「毎朝すっきりしない」「お腹が張って、不快感」。誰もが一度は経験している、便秘。そして、現在もその便秘に悩まされている、そこのあなた!
確かに現在、雑誌やテレビをはじめ、様々な媒体を通じて便秘解消法が紹介されています。スポーツに、ヨガに、食事療法。他にも、漢方を煎じたり。これを全て試すのも、時間もかかるしお金もかかります。
それに、「これを全部試したことがあったけれど、効果がイマイチだったわ!」って思った方も、そして、もっと悲しい事に「もうずっと便秘だから」とか、「今まで何をやってもダメだったから」と諦めてしまっている方もいらっしゃるかと思います。
今日はそんな辛い便秘を簡単に、しかもご自宅でも出来る解消方法をお教えいたします。
放置したら、こんなにもある悪影響!
出典:http://www.raw-food-health.net
最初に皆さん、「便秘は病気のうちに入らない」と、軽く考えていませんか?しかしそれは、間違いです!また、「便秘を放置していると、どうなるのだろう?」という疑問も浮かぶかと思います。
これは大変恐ろしい「私たちの心身に関する健康に、あらゆる悪影響をおよぼす」、が正解になります。
悪影響としての症状
・お肌ににきびや吹き出物で、ぼろぼろに荒れてしまう。
・腹痛で辛い。
・時には自分でもわかるほどの口臭だったり、体臭がキツクなる。
・自律神経が乱れてしまう。
・痔になってしまう。
・お腹の中に不要物をずっとため込んでいるのが原因で、「癌」などを懸念しなければならなくなる。
などです。皆さんの中にも、色々と試された方もいらっしゃったと思います。それに「もうずっと便秘だから」とか、「今まで何をやってもダメだったから」と諦めてしまった方もいるかと思います。
でも「便秘は病気のうちに入らないから!」と諦めず、「どうして便秘を放置してはいけないのか」を根本的に考えましょう!
身体の仕組みを知りましょう!
・腸とは
胃の末端、幽門(ゆうもん)から、肛門(こうもん)に続く消化器の一つです。
主な働きは、食物の消化および吸収を促します。小腸は、十二指腸・空腸・回腸の3つからなります。大腸は上行結腸・横行結腸・直腸・下行結腸・S状結腸・肛門の6つからなります。
それぞれの全長は、その人それぞれにもよりますが、小腸は約5から7m 、大腸は約1.5から2mとなっており、私達の身長とほぼ同じ長さになります。
・便の作られ方
胃が食べ物を消化し消化されると、小腸に流れます。小腸は栄養素の約90%はを吸収し、残ったカスが大腸に送れられ、また大腸で水分を吸収し、固形の便になります。
そして、固形になった便は、S状結腸に溜まったまま朝を迎えます。空の状態の胃に、水や食べ物が入ったることで結腸の活動が活発になるのです。それが、翌朝の排便に通じるのです。
・便秘の定義
実は、便秘にはっきりとした定義がありません。しかし、朝の食事や水が刺激として腸へ届いても、蠕動運動(ぜんどううんどう)そのものが鈍くなってしまう場合があります。
その為、便意が起こらなくなる(脳からの指令が出ない)事を、「便秘」といいます。
以上を踏まえますと、便秘の原因は、
・便意が起こらなくなる(脳からの指令が出ない)
・朝食を食べないなどして、必要とされる量がない
・蠕動運動(ぜんどううんどう)そのものが鈍くなってしまうなどの、自律神経の乱れ
・明らかな、水分不足
という事になります。
毎日の食生活も気にしているし、水分も摂っているのに便秘になったなんて経験した事は、ありませんか?
朝食には繊維モノを多く摂ったりし、気にかけているし、水分も摂っている、と。そうなんです、「便秘」はいくらバランスの良い食事を摂っていても、自律神経の乱れによる便意が鈍いままですと、食べても出ない、の悪循環に陥ってしまうのです。
・便が体内にとどまっていると、どうなるの?
さてここで皆さんは、辛い便秘が続くと「便はどこにとどまっているのだろう?」と思う方もいらっしゃるかと思います。
便秘としてとどまった便は、それぞれ違う箇所にとどまることもあるのですが、大抵はS状結腸に溜まる事が多いそうです。そうした中でどんどん腸内の環境が悪化すると、便が長時間腸内に留まって有害物質を出すそうです。
そして、その有害物質が腸壁を刺激し続けると、「癌」という最悪な結果をもたらしてしまうのです。こうした正常な腸の動きから考えると「便秘は病気のうちに入らない」と、軽く考えてはいけないことが良く分かるかと思います。
・でも、最後の手段に…お薬があるから、大丈夫!
…なんていっている、あなた!お薬で出すのはとても楽だし、確かに簡単な方法ですが、本当にそれでよいのでしょうか?
お薬は対処療法でしかありませんから、お薬に頼らない事が一番望ましい事なのです。「便秘」を軽く考えないためにも、根本から原因をたち切る事を一番優先しましょう!
時間に追われ、忙しい毎日を送る、現代人の皆さん!便秘解消法でのお薬以外、何か忘れていませんか?
そう、ストレッチ!ストレッチは、自宅にいて手軽にできるのが良いところ。
今から「便秘解消ストレッチ」を記載しますから、毎日続けて、腸から美人に!
朝晩、簡単「お布団deストレッチ」!
「さぁ、頑張ろう!」といって、毎回構えたくないですね!今日から眠い朝にもすぐに出来る、「お布団deストレッチ」をここでは紹介します。
・腸をひねる、ストレッチ
出典:http://www.popsugar.com
仰向けの体勢から、深呼吸をしてから始めましょう。
右片膝の太ももを抱きかかえるようにして、ぐっと胸に引き寄せます。この時、ゆっくり息を吐きます。
そのままお腹に引き寄せ、呼吸を整えます。さらにゆっくり息を吐きながら、右片膝を左側に倒します。イメージは、腸をひねる感じで、そのまま姿勢をしばらくキープしてくださいね。
※頭や、右肩の肩甲骨は浮いていませんか?右膝をお布団につける事よりも、右肩の肩甲骨がお布団から浮かない様に気を付けてくださいね!
そのまま胸を大きく開くことをイメージしながら、大きく呼吸をしましょう。そして、ゆっくり呼吸を吐きながら身体を元に戻し、一噌大きく大の字になりましょう。最後に深呼吸をしてから、左片膝も同様に動きましょう。
・お尻のマッサージ
うつ伏せに寝て、足のかかとでマッサージする様にお尻をたたきましょう。たたく場所は、お尻のほっぺ、臀部(でんぶ)です。たたく回数は20回から、30回。リズムよく叩きましょう。この運動は、10から20回くらいしましょう。
・股関節をほぐす、ストレッチ
出典:http://www.nicros.com
お布団の上で、座った状態になりましょう。そして、両足の裏をあわせます。その状態で、両足のかかとをできるだけ自分に引き寄せましょう。
ゆっくり大きく息を吸いながら背筋を伸ばし、しばらくその姿勢をキープします。そして、再度ゆっくり息を吐きながら上半身を倒していきます。再度、キープします。
ゆっくり深呼吸をしながら、上半身をゆっくり起こしていきます。ゆっくり大きく息を吸いながら背筋を伸ばし、しばらくその姿勢をキープします。腰を中心として、身体をゆっくり左右に揺らします。この時に、しっかり股関節をほぐし、お尻の筋肉が柔らかくなるイメージをしてくださいね。
ストレッチは、私達の身体に備わる機能を最大限に引き出すための体操です。その為、心身をリラックスさせて取り組むのが本来の正しい取り組み方です。
ですから、朝晩のお布団に入る前と起きた時が最適なタイミングといえますね。
そしてストレッチは「頑張る」のではなく、「出来る事」を引き出すようにし、身体に無理をさせてまで行うことのないようにしましょうね。
出来る事から、始めましょう!
ストレッチは「頑張る」のではなく、「出来る事」を引き出すようにする事が一番のポイントになります。
理由はストレッチで身体をひねったり痛みを与えてしまうと、その痛めた箇所を守ろうとする「防衛反応」がおきるのです。これは痛みがある箇所を身体の別の部分が「守ろう」とする自然な反応なのですが、その痛みから身体を動かさないようなる為、結果的に便秘は解消するどころか便秘以外にもダメージを与えてしまう結果にもなってしまいます。
ですので、以下の注意点もきちんと読んで、身体に無理をさせることなく、出来る範囲で頑張りましょう。
・ストレッチの注意点
ストレッチは、食後から最低2時間は経過してから行いましょう。すぐに行わないでくださいね。
腸が一番活発に動いているのは、起床後すぐとお風呂上りです。リラックスしながら、毎日の習慣として位置づけていけたら良いですね。ストレッチといえども、苦手な人がいるかと思います。
そうした方は毎日、一つの動作を数回・数分からはじめましょう。そして少しづつ動作・回数を増やしていきましょう。便秘の解消に効果的なのは、毎日少しずつ、です。
まとめ
みなさん、いかがでしたか?
「運動が苦手」という方、時間がなかなか取れなかった方、そしていつもお薬ですっきりしていた方!ストレッチなら、自宅で簡単楽々ケアが出来ます。今日から「お布団deストレッチ」をして、明日の朝から腸美人になりましょう!