鼻声を治す方法は?原因によって変わる治療方法を紹介!

みなさん、鼻声に困った経験はありませんか?体調を崩して鼻声になってしまって、大事なプレゼンを満足にできなかったり、別に体調不良でもないのに鼻声が続いてしまう、という方もいらっしゃることと思います。

今回は、鼻声になってしまう原因と、鼻声を治すための対策を紹介できたらと思います。鼻声に不快感を覚える方、又は今現在鼻声でお困りな方には大変参考になると思います。ぜひご覧になってください。

鼻声とは

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まずは、鼻声とはどういった症状を指すのかを紹介したいと思います。

閉鼻声

閉鼻声とは、本来、発声をする際、鼻から抜ける空気が何らかの原因で抜けず、鼻の中で空気が共鳴する声を指します。

閉鼻声の特徴は、マ行を発音したつもりがバ行に聞こえてしまったり、ナ行の発音をしたつもりがダ行に近い音で聞こえてしまったりします。

閉鼻声の方は、高音をうまく出すことができないため、滑舌が悪くなってしまいます。結果として、相手が聞き取りずらい声になってしまうのです。

開鼻声

開鼻声とは、何らかの原因で口の中の空気を保つことができず、口の空気が鼻に抜けてしまう声のことを言います。

開鼻声の場合、バ行を発音したつもりがマ行に聞こえてしまったり、ダ行を発音したつもりがナ行に聞こえてしまったりします。

口の中の不調によって開鼻声になってしまう場合、空気だけでなく、食べ物や水分が口から鼻の方へ逝ってしまう恐れがあります。

鼻声の原因

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では、鼻声の原因について、これから紹介します。

風邪によるもの

まず、代表的な原因として、風邪をひいてしまって鼻が詰まった状態が続くため、鼻声になってしまうといったものです。

風邪による鼻詰まりは、声を出すときに、本来鼻から抜けるべき空気が鼻から抜けず、鼻の中で共鳴してしまいます。そのため閉鼻声を引き起こしてしまい、発音が不完全なものとなってしまいます。

風邪をひいたときに鼻水が出てくるのは、体内のウイルスを、鼻の中を通じて排出しようとする、体本来が有している防衛反応です。単なる風邪の場合は、透明な鼻水が出るのですが、鼻風邪と呼ばれる症状は、黄色でねばねばとした鼻水が出てきます。

鼻水が黄色く変色する理由は、風邪のウイルスを体内の免疫が破壊した際に出る残骸が鼻水に交じるためです。

口唇口蓋裂など、生まれつき鼻声になってしまう場合

鼻声になってしまう原因としては、生まれつきの持病等が挙げられ、代表的なのは口蓋裂です。

口唇口蓋裂とは、唇や上顎といった口蓋に裂け目がはいった状態をいい、先天性形態異常を指します。発症する確率は、人種によって異なっており、日本人の場合は、約500分の1の確率で発症するとされており、比較的多いです。

口唇口蓋裂が発症する原因は、母体内での胎児の成長にトラブルが生じることにあります。胎児は母体内で成長し、骨格や臓器が形成されるのですが、唇は、初めは存在しておらず、顔面の細胞が成長する中で自然と形成されます。

しかし、母体内の成長にトラブルが生じ、唇に裂け目が生じてしまう場合があり、これが口唇口蓋裂となります。

口唇口蓋裂となると、開鼻声となりやすく、本来口の中にとどまるはずの空気が鼻に抜けてしまい、鼻づまりといったトラブルがないにもかかわらず鼻声となってしまいます。

慢性副鼻腔炎によるもの

また、鼻声は、慢性副鼻腔炎によってもなってしまいます。

慢性副鼻腔炎とは、鼻風邪や、花粉症といった重いアレルギー性鼻炎をきっかけとして、鼻の粘膜に炎症が生じて、これが継続するものを指します。主な症状としては、鼻の奥から変なにおいがしたり、黄色い鼻水が出る、といったもので、これは副鼻腔にたまった膿によるものです。

慢性副鼻腔炎の場合は、鼻詰まりが長期化するので、やはり閉鼻声となりやすく、鼻声の原因となります。また、一度慢性副鼻腔炎となると、副鼻腔に膿がたまりやすくなってしまうため、完璧に治療するには相当の期間を要します。

鼻中隔湾曲症によるもの

鼻中隔湾曲症とは、鼻の穴の左右を分ける鼻中隔という部分が、成長過程においてねじ曲がってしまう症状を指します。

鼻中隔は、骨と軟骨でできていて、多少曲がってしまうことは健康な方でもあります。しかし、鼻中隔湾曲症の方は、その曲がり方が他の方よりも強く、片方の鼻をふさいでしまうのです。

片方の鼻がふさがれてしまえば、適切に鼻から空気が抜けなくなってしまうので、鼻声になってしまいます。また、鼻中隔湾曲症の場合、鼻声になってしまうだけでなく、睡眠時無呼吸症候群といった症状を誘発してしまうので、放置していると、良質な睡眠がとれない状態が続いてしまうので、注意が必要です。

鼻声の対策

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では、鼻声にならないための対策を紹介します。

鼻風邪にかからないよう注意する

鼻風邪による鼻声にならないようにするためには、鼻風邪にならないよう、日ごろから気を付けることが必要不可欠です。

まずは、食生活の改善を図りましょう。インスタント食品や外食に頼ったり、野菜を積極的に取らなかったりすると、体の免疫力が低下して、風邪のウイルスに対抗出来なくなってしまいます。ですから、バランスのとれた食事は、風邪の対策として基本であり、最も効果的です。

また、風邪をひいてしまった場合は、コーヒーを飲むことをお勧めします。

風邪をひいた場合、体温を上昇させてウイルスに対抗します。そして、体温が上がるのを抑えてくれるのが、コーヒーに含まれるカフェインです。カフェインには利尿作用があるので、尿が頻繁に出るようになります。そのため、体温の急激な上昇を抑えられ、解熱が期待できます。

また、カフェインは体内に摂取されると興奮作用が働き、交感神経が活発となります。交感神経が活発になると、体の代謝が上がるので、汗の量が多くなり、解熱を期待できます。
さらに、強い薬で鼻水を抑えたとしても、体のウイルスが外に出ない限り風邪は治りませんから、コーヒーの興奮作用で積極的にウイルスを外に出せば、早期の風邪の回復が見込めます。

副鼻腔炎の治療のため、抗生物質を飲む

副鼻腔炎の時に、耳鼻科で処方されるのが、マクロライド系の抗生物質です。マクロライド系の抗生物質は、副鼻腔にたまってしまった細菌を殺してくれるだけでなく、免疫力も強化してくれるので、代表的な副鼻腔炎治療で使われる薬です。この薬を服用することで副鼻腔炎を治すことができれば、鼻が詰まることがなくなるので、鼻声にならないことになります。

しかし、慢性的な副鼻腔炎の場合は、副鼻腔にたまった最近の量が多いため、長い間抗生物質を飲み続けることが肝要です。飲み始めですぐ結果が出るような薬ではないので、鼻水が止まらないからと、途中で服用をやめてしまうと、完治には至らないので、継続的に服用してください。

内視鏡による手術

抗生物質を飲み続けても副鼻腔炎が改善しない場合は、内視鏡で副鼻腔内の細菌を除去する手術をすることになります。副鼻腔炎の原因を除去できるので、慢性的な鼻声を改善することができます。

内視鏡による手術は、他の手術よりも短時間で済むだけでなく、体をあまりきらない手術ですので、術後の痛み、腫れといった症状が軽微であることが特徴です。

ただし、副鼻腔の細菌が多く、重篤化している方にとっては、内視鏡による手術でも完治するのが難しいという難点があります。また、内視鏡手術は、入院することなく、手術した日に帰ることのできる手術ではありますが、完治するまでには時間を要するのが難点となっています。

外科手術

重篤な副鼻腔炎の場合は、外科手術による治療が考えられます。これは、歯茎を切り、ほほ骨を削り、副鼻腔内の細菌等を除去する手術です。

外科手術の場合は、内視鏡に比べて、直接的に副鼻腔内の膿を取り出すことができるので、効果が大きいのが特徴です。しかし、外科手術である以上、切開を伴うので、傷が大きくなり、入院を伴う場合があります。

鼻中隔湾曲症、口唇口蓋裂の改善のための外科手術

鼻中隔湾曲症の場合、生まれつき鼻の中の骨が曲がっているために鼻声となってしまうので、自然に治すことは不可能で、外科手術による治療以外に鼻中隔湾曲症を改善させる方法はありません。しかし、手術をして、鼻の骨を正常にすれば、空気の流れが正常になるので、鼻声になるのを防ぐことができます。

外科手術ですので、危険は伴いますが、鼻中隔湾曲症の場合は、軽度である場合が多く、手術の危険度は低いとされています。しかし、鼻中隔湾曲症が重篤な場合は、手術による危険が高まりますので、一度検査をされて、手術するかを決定することをお勧めします。

この手術についてのリスクとしては、麻酔を使った手術となるので、麻酔に対してアレルギーをもっている方は、副作用が生じる恐れがあります。また、他の手術と同様、切開を伴いますから、手術器具の消毒の不徹底等で生じる感染症の可能性があります。

また、口唇口蓋裂の場合は、生後すぐにわかるものもあり、早期の手術で克服することができます。生後3カ月程度の子供であれば、手術に耐えるだけの体力が備わりますので、手術による治療が可能となります。

この手術のリスクとしては、他の外科手術と同様で、麻酔によるアレルギー、切開による感染症が挙げられます。

まとめ

鼻声には、閉鼻声と開鼻声があり、閉鼻声は鼻から抜けるはずの空気が鼻から抜けずに鼻声になる症状で、開鼻声は、口にとどまるはずの空気が何らかの理由で鼻に抜けてしまうことで生じる鼻声です。

鼻声の原因は鼻風邪によるもの、慢性的な副鼻腔炎によるもの、鼻中隔湾曲症によるもの、口唇口蓋裂によるものが挙げられます。

鼻声にならないための対策としては、風邪を予防すること、鼻中隔湾曲症、口唇口蓋裂については外科手術、副鼻腔炎については、外科手術のほかに、抗生物質の服用、内視鏡による手術が挙げられます。

単なる鼻声ですから、上記の原因があったとしても、生活していけないわけではありません。しかし、鼻声の場合は、相手に声が伝わりにくい、声が伝わらないことにコンプレックスを抱いてしまう、といった問題が生じてしまうので、鼻声にならないに越したことはありません。ですので、この記事を参考にして、鼻声の克服に役立ててください。

  
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