ボツリヌス菌に注意!感染して起きる症状や特徴を紹介!食中毒が起きる原因は?

この猛毒性の高いボツリヌス菌は、生物の体に入ると大変なことになるということです。過去にこのボツリヌス菌で食中毒になった人がいるようですが、亡くなった方も多かったようです。

ボツリヌスという言葉は、ソーセージの腸詰というのが語源で、ヨーロッパでソーセージを食べた人がその症状を引き起こすことが多かったことからこの名前が付いているとのことです。

さて、今回はこのボツリヌス菌についてお伝えいたします。

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ボツリヌス菌とは

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地球上、最悪の毒性のある菌はボツリヌス菌といわれています。どれほどすごいのかというと、あのオウム真理教で使用されたサリンよりも強力というから、その威力は半端ではないということです。本当に少量でたくさんの人を死に追い詰めるというほどの威力を持っているとのことです。

また、戦争で大量破壊兵器の一つとして、町などを破壊ぜずに人を死に追いやるという凶器ということでも使われていませんが、可能性としてはあるようです。

この菌は主に土の中、海、川などに多く分布しており、非常に熱に強く、酸素を必要としない低酸素性の環境になると菌が増殖するという少し普通とは違う非常に恐ろしい特性を持っています。

普通の生物やこのような菌は酸素を必要とし、そのような環境下で増殖します。このボツリヌス菌は、逆なので手に負えません。では、それほどの増殖率だから、広くいろいろなところに影響を及ぼしているかというとそうでもありません。過去にもたいへんな状況になったのは、数例しかありません。そういう意味では、扱いについては、相当慎重にならざるを得ません。

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ボツリヌス症の特徴

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ボツリヌス症は大まかにボツリヌス食中毒、乳児ボツリヌス症、創傷性ボツリヌス症の三種類に分けられます。そして、その特徴は以下のようになっています。

ボツリヌス食中毒

過去にも多く起こった食中毒で、ボツリヌス菌に侵されたものを食することが原因となります。非常に毒性が強いため、さまざまな症状を引き起こします。

通常、食中毒というのは、腹痛を訴えたり、お腹を下したり、嘔吐などの吐き気を催すことがほとんどですが、このボツリヌス菌による食中毒は、それ以外にも神経系がダメージを受けることが多いようです。目が霞んだり、ものがぼやけて見えるなどが神経系統の症状が他とは違う特徴的な要素ということです。

乳児ボツリヌス中毒

主に1歳未満の幼児がかかるもので、ボツリヌス菌の芽胞の状態で体内に入り込んだ際に、症状を引き起こします。ボツリヌス菌の芽胞はいたるところに存在しており、誤って体内のとりこんでしまうことが原因なのですが、通常は、この芽胞は何事も内臓器官を通過します。ところが1歳未満児に関してのみ、その芽胞が出す毒素の影響を受けてしまいます。

創傷性ボツリヌス症

ボツリヌス菌が傷口から入り込んでしまい、食中毒などとまったく違う症状を起こすものです。滅多には入り込むことはありませんが、諸外国でドラッグなどを注射器で注入するなど、非衛生的な環境にて起きやすいという報告があります。

ボツリヌス菌の種類

ABCDEFG型と、それぞれの型があり、生息地、国柄、生物への影響などによって分けられています。またその毒素によってもその型が分かれており、人に媒介し食中毒を引き起こす型はABE型です。

潜伏期間

潜伏期間がかなり長い時間あり、すぐに症状が出る訳ではありません。おおよそ8時間から36時間といわれています。

ですから、通常の食中毒ですと、体内に入るとすぐに身体が反応するケースがほとんどですが、このボツリヌス菌によるものは、潜伏が長いことで思い当たる伏しがないケースもあるということです。

過去の中毒症例

今までに、このボツリヌス菌での中毒が起こったのは、それほど多くはないのですが、郷土料理で発酵物などは菌が増殖する傾向があり、過去に4~5例あります。そのうちに原因が解っているのは、2例であとは原因が解っていません。

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ボツリヌス菌の症状

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ボツリヌス菌の症状について紹介します。

食中毒

これは、一般的な食中毒と同様の症状があります。腹痛、下痢、嘔吐などが上げられます。また、先にも述べましたが、神経系の症状として、頭痛、めまい、モノがぼやけて見えるなどの視界への影響です。他の食中毒には見られない現象です。

この他にも特徴的な症状として、瞳の瞳孔の開きがおかしくなることや、まぶたに違和感があり、開けようとしても開けづらくなる、いわゆるまぶたが垂れるような症状もあります。状況により、その症状は人によりまちまちのようです。

乳児ボツリヌス中毒

乳児は腸の中にある体内菌がまだきちんと成長していないため、ボツリヌス菌の芽胞が体内に入った時に、その体内菌が身体を防御できずに作用しないことがわかっています。

ですから、通常の大人だと消火液や体内菌がボツリヌス菌が入った時に殺菌してくれるのですが、乳児の場合はボツリヌス菌の芽胞が腸内で活動をしてしまいます。これらの症状は、最初は便秘を引き起こしたりと、気づきにくくその後進行して腸に穴を開けたりし、乳児の体力を消耗します。

進行すると、乳児がむやみに泣き叫んだり、体力が落ちるためにものすごく静かになってしまうことがありますので、容態に何か異変を感じたら、医師の診断を仰ぐことが適切かと思います。

ただ、これはハチミツが原因で起こることがほとんどなので、注意を怠らなければ、この中毒には問題ないと思います。

創傷性ボツリヌス中毒

創傷性とは、身体に傷がついたところから菌が入り込み、その細菌が傷の内部で毒素を作り、ボツリヌス中毒による症状を引き起こします。

頭痛、めまい

他の症状と合わせて、頭痛やめまいを起こします。菌が多いほど、この症状も重くなりますので、注意が必要です。

ただ、通常の頭痛だけの症状とはならないようで、他に耳鳴りの症状も同時に起こるようです。これらの症状はほとんどの人は、食中毒とは思いませんのでかなり厄介です。当初は風邪とか体調不良のような扱いがほとんどです。

呼吸困難

これも特徴的なのですが、呼吸困難という状況を引き起こします。ここまで来ると、かなり重体という状況で、気管支を切開することも必要となり、集中治療室での看護が必要になるケースもあります。

そして、最悪の場合は、人工呼吸器が装着されるという状況になります。少しオーバーに捉われるかもしれませんが、実際に人工呼吸器と取り付けるケースースが過去に何例もあります。

嚥下障害

これも神経系の中毒の影響なのですが、いわゆるのどが麻痺している状態です。のどが麻痺しているので、ものを飲み込んだりする際に、違和感を感じたり、スムーズにのどを流れないという状態になります。

あまり中毒でこのようなことはないので、最初はやはり風邪とか、気管支炎、アレルギーなどを疑います。

筋力の低下

年寄りがこの菌の影響を受けると、かなり深刻な状況になりますが、一般的に年寄りでなくても、症状の進行によって筋肉の低下が現れます。

そのような状況になると、起き上がれないようになります。特徴的な症状ではありますが、これもやはり初期の段階では、老化などと軽く考える傾向があります。

麻痺

神経が麻痺することで起こるようで、全身に脱力感というか力が入らない状態になります。自分自身が普通の状態ではないので、基本的にはその異常さを感じますが、やはり当初は思い当たる節がないので、風邪などの症状を疑います。

その後進行するにしたがって、歩きづらくなり、手とか足にも力が入らなくなることから、その異常さに気付くことになります。

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ボツリヌス菌の原因

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ボツリヌス菌の原因を知りましょう。

菌の付着や侵入

このボツリヌス菌はあらゆるところに生息しているものなので、これだけを避けるということはほぼ不可能だと思います。食品からの影響であれば、食するものに気を遣うことで解消しますが、それ以外のことに関して、結局のところは意識的に衛生気をつけるということしかないようです。

びん詰、缶詰

びん詰め、缶詰は安全というイメージがありますが、これは昔にあったケースで、家庭でびん詰めや缶詰したもので菌が増殖してしまったようで、市販のものはまず問題ありません。日本ではあまりありませんが、欧米ではよくびん詰め、缶詰しますが、これにボツリヌス菌が繁殖したことが原因となり、過去に食中毒がよく起きたということです。

これらのようなケースは、現代ではほぼないと思います。つまり過去では、その衛生面では今ほどに菌の侵入を防ぐ手立ては確立してなかった時代の話です。

そのような環境下では、このような事故があったようです。これもこのボツリヌス菌の特徴が無酸素であるために菌が繁殖しやすい環境だからです。

真空パック食品

この真空パックでも安心感がありますが、じつは非常に危険な対象物でもあります。これも同様、無酸素状態となることで、侵入したボツリヌス菌が増殖したことがありました。もちろん、現代ではまず起こりません。

はちみつ

はちみつは、ミツバチが運んでくる時に、一緒にボツリヌス菌の芽胞がくっ付いているケースが多いようです。天然のはちみつとうたっているものは、結構芽胞が一緒にくっ付いています。

これは大人がそのまま食するには問題ないのですが、赤ちゃんなどの幼児が口に入れてしまうと危険な状態を招きます。よく1歳未満の赤ちゃんに、はちみつは上げてはいけないというのは、実はこのことからなのです。

つまり、乳児は腸の菌の抵抗力がないため、侵入してきた菌に対して、防御できないからです。

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ボツリヌス菌の治療法

薬

血清

中毒にかかったら、この血清で毒を中和します。血清とは、血液の赤くない主に水の部分に近いもので、いろいろな動物の血清を注入することにより、感染症を防ぐ役目をします。

毒が身体に入った場合はほとんどが血清を注入します。よく毒蛇に噛まれたら、血清を打たねば!というのが昔からあったと思います。それと同じということになります。

血清については、血清とは?数値で分かる病気はなに?血漿との違いや毒との関係を知ろう!を参考にしてください。

鎮静剤

中毒には直接関係ないのですが、中毒にかかったということで精神的にも異常状態になることを落ちつかせるために打ちます。

たとえば、大した怪我でもないのに、出血などがありその血を見ると当人はその衝撃で気を失ったり、時にショック死してしまうこともあります。それと同様に、パニックになっているような患者には落ち着かせるために、鎮静剤を打って気を落ち着かせます。

そのほうが、医師にとって治療も行い易いということもあります。

抗菌剤

抗菌剤を打つことにより、菌の働きを抑えます。抗菌剤は、菌と対抗する微生物を人工的に加工したもので、中毒などに対抗するためのものです。ちなみに抗生物質というのは、同様の目的で使われますが、これは微生物のみで作られ、人工的な化学物質は含まれていません。

それぞれの抗菌剤はその目的によって、使い分けられています。この中毒に起こる症状として、麻痺などがある場合に、抗菌剤の一つとしての筋肉弛緩の作用を含むものを注入します。一過性の症状を治める目的で使われることが多いようです。

解毒剤

体内に入ったボツリヌス菌の毒を治めるために使われます。解毒剤には、主に3種類の働きがあり、吐剤、拮抗剤、中和剤があります。

吐剤は、毒を外に出す作用があります。また拮抗剤は、体内に入った毒を毒と対抗し戦い、消滅するために使われるものです。そして中和剤はボツリヌス菌にある毒性をなくす作用のあるものです。このボツリヌス菌による中毒にはまず吐剤が使われ、毒を外に出すようにするという、それぞれの目的で使われています。

人工呼吸器

ボツリヌス菌による毒性で、筋肉が麻痺してしまった場合や、痙攣などで呼吸が困難になる場合があります。このボツリヌス菌による特性なのですが、麻痺により呼吸も困難になります。そのような場合に、この人工呼吸器はかなりの頻度で使われるようで、使用することで、快方に向い数週間で回復します。

ちなみにボツリヌス菌による中毒で、呼吸困難のケースが起こった場合、病状が回復しても呼吸がしにくいということが残ることがります。これは一応回復に向かっているので心配はないのですが、若干そのような後遺症のような症状がしばらく残ってしまうことがあります。

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ボツリヌス菌の予防法

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ボツリヌス菌を予防するための日常での注意点を紹介します。

食品は加熱する

ボツリヌス菌の芽胞は100度で加熱しても死滅しません。120度で30分加熱することで死滅するということ、とてつもない菌ということがわかります。それほどの強い菌なので、加熱も半端な加熱では予防できないということです。

ただ、ボツリヌス菌の出す毒素は加熱により、その毒が弱まるので、加熱は必要と考えていいと思います。ですが、やはり菌自体の侵入を防ぐほうが効果が高いと考えられます。

消毒薬

基本的に普通の消毒薬の効果はありません。調理の際に使用する鍋、まな板などはあらかじめ消毒することは有効です。ですが、一部有効な消毒薬が以下のものです。

次亜塩素酸ナトリウム

主に医療で使用される器具などで効果を発揮しています。器具の他に敷布などの布類でもよく使われているようで、効果が確認できています。

グルタラール

主に内視鏡などの器具に使用されている消毒薬で、効果がかなり認められていますが、かなり強いので取扱いには、厳重な注意が必要とのことです。注意を要するのには、この消毒薬の蒸気が呼吸器や眼の粘膜を刺激してしまうということです。

要冷蔵

無酸素状態でも菌が活動することから、真空パックなどの食品も危険性があります。過去の中毒でも少しですが真空での発生がありました。真空パックやレトルトパウチ食品でも安心はできませんが、最近ではまず心配はないかと思われます。

ですが、保存としては開封した後は、保存方法を守るようにしてください。また、賞味期限などもあわせて守るようにすることも大事です。

免疫力の強化

普段からの食事など健康面で意識している人であれば、免疫力が高いので、ちょっとの菌であれば防御できます。問題は普段からそのように意識してないような方です。他の病気もそうですが、やはり免疫力が下がっている人は、あらゆることからの影響を完全に避けることは難しいようです。

特に食事は重要です。人は口から食べたもので出来ています。本来取るべき栄養素が豊富な食事で免疫力は付きます。昔からある日本食はそういう意味で、大事にしたいものです。

これがここ20年ぐらい前からの加工食品や添加物が多い人工的な食品が増えていますが、これらは絶対に避けるべきです。これらは、ごく微量でも少しずつの蓄積が後でものを言います。

ほとんどの人は、病気になって初めて気づくことでもあるようです。食べることは生きていく上で非常に基本的で重要なことですが、ほとんどの人はそこに意識が向いていません。

例えば、糖尿病の人は甘いものや炭水化物を取り過ぎることにより、身体を蝕みます。それと同様、あらゆる食品には添加物が入っており、安く加工してあればあるほどその添加物の量は多くなります。当然、それらの食品を多く取ることにより、蓄積し身体の状態が異常の方向へとなるのです。

普段から何気なく無意識に食しているもので、安くすぐに食べられるものは、よくないということの認識はすべきと思います。

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まとめ

いかがでしたか。とんでもない菌がなぜかこの地球上には存在するものなのですね。ですが、これらの知識があるとないとでは、生活面でも対応面でもまったく違ってきます。とにかく、乳児にはちみつはいけないとか、衛生に気をつけるなど、今までに禁止とされていることに気をつけるだけでも、全然違ってきます。

また、いかにもボツリヌス菌は悪者と扱われていますが、実は医療用としての融通性が認められています。

その医療での使用とは、麻痺性を利用し顔面の痙攣などに注射をすることです。これは、保険も適用されて実際に治療でも使われているとのことです。

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