いちごの栄養が凄い!効果的な食べ方や見分け方を知っておこう!

突然ですが、質問です。あなたはフルーツの中でなにが好きですか?レモン?オレンジ?パイナップル?もも?最近ではアサイーなんかも人気ですよね。

実は、巷で男女問わず人気があるフルーツといえば、いちごなのです。ちょっと意外?今回は、老若男女に愛されるフルーツ、“いちご”についてお話しします。

実は野菜?!いちごのあれこれ

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甘酸っぱくて、初夏に手軽に食べられるフルーツ、いちご。今回は、そんないちごの秘密を暴いていこうと思います。あなたは、いちごについていくつ知っているでしょうか?

実は実でなく、種は種でない?!

なんだかわかりにくいタイトルですが。いちごの実はどこか、ご存知でしょうか?あの赤い部分を思い浮かべたあなたは残念ながら不正解。

赤い部分に点々と見える種“のようなもの”。これこそがいちごの実なのです。

えっ?じゃあ、あの赤い部分はなんなの…という方へ。あれは雌しべの土台となるもので『花托(かたく)』と呼ばれています。いちごの種は、果実の一粒一粒に含まれています。つまり、つぶつぶの中にあるということですね。

いちごは果物にあらず?!

散々フルーツだといいながら、実はいちごは野菜なのです。農林水産省では、このように野菜を定義しています。

1.田畑に栽培されること(栽培されていない山菜などは野菜と区別することが多い)

2.副食物であること

3.加工を前提としないこと(こんにゃくのような加工を前提とするものは野菜としていない。漬物のように原料形質がはっきり残っているものや家庭における簡易加工は加工に含まない)

4.草本性であること

いちごはこのすべてに当てはまるため、農林水産省の定義上、『野菜』のくくりになるのです。

しかし、この定義は生産者から見た場合の話。流通業者(たとえばスーパーなど)は、使用用途の分類で見るので果物のコーナーに陳列しますね。

いちごに限らずメロン、スイカも野菜ですが、果実的な利用をするので果実的野菜と呼ぶのだそうです。いちごを野菜に分類するのは世界でも珍しく、日本と韓国だけだそう。不思議ですね。

いちごの歴史は?

はるか昔、原始時代にはいちごを食べていたそうです。とはいっても、現在食べられている粒の大きなものは品種改良を重ねた結果のもの。原始時代のいちごは、小粒のものだったのではないかと推測されています。

人類がはじめていちごを栽培し始めたのは、17世紀のヨーロッパといわれています。品種は和名でいうエゾヘビイチゴ、つまりワイルドストロベリーでした。

日本で栽培がはじまったのは、明治に入ってから。当時は庶民の食べ物ではなく、皇室用だったそうです。

庶民の口に入るようになったのは、それからしばらく経って昭和の時代。つい最近のことなのでした。

いちごの栄養、なにが優れている?

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さて、いよいよ今回の本題、いちごの栄養価について、お話しいたします。

いちごといえば、どんな栄養が含まれているか、想像がつきますか?肌を綺麗に保ってくれる、嬉しいアノ成分も、豊富に含まれているんですよ。早速見ていきましょう!

※数値は可食部100gに対して含まれている量です。

ビタミンC 62mg

比較的、認知度の高い栄養素だと思います。美肌効果や風邪の予防になるといわれていますね。

もう少し詳しくお話しすると、ビタミンCはコラーゲンの生成を行う栄養素です。コラーゲンは、皮膚や筋肉、骨などの結合をする組織。ビタミンCが不足すると、コラーゲンが生成されず、肌のハリがなくなったり、簡単に出血するようになってしまいます。

ビタミンCは、タバコを吸ったりストレスがかかると大量に体内で消費されます。タバコを吸う人や、大きなストレスを感じている人は、積極的に摂取しましょう。

また、調理過程にも弱点があり、ビタミンCは水に弱く、熱にも弱いという特徴があります。

1日の目安摂取量は男女共、100mgです。これは、いちごの粒数に言い換えると、5、6粒程度だということです。案外手軽に摂取できそうですよね!

葉酸 90mcg

単位はマイクログラムと読みます。

1941年に、ホウレンソウから発見された新種のビタミンで、アミノ酸の代謝やタンパク質の生合成、ビタミン代謝に関係があるとされています。

葉酸不足により引き起こされる病気は多岐にわたり、腸機能障害や口内炎、神経障害のほか、動脈硬化を起こしやすくなり、脳卒中や心筋梗塞の発症リスクがあがるのです。

葉酸の1日の目安摂取量は240mcg。

妊婦さん必須の栄養素、葉酸

妊娠中に必須な栄養素として、近年注目を浴びています。

妊娠初期に、お腹の中の赤ちゃんの脳や脊髄などが形成されます。この時、葉酸を母親が十分に摂取することによって、先天性の病気の発症リスクを軽減できるといいます。

葉酸不足で引き起こしてしまう先天性の病気を、2つあげてみましょう。

・二分脊椎(にぶせきつい)

脊椎の中にあるべき脊髄が外に飛び出してしまう状態です。歩行や排泄機能に障害が出る可能性があります。

顕在性と潜在性の二種類あり、顕在性の場合は出生後すぐに手術が必要です。潜在性の場合は、経過観察をします。成長期頃になると転びやすくなったり、尿漏れなどの症状が出やすいそうです。

・無脳症

脳の発育不全を起こした状態です。発症の発見は、エコーなどでわかります。通常に比べて、頭が小さいのが特徴です。

頭蓋骨の欠損がハッキリ見え、場合によって、脳が露出してしまう場合もあります。

流産や死産の確率が上がります。約3割、出生後も生命を維持できますが、数週間で亡くなってしまいます。

妊娠時の目安摂取量は480mcg。お腹の赤ちゃんにも影響してきますので不足しないよう、サプリなども取り入れて摂取していきましょう。

アントシアニン

アントシアニンは、ポリフェノールの一種で、ブルーベリーや、ナスなどの紫系の野菜や果物に含まれています。

活性酸素の増加をふせぎ、ガンの予防が期待できます。その他、アンチエイジングにも効果があるそうです。

注目すべき栄養素はこの3種類でしょうか。

このほかにも、虫歯予防に効果的なキシリトール、カリウムやカルシウム、ペクチンと呼ばれる、整腸作用のある食物繊維なども含まれています。

どれも、無くてはならない栄養素です。効果的に食べ、摂取していきましょう。

良いいちごの見分け方

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いちごが、体の内外を良くしてくれるのはお分かりいただけたと思います。早速、スーパーで買ってきましょう!

スーパーの果物売り場には、パック詰めされたいちごがたくさん。さて、あなたはどのようにその中から1パックを選びますか?お買い得感につられて、単純にいちごが多そうなパックを選んでいませんか?

その気持ちは痛いほどわかります。でもちょっと待って。そのいちご、新鮮ですか?

いちごの見分け方のポイントをまとめてみました。

●果皮のつぶつぶ(果実の部分)がくっきりしている

●ヘタが青く元気である

●表面に傷がない

色は、赤みが均一で鮮やかなものがいいのですが、いちごは収穫してからも赤くなるので、色から鮮度を見極めるのは難しいです。ヘタに注目して、しなびていないものを選びましょう。

●パックの場合は、底の方に傷んだいちごかないか確認する

傷み具合ですが、白く変色していたり、カビが生えていたり汁が出ているようなものは食べられませんので、避けましょう。

圧迫されて、一部分だけ薄いピンクに変色している場合は食べられますが、気になるようならジャムなどにするのも1つの手です。

●いちご狩りで取る時には、いちご全体が赤く染まり、へたが反り返っているものを選ぶ

●へたの下の部分に裂け目ができているものがよい

裂け目は完熟の証です。収穫する時に、確認してみてくださいね。

いちごの効果的な食べ方

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さあ、買ってきたいちごを早速食べましょう!この時にも気をつけたいことがあります。

まず、ビタミンCを失わないよう、長時間の水洗いは避けます。長時間の水洗いは、味も水っぽくなります。また、ヘタを取ってしまうとそこからも栄養が流れ出てしまうので、ヘタはつけたままで、手早く洗うのがポイントです。

いちごだけ食べていると飽きる!という方は、ヨーグルトと一緒に食べたり、ミキサーにかけてジュースにするのも手かも。また、大量にいちごが余ってしまったら、いちごジャムにすると保存もききますよ。

ビタミンCは、水や熱に弱いというのはお話しした通りですが、流れ出た汁まで摂取できれば、問題ありません。一工夫して、飽きずに摂取していきましょう。

食べきれないいちご、どうしたらいい?

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知り合いがいちごを送ってきた!とても1日じゃ食べきれない…。という時に。いちごは傷みやすい食品です。食べきれない分は、冷蔵や冷凍して保存しましょう。

冷蔵の場合

  1. 底の浅いバットやタッパーなどにキッチンペーパーを敷き、その上にいちごを並べる。並べ方はヘタを下にして、重ならないようにすること。
  2. 容器にラップをして野菜室に入れる。
  3. 一週間以内に食べきる。

へたを取らないことと、水分は拭き取ることを守ることが絶対です。これらを怠ると、そこから傷んできます。

また、一週間をすぎても食べられないことはないですが、風味が劣化するのと、栄養も逃げて行ってしまいますので、なるべく早めに食べきるようにしましょう。

冷凍の場合

  1. いちごを水洗いし、水気を拭き取る。
  2. へたを外す。
  3. フリーザーバックに入れ、空気を軽く抜き、冷凍庫に入れる。
  4. 完全解凍すると風味がイマイチになります。半解凍でシャーベット感覚で食べるのがオススメです。ただし、ジャムなどにする場合は完全解凍可能です。

冷凍の場合は、1ヶ月以上持つそうです。冷蔵と冷凍をうまく使い分けてみてくださいね。

まとめ

いちごは、とても栄養に富んでいる果物(野菜)ということが、お分かりいただけたでしょうか?

ちょっと工夫するだけで、栄養の取れ方も変わります!レシピサイトなどで検索すると、栄養が取りやすいレシピなども出てきますので、ぜひ調べてみてくださいね。

  
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