。しかし、手術をすべての患者さんにすることはむずかしいため、内耳窓に穿孔があくようなことが起こった後に蝸牛症状や前庭症状が見られたり、特徴的な耳鳴りやポップ音が確認された場合には外リンパ瘻の可能性があるといわれています。

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外リンパ瘻の治療方法とはどのようなものがあるの?

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外リンパ瘻の最終的な到達点は、外リンパ液の漏れを防ぐことの1点です。漏れさえ一度止まってしまえば、他の付属症状はだんだん回復していくため、まずは外リンパ液をどのようにもれないようにしていくかが課題だと言われています。

しかし、他の症状に比べ、難聴症状は残ってしまう場合もあるといわれているので注意が必要です。

自然治癒での治療方法はどのようなものなの?

発症してからそこまで立っておらず、すぐに病気が発見された患者さんの場合には、基本的に自然治癒をめざします。これは、症状が進行していないため無理に体に負担をかける治療方法を選択する必要性がないためであり、保存的治療であるといわれています。

発症したばかり、かつ外リンパ瘻の原因が明らかになっている患者さんの場合には入院をして、安静にし、治療をおこないます。この時ステロイド剤を使用して痛みを和らげる方法が一般的です。病院によっては頭を30度ほど上げた状態に固定する場合もあります。これは外リンパ液の漏れを緩和させるためです。

経過をみて症状が改善していかない場合には鼓室試験開放術をしようした手術によって、中耳内の卵円窓と正円窓から外リンパ液が漏れ出ている場合には、閉鎖する手術を行っていきます。

原因が明らかではない場合にはなかなかめまいやフラつきなどが治ることがありません。その場合は一度入院をし、ゆっくりと経過をみることで原因を明らかにしていきます。それによって治療を適合させていきますが、それでも症状が改善していかない場合には手術を行い、不快な症状の改善を狙っていきます。

手術治療での治療方法はどのようなものなの?

保存的治療方法が一般的な治療ですが、それでも治らない方もいます。

中には入院時に症状が重く、経過を見守るのが難しい場合には手術によって直接治療を行っていきます。しかし、手術をする場所は脳の近くであり、神経も多くある場所なので、様々な合併症が発症するきけんせいもあります。闇雲にいそぐのではなく、よく相談をし、主治医と納得した上で選択していくことが重要です。

手術治療の場合には、鼓室試験開放術という方法で耳を切開し、外リンパ液の漏れ方を確認します。可能な場合には、外リンパ瘻閉鎖術によって外リンパ瘻を塞ぎ、これ以上漏れ出ないように治療をおこないます。内耳の壁がしっかりとふさがり、通常の状態とほぼ変わりなく戻るため、この手術によってほとんどの症状は改善するといわれています。

ただ、外リンパ瘻の場合、致命的な病気ではないため、よほど重い症状ではない場合には要因やその後のリスクを判断し、患者さんと主治医の間でよく話し合った末に手術を選択することが大切です。

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外リンパ瘻の予防策とはどのようなものがあるの?

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日常的に下をむいてうつむかないようにする

歩いているときに無意識に下をむいてうつむいて歩いていないでしょうか?自信がなさそうに見えるのはもちろん、気分も落ち込み、うつ状態を引き起こすこともあります。できるだけ前をしっかり見て、軽く顎を引き、歩くのを心がけるのがおすすめです。

作業中も、下にあるものに対して平行目線で作業を行うのがおすすめです。作業するものに対して膝を曲げたり腰をおろすなどして体を安定させ、できるだけ頭を下げないように心がけましょう。脳が下がると脳脊髄液の圧力が上昇するため、外リンパ液が漏れ出る可能性がたかくなってしまいます。

必要以上に緊張するなどして気張らない

普段の生活で、緊張しすぎて体に負担がかかるような力をいれたりしていないでしょうか?

生活において余計な力をいれると、体内の圧力が増し、脳脊髄液の圧力も上昇します。これは、怒りを覚えて体にちからをいれたりするのも同様で、適度にリラックスできるような環境を意図的に作ることが重要です。

無意識に息をとめて生活をしない

無意識だから仕方がないだろうと言う方もいるかもしれませんが、シャンプーをするときなど、生活の中でしらずしらずに息をとめてしまっていることがあります。

他にも緊張していたりすると息をとめ、体内に酸素を取り込むことができず、よけい体に負担をかけてしまっていることもあります。仕事中など、休憩ごとに意識的に深呼吸を心がけるなどをして、息をとめることがないように心がけましょう。

ため息をつかない

息をとめることがあると、その溜まった息を吐き出すことでため息をついてしまいます。逆に言うと、ため息をなくすようにすると、息をとめることも自動的に減っていきます。

無意識的にため息を付くことがないよう、自分にかかったストレスを認識して、リラックスできるように環境を整えましょう。

まとめ

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外リンパ瘻というあまりなじみのない病名ではありますが、その発症する原因はとても身近なものであることがわかったでしょうか?

ひょんな事でも発症することがあるので、日頃の生活でもストレスを溜めないなど意識して発症することないように意識することが重要です。

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