下痢の原因って?見分け方や止まらない時の病気について

下痢の原因は殆どが一過性の下痢で、ウイルス、細菌、食中毒、アレルギー、消化不良、冷え症、ストレスで起こります。なかにはO157などの毒素の強い菌もありますが安静にして水分補給をすれば自然に治る場合もあります。

しかし安静にしていても治らない慢性的な下痢の場合は、腸だけではなく消化管の炎症やガン、甲状腺の病、糖尿病の場合があり、命に関わる病の合併症かも知れません。

また消化不良、冷え性、ストレスが原因の場合は下痢止めが効果的ですが、ウイルス、細菌、食中毒、アレルギーの原因の場合は下痢止めを飲まずすべて排出したほうが治りが早くなります。下痢の原因によって自分でできる対処法も異なります。

下痢の原因と見分け方をチェックしましょう。

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病気?ただのストレス?下痢の原因の見分け方

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下痢はウイルス、細菌、食中毒、消化不良、アレルギー、冷え症、ストレスなどが原因で起こります。安静にしていれば原因となるウイルス、細菌、食中毒、食べ過ぎによる体内で腐ったガスや内容物、刺激物が排出できれば治りますが、中には重い病気の症状であることもあります。

子どもやお年寄りであれば危険な状態になるので、水分補給や嘔吐による窒息の防止が必要です。他にはインフルエンザでも下痢になることがあります。全身倦怠感があればインフルエンザを疑いましょう。

10日以上下痢が続いている

ずっと下痢が続くときは何かしら疾患があることが多いです。大腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病、胃、膵臓、肝臓、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、糖尿病など代謝がうまくいっていない場合は慢性的に下痢になります。

ストレスがかかる、緊張する場面でお腹を下す

ある場面だけ急にお腹が痛くなり、割とすぐ治まる下痢は精神的な原因です。精神的な要因が強い下痢は特別命に関わることはありませんが辛い病です。

下痢止めを飲むのもよいですが、生活リズムを整えることで効果がでることがあります。

特定のものを食べると下す気がする

この場合アレルギー性の下痢かも知れません。下痢以外にじんましんや吐き気、呼吸困難に陥ることもあります。何を食べたら症状がでるのか覚えて置き、なるべく食べることを避け、必要な養分だった場合他の食べ物で代用できないか医師や理容師に相談しましょう。

下痢のほかに風邪の症状もある

風邪で消化管が炎症を起こしているほか、インフルエンザが原因の可能性があります。

発熱のないインフルエンザもあるので、全身倦怠感と筋肉痛が見られる場合はインフルエンザを疑って、他人に感染しないように仕事や学校をお休みして病院にいきましょう。

血便(下血)がでる

鮮血の場合、大腸か肛門の出血です。大腸憩室炎の場合は腹膜炎・敗血症などの重病に発展し最悪の場合死に至ることがあります。

痔でないようであれば医師に相談しましょう。O157の感染でも血便がでます。

白い下痢がでる

においがなくサラサラの白い下痢はコレラの症状です。肝臓や胆嚢の疾患で胆汁がでないと白い便がでる場合があります。乳幼児の場合はロタウイルスかも知れません。

便に粘液が混じっている

腸が傷ついているときはよくあることで重病でなくても混じる場合があります。食あたり、消化不良、冷え症、ストレスなどの未病程度のことであるほうが多いです。

しかし、長引く場合、粘液の量が多い場合は疾患があるかもしれません。医師に相談しましょう。

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一時的な下痢を伴う病気

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安静にしていて治まるような種類の下痢です。安静にすれば軽症で済むことが多いですが、脱水症状に注意が必要です。ただし病原体によっては危険なものもあり、死亡や後遺症のリスクもあります。下痢や嘔吐があったときは自己診断せずお医者さんに診てもらいましょう。

また下痢の原因がウイルス、細菌、食中毒、アレルギーのときは市販の下痢止め薬を飲んでしまうと毒素の排出ができずに悪化してしまいます。

冷えや食べ過ぎ、精神性の過敏性腸症候群には市販の下痢止めを使っても大丈夫です。

一過性の下痢に悩まされたときは、食べ過ぎ、酒、タバコを控え、水分と消化によい水溶性食物繊維を含む脂身の少ない食事を摂ることをおすすめします。

急性胃腸炎

ウイルス、細菌、食中毒、アレルギーでおこる炎症です。免疫力に差はありますが、体内の菌やウイルスをすべて排出しきると治る場合が多いです。水様便の場合は脱水症状を引き起こしがちです。甘すぎないスポーツドリンク、塩気の少ないスープなどをのんで水分補給しましょう。ただしカフェインは刺激物なのでカフェインが含まれるコーヒーやお茶は控えましょう。

下痢止めを飲むとウイルスの排出を妨げてしまうので、ウイルス、細菌、食中毒、アレルギーの時は全部出してしまったほうが治りが早いです。市販の下痢止めは控えておきましょう。

ウイルスや細菌にはさまざまな種類があり、症状が特徴的なものもあります。

急性胃腸炎(ノロウイルス)

寒い時期に活発になり、カキなどの生ものの飲食で起こるイメージがあります。37~38℃ほどの微熱がでて寒気が走り激しい嘔吐と下痢をします。苦しい症状がでますが1、2日で治ることがほとんどです。子どもとお年寄りは免疫力が低いため長引いたりすることもあります。

また、お年寄りの場合は吐しゃ物を吐き出す力がないため、誤って肺に詰まらせて感染症や窒息を引き起こすケースもあります。ノロウイルスは口に入ることで感染します。過熱すれば殺菌されます。

急性胃腸炎(O157)

毒性が高いベロ毒素をだすことで有名です。溶血性尿毒症症候群、痙攣などの脳症、急性脳症を起こし死亡する場合があります。治療しても腎臓に後遺症を残す危険があります。

地中や家畜がいる場所に場所にいる菌で、75℃過熱すると殺菌できます。しかし感染力が強く、100匹程度のO157でも症状を起こします。お年寄りや子供は免疫力が低く重症化、あるいは死亡しやすいですので、生レバーなどの殺菌がされていない食べ物は食べないほうが良いです。

下痢止めは絶対に飲んではいけません。強い毒素を排出できず、症状が悪化します。

急性胃腸炎(コレラ)

軽い場合は治ることもありますが酷い場合は一日30回も下痢と嘔吐が起こり、米のとぎ汁のような白い便が排出されることが特徴です。歴史に詳しい人は危険な病気というイメージがあるかもしれませんが、死亡要因になっているのは脱水症状とミネラルの不足ですのでちゃんと治療すれば治ります。なるべく糖分の少ないスポーツドリンクで電解質と水分を補給するとよいでしょう。

放置した場合はアジア型のコレラでは80%ほどの死亡率、エルトール型では10%といわれます。発熱はなく低体温になり、34℃ほどに下がります。急速な脱水症状を起こし、手や顔などの皮膚がお風呂に長く入ったようにしわしわになります。

コレラは過熱すると殺菌でき空気感染はせず口に入ることで感染します。生ものや生水、アイスクリームなど過熱しないものに含まれているケースが多いようです。衛生状況が悪い地域に旅行する場合は注意が必要です。

急性胃腸炎(ロタウイルス)

乳幼児にかかるウイルスで下痢のほかに嘔吐もします。便が白いので小児仮性コレラとも呼ばれますが、コレラではないです。感染力が強く乳幼児なら誰でもかかるといわれるありふれた症状です。医師の判断を仰ぎ、脱水症状とお尻のかぶれに気を付ければ一週間あまりで無事に治るといわれています。

水分と電解質(ミネラルのことです。ナトリウム・カリウム・カリウム・マグネシウムなどの養分です)を飲むことができれば安静にすれば治りますが、嘔吐が激しく水分を補給できないときはお医者さんに相談しましょう。

過敏性腸症候群

ストレスによる自律神経失調症で起こり、神経質でまじめな人に多いといわれます。市販の下痢止めで対処する人が多いようですが、うつ病でセロトニンの分泌や受け取りに問題があって起こっている場合があります。精神科的な治療も合わせてみてもいいかも知れません。

また毎日決まった時間に早寝早起き、時間通りの食事、排便の時間を決めると体内時計が調整され、身体のリズムが整い、自律神経の働きが整ってきます。だんだん排便の周期が定期的になれば、予期せぬ腹痛の回数も減っていきます。

また体を冷やすと下痢を引き起こしやすくなります。身体はよく暖めましょう。詳しくは、過敏性腸症候群の症状をチェック!治療方法は?を参考にしてください。

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慢性下痢(10日以上続く下痢)

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慢性的に下痢を引き起こしている場合、ウイルス、細菌、食中毒などいわゆる食あたりでおこる下痢とは違うものです。長引く下痢があればいつから下痢が続いているか医師に伝えて診断を仰ぎましょう。命に関わる病気、後遺症を残す病気もあります。

大腸がん

手前のにがんがある場合は鮮血の血便、奥にガンがある場合は黒っぽい血便がでます。最初は症状がわかりずらく、下痢と便秘を繰り返し、お腹に違和感を感じます。がんなので急に体重が減ってしまう症状も起こります。

がんが見つかったときは転移を調べて、手術で摘出します。大腸がんについては、大腸がんの原因とは?運動不足や食生活に要注意!を読んでおきましょう。

潰瘍性大腸炎

大腸に炎症が起こります。血便が出ることもありますが下痢と腹痛のみの場合もあります。潰瘍が悪化してしまうと炎症が町外の筋肉まで広がる腹膜炎を引き起こし、最悪の場合命を落とします。

原因が不明ですが、クーロン病患者の血縁者がいる場合に多いという研究もあります。内科的な治療で治ることもありますが症状がひどい場合は手術が必要になります。詳しくは、潰瘍性大腸炎は完治するの?原因や治療方法を紹介!を参考にしてください。

クローン病

原因不明の遺伝病とされています。潰瘍性大腸炎と似た症状をしていますが、腸に限ったことではなく食道、胃、十二指腸、小腸、肛門にも症状が発生し、全身倦怠感も感じます。また皮膚や関節にも炎症が現れることもあります。腫れが悪化すると腸閉塞を起こしたりして手術が必要になる場合があります。

長期的な治療が必要で、脂肪や食物繊維を控えて腸を安静にする食事制限が必要になります。症状が安定しているときは一般の社会生活が可能です。

特定疾患の指定があるので、市役所に申請すると医療費を補助してもらえます。クローン病については、クローン病の症状とは?原因や遺伝との関係も紹介!を読んでおきましょう。

胃、膵臓、肝臓の疾患

消化液を出す器官が問題を起こすと消化不良を起こし食べ物が腐ってガスがたまり、下痢や腹痛になります。肝炎やアルコール性肝障害などで肝臓を侵されると胆汁が出せずに白い便がでることがあります。

致命傷や後遺症になる病気なので10日以上の下痢が続くようであれば医師に相談することが大切です。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺ホルモンの異常を起こして胃腸内に炎症がなくても下痢になります。腸が弱るのではなく、緊張したときのような動悸、体温上昇、発汗、苛立ち、不安感、手の震え、食欲増進、高血糖、めまい、落ち着きのなさが同時に感じられ、その一環として下痢の症状を引き起こす場合があります。

ホルモンの影響で代謝が上がって体重が減少することも症状の一つですが、食欲も上がるので必ずしもそうとは限りません。バセドウ病と言えば眼球が飛び出すということで有名ですが、20%程度の人にしか起こりません。

腸ではなく、甲状腺の手術や、ホルモンを調節する薬で治療されます。バセドウ病については、バセドウ病の初期症状とは?チェックする方法を紹介!を参考にしてください。

糖尿病など代謝の異常

糖尿病の下痢は痛みがないのが特徴で、市販の下痢止めが効かずトイレまで我慢できずに便失禁をすることもよくあります。

原因は自律神経障害で腸の動きが鈍くなるために起こります。腸内の環境が悪化し悪い菌が増えガスが体内に発生していくことで腸が刺激されて下痢になります。

糖尿病下痢のための強力な下痢止めは存在しますが、他の副作用がでてしまうので使いどころが難しいです。

対策としては腸内環境を整えることです。腸内環境が悪くなると悪玉菌という悪い菌が増えてしまいます。食物繊維や乳酸菌を摂取して腸内環境を整えることが大事です。

また高血糖になると腸内環境が悪化します。血糖値を抑えることも大事です。

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まとめ

下痢の原因はウイルス、細菌、食中毒、消化不良、アレルギー、冷え症、ストレス、風邪、インフルエンザ、消化管の疾患、甲状腺の異常、糖尿病の可能性があります。

・生活上でよくある下痢

消化不良、食べ過ぎ、冷え症、ストレスは安静にしていれば命には危険が及ぶことがなく、下痢止めを飲んでも問題ありません。また食事は脂もの、コーヒーやトウガラシに含まれるカフェインや香辛料などの刺激物やアルコールを避けたほうが腸に負担をかけません。暖かく刺激の少ない脂身が少なく消化しやすいものを飲食しましょう。

ストレス性の過敏性腸症候群は命に関わる病ではないですが辛い症状です。心療内科のアドバイスを受けたり、生活リズムを整えるように努めることで治まってきます。

・食中毒、アレルギーによる下痢

ウイルス、細菌、食中毒、アレルギーによる胃腸の炎症の場合は、体内の毒素やアレルゲンを排出したほうが治りが早いので下痢止めを飲んではいけません。特にO157は毒性が強いので注意が必要です。スポーツドリンクなどで電解質と水分補給しつつ病院にいきましょう。

・そのほかの内臓の疾患の合併症

消化管の疾患、甲状腺の異常、糖尿病が原因の場合は、下痢は一過性ではなく10日以上にわたって慢性的に続きます。命に関わる病気や後遺症を残す病気もあるので慢性的な下痢があったときは必ず病院にいきましょう。

いずれにしても下痢に必要な対処は電解質と水分の補給、腸に負担をかけないお腹に優しいバランスのよい食生活、ストレスを避け、あるいはストレスを自分なりに解消することです。

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