多毛症の症状を知ろう!種類や原因、治療法はなに?診断する方法も紹介!

男性の方でも、近年では脱毛など気を配るようになってきている昨今、世の女性方にとって毛の処理や見た目の問題は重要な関心事ですよね。

今回は体毛が全身に生えてきちゃったり、男性のような濃い体毛が生えてきてしまう困った病気・多毛症についてご紹介します。

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多毛症について

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「多毛症」と聞くと、全身に毛がボーボーになっている、ヨークシャーテリアみたいな様子をイメージされた方もいるかもしれません。

確かに、そのような全身性の多毛症もありますが、「毛が濃くなる」というような形での発症もあります。まずは多毛症がどのような病気であるのか見ていきましょう。

多毛症とは何か?

多毛症には全身性のものと、局部性のものがあります。全身性の多毛症は毛皮のような体毛が全身に生えてくるもので、イメージしやすいかと思います。一方、一般に問題とされる多毛症は、特に女性の場合に起こる「男性型多毛症」です。この男性型多毛症とは、どのような症状を指すのでしょう?

それはつまり、簡潔に言えば、「剛毛になる」ということです。少し、簡潔すぎたかもしれません。単純に体毛が濃くなるだけではありません。特に、ヒゲやワキゲ、性に関する体毛が濃くなってしまうのです。

たとえば、男の子の髪の毛ってツンツンしてることがありますよね。あんな感じの毛は「硬毛」と言います。対して、女性や幼児の産毛・髪の毛は一般的に色素が薄く、柔らかい毛をしています。それを「軟毛」と言います。男性型の多毛症は、簡単に言えば、女性の「軟毛」が、「硬毛」になってしまう、男性化してしまう病気なのです。

多毛症は必ずしも毛がたくさん生えるわけではない

確か、2011年に、タイ・バンコク出身の11歳の女の子が、「世界一毛深い少女」としてギネス世界記録に認定されたというニュースがありました。他にも、いつだったか忘れてしまいましたが、以前、ビートたけしの「世界まる見え!テレビ特捜部」でも世界一毛深いオジサマが登場していたかと思います。

全身にかけて大量の体毛が生えてくるというのは「全身性」の多毛症の症状です。ギネス世界記録に登録された少女の方は、先天性の多毛症だそうです。レーザーなどで脱毛を行っても次から次へと生えてきて効果が見られないそうで、いつか完治することを願っているというインタビューも併せて報道されていました。

ただ、さいわい、と言ってよいのかどうか分かりませんが、私たちが一般的に対象とする多毛症はそれとは多少異なり、「毛が濃くなってしまう」ということに重点が置かれた症状を指します。そして、それは特に女性にとって深刻な問題と言えるでしょう。

多毛症という名前

「多毛症」という名前だと、先述したような本当に大量の体毛に悩まされている方々が対象であるかのように聞こえてしまいがちです。そのような「全身性」の多毛症自体はこの地球単位ではわりとよく見られる症状です。

たとえば、牧場で飼われている羊などは典型的な先天的多毛症です。2014年には、6年間毛刈りをされずにいた脱走羊が見つかり、そのモフモフ具合が話題になりました。特定の生物にとっては、毛が絶えず生えてくるというのは当たり前の現象なのです。ただし、人間の場合は世間の目や社会での影響もあるので、多毛症はなかなか受け入れられないことが多く、このような全身性の多毛症の患者さんはその症状に悩まされています。

私たちが出会う可能性の高い多毛症はそのような全身性のものである確率は少ないでしょう。男性型の多毛症、もしくは局所的に多毛症の症状が出ている患者さんとの遭遇が多いでしょう。局所的な多毛症は全身性の多毛症の症状が体の一部にだけ生えてくるので、たとえば、二の腕だけびっしり毛が生えたりするようです。男性型、もしくは局所的な多毛症の場合には、単に「多毛症」とだけ聞いても症状の内容が分かりづらいかもしれません。

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多毛症の特徴

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ギネス世界記録に載った少女の例のように、多毛症という病気について、少しずつ当事者の悩みについて認知されつつあります。

ただ、「多毛症」という病名だけでは分かりづらい症状もあるようです。続いては、そのような多毛症の特徴について見ていきましょう。

多毛症の分類

多毛症は大きく「男性型多毛症」と「全身性多毛症」に分けることができます。全身性多毛症のなかには局所的な多毛が生じる場合があります。男性型多毛症は主に体毛が軟毛から硬毛へと変化する症状として見られ、特に性と関わりの強い部位、すなわちヒゲやワキゲ、陰毛などの箇所で顕著な症状が現れることが多いとされています。

見た目に関する症状であるため、女性を中心に多毛症に悩む患者さんがいらっしゃいます。男性型多毛症は症状の程度によって、レーザー治療にである程度脱毛が可能です。しかし、全身性のものは脱毛後もすぐに体毛が復活することがよくあり、根治の難しい奇病として知られています。

男性型について

多毛症の男性型の場合、女性の患者さんの体に、男性のような濃い体毛が生えてくるということが目に見える症状として現れます。男性型の多毛症についてはホルモンバランスが関係していると思われます。つまり、女性ホルモンに対して男性ホルモンが優勢になることによって、女性の柔らかい体毛が、男性のような硬い体毛に変化してしまうというわけです。

その症状の内容のため、男性型の多毛症の患者さんは基本的に女性です。単純に体毛が濃いというだけでなく、女性であれば本来産毛であるはずのヒゲや胸毛、その他の体毛の形質が変化し、硬く濃くなってしまうという症状が特徴的です。男性型の多毛症というのは、そういう意味では、女性の体が男性の体に近い性質へと変化してしまった状態だと言えるでしょう。

全身性の多毛症について

全身性の多毛症は、先述したギネス世界記録に載った少女のように、全身(もしくは局所的に)から体毛がどんどん生えてくるという症状に特徴づけられます。多くの場合、患者さんは先天的に多毛症の因子を持っています。そして、外的なレーザー治療などの対症療法的なやり方では根本的な治療にはなりにくいとされています。そのため、多くの患者さんが外見上の特徴に悩まされている現状があります。

全身性の多毛症の場合、その外見から、中国では「狼人症」というように呼ばれることもあるそうです。アムブラム症候群という呼ばれ方をすることもあり、やはり一般的な認識では奇病とされる病気です。全身にまんべんなく生えることもありますが、生え方にムラがある場合もあります。局所的に発現する多毛症(体毛の量が特定の部位だけ異常に増加する)の場合、毛が大量に生えるスポットのような場所ができます。

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多毛症の原因

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多毛症について、体毛が濃くなるのがメインのタイプか、体毛が異常なほど生えてくるタイプのものかという視点で大きく二つに分けてみました。

続いては、そのような2つのタイプの症状がどのような原因で起こるのか見てみましょう。

先天的なものか後天的なものか?

多毛症について、全身にわたる重度の多毛症に関しては、患者さんがかなりの確率で先天的に多毛症の因子をもっていることが予想されます。翻って、後天的な多毛症というのは、男性型の多毛症に代表されるようなホルモンバランスの変化によって生じるものが挙げられます。

ホルモンバランスの変化で生えてきた硬い体毛については、軽度のものであればレーザー治療による脱毛程度ですっきりします。ただし、根本的な症状の回復のためには、ホルモンバランスを正常な状態へ戻す必要があります。

ホルモンの影響

男性型の多毛症の場合、症状の原因の多くはホルモンバランスが崩れることにあります。つまり、体内で、血液に分泌されている女性ホルモンと男性ホルモンの比率が変化し、両者の均衡が崩れるため症状が発現するというわけです。

女性の場合は、体内では男性ホルモンに対して女性ホルモン優勢の場合が多いです。しかし、何らかの原因で女性ホルモンが減退する、もしくは男性ホルモンが急激に増加する、などの状況が発生した場合、その比率が逆転し、男性ホルモン優位になってしまいます。そうなってしまうと、女性なのに男性のような体毛の生え方が見られるようになってきます。

女性の場合、性ホルモンの分泌にとって重要なのは、副腎と卵巣です。そのため、これら二つの部位において、何らかの疾患を患ってしまった場合、男性ホルモンが作られ過ぎたり、女性ホルモンの分泌が停滞したりすることがあります。また、スポーツの世界で何かと話題になるステロイド系のお薬を服用した際に、血中のホルモンバランスが男性ホルモン優位になってしまうことが報告されています。

多毛症は遺伝する?

今のところ、多毛症が遺伝するかどうかについて明確なデータはありません。全身性の多毛症に関しては、先天的にそのような症状がみられるケースが報告として多く挙げられていますが、先天性の病気が、必ずしも遺伝していくとは限らないため、判断は難しいでしょう。

男性型の多毛症に関しては、基本的に後天的な症状であることが多いため、遺伝する確率はそれほど高くはないだろうと思われます。ただし、卵巣や副腎に関する疾患を両親からの遺伝で発症している場合、間接的にですが、遺伝に関連した男性型の多毛症の併発ということは考えられます。しかし、その場合は、多毛症の直接の原因が本当に遺伝的な要因であるのかは分かりません。

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多毛症の治療

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多毛症の原因については、男性型の多毛症は主に性のホルモンバランスに関係し、全身性のものについては先天的にそのような因子を持っている場合が多いということが示唆されています。

続いては、もしそれらの症状が出てしまった場合、どのように治療を進めていくのかを見ていきましょう。

治療の前に

全身性の多毛症と男性型の多毛症について、その特性を確認し、対策について考えてみましょう。全身性の多毛症の場合、先天的な要因として、たとえば、体毛の量を調節する遺伝子が何らかの形で欠損・不活性化していることが考えられます。そのような場合、外的な治療を施したところで、全身から生えてくる体毛を抑えることは難しいでしょう。

副腎や卵巣の機能に障害があり、性ホルモンの分泌が正常でない場合は、薬物やホルモン剤などの投与による体質の改善・ホルモン分泌機能の補助などを行い、症状を緩和・抑制することはある程度可能でしょう。

男性型の多毛症の場合、女性にとって、まずは外見上の変化を何とかすることが先決の課題となるでしょう。そのため、まず外的な処置を施し、そして、もう新しい硬毛が生えてこないよう、体内の性ホルモンのバランスを整えるような処置を採る必要があります。

実際の治療

特発性(後天的かつ突発的)の多毛症の場合、レーザー治療だけでも症状がすっかり収まってしまうケースがあります。しかし、副腎や卵巣の機能が何らかの疾患によって抑制されている場合は、根本的な解決へは至らないため、薬剤の投与などによって、機能の回復や補助を行う治療が実施されます。

特に、性ホルモンの体内バランスは女性にとっては単純に見かけだけの問題だけでは済まない側面も抱えています。たとえば、血液中のホルモン比率で男性ホルモンが優位を占めている場合、生理不順や無月経などの症状が発現することも考えられます。そのため、症状がひどくならないうちに手を打っておく必要があるのです。

どこで治療するか?

さて、多毛症の場合、病院などではどこに相談すればよいのでしょうか?基本的には皮膚科での受診となります。まずは表面上に現れている問題を解決しなければならないためです。ただし、場合によっては内分泌系の疾患として扱ってもらい、内科の処置が必要となるケースもあるでしょう。

その場合は、ホルモンに関係する内分泌機能の回復を目指して投薬などによる治療が行われます。レーザー治療による脱毛などは、健康保険の適応外になってしまうケースが多いですが、内分泌系の異常が血液検査などによって確認されている場合は、保険が適応されるようです。

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多毛症の診断

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多毛症の具体的な治療法について、今は生えている硬毛を排除するということと、もう硬毛を生えないように、根本原因を解決するという治療のステップを確認しました。

続いては、どのようにして多毛症が診断されるのか見ていきましょう。

多毛症の見かけ

多毛症は皮膚の疾患のうち、かなり分かりやすい症状が出るものです。体毛の量が根本的に多い場合の多毛症というのは、歴然として明らかです。また、局所的な増毛も、体毛が集中しているため、発見は容易な場合が多いです。ただし、症状が発覚しやすいということは、周りの人にも分かりやすいということであり、患者さんにとっては辛いことも多いです。

自分の体毛の変化は毎日の生活のなかで、女性は鏡を確認する機会が多いため、まず自分が症状に気付くことが多いでしょう。最初のうちは原因のわからない体毛の剛毛化に戸惑うでしょう。せっかく剃ったはずの産毛が濃くなって生えてきたらショックですよね。

多毛症の個人差

多毛症の症状の現れ方は非常に個人差があります。全身性の多毛症の患者さんの場合でも、必ずしも体中のありとあらゆるところから体毛が生えてくるというわけではありません。背中や腕、お腹、脚といった部位を中心に体毛がわさわさと生えてくる場合が多いです。

症状の個人差というのはもちろん、男性型の多毛症の場合にも当てはまります。どれくらい体毛の「男性化」が起こるのかは患者さんによってまちまちで、内分泌系の機能などにも強く影響を受けることが予想されます。

ホルモンを解析

多毛症がいくらぱっと見で分かりやすい皮膚疾患だとしても、多毛症には個人差があるため、やはり一瞥では判断の難しい場合はあります。そのときは、血液検査がもっとも確実な検査方法でしょう。人間の体内で分泌されるホルモンは基本的に血液を介して全身に運ばれるため、血液を採取して、その血中ホルモンを分析することで、男性ホルモンと女性ホルモンの比率を確認することが可能です。

血液分析の結果で多毛症の原因となるようなホルモンバランスの変動が起こっていることが確認された場合、レーザーによる脱毛の保険適用が認められやすくなるでしょう。また、内分泌系の機能を観察し、将来的な多毛症再発の予防にも、血液検査は有効だと思われます。

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まとめ

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今回の記事のまとめは以下の通りです。

  • 多毛症は増毛や体毛の硬化が特徴的な疾患である
  • 多毛症には増毛が顕著なタイプと硬化が顕著なタイプに大別される
  • 男性型の多毛症はホルモンバランスが崩れることで生じる
  • 多毛症の治療には、脱毛と内分泌系の補助・回復というステップがある
  • 血液検査がホルモンチェックには効果あり

一般に私たちが直面する可能性が高いのは今回の記事で言うところの、男性型の多毛症でしょう。予防のためには、日頃から女性ホルモンの分泌を促進していくことが大切でしょう。

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