首がポキポキ鳴るのは危険?リスクについて紹介!

頸椎矯正と称して首をポキポキいわせる施術を受けた経験はおありでしょうか?かつて民間療法士ブームでカイロ、整体などでよく流行ったことがあります。中国では昔から医師が施術してきました。古代の方法がそのまま使えるわけにはいきません。

現代人の骨は身長は高くなったものの脆くなっているからです。首のポキポキによってどんなリスクがあるのか解明していきたいと思います。

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首がポキポキなる仕組み

頭皮神経痛

長い間、医学的根拠が全くないといわれてきた骨のポキ音でしたが、ようやく全員が認めるような研究結果が発表されました。2015年、MRI撮影で実証たのです。

首のポキポキの正体

今まで想像の範囲内で、ポキポキ音は関節を動かした際の骨や軟骨の当たる音とも解釈されてきました。髄液で満たされた関節の袋状の保護体に空気が発生するのですが急激な動きで圧を加えると破裂音がする、ということをMRIで確認できるようになりました。

このポキポキ音と膝関節を動かす時のジャリ音やゴリ音、顎関節のガコンという音とは意味が違います。後者は関節の不具合から生じる摩擦音です。ポキポキ音は関節の位置が正常でも発生する髄液の共鳴音なのです。

首ポキポキの破壊力

よく巷では首をポキっと鳴らせると、1トンの衝撃が加えられると言われてきました。よく考証もされずに都市伝説の如くまことしやかに広がった情報です。でももし本当に1ポキ=1トンだとしたら首はとうに破壊されていたことでしょう。それに術者が手技で1トンの破壊力を出せたら格闘界にデビューした方がよさそうです。

ただスピードとタイミングの問題とはいえ重力が全くかからないと首もポキとはいいません。その衝撃の数値化は難しいのですが、逆に軽い衝撃なら問題ないのか?という観点から考え直したいと思います。

何故なら、その場所が首だからです。脊髄や脳に直結し、あらゆる神経を束ねている場所に高速回転衝撃を加えて差し支えないかどうかという問題を抜きにして、首ポキポキの本質は語れません。

首ポキポキするリスク・されるリスク

自分でする分にはそんなに力が入るわけではないから問題ないかというと、そう簡単に安心するわけにはいきません。身体にはどちらか利き側というのがあります。両利きでないかぎり、右利き・左利きがあります。

自分で均等にしているつもりでも、やはりどちらかに偏ります。この偏りが長期化すると首ポキポキもどちらかに大きな負荷がかかってしまい、首の変形や周辺組織を傷める理由になります。

では他人ならどうでしょう。日本に限って話をしましょう。アメリカのカイロプラクターのようにレントゲンで術前・術後を確認できませんし中国のように医師がするわけではありません。首をポキポキさせていい国家資格は日本にないのです。民間療法士が行います。教育体系がバラバラなので個人差が大きく保証ができません。ケガをするより何よりこれが大きなリスクになります。

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首ポキポキで損傷するとしたら

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首は生命を司る器官をたくさん保護している大切な場所です。命かけて解消しなくてはならない肩こりなどありません。今一度、この重要性を強調します。

延髄損傷

首には何といっても大事な中枢神経があります。中枢神経は脊髄と脳の移行部にあり、生命維持に不可欠な呼吸や脈拍といった機能を支配します。延髄が破壊されれば人間は生きていけません。これが首ポキポキで死亡につながりかねない大きな理由です。

頸椎骨折しなくても、度重なる加圧で延髄組織を傷めることは即死でないにしろ避けなくてはなりません。

頸髄損傷

首の骨の中に納まる中枢神経を頸髄といいます。頸髄の上半分と下半分では損傷部位が生命維持について出す影響が全く違います。

第1~4が上部頸髄、第5~7が下部頸髄です。上部頸髄は横隔膜を支配しているので損傷すると自発呼吸ができません。生きているかぎり人工呼吸器が必要になります。下部頸髄を損傷すると神経が管轄する動きや臓器の機能が失われてしまいます。首から下、全身麻痺になるのがこのケースです。

かつて民間療法士が首ポキポキでこの事故を起こしました。損傷を受けた方は施術台から動くことはできなかったと記事にありました。この事故は裁判となり、施術者は被害者に賠償金を支払う命令が出ました。

この場合、施術直後に麻痺が出たので因果関係が証明できたのです。施術して数日後の異変であれば立証が困難になります。

瞬間血圧を上げる

首に手技で高速回転を加えると頸動脈を破裂させるという情報も散見しました。首ポキポキで頸椎骨折と同じくらい非現実的です。頸動脈は刃物で切れば裂けますが弾力性の高いストローのようなものです。

しかし頸動脈を一瞬、不自然な角度に捻じ曲げることで間違いなく圧迫します。それによって一気に血圧が上がります。これが脳や心機能にダメージを与えることは容易に考えられます。

このストレスで血栓ができれば脳血栓のもとになります。

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首ポキポキの事件簿

カウンセリング

ここではさまざまな報告から現実に起こってしまった事例を挙げていきます。

海外の報告

アメリカで2001年に出されたデータから「45歳未満で脳卒中を起こした人は一週間以内にカイロプラクティックで首ポキポキをされていた人が、されてなかった人に比べて5倍多かった」というものです。

アメリカのカイロプラクティックは日本と違い、国家資格です。しかも術前術後のレントゲンも撮影しています。医療裁判の国ですから万全を期しています。それでもこの報告に対してアメリカのカイロ業界は反論していません。

またアメリカの心臓協会では更に2014年、「首の整体が脳卒中の危険がある」と発表しました。この声明では、整体で首ポキポキされたら医師に相談すべし、とまで書いてあります。

イギリスのリハビリ業界も首ポキポキにより椎骨動脈解離、脳血管障害、各神経疾患を引き起こした事例を報告しています。

日本での事故ケース

事故というべきか事件というべきか悩ましいところです。カイロや整体などの民間療法士は医業でも医業類事業でもありません。憲法で保障されている職業選択の自由で生業としています。制限があるとすれば「人体に害を及ぼす恐れのない行為であること」のみです。つまり医療事故は存在しないのです。ただ、悪意はありません。

あえて事故とするなら近年はいろいろニュースがありました。骨折は一番よく聞きます。力加減とか技術とか以前の知識不足も否定できません。たとえば肋骨は胸骨でつながっている部分は強度がありますが、一番下と下から二番目の浮肋骨は前屈しやすいように胸骨で止まっていません。斜めから押すと簡単に折れてしまいます。そこを手でなく肘で男性が押して骨折させたり、折れやすい鎖骨を折ってしまうなどは本当によくある事故でした。

そのほとんどが示談で裁判にまでいくケースは稀です。先ほどの全身麻痺の被害に遭った方は会社の社長でした。その後の社員、その家族、悪意なく善意であったとしても破壊したのは延髄だけではありません。

日本の事故の多くは全体像がはっきりしないのでデータとしてありませんが、厚生省は首ポキポキを禁止しています。

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厚生労働省が禁じた首ポキポキ

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平成3年6月28日 医事第58号 厚生労働省通達に首ポキポキの禁止が明記されています。

スラスト法の禁止

首ポキポキのことをスラスト法といいます。首に高速回転を加える手技です。厚生労働省では、この方法を人体に有害と定めて禁止しています。ただ、罰則を規定していないので被害の報告や相談する国の窓口がありません。

結局、被害者は消費者センターに駆け込む有様です。裁判事例が増えれば国も罰則を定めて取り締まりを強化できるのですが、スキンシップの人間関係ができしまっているのか民間療法士と被害者の内々の話で終わるケースが多いのです。

被害状況がつかめない、これが新しい被害者を生む土壌になっています。厚生労働省が国の権限発動できるまで時間がかかるなら、首ポキポキをされないよう自衛するしかありません。

自分の首は自分で守りましょう

なぜ、こんなに民間療法士が増えたのでしょう?昔は民間療法といえども習得にはお金も時間もかかりました。熟練した施術者もいらっしゃったし医師より尊敬された方も事実、いました。

バブル時代後半、リラクゼーションや民間療法士など医療保険を使わない、完全実費で高額なサービスが増えました。一時はコンビニ状態で増えたのです。時代が下向きになり、お客様が減ると今度は施術者たちがセミナーなどを開催して指導し始めたのです。

施術のプロは決して教育能力を持っているとは限りません。F-1レーサーが無免許者に運転訓練できないのと同じです。それを教室を開いて認定書を渡したりしたものですから一気に劣化しました。

不心得なセクハラ施術も激増しました。使命感も何もない無職者が簡単に食べていけると考えて始めたらそうなるのは仕方ないのでしょう。倫理的な荒廃も止められませんでした。

就職できないなら独立、開業!とばかりに雨後の竹の子のように増えた民間療法士、売りは派手な施術、首ポキポキをアピールとして使った面もあると思います。取り締まれない厚生労働省、リストラ対策として手軽な講習会で得た認定書、このビジネスの暴走を食い止めるのは他の誰でもない、自分自身です!

知ること、リスクを他人に任せないこと、これだけでも首ポキポキから自分を守れると思います。もしかしたら、あの施術の後遺症かなと悩まなくていいように自分が何をされるのか知るのも自己責任です。

最近は値崩れして激安で身体をケアする民間療法士も増えました。ただ、ゆるゆる触る程度ならまだしも無知から本当に危険な首ポキポキを大胆にする人が絶えないのも現実です。あなたの首はあなただけのものではありません。どうかリスクをきちんと知って危険を回避しましょう。

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まとめ

人間の身体は世界中同じなのに国や時代、社会背景によって首ポキポキの被害者数は大きく変わります。法律によっても取り組みが全く違うことも影響します。

この国なら存在しない問題が、あの国では頻発する、その不思議があぶりだされた感じの首ポキポキでした。私たちは残念ながら国の良識に頼れません。自分で調べて選ぶ自己責任に生きると言って過言ではありません。どうか首ポキポキにご用心ください。

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