野菜ジュースって効果あるの?問題点と注意点を理解しておこう!

忙しい現代を生きるあなたを助けてくれる野菜ジュース。栄養を手軽に摂れるのは便利だ、と飲んでいる方も多いことでしょう。

特に一人暮らしの人にとっては、強い味方ですよね。野菜の大切さは分かっていても、野菜を買ったり切ったりする手間を考えるとなかなか踏み出せない気持ちも分かります。

しかし、ジュースにして本当に栄養は保たれるのでしょうか?飲むとどのような効果があるのでしょうか?そもそも、野菜ジュースとはどんなものなのでしょうか??

今回は、知っているようで知らない、野菜ジュースの本当のところを教えます。小さなお子さんがいらっしゃるお母さんや、いつも野菜ジュースを飲んでいる人は必見ですよ!!!

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野菜ジュースの定義とは?

野菜ジュース

まずが野菜ジュースについて紹介します。

JAS規格とは

JAS規格(=日本農林規格)は、日本の農林水産畜産物とその加工品の品質保証の規格です。規格をクリアした商品にはJASマークの表示が認められています。

実は、「果実ジュース」の定義が存在する一方、「野菜ジュース」の定義は存在しません。驚いた方も多いのではないでしょうか。一方、トマトジュース、トマトミックスジュース、にんじんジュース、にんじんミックスジュース、果実・野菜ミックスジュースという名称の定義はJAS規格で定められています。

つまり、野菜が成分のジュースの定義は日本のものであり、外国とは異なるということです。ここから先は、日本国内の前提で書いてゆきます。

それぞれの定義

以下、野菜ジュースの定義について解説してゆきます。

・トマトジュース

トマトの搾汁や濃縮トマトを希釈したもの。またはこれらに食塩を加えたもの

・トマトミックスジュース

トマトジュースが主原料で、これに野菜や果実の搾汁を加えたもの。また、トマトジュースを主原料として、食塩、香辛料、砂糖類、酸味料、調味料等を加えたもの。

・にんじんジュース

にんじんの搾汁や、濃縮にんじんを希釈したもの。またはこれらに柑橘類の搾汁や食塩、はちみつ、砂糖類や香辛料を加えたもので、その割合が重量の3%未満のもの。

・にんじんミックスジュース

にんじんの搾汁や、濃縮にんじんを希釈したものに、野菜や果実の搾汁を加えたもので、その割合がにんじん成分より小さいもの。

・果実・野菜ミックスジュース

野菜の搾汁と果実の搾汁に砂糖などを加えたもので、果実の搾汁が重量の50%以上であるもの。

一口で野菜ジュースと言っても、成分によってその種別はバラバラなのです。今度買ったときはどれに該当するかよく確認してみましょう。

野菜ジュースの罠

これを見て、どのように思われますか?「野菜ジュース」というものがいかにあいまいなものかお分かりいただけたでしょう。

トマトミックスジュース、にんじんミックスジュース、果実・野菜ミックスジュースなど、「ミックス」と入っているジュースの野菜果汁の重量割合はさほど大きくありません。

特にトマトミックスジュースでは、トマト成分の割合に規定はありません。にんじんジュースはトマトジューと果汁の扱いに違いがありますので、よく注意してください。

野菜成分を摂りたくて購入するならば、野菜がどのくらい含まれているのか、確認してからにしましょう。

食品表示を知ろう

野菜をたくさん摂っている気分になっていても、野菜果汁は想定の半分くらいしか入っていなかったりします。

このように表示の背景知識を知らないと、イメージだけで購入することになってしまいます。本質を見抜けるよう、食品表示の知識はとても重要です。

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野菜ジュースの製法

ジュース工場

野菜ジュースの作り方を知っておきましょう。

濃縮還元の仕組み

まずは搾った野菜汁を加熱して水分を蒸発させ、4~6倍程度まで濃縮します。その後冷凍して運搬し、使用時に水を加えて元の濃度に戻すという製法です。

多くの野菜ジュースはこの濃縮還元を用いて作られています。濃縮還元というと、中身を知らずによい方法だと信じている人もいます。

この製法の利点はなんでしょうか?そう。水分が減って運搬コストが非常に少なくなるということです。これは製造側にとっては大きなメリットですから、濃縮還元が多用されている理由も理解できるというものです。

別に「体に良い方法」でもなんでもなく、商業的に「効率の良い方法」にすぎません。

濃縮還元の問題点

まず、風味や香りが失われます。これは商品として致命的なことです。このとき失われた風味は、食品添加物によって人為的に付加されます。

還元の際に入れられる「水」にも疑問が残ります。水の産地を表示する義務はないので、水道水や地下水を使っている企業もあるようです。

もしあなた水の品質にも気を付けているなら、濃縮還元ジュースが盲点になることがあります。

ストレートジュースとは

ストレートのジュースとは、濃縮還元をせずに作ったジュースのことです。一般的に濃縮還元のジュースより高価で、だいたい2倍以上の価格となっています。

ストレートで野菜を摂る最大の特徴は、濃色還元の間に飛んでしまう風味や香りを楽しめることです。その豊かな風味は、濃縮還元のジュースとは全く異なっていると言っても過言ではありません。

加糖されていないため、いつものジュースとの差に戸惑うかもしれませんが、野菜本来の味を楽しむならストレートのジュースがオススメです。

ジュースバーや直売店で入手できるのに加え、インターネットでも購入することができますよ。気になる方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

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ジュースにすると栄養素が変化する

にんじん

いつ変化するのか

栄養が失われるには加熱の段階です。加熱に弱い栄養分はが失われている可能性が高いのです。

野菜ジュースを飲む人の多くは、野菜に含まれるビタミンなどの栄養分が目当てでしょう。手軽にビタミン分が摂れる以上に嬉しいことはありません。

しかし濃縮還元されたジュースにしろ、されていないジュースにしろ、一度加熱されていることに変わりはありません。加熱殺菌が不可欠だからです。

その過程で、熱に弱い栄養分は失われてしまうのです。もし加熱に弱い成分が目当てなら、野菜ジュースを飲むことはあまり意味がなくなってしまいます。

栄養分が減少するのに加えて、食物繊維も大きく減少しています。飲みにくさの原因となってしまうからです。

加熱の欠点

特にビタミンCなどの水溶性の栄養素は失われやすい傾向にあります。熱する過程で水分に溶け、水分の蒸発とともに失われてしまうのです。

名古屋市消費生活センターが2007年に行った興味深い調査があります。市販の野菜ジュースを分析し、実際に野菜350gを取った場合と比較しました。

結果は、「ビタミンCやカルシウムなどはあまり摂取できない(水準に達したのは2種のみ)」「カロチンは結果が分かれた(水準に達したのは8種)」となっています。

一日に350gの野菜を摂るのが目標であるのは有名です。しかし350gの野菜を使った野菜ジュースに、350g分の栄養が含まれているとは限りません。

加熱の利点

一方、栄養分によっては、加熱で増加したり、吸収率が上がったりするものもあります。

例えば、トマトに含まれるリコピンは加熱で吸収されやすくなります。抗酸化作用が高く、ガン予防に効果的だと言われている成分です。

緑黄色野菜に豊富に含まれるベータカロチンは吸収率が上がります。にんじんの場合は、加熱すると、中サイズの半個分で1日の必要量がまかなえるほどです。

ベータカロチンは体内でビタミンAになり、ガン予防に効果的だといわれています。また、カボチャは加熱により柔らかくなって消化しやすくなります。さらに、食べ合わせ次第でビタミンが壊れてしまう野菜も、熱を加えることで栄養の流出を防止することができます。

栄養分によって、ジュースとの相性は異なります。一言断っておきますが、加熱によって流出した栄養分を補っている野菜ジュースもありますので、一概にジュースが悪いというわけではありません。

どのような成分を目当てに野菜ジュースを飲むのか考える必要がありますね。

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添加物の問題

添加物

野菜ジュースには、果汁以外にも多くの添加物が入っています。健康そうなイメージとは相反するかもしれません。

「本当なの?」と疑問に思った方はぜひ食品表示欄をチェックしてみてください。食品表示は本当に重要です。

食塩

特にトマトジュースには、食塩を入れることで味を安定させていることがあります。一般的なトマトジュースでは、200mlあたり約2.4gの塩分が含まれています。

減塩中の人などにとっては、野菜ジュースは落とし穴になりかねません。2.4gというと、WHO(世界保健機構)が定める塩分摂取の目安(1日あたり5~6g)の半分近くに達してしまいます。

健康のために……と思って塩分を摂りすぎては目も当てられません。

残留農薬

一般的な野菜ジュースは、野菜を安く大量に仕入れることで安定した供給を実現しています。

すなわち、安い外国産の野菜が大量に使われているということです。一度ジュースにしてしまえば、どこの野菜で、どのように管理されてきたものなのか我々にはわかりません。

しかし不思議なことに、普通に野菜を購入するときは産地にこだわるのに、野菜ジュースとなると気にしない人が多いのです。

香料

実は、香料は詳しく表示する義務がありません。どんな香料をどれだけ使っても「香料」という2文字で十分なのです。

意外なことですが、野菜や果物の香りは化学的に合成することが可能です。濃縮還元で失われる風味を、香料で復活させているのです。

もしたくさんの化学物質が列挙されていれば多少は警戒するかもしれません。「香料」だけだと安心する消費者の心理をよくわかっているようですね。

他にも「pH調整剤」、「乳化剤」、「酸味料」などに一括表示が認められています。

硝酸態窒素

硝酸態窒素を大量に摂取すると、亜硝酸窒素が体内で発生します。血液中のヘモグロビンが取り込む前に酸素を奪ってしまうため、酸欠が起こります。

これは、窒素系の肥料を与えすぎることで野菜に吸収されます。日本では、残留硝酸態窒素の規制はなされていないことが問題となっています。

いかがでしたでしょうか。健康そうに見える野菜ジュースも、効果があるかは怪しいということがお分かりいただけたと思います。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。野菜ジュースは理想的な健康飲料ではありません。

今回のまとめです。

  • 野菜ジュースに含まれる野菜成分は多くないことがある
  • 加熱に弱い栄養素は破壊されていると考える
  • 野菜ジュースは補助かおやつ程度に考える
  • 本物の野菜を食べる手間を惜しまない

要するに、野菜ジュースの飲むのはよいが、それだけで野菜を十分に摂ったと勘違いしてはならないということです。

本物の野菜に触れるひと手間が、本当の栄養を提供してくれます。1日350グラム以上を目標に、野菜を積極的に食べましょう。

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