食道がんの症状とは?初期と末期の違いについて知っておこう!

食道がんは半数以上の人が無症状といわれ、自分では発見しずらい病気の一つです。症状があっても、のどがチクチクして食べ物がつかえる等、のど風邪に似ており見過ごしてしまうこともあります。

特に食道がんに逆流性胃炎で喉が傷ついている人、喫煙、飲酒、トウガラシなど辛いものなど刺激物を多く食べる人、舌が火傷するほど熱いもの、特に粥など喉に張り付く恐れがあるものをよく食べる人は食道がんのリスクが高いので要注意です。この性質上、50代男性に食道がんが発生するケースが多く、放置すると肺や気管支など治療しにくい箇所に広がりやすいので危険です。

症状がでにくい食道がんですが、がんの中でも早期発見ができれば治療も可能です。内視鏡で発見できるので、心当たりや気になる症状がある場合、診察を受けましょう。

この記事では食道がんのサインや詳しい症状と予防法、食道がんになってしまったときの治療の流れをご紹介しますので参考になれば幸いです。

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食道がんの症状について

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食道がんとは食道にできる悪性腫瘍です。症状が感じずらく、食道付近には肺、気管支、大動脈、心臓など重要な器官があり、食道がんが広がると危険です。付近の臓器だけではなく、食道付近にはリンパも豊富なため、骨や肝臓など遠い部分に転移するリスクもあります。

また胃腸のがんに比べて食道は漿膜といわれる部分が無いため、ガンになると転移が早いと言われています。早期発見が重要になる箇所です。

食道自体は内視鏡で手術ができるのでお腹を切らずに済む手術しやすい病気ではあります。40歳以上からかかるリスクの高くなる病気です。

食道がんの初期症状

食道が傷つき、痛みやつかえを感じることもありますが、半数の人は「気が付かない」「無症状」であることもあります。喫煙者や飲酒の習慣がある人は特にいつものことだと思う場合もあります。

食べ過ぎで胃液を吐いたり食道が風邪菌にやられたときの症状に似ていますが、他のがんと同様、体重減少が他の病気と異なります。

初期症状をまとめると以下の通りです。

  • 無症状
  • 食べ物がつかえる
  • 胸の奥のチクチクした痛みがある
  • 熱いものを飲むとしみる
  • 喉がかすれる
  • 体重が減少する

ちょっとした喉風邪だろうと思っていたら食道がんだったという可能性もあり得ます。食べ物が詰まるようになったら要注意です。

食道がんの症状の悪化

一時的に初期症状が治まることがあります。がんの腫瘍が食道内を塞ぐほど大きくなり、食べ物がつかえて飲み込みづらくなったりします。悪化すると食べ物を飲むことができなくなり水や唾液まで吐き出してしまうようになります。無理に飲み込もうとすると血痰が出たりむせたりします。

それ以上進行すると気管・気管支、肺、大動脈、心臓に広がってしまい治療がなおさら困難になります。

食道がんの末期症状

食道の外壁を破って周囲の臓器に拡がり、気管・気管支、肺、大動脈、心臓や周囲の細胞を侵し胸部や背に痛みが出るようになります。

また付近の臓器や体細胞だけではなくリンパ腺を伝わって全身に転移します。

がん細胞の分裂には大量のエネルギーが必要でどんどん体重が減っていきますが、食道がんの場合食べ物を食べることすらできないのでさらに体重が減少することになります。

転移して特に治療が難しくなるのが骨、肝臓、脳、肺です。この部分に転移するとがんを切除することが難しくなります。通常の生活ができなくなるほど弱り、いつ死に至ってもおかしくない状況になります。

その為末期になると治療ではなくがんによる心身の痛みを和らげる緩和ケアや、放射線治療、抗がん剤の投薬など切除以外の方法によるがん治療を行うことになります。

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食道がんの治療

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治療する時期によって治療方法が異なります。

食道がんの初期の治療

早期発見の治療では食道の切除をします。手術はがんが広がっていない場合内視鏡で行われます。比較的回復は早く済みますが、治療が遅れると、神経や組織を切り取らなくてはならないので回復に時間がかかります。

また、どこががんに侵されているかによって手術の方法が異なります。食道の上のほう、頸部にガンに広く侵されている場合は咽頭を切除し、小腸を移植します。咽頭を切除するので声が出せなくなります。

食道の中間や胃に近い部分ガガンに広く侵されている場合は、胸部や腹部は全く切除してしまい喉のほうに胃を引っ張って縫合します。これは原則は内視鏡ではなく右胸部を開いて切除します。内視鏡による切除は検討段階のようです。

回復が早いとはいえ、食道壁を切り取るので痛みが生じたり、食べ物が上手く呑み込めなかったり、気管支までがんに侵されて切除してまうと呼吸がしずらくなってしまいます。

がんを切除した後に食べ物がのどを通らなくなった場合、食べ物が通るようにシリコンの管を入れて広げたり、胃に直接食料を注入する胃ろうや点滴を行うことになります。

転移さえなければがんが食道中に広がっていても手術成功率は高く、初期段階で切除さえできれば100%生存可能といわれています。

末期がんの治療

放射線、抗がん剤治療のほか、最近は免疫療法、オブシーボが話題になっています。ガン細胞は健康な状態では発生しても自己免疫が食べて繁殖しないようにしてくれています。この働きを利用して切除すると生きられないために切除できないがん細胞を治療できないかと考えられているようです。

放射線治療、抗がん剤治療はがん以外の正常な細胞まで傷つけ、嘔吐や痛みなど重い副作用があることで知られており、それを緩和するために考案されつつあります。

ただしオブシーボにも副作用はあるようです。免疫が活性化し疲れやすかったり皮膚症状がでたりとアレルギーやインフルエンザのような副作用があるようです。

また治療は非常に高額で、年齢や収入によって負担額が変わりますが、保険を効かせずに投与する場合、抗がん剤は5~6週で100万くらいが平均、放射線治療は一回1万(保険適用で2000~3000円)、オブシーボは1回の投与で約73万円かかるようです。

保険には高額療養費制度があるので、健康保険組合から限度額適用認定証をもらうと負担額を低くできます。役所に言って確認しましょう

値段でいえば放射線治療が最も安価でオブシーボが最も高価なようです。

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食道がんの原因

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食道がんになりやすい人の特徴ははっきりしています。原因を知って予防しましょう。また原因になるような習慣がある人はいつ食道がんになってもおかしくありません。特に40過ぎてがんに対処する能力が低くなって来てからがんを発症することが多いようです。心当たりがある人は健康ドックの内視鏡検査をうけると食道がんの早期発見が可能です。

食道がんは肺や脳などの重要な器官に比べると切除しやすく比較的早期発見で治療がしやすい部分です。食道がんのリスクを増やすような生活習慣をしている方は特に注意しましょう。

タバコ喫煙

タバコを吸うことで食道がんのリスクは約2倍に膨れ上がります。

食道がんだけではなく胃や十二指腸など消化器や気管支や肺などの呼吸器をすべてを侵し、他の病気とがんのリスクも高めます。

アルコール飲酒

お酒が弱い人はお酒を分解する酵素が少ないのが特徴です。

お酒はたんぱく質を硬化させてしまう働きがあります。お酒を分解する力が弱く、加齢や体調不良やビタミン不足、栄養失調、またはストレスで食道や胃や十二指腸の粘膜が少ないときにお酒を大量に飲むと、タンパク質が白く硬化して細胞が傷ついてしまいます。これが遺伝子を傷つけがん細胞に転嫁するきっかけになっているのではないかと考えられています。

食道に炎症が起こるようなこと、食道壁が傷つくことはすべてがんのリスクになります。

辛い食べ物など刺激物の飲食

トウガラシなどの辛い食べ物を食べ過ぎても食道をはじめとする消化器を傷つけてしまいます。身体を温め代謝を良くしてくれる香辛料ですが、消化器が弱い人は食べ過ぎには注意したほうが良いです。

熱いものの毎日の飲食

舌が火傷するようなお茶や粥を習慣的に食べる人に食道がんが多いという報告があるようです。内臓を温めるのは良いですが、口内が火傷するほど熱いものを飲むのはひかえたほうが良いようです。

特に食道に張り付いてしまいやすいゲル状のおかゆは食道の壁を火傷を悪化させて傷つけてしまい、食道がんのリスクを上げてしまいます。

その他発ガン性物質の飲食

あまりすすんでとる人もいないでしょうがよく口にしやすいものでいえば焦げた食べ物です。焦げてしまった魚の皮や肉などを無理に食べたりしないようにしましょう。

他には塩素が多い地域の水道水ではトリハロメタンという発がん性物質が生成されることがあるようですが、厚生労働省の定めた基準値以下なのであまり気にしなくてよいようで、タバコのほうがよっぽど発ガン性物質の含有量が多いとのことです。

逆流性食道炎

食道に胃液や消化物が逆流してしまう病気です。胃は胃液に耐える粘膜を持っていますが、食道にはないので胃液で食道が溶けてしまって炎症を起こしてしまいます。

慢性的に逆流性胃炎が起こると食道がんのリスクが上がります。

逆流性胃炎の症状

口が胃液臭くなって胸焼けがします。喉や声がかれることもあり、咳が出ることもあります。

内視鏡で見ても異常が見つからないため、今までは胃炎と誤解されてきました。食道が荒れるほか、歯を溶かしてしまうため、歯にも良くありません。また唇の端が切れて肌が荒れることがあります。

悪化すると吐血する場合もあり、食道が腫れて狭くなり、たべものを飲みずらくなります。

食道がバレット食道になる症状も見られます。

バレット食道とは?

食道の粘膜が傷ついて食道の細胞が変質し、胃の粘膜と同じように胃酸に耐えうる粘膜になっていきます。

「そりゃ便利じゃないか、食道が鍛えられたな!」という話ではなく、バレット食道は通常の食道炎より危険な状態です。

危険な理由は悪性化しやすい腺がんになりやすいことが理由です。

通常、食道は扁平上皮がんというがんに侵される確率が高く90%は扁平上皮がんです。この扁平上皮がんは比較的治療しやすく悪性化しにくいがんといわれています。

しかし食道が胃腸と同じ状況になってしまうと腺がんというより悪化しやすいがんが発生しやすくなってしまうのです。

腺がんは通常胃などの特殊な粘膜に発症し、本来食道には発生しにくいがんですが、バレット食道になることで腺がんを発生するリスクまで出てきてしまうのです。

逆流性食道炎の原因は?

通常、胃と食道の間には下部食道括約筋という筋肉が働いて逆流を防いでいます。この筋肉によって逆立ちしても消化液や消化物が逆流してしまうことはありません。

この筋肉が働かなくなってしまう原因は複数存在します

  • 脂肪分の食べ過ぎ
  • 食べ過ぎ
  • タンパク質の取り過ぎ
  • 加齢
  • 背中が曲がった姿勢の維持
  • 寝る前の飲食
  • 肥満
  • 薬の副作用
  • ストレス
  • 自律神経失調症
  • ビタミン不足

胃酸は脂肪分を溶かそうとするときに大量に分泌されます。それだけではなく下部食道括約筋を緩めてしまう効果があるので油もばかり食べていると逆流性胃炎になりやすいと言えます。

タンパク質は消化されずらいので胃の中に長くたまりやすく、夜寝る前に食べ過ぎてしまうと横になったときに逆流しやすくなってしまいます。

食べ過ぎるとその分下部食道括約筋が内容物を抑えきれなくなってしまい、逆流を許してしまうことがあるようです。

また純粋に下部食道括約筋の力が弱まってしまうという原因も考えられます。

下部食道括約筋の働きが弱まる原因は加齢、ストレス、そのために起こる自律神経失調症、薬の副作用、肥満です。筋力はマグネシウムやカルシウムの不足で下がることもあります。バランスの良い食生活を心掛けましょう。

また粘膜が弱まって傷つきやすくなる原因治りが遅くなる原因はビタミン不足です。野菜や果物も食べるようにしたいですね。

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まとめ

食道がんの症状をまとめると以下の通りです。

  • 無症状
  • 食べ物がつかえる
  • 胸の奥のチクチクした痛みがある
  • 熱いものを飲むとしみる
  • 喉がかすれる
  • 体重が減少する

食道がんの肺や心臓に昼がる前に、転移する前に、早期発見して切除手術を行えば生存率は100%といわれています。

無症状のこともあるので、40代以降になって食道がんのリスクを高める習慣がある人、逆流性胃炎がある人、タバコを吸ったことがある人、飲酒の習慣があってお酒が弱い人など心当たりのある人は健康ドックを受けて内視鏡で確認してもらいましょう。

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