背中のしびれの原因を紹介!右や左など、場所で変わる?

ある日、突然に背中のしびれを感じてしまったとしたらまず考えることは、「肩こり?それとも同じ姿勢でデスクワークをしたせいかな?」とか、「無理な体勢で寝ていたかも?」などの思い当たる原因があれば、肩や首などのコリのせいだろうと片づけてしまいがちですね。

特に肩甲骨あたりがしびれるときは肩や首のコリからきているしびれの場合が多く見られます。しかし、特に思い当たる原因もないのに、突然しびれが起こった場合には、それ以外の病気や筋肉や神経が原因で発生している疾患かも知れません。

今回はそんな背中に発生するしびれが起こる原因やその症状、そして背中のしびれの対処方法と予防法について詳しくご紹介します。

背中男

どのような背中のしびれですか?

一口に背中のしびれと言っても、その症状は様々です。ピリピリとしびれたり、背中を反らしたり、逆にかがむときに突っ張るようにしびれる、背中に違和感がある、ズキンッと強くしびれるなどの症状がありますが、単体で背中だけでなく、背中のしびれとともに頭痛を伴ったり、背中以外の場所、例えば手や脚なども一緒にしびれる場合は内臓の疾患が疑われます。

そのような症状の方はすぐに医師の診断を受けるようにしてください。この場合はまず内科、または総合で検査してくれる病院を選ぶといいかもしれません。

背中のしびれる場所はどこですか?

背中の中でもしびれる場所によってもその疑われる疾患は変わってきます。

首や肩甲骨周辺がしびれる

肩甲骨自体がしびれるほかにも、その周りの筋肉や肩甲骨の裏側がピリピリとしびれているように感じる場合、通常ほとんどは肩こりや筋肉疲労が原因と考えられます。この場合は肩のストレッチや背中全体を反らして肩甲骨を内側に寄せるようにして、身体のコリをほぐすようにしていきます。

また、首から背中にかけてがしびれを感じるときに肩こり以外に考えられるのは、五十肩や頸椎症、背筋の断裂や肉離れなどのほかにも沢山あります。肩こりではないのにこのような症状が出ているなら整形外科に診断を仰ぎましょう。

背中の右側がしびれる

背中の右側がしびれるときに疑われる疾患としては、やはり長時間のデスクワークなどを姿勢が悪い状態で続けていたり、右利きの方が長時間右手を酷使する作業を続けた場合などには、右側の背中がしびれるという症状が見られることがあります。

それ以外に懸念される疾患として、右側の背中辺りには肝臓、堪能、十二指腸などがあるためそれらの臓器にがんなどの異常が発生している場合にも、背中にしびれを起こしてしまうことがあります。

背中の左側がしびれる

背中の左側には膵臓があります。そこに異常が起きた時にも背中がしびれることがあります。また、変形頸椎症という疾患があり、これは加齢によって椎間板や関節がすり減って脊髄の神経を圧迫してしまうことが原因でしびれが起こるもので左肩甲骨が痛んだりしびれたりします。

そのほかに猫背の方など、日常的に姿勢の悪い状態で過ごすことで背中の骨や筋肉、神経などに影響を及ぼしてそれがしびれを起こしてしまう場合があげられます。

背中の真ん中がしびれる

背中がしびれる原因の一つに、顎の骨がずれることによっても引き起こされることがあるようです。

背中のしびれを治したい!その対処法は?

背中

背中の痺れの対処方法を紹介します。

筋肉のコリをほぐすマッサージ

背中がしびれるときは、マッサージに出かけてコリをほぐしてもらうのが一番気持ちよく、自分は楽が出来て簡単な方法かもしれません。ただし、この場合は約3000円程度の施術料が毎回かかってしまうことや、まれに揉みかえしという症状が現われるとかえって背中が辛くなってしまう場合もあるので、そこが気を付けるポイントとなります。

自分でストレッチをする

背中のしびれの原因であるコリや筋肉の疲労を自分で解消するために行うのがストレッチや体操などになります。これは家で寝る前やお風呂上りなどに動きやすい服装で特に背中や肩甲骨周りを動かすストレッチや体操を行うことによって、身体の血液やリンパの流れも良くなっていく事で、コリが解消されていき痺れにも効果が現れやすくなってきます。

鍼灸の施術を受ける

背中が筋肉の疲労やコリが原因でしびれている場合に、有効な方法として挙げられるのは鍼灸の施術を受けることです。比肩も適用される場合が多いため、思ったよりも意外と安く施術が受けられるようです。

内科で治療を受ける

内臓疾患が原因のしびれだった場合は必ず内科医の指導の下で治療を受けることが大切と言えます。背中以外も一緒にしびれるという方は、自己判断せずになるべく早く医師の診察を受けましょう。

背中のしびれを予防する方法はある?

さまざまな原因から起こってしまう、背中のしびれを防いでくれる方法はあるのでしょうか?運動不足や姿勢の悪さから起こる、肩や首のコリが原因となっているしびれならそれを予防することも出来るかも知れませんね。

枕を身体に合ったものに変える

これは首が頻繁に凝ってしまう方に有効な方法で、寝違えしやすい方にもお勧めなのです。背骨の首の部分は頸椎という大切な骨があり、その骨の内部には体中へ続く神経がびっしりと集まっています。

その頸椎をきちんと支えるように作られている自分に合った枕を選ぶことにより寝ている間に、日中姿勢の乱れから生じた頸椎のずれを修正して正しい位置に戻していく効果を期待できます。

日ごろからストレッチや運動をする

背中や首、肩や腕など背中から続く身体のパーツを良く動かすことも、背中のしびれの防止に役立ちます。

たとえば、ウォーキングをするときに、腕を大きく前後に振りながら歩いたり、水泳のクロールのように腕を肩から回す動き、そのほかにも太極拳やヨガなども身体をゆっくり無理なく伸ばしたりストレッチする効果が高いので、予防にとても良い方法と言えます。

そのほか、自分で出来る簡単なストレッチは、腕をお尻のあたりで後ろ手に組み、そのまま肘を曲げないように少し上に持ち上げます。痛くなる寸前の気持ちいい思うところでストップして20秒くらいの間は深呼吸、ゆっくりと息を吐きながら、肩甲骨をグッと寄せる感じです。呼吸は止めないように気を付けて20秒たったらおろします。

もう一つは、片手を前にまっすぐ上げて逆側の手で下から上げている手の肘のあたりに手首を当ててそのまま自分の身体にグッと引き寄せます。この時上げている手の肘は胸より下に引き下げるようにして、そのまま20秒、交互に手を変えて数回行ってみてください。

これらの運動を一日に何度か気が付いたときに行うようにしましょう。それだけでも肩のストレッチになるので肩コリは少しづつ改善してくるでしょう。日ごろから良く歩いたり、こまめに階段を使うなど運動することを心掛けることもある程度の効果が見込めるのでなるべく行ってみてください。

シャワーだけでなくゆっくりと入浴する

背中のしびれの原因の多くは肩や首のコリだと言われています。そのコリを改善する方法がしびれを予防することにも繋がりますね。溜まった疲れをとったり、冷えた身体を温めて血行を改善するためには入浴がとても効果的です。

時間がないから、などと言ったり、面倒だからとシャワーだけで済ましてしまうことなく、一日の終わりにできれば毎日、きちんと湯船にお湯を溜めて、40度くらいのぬるめのお湯にゆっくりと時間をかけて入浴するように心がけましょう。

そうすることにより、一日の疲れを翌日に持ち越すことなく、心身ともにリラックスして身体をリセットすることができるため、翌日は調子よく、すっきりと目覚めることができるようになるでしょう。

入浴

ストレッチポールを使う

背中のしびれの原因が肩こりだった場合には、ストレッチポールというトレーニングやダイエットなどに使われる円柱の棒を背中の背骨に沿って仰向けにポールの上に寝転がることで、背中の筋肉や肩甲骨周りのストレッチに効果を発揮します。方法は簡単で、ポールの上に仰向けに寝た状態で腕をだらんと太ももの横あたりにおろしておきます。

そのまま力を抜いたままで頭の上に万歳をするようにゆっくりと上げていきます。ゆっくりと上げたり下げたりを繰り返すと肩甲骨のあたりが温かくなってきます。血行が良くなっているのです。このポールは整体やリハビリ、トレーニングなどでも使われることもありますので、正しく使い方を間違えなければ肩こりにとても効果が期待できるようです。

体幹を鍛えて正しい姿勢を保つ

マッサージやストレッチで一時的に改善しても姿勢を正しく整えなくては、また背中のしびれを再発してしまいます。ですから正しい姿勢を保てるように体幹を鍛えていつも正しい姿勢を保てるようにすることが大切なのです。そのためには腹筋や腕立て伏せ、スクワットなどの全身を鍛える筋トレを正しい姿勢で行えるようにトレーニングしていきます。

このほか、ヨガの「弓のポーズ」という、うつぶせで寝た状態から足首を両手でつかんで背中を反らしてもも床から離して上げていくポーズも姿勢を正しく改善するのには効果的です。この時に胸は反らせないように気を付けましょう。

ほかにも体幹を鍛える方法は沢山ありますが、特に気を付けたいのは正しい姿勢を保てるようにということです。間違った姿勢でトレーニングを行ってしまうとさらに姿勢が悪くなってしまうのでそこだけは特に気を付けるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は背中が突然しびれを感じるときの症状や原因と、その対処法や治療の受け方、そして、予防するにはどうすればいいのかをご紹介してきました。

背中のしびれのほとんどは筋肉のコリが原因ですが、それだけではなく重大な内臓疾患の疑いなど、注意すべき症状もいくつかありますので、何かおかしいな?と思った時は、自己判断せずに病院へ行き、検査を受けるように心掛けるようにしましょう。

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