歯並びは遺伝する?原因と治療法、歯並びが悪いデメリットを紹介!

生まれつき、歯並びのよい人と悪い人がいますよね。鏡の前に立つたびに、歯並びが気になってしまう人もいるでしょう。笑った時、人と話している時、歯磨きをする時・・・日常のふとした瞬間に、歯並びの悪さを実感することも多いでしょう。

そもそも、歯並びのよい悪いは何で決まっているのでしょうか。遺伝だからと諦めるのはまだ早いですよ?歯並びの善し悪しを決める原因やその影響、そして歯科矯正の方法まで、詳しくご紹介します。ぜひ、日頃のオーラルケアの参考にしてみてくださいね。

歯並びが悪くなる原因とは?

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歯並びの善し悪しは、一体何によって決まるのでしょうか。歯並びは遺伝するとも言われますが、実際には、様々なものが原因として挙げられます。

では、歯並びが悪くなる原因には一体どのようなものがあるのでしょうか?

遺伝によるもの

遺伝による歯並びの悪さの原因としては、生まれ持った骨格によってかみ合わせが悪く、歯並びが悪くなってしまう場合があります。もちろん、親と全く同じ状況になるとは言い切れませんが、似たような兆候は見られます。

ただし、遺伝を原因とした歯並びの悪さは3割程度にとどまっています。ほとんどは、その人の生活環境や生活習慣に原因があると言われています。

生活習慣によるもの

歯並びが悪くなる主な遠因は、生まれつきのかみ合わせの悪さなどよりも、生まれてからの生活習慣に影響を受ける部分が多いのです。

そのため、遺伝を気にするよりも、歯並びが悪くならないよう、生活習慣を見直すことの法が大切なのです。では、歯並びを悪化させる生活習慣についてご紹介しましょう。

口に関する癖

歯並びを悪くする原因の1つに、出っ歯があります。これは、指をしゃぶったり爪を噛んだりと、口に関わる癖によって引き起こされます。

ではなぜ指しゃぶりがよくないかと言うと、指しゃぶりを続けていると上あごの骨が変形してしまうためです。いわゆる出っ歯になったり、前歯が噛み合わなくなる開咬(かいこう)になったりして、結果的に歯並びが悪くなってしまうのですね。指しゃぶりは小さな子供がやりがちですが、5才を過ぎても続けている場合には歯並びに悪影響を与える可能性があるので注意しましょう。

また、爪を噛む癖もよくありません。前歯の噛み合わせが悪くなったり、爪を噛むことで歯がすり減ったりして噛み合わせが悪くなります。さらに、唇を吸う癖のある人も要注意です。開咬(かいこう)や出っ歯になるリスクが高くなりますから、普段から自分や子供の癖に意識を向けておくことが大切ですよ。

舌を歯の裏側に押しつける舌癖も、歯並びに影響を与える可能性があります。無意識にやってしまう癖ですが、強く舌を押しつけることで受け口になったり、前歯の噛み合わせが悪くなったり、すきっ歯になってしまったりと、よい影響はありません。

頬杖をつく

こちらもよくある癖ですが、頬杖は顎の関節に負担をかけるため、成長期に頬杖をつく癖がある場合には注意しましょう。左右の頬のバランスが崩れ、噛み合わせが悪くなる可能性があります。

口呼吸

また、鼻づまりなどによって口呼吸する癖がついている人も、唇の筋肉が緩んで出っ歯になってしまう可能性があります。口呼吸は噛み合わせ以外にも悪影響のある習慣ですから、意識してやめるように心がけましょう。

このように、歯並びの悪化には幼児期の小さな癖が関係していることが多いようです。気づいたら放置せず、早い段階で専門家に診てもらって矯正をすることで、改善する方法は見つかりますよ。ぜひ相談してみてくださいね。

乳歯の虫歯

生活習慣以外にも、乳歯が虫歯になることが原因で歯並びが悪くなることもあります。乳歯が虫歯になると、永久歯は病巣を避けて生えてこようとするため、本来生えるべき位置よりもずれてしまいます。その結果、歯並びが悪くなってしまうのです。

乳歯は虫歯になりやすい歯でもありますから、日頃からケアをしっかりと行い、虫歯にならないよう予防することが最善策です。

隙間が空くことによるもの

虫歯や歯周病などにより歯がなくなると、そこには空間ができます。空いてしまった空間を放っておくと、隣の歯が倒れ込み、歯並びを悪くする原因になってしまいます。

さらに、歯がないことで、その歯と噛み合うはずの歯が延びてしまい、歯並びが悪くなってしまうこともあります。歯を抜いたら放置するのではなく、きちんとケアを行うことが大切ですよ。

先天欠損

先天欠損とは、もともと永久歯が生えてこない部分です。こうした部分では歯の位置が左右にずれて歯並びが悪くなりますから、早い段階で歯の生えてくる位置や生え方向を誘導することが大切です。

永久歯が生えてこない位置を早めに知ることで、早期の対応ができますよ。

親知らず

必ずしもすべての人に生えるわけではありませんが、親知らずも歯並びの悪さの原因になります。親知らずは思春期の後半から20代くらいにかけて生えてくることが多いですが、狭いスペースに生えるため、まっすぐに生えることは少ないようです。斜めになったり横向きになったりして生えてくるために、他の歯を押してしまい、歯並びを悪化させる原因の1つとなります。

また、親知らずは口の中でも奥に生えてくるため磨き残しが多く、虫歯や炎症を引き起こしやすいのも特徴です。親知らず周辺に細菌が繁殖して顎の下に広がることもあり、発熱や倦怠感の他、口が開けられないほどの炎症を起こすこともある、厄介な歯です。明らかに歯並びに悪影響を与えたり、炎症が繰り返し起こったりする場合には、親知らずを抜くことも検討しましょう。

このように、歯並びが悪くなってしまう原因は、必ずしも遺伝はありません。むしろ、生活の環境や癖などにこそ、その要因があるのです。

歯並びが悪いデメリット

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ここまで歯並びが悪くなる原因についてお話してきましたが、歯並びが悪くなると、一体どのような弊害があるのでしょうか?

歯並びの悪さは、日常生活に支障を来すことも多々ありますから、きちんとデメリットを把握し、歯並び改善を目指しましょう。

虫歯や歯周病になりやすい

親知らずの項目でもお話しましたが、歯並びが悪かったり奥まっていたりすると、歯磨きが行き届かず、歯垢や歯石が溜まりやすくなります。そのため、きちんと歯磨きをしているつもりでも、知らず知らずの内に虫歯や歯周病になってしまいます。

また、磨き残し以外にも、虫歯に関わる3つの要素があります。ミュータンス菌と呼ばれる、いわゆる虫歯菌、歯質、飲食物です。もちろん食べかすや飲み物に含まれる砂糖なども虫歯の原因になりますが、歯の質には個人差があり、人によって虫歯になりやすかったりなりにくかったりします。

もともと虫歯になりやすい歯質の人は、より一層歯のケアをきちんとしないと、歯並びの悪さと相まって虫歯のリスクが高くなってしまう、と言うわけですね。デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って、歯ブラシの届かないところまできちんとケアするよう意識することが大切です。

ものを噛みにくい

歯の噛み合わせが悪いと、しっかりと食べ物を噛みちぎることができず、舌を前に押し出すことで噛みちぎる癖がついてしまいます。そうなると、前歯の裏側を舌で押す癖がつくため、出っ歯になりやすくなったり、さらに症状が進むと開咬になってしまったりします。

また、食べ物をうまく噛み切ることができないと、大きな塊のままで飲み込むことになり、消化にも悪影響を及ぼします。

発音がしにくい

歯が内側に生えてしまった場合、舌の動きが歯に邪魔され、舌足らずな話し方になる可能性があります。

また、前歯が噛み合わない人やすきっ歯の人は、話していても息が漏れたり、舌が自由に回らなかったりして、不自然な話し方になることもあります。発音に問題があると会話にも影響しますから、やはり歯並びはよいに限ります。

コンプレックスの原因に

歯並びが悪いと、会話をしていてもついつい口元に意識がいってしまいがちですよね。笑う時や話す時に口元を隠すなど、気になるが故に不自然な行動をとってしまうかも知れません。

また、口元を見られたくないがためにうつむきがちになるなど、自信のなさが周りの人にも伝わると、「暗い人」「どこか話しかけにくい人」のような印象を抱かれてしまいますし、会話することに臆病になってしまうこともあります。

疾患のリスク

噛み合わせが悪いと、顎の関節が無理な動きをすることになり、負担がかかって顎関節症になってしまうリスクがあります。関節だけに留まらず、口を開け閉めする筋肉にも負担がかかるため、筋肉痛になってしまうこともあると言います。顎関節症はひどくなると食事をするのにも支障を来すため、早めの対処が必要です。

また、歯並びの悪さが口腔がんのリスクにつながるとも言われています。これは、歯並びの悪さによって、舌や頬の粘膜が必要以上に擦れてしまうことによる慢性的な刺激が原因だとされています。たかが歯並びと思っていても、場合によっては重大な疾患につながることもありますから、油断は禁物です。

治療前に知っておくべきこと

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どの方法で歯並びを矯正するかを決めるためには、自分の歯並びがどのような状態にあるのかを知っておく必要があります。

歯並びの種類によっては対応できない矯正方法もあるため、事前にきちんと把握しておきましょう。

・上顎前突(じょうがくぜんとつ)

いわゆる出っ歯と言われるタイプです。上あご全体が前方に出ている場合もあります。

・過蓋咬合(かがいこうごう)

過蓋咬合(かがいこうごう) は、上側の歯全体が下の歯に被さるようになっている状態です。

・上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)

上の歯だけでなく、上下の前歯が前方に突き出している状態です。

・反対咬合(はんたいこうごう)

反対、と名の付く通り、上の歯よりも下の歯が前に出た状態で噛み合わさっている状態です。

・交叉咬合(こうさこうごう)

上下の噛み合わせが逆になっている状態を言いますが、全体的ではなく、部分的なものを指します。

・叢生(そうせい)

叢生の叢とは「くさむら」と言う意味がある通り、歯が部分的に奥まったり、突き出したりしている状態です。

・空隙歯列(くうげきしれつ)

文字だけ見ると難しいですが、簡単に言えばすきっ歯のことです。歯と歯の間に隙間が多い並びのことを指します。

このように、歯並びにも様々な種類があり、特徴が違います。個々の歯並びを見極め、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

歯並びの矯正治療

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このように、歯並びの悪さにも種類は様々あります。歯並びに悩みがある場合には、歯科医院や矯正歯科などによる歯科治療を受けることになります。

それぞれ適した治療法や、対応できない治療法がありますので、自分のタイプに合った治療法を選ぶことがポイントです。

ブラケット矯正

これは、歯列矯正の中でも最もスタンダードな方法です。1本1本の歯にブラケットと呼ばれる器具を取り付け、そこに通したワイヤーで矯正をしていきます。いわゆる歯の矯正と言うと1番に思いつくタイプではないでしょうか?歯並びや噛み合わせを改善できる上、0.1ミリ単位での矯正が可能で、実績も信頼度も高い矯正方法です。

ただし、銀色のブラケットは目立つので、見栄えの悪さはデメリットと言えるでしょう。歯の矯正が目立つと言うイメージは、このブラケットの印象が強いのではないでしょうか。また、ブラケットやワイヤーに食べかすなどが溜まりやすいため、きちんとケアをしないと虫歯になるリスクもあります。

舌側ブラケット矯正

歯の裏側(舌側)にブラケットを装着して矯正する方法で、見た目の目立ちにくさが改善される分、歯並びの矯正は難しくなります。

また、ブラケットが舌に触れるため、違和感を覚える人もいます。通常のブラケット矯正同様、虫歯予防のためのケアも欠かせません。

マウスピースによる矯正

マウスピースを使った矯正方法のよい点は、取り外しが可能なところです。アイライナーと呼ばれるマウスピースを定期的に交換し、歯を少しずつ移動させることで矯正していく方法です。ただし、対応可能なのは歯の凹凸を治すなど、比較的簡単な矯正に限られますので、歯を移動させる距離が大きいものには不向きです。

取り外し可能なので、人前に出る時など、人目を気にすることなく矯正できますが、1日の目安となる装着時間20時間を下回ってしまうと、その分、治療に掛かる時間が延びてしまいます。うっかりさぼってしまわないようにしましょう。

ダイレクトボンディング法

主に空隙歯列(すきっ歯)の矯正に用いられる方法です。ブラケット矯正やマウスピース矯正と異なる点は、歯列全体を移動させるのではなく、歯に歯科用レジンと言う詰め物をすることにより、歯の隙間を埋める、と言う点です。

これによってすきっ歯などを改善することができます。健康な歯を削ることなく処置できるので、治療も短期間で、治療代も安価で済みますし、破損した場合にも修復が容易、さらに保険適用内であることがメリットとして挙げられます。

ただし、仕上がりは担当する歯科医の技能によるため、よりよい仕上がりを求めるなら質の高い歯科用レジンの使用が必要となり、保険適用外となってしまいます。また、レジンは使い続けることで色が変わってくるため、定期的に修復することが必要にもなります。

セラミック矯正(クイック矯正)

セラミック矯正はクラウンと言うかぶせものや、歯の表面を削って薄いシェルを貼り付けるラミネートベニアと言う方法があります。短期間での矯正が可能なため、クイック矯正とも言われています。

クラウンによる矯正は、歯の周りを削ってクラウンをかぶせることで歯並びと噛み合わせを改善することができますが、歯の並びや生えている向きによっては治療が難しい場合があると言います。歯の向きそのものを変える場合には、神経を取り、土台から歯の向きを変えなければなりません。

ラミネートベニアによる矯正は、歯並びの悪さが軽度な場合に用いられます。歯と歯の小さな隙間を埋めることもでき、歯を白くするのにも適しています。治療法としては、歯の表面を削り、薄いセラミックのシェルを貼っていきます。ラミネートベニア同様に薄いシェルを貼ることで矯正する方法としては、他にティーシーズと言うものもありますが、こちらは歯を削らない点が特徴です。歯並びと隙間の改善、さらにホワイトニングに効果的な方法です。

部分矯正

部分矯正は、主に前歯の歯並びを矯正するのに用いられる方法です。前歯のみにブラケット矯正やマウスピース矯正を行う他、時として乱ぐい歯(曲がって生えている歯)などを抜いたり削ったりして歯並びの改善を図ります。

全体的な噛み合わせの矯正はできないため、奥歯の噛み合わせに問題がない場合などに適した方法と言えます。また、セラミック矯正と同時に部分矯正を行う、ハイブリット矯正と言う方法もあります。

抜歯

抜歯によって歯と歯の間に空間を作る矯正方法で、ブラケット矯正などと併用して行われルことが多いです。

顎が小さいために歯が収まるスペースが十分でなく、乱ぐい歯や上顎前突、上下愕前突になっている場合には、抜歯によって歯を動かすためのスペースを確保します。抜歯によって空間を空けることで歯並びの改善を図れる一方、スペース確保のために健全な歯を抜いてしまうデメリットもあります。

外科矯正

外科矯正は、これまでご紹介した対処方では難しい場合に用いられます。顎の骨を切るなどと言った方法で矯正を図るもので、顎変形症などの場合には保険が適用される場合があります。

通常の矯正方法よりも効果が出やすく、治療期間も大きく短縮できるメリットがありますが、外科手術のため全身麻酔が必要になり、術後に顔の痺れなどが現れる場合もあります。

顎変形症とは

顎変形症は、頭蓋骨や顔面の骨格、噛み合わせの大きなずれなどを主な症状とし、口を開ける時に痛みが出たり、口が開かなかったり、ひどくなると顔が左右非対称に歪んだりします。

無理をしないと口が開けられなくなる場合もあるので、日常生活に大きな支障を来す症状と言えます。

インプラント矯正

インプラントも、歯の矯正方法としてはよく耳にする方法ではないでしょうか?

歯の矯正方法としては比較的新しいもので、歯骨に埋め込んだインプラントを固定源としてブラケット矯正を行うという矯正方法です。インプラントの埋め込みにより、強固な固定源を得ることができるので、治療期間を短縮できると共に、治療効果も得やすいのがメリットです。

ただし、インプラントを埋めるためには手術が必要となり、治療にかかる費用が高くつくことに加え、インプラントを使った矯正が可能な歯科医が限られている点がデメリットと言えます。事前にしっかりと情報収集を行い、納得して治療を受けることをおすすめします。

歯並びのセルフチェック

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自分の歯並びが悪いかどうかは、見た目で判断できる場合もありますが、気づいていないところで異常が起こっている場合もあります。まずは下記の項目をチェックして、当てはまるものがないか確認してみましょう。

当てはまるものが3つ以下の場合は、もしも気になる点があれば歯科医に尋ねるとよいでしょう。4つ以上当てはまった人は、歯並びに何らかの問題があると思われますので、早めに歯科医を受診することをおすすめします。

  • 口臭が気になる
  • 親知らずを除いた永久歯が28本に満たない
  • 歯と歯の間に隙間が空いている
  • 笑った時に歯茎が見える
  • 起床後、のどの渇きを感じることが多い
  • 口を開閉すると、顎がカクカクと鳴る
  • 就寝時の歯ぎしりやいびきを指摘されたことがある
  • 口を閉じると、顎にしわができる
  • 口が開いていることが多い

まとめ

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いかがだったでしょうか?歯並びは、見栄えの悪さだけでなく、コンプレックスの原因にもなりますし、何より毎日の生活に大きく関わっていることがお分かりいただけたかと思います。

歯並びの悪さを気にしていなかった人も、見た目の問題だけではないので、気になる点があれば、早めに歯科医に相談してみるとよいでしょう。

歯は一生ものですから、悩みを抱えたまま過ごすのは大きなストレスにもなります。健全な歯を維持して、身も心も健康に過ごしたいものですね。

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