粉砕骨折とは?症状や原因、治療方法、ケア方法を紹介!

骨折にはさまざな種類があるのをご存知ですか?

よく耳にするのは複雑骨折や疲労骨折などが上げられるかと思いますが、今回紹介するのは、骨が折れるのではなく骨が砕けてしまう粉砕骨折についてです。これは、骨粗しょう症の方など骨が弱くなっている人に多い骨折です。どのようにしてなるか、どんな症状があるかを調べてみました。

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粉砕骨折とは?

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粉砕骨折について知っておきましょう。

複数の亀裂による骨折

そもそも骨折は亀裂の入り方や状態によって分類されます。骨にヒビが入る、骨が折れてずれてしまうなどが一般的な状態ですが、粉砕骨折は強い衝撃によっていくつかの亀裂が入り、砕けてしまった状態を言います。

もし、横から亀裂が入っている場合は横骨折、斜めに亀裂が入っている場合は斜め骨折、亀裂がらせん状に入っている場合はらせん骨折と分類されます。これは、転倒や転落、衝突、強打など外側からの激しい圧力と衝撃が瞬時に加わることで、骨がその衝撃を吸収しきれずに起こります。骨の亀裂や砕けた状態によっては手術が複数も必要になるなど、骨折の中でも特に重症なタイプだと言われています。

外からの衝撃

粉砕骨折のほとんどの原因は外からの大きな衝撃です。

そのひとつに激しいスポーツ時に起きやすいとされています。普通の生活をしている時には外から大きな衝撃を受けることはなかなかないですが、ぶつかり合うようなスポーツをする時に粉砕骨折をしてしまう可能性があります。

その代表的なスポーツは2人以上の人同士がお互いに力を込めてぶつかり合って競うラグビーや柔道、空手などです。

交通事故

骨に亀裂が入るほどの外からの衝撃を受ける可能性があるのは交通事故です。時速40キロで走っている車が、万が一壁に衝突したら、ビルの3階から落下するのと同じ衝撃がかかると言われています。

エアバッグなどの安全装置の作動により助けられることもありますが、ひざや足の甲など守られていない箇所が粉砕骨折してしまう可能性があります。

骨粗しょう症

骨の密度が少ない骨粗しょう症の人は、普通の人に比べて粉砕骨折になりやすいと言われています。

ちょっとの衝撃でも、普通の人なら折れてしまう程度でも骨粗しょう症の人の骨はもろいため砕けてしまいます。骨の密度は年齢と共に低下していきます。特に高齢者の方は要注意です。

レントゲンで診断

骨折の状態を調べるためにレントゲンを用います。事前に医師が皮膚の上から診断するケースもありますが、粉砕の状態を細かくみるにはレントゲン検査が必要になります。

粉砕骨折の場合は、砕けた骨の破片が神経や血管を傷つけてしまう可能性もあるため、早めにレントゲン検査をするようにしましょう。

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粉砕骨折の症状とは?

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粉砕骨折の症状について紹介します。

想像を超える痛み

粉砕骨折は通常の骨折に比べて痛みが強く出ます。骨の外側にある骨膜には神経が通っているため、骨がボロボロに砕けることで骨膜にある神経も砕けてしまいます。

神経も悲鳴を上げているような状態です。

炎症は2〜3日目がピーク

砕けた骨や傷ついた血管、神経を急激にリカバーしようと免疫細胞が骨折をした箇所に集まり始めます。

そうなると、骨折した周りは腫れたように炎症を起こし始めます。傷ついた血管部分は内出血をするので、その内出血も治そうと免疫細胞がぐんぐん働き始めるため、炎症は数週間しばらく続きます。

添え木で応急処置

骨折した部分を動かすとさらなる激痛が走ります。まずは病院へ行くまでの間どんな応急処置が必要になるのでしょうか。まずは、動かさないようにすることが絶対なので、木材や板などを使って固定させましょう。固定することで二次災害的な神経の損傷や血管が傷つくのを防ぎます。

もし、木材がなければ、傘や座布団、新聞紙なども固定に活用できます。炎症も起こっているため、できるだけ患部に血液が集中しないように、心臓と同じ高さになる程度のところで固定するのがベストです。

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粉砕骨折は完治までどのくらいかかる?

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自然治癒力で待つ

粉砕骨折の治療には、自然治癒力を活用した保存療法が多く用いられます。私たちの骨には、細胞があり、骨折した状態から元に戻ろうとします。それが自然治癒力です。砕けて、ずれた骨の位置を修正し、ギブスで固定してから、自然に治るまで待ちます。

なかなかの時間を要する治療ですが、骨折した箇所を動かさないように出来る限り安静にすることと、骨の細胞を活性化させるタンパク質やカルシウム、ビタミンをサプリメントなどで積極的に摂るとよいとされています。また、痛みがひどい場合は、鎮痛剤などを処方される場合もあります。

数回の手術

亀裂や砕けた箇所が多い場合や骨の剥離が部分的にある場合に手術が必要になります。しかも、1回では砕けた骨同士を固定できないため数回に渡って、正常につなぎ合わせる手術をすることになるようです。金属製のボルトやプレートなどを手術にも用い、骨がしっかりと固定されたらボルトやプレートを取り出す再手術が行なわれます。手術前後は入院が必要になりますが、入院期間は粉砕骨折をした箇所によって異なるようです。

手や足などの手術後は自宅で定期観察し、定期的に病院で診断を受けるようになりますが、脊椎や腰椎などの粉砕骨折は数ヶ月程度の入院が必要だと言われています。

後遺症を残さないために

骨折の中でも最も重症な粉砕骨折は、治った後も後遺症に悩まされると言われています。その後遺症は、しびれや痛み、感覚のにぶり、周辺の関節の稼動域が狭まるなどです。それらの後遺症をできるだけ軽減させるには、リハビリが重要になります。そこでおすすめなのが鍼灸治療です。

ギブスをしている最中にも安静にしたままできるため、関節の稼動域の保護に効果的です。というのも、ギブスで数週間もの間、関節を固定すると、関節の稼動域低下の原因や筋肉が伸び縮みにしづらくなるからです。

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粉砕骨折その後

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全治と完治の違い

よく全治何週間と聞くと、完全に治るまでの期間と勘違いしがちですが、全治と完治では意味合いが異なります。まず全治とは、砕かれた骨がつながれギブスが取れる状態になり、医師への診断の必要がなくなった状態のことをいいます。これで日常生活は送れるようになるものの、リハビリが必要になります。そして、完治とは、リハビリも終わり、骨折前と変わらない日常生活が送れるようになった状態のことです。

早く治すための過ごし方

手術した人もそうでない人も、ギブスをつけて自然治癒で回復するのを待つ間、より早く治すためにやっておきたいことがあります。というのもギブスで固定された部分は、腫れやむくみが起きやすいため放置しておくと、悪化しやすくなってしまいます

。横になっている時や寝る時は、ギブスしている箇所を心臓より上にあげて、血流を促すことが大切です。枕やクッションなどを使うと患部への負担も少なくなります。

ギブス中のケア

ギブスをしていると蒸れが生じるためかゆくなったり、赤くなることがあります。中には、針金などを突っ込みボリボリとかくひともいるようですが、それはぜったいにNGです。

かぶれをひどくさせたり、針金の傷から雑菌が入り化膿してしまう可能性もあります。あまりに気になる場合は、医師に相談しかゆみ止めやローションなどを処方してもらうようにしましょう。

ギブス中の入浴

ギブス中に困るのは入浴ではないでしょうか。入浴する時は、ギブスに直接ビニールをかぶせるのではなく、先にタオルを巻いて保護してからビニールをかぶせて、輪ゴムやテープで固定して水が入るのを防ぎましょう。

万が一、ギブスに水が入ってしまった場合は、放っておくと匂いの原因になるため、ドライヤーを当てて、中を乾かすようにしましょう。

ギブス中のかゆみ対策

粉砕した箇所をギブスで固定している間は中を見ることができません。痛みやかゆみがひどくなったらどうしたらいいでしょうか。治るまでの過程だと思いこむのは危険です。次のような症状がある場合は、医師へ相談しましょう。

  • ギフズがこすれて皮膚が傷つき、血がでることがある。こすれる部分が痛い
  • ムクミや腫れがひどくなっていて、ギブスがキツイ
  • 痛みが以前より増している
  • ギブスの周辺の肌が紫色になっている
  • ギブスの周辺の肌がつめたく、しびれがある。または感覚が鈍くなっている

これらは、ギブスによって神経が圧迫されていたり後遺症が出ている可能性があります。

十分な睡眠が必要な理由

自然治癒力を高めてくれるのが睡眠と食生活です。規則正しい時間に寝て、起きることをいつも以上に意識して過ごすようにしましょう。また、安静期間中に昼寝を多くしてしまうと、睡眠が昼夜逆転になりがちなので注意しましょう。そして、バランスのよい食事をし、お酒とタバコは控えるようにしましょう。

炎症止めや痛み止めなどの抗生物質が処方されることも多いため、その期間の飲酒はNGです。タバコは骨同士がくっつくのを邪魔する作用があります。血流を滞らせることもあるため内出血が治りにくく、色素沈着の原因にもなります。

部位によって変わる完治期間

粉砕骨折はその部位によっておおよその完治期間が異なります。

  • 手首の粉砕骨折 …2〜3ヵ月
  • 鎖骨の粉砕骨折 …2〜3ヵ月
  • ひじの粉砕骨折 …3〜6ヵ月
  • 足首の粉砕骨折 …6ヵ月〜1年
  • 腰椎の粉砕骨折 …6ヵ月〜1年

それぞれ、慎重に経過をみながらリハビリやトレーニングが必要になります。ギブスが取れたら、固まっていた患部やそのまわりは凝っています。コリをほぐすためのリハビリも大事ですが、ゆっくりと入浴して温め、血行を促進しましょう。

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まとめ

骨折の症状を理解していたとしても、いざ骨折をするとパニックになってしまうことも多いと思います。また、痛みや衝撃による驚きから骨折をしているか判断ができなくなってしまうこともあります。

事故治療で治そうとは絶対にせず、速やかに病院へ受診するようにしましょう。医師の診断を受けることが痛みや症状を一刻も早く解決する

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