「睫毛反射」という言葉をご存知ですか?聞いたことはあるけど詳しくは知らない、という人が多いのではないでしょうか。睫毛反射とは一体どういうものなのか?睫毛反射と調べるとほとんどが難しい言葉で記載されています。
このページでは、できるだけわかりやすく説明していきたいと思います。また、目に関する睫毛やまばたきについても調べてみました。
睫毛反射について
これは誰もが経験したことがあると思いますが、睫毛を触ると無意識にまぶたがパチパチっとまばたきをします。この反応のことを睫毛反射(しょうもうはんしゃ)といいます。
睫毛に触れた際の刺激は三叉神経(さんさしんけい)を通じて脳に伝わります。そして顔の表情や動きをつかさどっている顔面神経に指示が伝わりまばたきをするのです。
睫毛反射を確認するのはどんな時?
睫毛反射を確認するのは主に、全身麻酔をした時、死亡確認をする時です。意識レベルが低下すると睫毛反射はなくなるので、麻酔の深さを確認する1つの手段として反応を確認しているようです。
また、死亡時にも反射反応がなくなるので確認方法の1つとされています。
睫毛反射消失=意識消失ではない!?
全身麻酔時に睫毛反射の確認をしますが、稀に睫毛反射がなくなった後も呼びかけに反応したり目を開けたりすることがあるそうです。
このことを知らない人が多いといった情報があり、意識がある状態で手術をされたらと思うとゾッとしますよね。このことから反射がなくなった後も呼びかけたり、ほかの方法で確認をすることはとても大切だということがわかります。
三叉神経とは
三叉神経(さんさしんけい)は脳神経の中で最も大きな神経で、顔の感覚を脳に伝える役割をしています。顔が熱い、冷たい、痛い、などといった感覚を伝える重要な神経の一つです。三叉神経は眼神経、上顎神経、下顎神経の3つに分かれています。
- 「眼神経(がんしんけい)」前頭部やまぶた、鼻の周囲
- 「上顎神経(じょうがくしんけい)」上顎全体、歯茎や上唇、下まぶた、頬
- 「下顎神経(かがくしんけい)」下顎全体、歯茎や下唇、頬や外耳の一部
これらのことを指しています。
意識レベルとは
意識レベルとは意識の状態を数値で表したものです。治療をするにあたって、反応がどのくらいあるのか確認する必要があります。
意識レベルの判定方法は9段階で評価するジャパンコーマスケールや開眼、言葉の応答、運動機能の3つから判断するグラスゴーコーマスケールと呼ばれるものなどがあります。
睫毛の役割
睫毛(まつげ)は埃やゴミなどの異物が目の中に侵入しないように防いでいます。下の睫毛よりも上の睫毛が長いことも異物が入らないようにするためだと考えられています。
睫毛を触った時に反射でまぶたが閉じる(睫毛反射)のは眼球を守ることに繋がります。よって睫毛はとても大事な役割で必要不可欠な存在です。
まばたきについて
人は1分間に約20回ものまばたきをしています。なぜまばたきをするのか考えたことはありますか?また、まばたきにも種類があることを知っていますか?
無意識に行われていますがまばたきには、様々な理由があることがわかりました。いくつか挙げてみたいと思います。
まばたきの種類
まばたきには3つの種類があります。
- 周期性まばたき:普段無意識に行われている自然に起こるまばたきです。
- 反射性まばたき:突然目の前に物が現れたり、光や風などの刺激で反射的に行われるまばたきです。
- 随意的まばたき:自分の意志でまばたきをする(ウィンクなど)ことをいいます。
まばたきをする理由
「目の渇きを防ぐ」
人はまばたきをする際に、角膜を刺激して涙腺から涙が出るように働きかけます。涙を出す理由は目の表面を潤して乾かないようにし、保護するためです。目の表面が乾くと痛みを伴ったりします。
「目の表面のゴミを拭う」
空気中には目に見えない細かいゴミがたくさんあり、気付かない間に目の表面にくっついてしまっています。また砂や睫毛など異物が入ってきた時に、目から排除しようとするためまばたきをします。目がゴロゴロした時にまばたきが多くなるのは、涙を出して異物を出そうとするからです。
「心理状態を表している」
まばたきの回数や速さで心理状態がわかることがあるそうです。まばたきの回数が多くなる理由は涙の分泌を促すためもありますが、ストレスがかかっていたり緊張をしている場合にも回数は多くなります。
話している相手がまばたきを頻繁にしていたら、嘘をついていたり何か後ろめたいことがある可能性があります。ですが好意を持っている相手を前にして緊張でまばたきが多くなっている可能性もあるので、見分ける際には注意が必要ですね。
反対にまばたきが少なくなる理由は、非常にリラックスしている、眠気を我慢している、何かに夢中になって集中しているなどが挙げられます。何かに夢中になったりすることは良いことですが、あまりにもまばたきの回数が減ってしまうとドライアイになったり、目にとっては良くないので気を付けましょう。
「脳の切り替え」
まばたきは脳をリセットする役割を果たしているという説があります。まばたきをすると「周囲に注意を向けていた状態から安静状態に瞬時に切り替わる」という事がわかっているそうです。このことから、まばたきは新たな情報を受け取るために脳をリセットする役割をしているのではないかと考えられているようです。
まばたきの減少による目の病気
まばたきが少なくなる=目が乾く、という状態は目にとってはとても負担がかかります。目が乾く、目が疲れるといった症状があれば要注意です。目の渇きによる考えられる病気を挙げていきたいと思います。
ドライアイ
近頃パソコンやスマートフォンなど利用する人が増えてきましたが、それによりドライアイになる人が増加傾向にあるようです。日本では約800万人以上の人がドライアイの患者であると言われています。またオフィスワークをしている3人に1人がドライアイになってしまっているそうです。
「主な症状」
目が乾く、目が痛い、目が疲れる、物がかすんで見える、目がゴロゴロするなどが主な症状として挙げられます。
「原因」
主に涙の量が減ってしまうことでドライアイになります。パソコンやスマートフォン、テレビやゲームなどの画面を見続けたり、細かい作業に集中することによりまばたきの回数は減り目の渇きの原因になります。またコンタクトレンズを使用している場合、長時間付けている、涙がコンタクトレンズに吸収されたり、涙が蒸発しやすくなったりとドライアイになりやすい状況にあります。日常生活の中で知らない間に目を酷使してしまっていることが多いようです。
「改善方法」
目の周りの血行をよくする、まばたきの回数を増やす、パソコンやスマートフォンなどの画面を見続けない、目を休める、姿勢を正す、コンタクトレンズを長時間使用しないなどの方法があります。
目の周りを軽くマッサージしたりホットタオルで目を温めると血行が良くなり疲れも取れます。まばたきは目を潤すためにとても大事なので、意識してまばたきをするように心がけましょう。コンタクトレンズを使用している場合は、使用時間をきちんと守り途中から眼鏡に変えるという方法もあります。
パソコンやスマートフォンの使用も、適度に休憩を挟んで目を休ませるだけでも効果的です。作業をしたり何かに集中すると姿勢が悪くなりがちです。姿勢を正すことによって血行も良くなりますし、肩こりなども解消されるので是非試してみてください。
また症状が良くならない、長期間続いている場合目が傷ついている可能性があります。放っておくと傷から細菌が入り感染症を起こしたり、重症化してしまう可能性があるのですぐに眼科を受診してください。
シェーグレン症候群
ドライアイが重症化するとシェーグレン症候群という病気になる可能性があります。40歳以上の女性に多く発症し、涙の分泌や唾液の分泌などに障害が出る自己免疫疾患といわれており全身に症状が及ぶ病気です。
「主な症状」
ドライアイの症状のほかに、疲れやすい、口が乾く(ドライマウス)、関節が痛むなど全身に症状がでるのが特徴です。酷くなると角膜に傷がつき、乾燥性角結膜炎になってしまう可能性があります。
「原因」
自己免疫疾患の多くは女性ホルモンが関係していると言われています。シェーグレン症候群も女性に多く発症しているので女性ホルモンとの関係が考えられています。また長い間ストレスを感じていたりすることにより、発症を引き起こしているのではないかという説もあるようです。いくつもの要因が重なることによって発症すると考えられているため、何が原因なのか?ということは明らかにはなっていないようです。
「改善方法」
特定の原因がわかっていない為根本的な改善方法や、完治させる治療法は今のところないようです。症状が悪化する前に、まずは病院を受診しましょう。
まとめ
睫毛反射とは
- 睫毛に触れたときに無意識にまばたきをする反応のこと
睫毛反射を確認するのはどんな時?
- 全身麻酔をした時
- 死亡確認をする時
睫毛反射消失=意識消失ではない?
- 睫毛反射消失後も呼びかけに反応することがある
三叉神経とは
- 脳神経の中で最も大きな神経である
- 顔の感覚を脳に伝える役割をしている
- 眼神経、上顎神経、下顎神経の3つに分かれている
意識レベルとは
- 意識の状態を数値で表したもの
睫毛の役割
- 埃やゴミなど異物が目に侵入するのを防ぐ
まばたきの種類
- 周期性まばたき
- 反射性まばたき
- 随意的まばたき
まばたきをする理由
- 目の渇きを防ぐ
- 目の表面のゴミを拭う
- 心理状態を表している
- 脳の切り替え
まばたきの減少による目の病気
- ドライアイ
- シェーグレン症候群
睫毛反射は脳や神経と深い関係があり、まばたきや睫毛についてもとても重要な役割をしています。大切な目を守るため、これを機に意識してまばたきをしたり睫毛のケアをしてみてはいかがでしょうか。