足のむくみを解消するために、着圧力ソックス・弾性ストッキング、むくみ解消用靴下やタイツを履いている人は多いかもしれませんね。また、ちょっと気になっているけど、どういった効果があるの?と口コミなんかが気になっている人もいるでしょう。
着圧力ソックス・ストッキングはその名の通り、足に圧をかけるソックス・ストッキングのことです。様々な種類があり、人それぞれにあったものを選ぶことができます。では、この着圧力ソックスの効果についてみていくことにしましょう。
この記事の目次
着圧力ソックスの効果とは?
冒頭でも述べたように、着圧力ソックスは脚に履くことで圧をかける靴下のことです。
では、着圧力ソックスは具体的にどのような効果があるのでしょうか。以下が挙げられます。
むくみを解消する効果
日中に溜まる足の疲れは血行不良を招きます。そうすると、足はむくみ、パンパンになってしまいます。朝履いたパンプスが夕方にはきつくなるなんてことを経験したことがある人は多いでしょう。
着圧力ソックスは圧力によって血行不良を改善し、血流を良くします。これにより、足のむくみを解消してくれます。次の日に疲れを残さないことに効果を発揮します。もちろん、むくみの予防としても効果を発揮してくれます。
足がパンパンで重いと感じる時は着圧力ソックスを履いてみるといいでしょう。足が軽くなり、翌日も頑張って働けると思いますよ。足のケアを忘れないように行ってみてくださいね。
足を細くする効果
着圧力ソックスを購入する人は、足を細くしたいという気持ちがあるかもしれませんね。むくみ解消だけではなく、足を細くする効果が期待できます。これは血行促進効果によってもたらされます。
着圧力ソックスによって血行が良くなると、体に溜まった老廃物や脂肪等が流されるようになります。特に足は重力の関係上、老廃物が溜まりやすいですから、着圧力ソックスは大きな効果を発揮するでしょう。
足が太いことがコンプレックスであったり、美脚に憧れがある…そういった人は習慣的に着圧力ソックスを履くことで、効果を実感できるかもしれませんね。もちろん、ほかの習慣改善も必要ですが、やってみることをおすすめします。
足は特にむくみやすい場所
足という部位は体の中でもむくみやすい場所です。それは足という部位が心臓より下にあり、重力に逆らわなければならないからです。血液・水分を心臓の位置まで引き上げるのは相当な力がいるものです。そのため足は第二の心臓とも呼ばれます。
また、女性であればパンプスやヒールなどを履きますが、こういったものもむくみの原因になることがあります。歩き方や履き方に偏りがあると、筋肉に不自然な力が加わるなんてこともあり、それが血行不良を招くからです。足の血液循環が悪くなれば、それだけむくみやすくなってしまいますよね。
普段履いている靴によっても、足の状態が変わる…日々、足に溜まる疲労を解消し、血行を良くしてあげるためには着圧力ソックスを始めとするケアをきちんとしてあげることが大切なのです。
着圧力ソックスはこんな人におすすめ
着圧力ソックスの効果はむくみを取り、足を細くすることでした。
では、具体的にどういった人におすすめなのでしょうか。以下の人は着圧力ソックスを履いてみるといいと思いますよ。
デスクワークの人
長時間のデスクワークは身体中の筋肉を硬直させ、血行を悪くしてしまいます。肩こりや腰痛が多いのも、こういったことが理由です。足のむくみに関しても同じことがいえるでしょう。
椅子に座っているとなかなか体を動かすということもしませんから、血行はどんどん悪くなっていきます。足には水分が溜まりやすいですから、むくみは進行していきます。
毎日デスクワークで、夕方には足がパンパンになっている。こういった人は着圧力ソックスを試してみることをオススメします。毎日のことですから、ぜひ使ってみてくださいね。デスクワークに限らず、立ちっぱなしの人にもおすすめです。
妊娠中の人
妊娠すると体に様々な変化が起こるようになります。血液量が増え、血行不良が起こりやすくなります。特に足を含めた下半身は大きくなっていく子宮に静脈を圧迫されることから、よりむくみやすくなります。
また、ただでさえお腹が大きくなっていて、足のマッサージをしにくかったり、じっとしていることが多くなりますから、血行が悪くなることもあるでしょう。もちろん、運動をするよう医師から言われるかもしれませんが、そうもいかないこともあります。
妊娠中の人で足のむくみが気になるというのであれば、ぜひ着圧力ソックスを試してみましょう。足がパンパンで重いと感じるのであれば、きっと効果を発揮することでしょう。
日常で足が重いと感じる人
デスクワークや妊婦に限らず、足が日常的に重いと感じるようであれば着圧力ソックスをおすすめしたいと思います。知らず知らずのうちに足に疲労感が溜まっていれば、むくんでしまう可能性があるでしょう。
スポーツをしている人や、習慣的に散歩をしている人など。足をよく使う人はできればメンテナンスをしてあげたいものです。マッサージほか、着圧力ソックスも1つの方法でしょう。
もちろん、旅行なんかで一時的に長い距離を歩いたというときも効果を発揮します。連日、長時間歩くことになりますから、翌日も足の状態を万全にするためにもソックスを履いてもいいかもしれませんね。
着圧力ソックスと病気
着圧力ソックスは下肢静脈瘤という病気に使用されることがあります。下肢、つまり足の血管に溜まりができてしまう病気です。血行不良が原因で、外見でわかることもあれば、そうでないこともあります。
外見的な症状のほか、むくみ、足をつるといった症状がみられます。また、症状が進行すると細菌感染を引き起こしたり、壊死などのリスクが高まります。
静脈瘤で血行不良が起きているときは、医療用ストッキング・着圧力ソックスを履くことがあります。市販品のソックスよりも圧が高いことが特徴です。医師との相談の上、履くようにしましょう。
着圧力ソックスの使い方・注意点
足のむくみを取り、足を細くする着圧力ソックスはいくつかの注意点があります。履き方や使用方法を間違えてしまうと、効果が薄くなってしまうことがあります。
具体的には以下のことが挙げられます。
自分の足にあった圧力を選ぶ
着圧力ソックスは商品によって圧力が異なります。圧力が強すぎたり、弱すぎたりすれば、効果が十分に発揮されないということもあるでしょう。パッケージの表示に気をつけたいものです。
足のむくみ症状の大きさは日によって違います。歩きすぎた日であればむくみも強くなりますが、そうでない日もありますよね。こういった時に使い分けるといいかもしれません。
そのため、1つのソックスで決めてしまうのはおすすめできません。日々、足の状態は変わりますから、その状態にあった圧力を選んでいくといいと思いますよ。着圧タイツ、ソックス、ストッキング、レギンスタイプなど様々な種類があるので色々試してみてくださいね。
使いすぎには注意
足の血液やリンパを循環させるのは、本来足の筋肉が行うものです。着圧力ソックスはそのサポートをするのであって、すべての血行促進機能を任せるものではありません。なので、使いすぎには注意が必要です。
長時間の使用、就寝している間の使用などは足の機能を下げることにつながるかもしれませんね。そうすると、ソックス無しでの生活が困難になったり、返ってむくみやすくなることもあるでしょう。
ソックスに頼るのもいいですが、頼りすぎない。また、むくみが取れたらそこまでで使用をやめるということが大切でしょう。あくまでサポートなので、その意識を持つようにしてください。
皮膚のかぶれに注意
ソックスを履く時、足の皮膚に異常がないかを確認するようにしましょう。かぶれや湿疹などがあるようでしたら、着用をやめた方がいいかもしれませんね。むれやすく、皮膚症状が悪化することがあるからです。
そのほか爪をきちんと短く切るなどのことも行うようにしましょう。ソックスを着用する前には、きちんと足の状態を確認するようにしてくださいね。
足にあったサイズを選ぶ
当たり前といえば当たり前ですが、自分の足のサイズにあったものを使うようにしましょう。足の長さ、大きさ、太さは人それぞれ違いますから、ソックスの合う合わないもありますよね。強い圧迫力を感じると、不快と思うかもしれません。
購入の前に、自分の足の長さ等を測っておくと失敗は少なくなるでしょう。ふくらはぎや太もも、足首やかかと、つま先などの位置がぴったりと合うものを選ぶようにしてください。こうすることで装着時の圧迫感を減らすことができるでしょう。
医療ソックスを使用する場合は必ず相談を
医療用のソックスは市販のものより圧が強いことが特徴です。ネットで販売され、購入することもできますが、自身の足の状態に合っているかどうかというのはなかなかわからないものです。
こういった圧の強いソックスを履いてしまうと、例えば病気を患っている人であれば症状が悪化してしまうことがあります。圧が強ければ良いというわけでもないのですね。
このため、医療用のソックスを使用するかどうかで悩んでいるのであれば、まずは医師に相談するようにしましょう。足の状態をきちんと見極めた上で用いることが望ましいでしょう。
足のむくみを取る・細くするその他の方法
足のむくみを取ったり、細くする方法は着圧力ソックスだけではありません。
普段の生活の中でできるシンプルな方法もあります。ソックスと合わせて行うとより効果を発揮することができるでしょう。以下の方法があります。
マッサージ
足のむくみや疲労をすぐに取ることができるマッサージがあります。少々痛みを感じますが、その効果は絶大。足が重いと思ったときは実践してみてください。方法は以下の通りです。
- 足の内側、太ももに親指を当てます。
- 痛みを感じるぐらい強く押します。
- 足首から膝の下まで行います。
- 最後にふくらはぎの部分を両手で包み、足首から膝の下まで流していきます。
ポイントは痛みを感じるぐらい、ということ。押しが弱ければ効果が弱まってしまうので、注意が必要です。握力が弱ければ誰かに押してもらうというのもいいかもしれませんよ。
入浴
筋肉の緊張をほぐし、血行を良くする方法として入浴があります。湯船に浸かることで、むくみ解消に効果を発揮してくれるでしょう。シャワーだけで済ましている人はなるべく入浴をするようにしてみてください。
特に女性であれば、体の冷えは他の部位の不調もきたすことがあります。冷え性が慢性化していれば、よりむくみが起こりやすく症状も悪化しやすいでしょう。体の芯から温めるためには湯船に浸かることが大切です。
入浴中にツボを押したりマッサージをすると、より効果を上げることができるでしょう。足だけではなく、全身の疲れを取ってくれるので入浴はおすすめです。凝っている部分があれば、カカトから脚全体を一緒にマッサージをしてあげてくださいね。
糖分を控える
食事面でも気を配ることが大切です。注意点としては糖分の摂取。糖分は1gで水分4gを蓄えることができます。日常的に摂取量が多ければ、それだけ体がむくみやすくなっているといえるでしょう。
もちろん、糖分は日々の活動において必要なものです。しかし、余分な糖分を摂取していないかを考えることは大切です。足のむくみがもしかしたら、間食からきていることもありますから注意するようにしましょう。
適度な運動をする
激しすぎない運動は足の血行を良くする効果があります。ランニングといったものではなく、立ち上がりストレッチするだけでも十分効果があるでしょう。デスクワークの人はぜひやってみてください。
ちょっと集中力が切れた時なんかは、立ち上がって階段の上り下りをしてみてもいいかもしれませんね。ストレッチやマッサージをすれば、早いうちからむくみを解消することができるでしょう。
病気予防としての着圧力ソックス
着圧力ソックスは足を細くしたり、むくみを取るだけではなく、病気予防にも効果があるといいます。
長時間、同じ姿勢でいることで起こる病気は様々ありますが、具体的に以下の病気を予防することができます。
エコノミークラス症候群予防になる
飛行機などの長時間のフライトなど同じ姿勢が続くことで起こる病気です。同じ姿勢を維持することで、足の血管内で血栓という血の塊が作られ、それが他の部位に流れてしまうことで血管が詰まるという症状を発症することがあります。
この血栓は特に肺血栓塞栓症として現れることがあります。肺の血管を詰まらせてしまうのですね。突然死を招くこともあり、非常に注意が必要な病気です。また、フライトだけではなく、最近では日本の震災の避難生活などで同じ姿勢が続くケースでもきっかけになることがわかっています。
着圧力ソックスは足で発生する血栓の予防に効果的とされています。足の血流を良くするからですね。エコノミー症候群は肥満や下肢静脈瘤などの疾患がある人ほどリスクが高まるので、こういった人はフライトなどの前にソックスを履いてみるといいかもしれませんね。
足のケアを怠らない
足に何かしらの不調を感じたとき、原因は生活の中にあります。例えば足がパンパンになるほどむくんでいるのは、長時間動かないなんてことが理由としてあげられるでしょう。そして、それを放置してしまうと、足への負担は大きくなってしまうでしょう。
下肢静脈瘤にしても、そのほかの病気にしても、日々のちょっとした不調の積み重ねで発症することがあります。足が痛いと感じたのであれば、ケアを行い、次そうならないためにどうしたらいいのかと改善することも必要でしょう。
足は毎日使うものですし、死ぬまで使い続けたいものです。足が悪くなってしまうと、そこから病気も一気に進行することもありますから、日々のケアというのはとても重要です。
むくみといっても、足の不調には変わりありません。ケアをきちんとしてあげること、そして症状を悪化させないようにすること。足を酷使したまま放置しないようにしてくださいね。
まとめ
着圧力ソックスは疲労がたまり重くなっている足を癒す効果があります。また、足を細くしてくれますから、コンプレックスがあるという人は使ってみてもいいかもしれませんね。
一方で、その使い方に気をつける必要があるでしょう。圧力が強ければ効果が高くなるというわけでもなく、自分の足にあったものを使う必要があります。
自分の足にあったソックスを見つけ、また日々の足のメンテナンスを怠らない。そうすることで、いつまでも軽い足を持続することができるでしょう。
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