カンピロバクターによる食中毒の治療方法とは?症状や予防策も紹介!

食中毒を引き起こす原因菌の中でも一番多い原因菌はカンピロバクター菌と言われていますが、その症状や治療方法はどのようなものでしょうか。

また、カンピロバクターは人から人に伝染することはあるのでしょうか。

これから、カンピロバクターによって引き起こされた食中毒について、詳しく見ていくことにしましょう。

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カンピロバクター菌が原因で発症する食中毒とは?

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カンピロバクターが原因で食中毒を起こすと、人間の体が持っている自然治癒力で普通一週間ほどで回復しますが、下痢や嘔吐や発熱などで脱水症状を起こすこともあるので、水分の補給が重要になります。

また、頭痛や血便を併発する場合もあります。カンピロバクターが原因で食中毒が重症化すると、大量の水様性の下痢が生じます。

お腹を冷やさないように、水分を補給する時は冷たい物は飲まないで、常温の水や湯冷しなどを飲むようにしてください。また、水分補給にはポカリスエットなどのスポーツドリンクはとても良いと言われています。

お年寄りや子供や病気を患っている人など、免疫力が低下している人が感染すると重症化しますので、早めに医師の診断を受けましょう。

症状が回復してきたら、お粥などなどに切り替え、お腹を温めながら消化しやすいものを食べることをお勧めします。下痢止めの薬を飲んでいると、腸管運動を抑制する作用があるので、気をつけなければなりません。

ほとんどの下痢止めの薬には、腸管運動の働きを抑制してしまう成分が含有されていて、腸内のカンピロバクターを封じ込めてしまうので、下痢止めを飲むのはやめましょう。

カンピロバクターが原因で食中毒を起こした場合、ほとんどの症例では人間の自己治癒能力で治りますから、投薬の必要はありません。

カンピロバクター菌による食中毒にはどんな薬が効くの?

薬を飲んだ場合に症状が重くなることもあるため、薬の服用は避けたいのですが、場合により投薬が必要になることもあります。

その時には、抗生物質のエリスロマイシンが有効です。なぜなら、数多くの細菌がセフェム系に対して耐性を持つので、それらの抗生物質は効果がありません。

要するに、投薬の効果は期待できないということです。さらに、耐性菌を作りやすいニューキロン系の抗生物質も、服用した結果、耐性菌を増やしてしまいます。

ですから、耐性菌を作らない為にも抗生物質の使用は慎重に行ってください。

カンピロバクター菌の食中毒に感染しやすい人は?

肉食をしている人はカンピロバクターに感染する恐れがあり、特に牛レバーや鶏肉からの感染が最多で、生食は危険です。

熱湯消毒や徹底的な乾燥状態におくとカンピロバクターは死滅しますので、調理器具は熱湯消毒の後によく乾燥させてください。

もし、料理をする場合には、調理済みの肉と生肉の料理道具は別々にした方がいいでしょう。保存の際にも、二次感染を防ぐため、調理済みの肉類と生肉を一緒にしてはいけません。

料理で生肉を扱った場合は、必ず手をしっかり洗ってください。また、生水を飲む場合は、カンピロバクターに感染する危険があるので、煮沸して殺菌しましょう。

日本で一番多い食中毒の原因カンピロバクターとは?

最近になり、カンピロバクター菌が原因で発症する食中毒が激増しています。

カンピロバクター菌の特徴は、乾燥に弱く、酸素濃度の薄い環境において31~46℃の温度域で増殖します。

主な生息場所は動物の体内で、ネコ、イヌ、ニワトリ、水鳥、ウシ、ブタなどに潜んでいます。特に鶏肉を生で食べると、感染する人が多いことが知られています。

2011年の統計において、カンピロバクター菌が原因で発症する食中毒の患者の数が350万人となっていて、これからもその数は増加してゆくことが予想されていますので、要注意です。

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カンピロバクター菌が原因で発症する食中毒の症状は?

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カンピロバクター菌が原因で発症する食中毒の潜伏期間は1日から一週間で、症状は接触した2~5日後に始まり、食中毒特有の下痢や嘔吐や腹痛や発熱などの症状が現れます。

下痢は出血を伴うこともあり、吐き気、嘔吐を繰り返し、38~40℃の高熱の症状もみられます。カンピロバクター菌が原因で発症する結腸炎の症状には、下痢、腹痛、痙攣があり、重症化する恐れがあり、結腸炎の場合、菌血症が合併症として現れ、血液も一時的に汚染されます。

まれに、カンピロバクターの血液感染もあり、血液が感染した場合には長い期間の発熱がみられます。さらに風邪の初期症状とよく似た悪寒や頭痛、筋肉痛や倦怠感が現れることもあり、風邪を引いたと間違われることもあります。

ギラン・バレー症候群にかかることも

この食中毒を発症しても、数日でよくなりますが、時には回復に時間がかかることもあり、カンピロバクター感染患者の1,000人に1人は、ギラン・バレー症候群(筋力低下・手足麻痺・脱力)になる人もいます。

ギラン・バレー症候群は、全身の脱力、および筋肉の麻痺を引き起こします。ギラン・バレー症候群にかかった人は、回復後も大幅な筋力低下がみられます。

悪化すると呼吸困難になり、人工呼吸器を要しますが、体の力が抜けた状態がが元通りにはならない人もいます。

ギラン・バレー症候群はカンピロバクター原因で発症する場合が2割から4割位あり、カンピロバクターの感染を予防することが、ギラン・バレー症候群を防ぐ方法になります。

ギランバレー症候群については、ギランバレー症候群の原因は?ウイルスや細菌についてを参考にしてください。

その他の合併症

カンピロバクター菌が原因で発症する感染症の初期には、症状や合併症がまったくみられませんが、少数の患者においては血液汚染が繰り返し継続することもあります。

下痢が治まっても、数週間、あるいは数カ月後に、反応性関節炎がを併発することがあり、アキレス腱、股関節、膝の痛みと炎症がみられます。

さらに、糖尿病や癌やエイズなどで病原体に対する抵抗力が低下している時には、このような菌血症が発症して、長行き間にわたって発熱や食中毒の症状が継続する場合もあります。

血液の感染が別の臓器にも拡大して、髄膜炎、骨髄炎、感染性関節炎、心内膜炎などが合併症として現れることも報告されています。

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カンピロバクター菌が原因で発症する食中毒はうつる?

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カンピロバクターが原因が引き起こす食中毒は、人から人へうつることは、原則的にありません。

しかし、まれに保菌者の便を通じて、カンセスした例も確認されています。特に、感染者の便の処理には注意してください。

また、イヌやネコの体内にカンピロバクターが生息しているのでは、ペットから接触感染する可能性があります。ですから、ペットを飼っている人は、二次感染を防ぐ為に、口でペットに直接キスしたりするのをやめましょう。

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カンピロバクター菌による食中毒の診断と治療と予防策は?

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それでは、カンピロバクター菌が原因で発症する食中毒の診断と治療、そして、予防作はどうなっているのでしょう。

一般的に言って、カンピロバクター菌による食中毒は、特に治療をしなくても1週間ほどで自然治癒する場合がほとんどです。

食中毒の診断は?

病院に行くと便のサンプルを採取して培養検査を行いますが、便の培養には時間がかかるので、通常、原因となった病原体ののがわからない場合でも、少々がはっきりしていれば、医師は効果のある治療を選択することができます。

細菌が特定された時は、抗生物質の有効性の確認の為に感受性試験が行われます。血液感染の可能性がある時には、血液の培養検査も実施されます。

食中毒の治療法

下痢がひどくて脱水症状を起こしている場合には、静脈注射、あるいは口からの水分の補給が必要になる時があります。

出血を伴った下痢やひどいの下痢の症状、高熱など症状が重篤になった時には、アジスロマイシンを3日間投与するかエリスロマイシンを5日間投与します。

さらに、血液感染の恐れがある場合には、ゲンタマイシンかイミペネム、あるいはアジスロマイシンの一ヶ月間の投与が有効です。

予防策

カンピロバクター菌の感染を予防する為には、次のことに注意しましょう。

  1. 肉(特に鶏肉)は、十分に加熱して調理すること。
  2. 二次感染を防ぐ為に、料理に使った道具は必ずしっかり洗うこと。
  3. 生肉をそのまま食べることを避ける。
  4. ペットからの感染を防ぐ為に、口で肛門に触れないこと。
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感染経路について

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食中毒の原因はなかなかわかりにくく、安静にして水分補給を行っても回復しない時は、病院に行って医師の診断を受けましょう。

一般的にカンピロバクター・ジェジュニ(カンピロバクター属)は、汚染された水を飲んだり、汚染された食べ物を食べたり、感染動物(人間)との接触により感染し、下痢や発熱などの症状を伴います。

感染すると、下痢、腹痛、発熱が起こり、重篤な場合、合併症を発症します便の培養検査で病原体を特定しますが、高熱やひどい下痢で起こされた脱水症状に対して、水分補給だけで回復する時もありますが、症状が重篤になれば抗生物質を投与します。

一般的にカンピロバクターは、犬、猫、水鳥、豚、羊、牛、家禽などのペットや家畜の消化管にいて、泉や河川の水がこれらの動物の糞尿で汚染されます。低温殺菌されていない牛乳や肉類(主に鶏肉)も、汚染されていることがあります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

食中毒を引き起こす原因として日本で一番多い病原体が、カンピロバクターです。普通、静かに寝ていれば、数日でで回復します。

症状は下痢や嘔吐や発熱など食中毒の代表的な症状以外にも、ギランバレー症候群にかかることがあります。

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