”水素水”は美容や健康に良いと今とても注目されています。では今日から”水素水”を飲もう!とすぐさま実行するのも良いですがちょっと待って下さい。”水素水”が一体どんな物でどんな効果があるか知っていますか?
知らずに飲むのでは無く、しっかり知識を入れてから飲む方が良いに決まっています!という事で今回は”水素水”について詳しく説明していきます。
水素水とは?
まずは水素水とはいったい何なのか見ていきましょう。
水素分子のガスを溶かした水
水素水とは水素分ガスを溶かした水の事で、二酸化炭素を水に溶かすと炭酸水になると同じ事です。お水素は「H」で表記され、一番小さな物質で無味、無臭、無色の物質です。
水素水と言っても炭酸水のようなシュワシュワした感覚が無く、水素水を「水だよ」と出されても気付く人なんていないと思います。
水素水の作り方
水素水の作り方は大きく分けて3つに分ける事が出来ます。
●水素ガスを直接水に溶かす方法
気体化した水素分子を水の中でバブリング(液体に気体の泡を送り込む事)させて水に水素を溶かす方法です。
- メリット:高濃度の水素水を作る事が出来る。水の性質が変化する事が無い。
- デメリット:なし
●マグネシウムを使用する方法
水にマグネシウムを入れると化学反応によって水素が発生します。その発生した水素を水に溶かす方法です。
- メリット:安価で作る事が出来る。
- デメリット:水素水を作る時間が長い。高濃度の水素水を作る事が難しい。
●電気分解による方法
水に電極を入れて電気を通すと、水が電気分解される時に水素が発生します。その発生した水素を溶かす方法です。
- メリット:安価で作る事が出来る。
- デメリット:水素水を作る時間が長い。水がアルカリ性になってしまう。
水素水を作る際に一番使用されているのが水素ガスを直接水に溶かす方法です。デメリットが無いので今市販されている水素水のほとんどはこの方法で作られているようです。これらの方法を使えば自宅でも水素水を作る事が可能ですが、衛生面や純粋な水素水が作れるか不明慮な部分が多いのであまりオススメはしません。
水素ガスを直接水に溶かす方法であれば、「家庭用水素水生成キット」が販売されているので、そちらを使用すれば自宅でも純水な水素水を作る事が可能でしょう。
水素水の効能
今やスポーツ選手やモデルなどが愛飲している水素水には、どんな効能があるのでしょうか?
腸内環境を整える
水素水が体内に吸収されると細胞が潤い、腸内環境を整えてくれる効果が期待されます。
腸内環境は便秘などのトラブルにも関係してきますし、排出がスムーズになると体全体の代謝も良くなり肌が綺麗になると言われています。
抗酸化作用
鉄を放置していると錆びてきたり、食べ物を放置していると変色してしまう事を「酸化」と言います。酸化は酸素がある中で生活している上で必ず付いてくるものです。人間は呼吸によって酸素を取り入れていますが、その量は1日500Lと言われていて食事で摂取したタンパク質や炭水化物を燃焼させて、その時発生したエネルギーを動力としています。
その過程の中で酸素の一部が化学反応を引き起こし「活性酸素」を発生させています。この活性酸素は菌やウイルスといった体に悪影響を及ぼす物を排除する働きを持っているので必要な量であれば体の中にあっても問題はありません。
ですが、何かしらの原因で体の中の活性酸素が一定以上増えてしまうと、自分の体を攻撃してしまい臓器や細胞が参加してしまいます。すると老化が進んでしまったり病気の原因になるのでとても厄介なのです。
水素水には抗酸化作用があると言われおり、この活性酸素を抑えて体の中で結びつ無害な水となり体外に排出されます。よって体の酸化を防いでくれる効果が期待されるのです。
また、活性化酸素が増えると体内の血液がドロドロになり病気の原因になりますが、水素水によって血液がサラサラになる効果も期待されます。
抗アレルギー効果
アレルギーにはアトピー性皮膚炎、食物アレルギー、喘息、花粉症など人によって様々です。
これらのアレルギーは体の中の免疫システムがアレルゲンに過剰に反応する事によって起きます。アレルギーが発生した場所には活性化酸素が発生して免疫反応を促進させることによって悪化するのですが、水素水の抗酸化作用の効果によって活性化酸素を減らしアレルギー反応を抑える効果が期待されます。
花粉症の即時型アレルギーに対して水素水が効果を発揮したという研究結果もあるようです。
ダイエット効果
水素水によってエネルギーの代謝が高まり、脂肪が溜まりにくくなる体を作る効果が期待されます。
内臓脂肪は蓄積しやすく消化しやすい脂肪なので、水素水の効果により内臓から脂肪を落としダイエットに良いかもしれません。
疲労回復効果
疲労の原因は活性酸素が増え続ける事によって起きます。先ほど水素水には活性酸素を減らす作用が期待されると説明しましたが、活性酸素が減る事によって疲労回復が望めます。
また、水素分子はとても小さいので血液網膜関門を通る事が出来ると言われていて、眼球内に入り込み沢山の活性酸素を除去出来るので眼精疲労にも良いとされています。
代謝アップ効果
人間の細胞内にみと今度リアという摂取した栄養をエネルギーに変える働きを担っている物がいます。酸素を使って脂肪を糖に分解してアデシノ三リン酸を生み出しますが、年齢が増えるごとにミトコンドリアの数が減ってアデシノ三リン酸が少なくなります。
すると代謝が悪くなるわけですが、水素水はミトコンドリアを活性化させてアデノシ三リン酸を沢山生み出してくれます。
美肌効果
体に老廃物や酸化する事によって肌のトラブルが増えていきますが、これらの効果を統合すると肌に良い事が分かります。
水素水の摂取量
市販されている水素水は濃度が1.2~1.6ppmほどになっています。
水素は体内に摂取され切れなくなると、息やゲップやおならなどから体外に排出されますので市販で売られている水素水の濃度であればさほど気にする事はありません。逆に言うと一度に沢山の水素水を飲んでも、体内に摂取しきれずに排出されてしまうのでその分無駄になってしまうという事です。
また、水素水に限らずに水分の摂り過ぎは腎臓に負担をかけてしまうのであまりよくありません。水分の摂取量は1日500~1,000mlが適量とされているので、水素水が良いからといって摂り過ぎには注意しましょう。
水素水は副作用などは無いので安心して頂いて大丈夫ですが、飲み始めて間もないとお腹が緩くなってしまう場合があります。心配する事ではありませんが、あまり長期間続く場合は飲むのを中止して下さい。
水素水には効果が無い・・・?
メディアなどで水素水は素晴らしい効果があると絶賛されている中、水素水には何も効果が無いという意見もあります。なぜそう言われているのでしょう?
医学的に証明されていない
研究室などで水素水による効果を研究している場所は多くあり、実験で成果を出たという話もあります。しかしまだ完全に解明されているわけではないので、医学的に証明されていないのです。証明されていないなら効果が無いのと同じだと思う人がいるのも仕方ない話です。
しかし2007年に日本医科大学の太田成男教授の水素水についての論文が発表されてから、次々と論文が発表されその数300以上にもなるそうです。完全な証明はされていないが効果が発揮されているというのも事実になります。
効果が実感しにくい
何日か水素水を少し飲んだだけでは効果を感じる事がほとんどありません。
水素水は体内に入るとイオン化して活性化酸素に結びつくには時間が掛かります。一定期間飲み続けて細胞が入れ替わると初めて実感出来るようになるのです。個人差もありますし毎日一定量以上飲み続けて長くても半年飲んでから効果が発揮されるとされているので「数日飲んだのに待ったく効果無い」と言う人が出てきてもおかしくないですよね。
特に肌への効果に関してはとても時間がかかるので辛抱が必要です。疲労効果は早い段階で感じる事が出来ます。
水素が入っているかわからない
水素は一番小さな元素になっているので、市販されているペットボトルに入っている水素水に本当に水素が入っているのか確認が難しいという点です。あまりにも小さすぎてペットボトルから水素が抜け出している可能性があるのです。
ヘリウムガスが入った風船をイメージして下さい。作り始めた時はプカプカ浮かんでいますが、数日経つとしぼんで地面に落ちていますよね。これはゴムの隙間からヘリウムガスが抜け出しているのです。ヘリウムもとても小さな物質なので人間には隙間が無いように見える部分からでも少しずつ抜け出しているのです。
これを考えると水素がペットボトルの隙間から抜けていてもおかしくないのです。勿論製造した時点では水素が入っていると思いますが、消費者に届く頃にはどうなのでしょう・・・?無味無臭なので確認するすべが無いですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今注目されている水素水ですが、現在は色々な意見が飛び交っています。実際に水素水には効果があるようですが、市販の物では摂取する事が難しいようですね。鮮度が大事と考えると「水素水キット」を使用して自分で作り飲んだ方が確実です。
沢山の種類の水素水が市販されていますが、ただの水になっているかどうかもわからない物を飲むよりも賢いと思いませんか?