死産の原因とは?原因を知って起きないようにしよう!

およそ10か月という長い期間の妊娠期間中、何が原因なのか明確にわからない避けられない事態がおきてしまうこともあります。しかし、自分が注意することで避けられるトラブルもあります。

いろいろ心配し過ぎてしまうのは良くありませんが、知識として知っておくと、何か起きたときに慌てなくてすむので、普段から心がけて生活していくことで、安心感とゆとりのある生活を送れるのではないでしょうか。ここでは、一番避けたい事態である死産の原因と自分でできる予防法をご紹介します。

死産とは?

うつ症状

厚生労働省では、妊娠12週以降に死亡した胎児を出産することを死産と定義しています。死産の原因は様々で、母体側の原因、胎児側の原因、明確な原因事態が見つからないこともあります。

しかし厚生労働省の統計によると、年々死産率は下がっています。この結果で、医療の技術が進歩したことで、助けられる命が増えていることがわかります。

死産をひきおこしやすい原因

器具

死産の原因は様々ありますが、一般的に死産の原因として多いものを挙げてみました。

臍帯過捻転

赤ちゃんとママをつないでいるへその尾は、通常、らせん状にねじれています。

臍帯過捻転とはそのねじれが強すぎてしまう場合をいい、血の流れが悪くなってしまうことで十分な栄養が赤ちゃんに届けられなくなり、発育不全や死産につながってしまう場合があります。

臍帯巻路

赤ちゃんとママをつないでいるへその緒が赤ちゃんに絡まってしまうことがあります。赤ちゃんはお腹の中で動くので、へその緒が体にたすきのように巻き付くこともあります。

しかし、首に絡まって巻き付いてしまうと赤ちゃんに酸素が欠乏してしまい、とても危険な状態になります。臍帯巻路のほとんどは問題のないことが多いですが、首に絡まってしまうことが稀にあり、危険を伴います。

常位胎盤早期剥離

赤ちゃんは、胎盤からへその緒を通して酸素と栄養を摂っています。赤ちゃんがお腹にいるときに、先に胎盤が剥がれてしまうことをいいます。

予測のできないことであり、赤ちゃんだけでなくママの体にも危険が及ぶ可能性があります。この場合、下腹部痛、出血、胎動減少や胎動がなくなるなどの症状がでることがあるので、少しでも不安を感じる症状が出たときはすぐに病院へ行きましょう。

抗リン脂質抗体症候群

自己免疫疾患の一種で、抗リン脂質抗体という物質が体内の血管のなかに多くの血栓を作ってしまう病気です。子の血栓が臍帯でできてしまうと、赤ちゃんに酸素が十分に届かなくなり、危険な状態になります。

妊娠中は、血流が多くなるので分娩の時に多く出血するのを防ぐために血液凝固機能が発達しています。妊娠したことで、この病気を発症してしまうこともあります。

前期破水

赤ちゃんは、卵膜につつまれた羊水の中で育っています。何らかの原因で出産の前に、卵膜が破けてしまい、羊水が流れ出してしまう状態をいいます。原因は細菌感染が多いといわれていますが、重いものを持ったときに破水することもあり、原因は様々で明確ではありません。

破水は出血と羊水が混ざっていることもあるので、わかりにくいこともあります。おりものが多い、尿漏れ、などと勘違いしがちな場合もあります。大量に出る破水は気づきやすいものですが、少量ずつ出てくる破水は気づきにくく対応が遅くなりがちです。

気が付いたときには、ほとんどの羊水が出てしまってるような状態を防ぐためにも、少しでも違和感を感じるときは、すくに病院での診察を受けるようにしましょう。破水については、破水の見分け方を知っておこう!似ている症状や対処方法を紹介!の記事を読んでおきましょう。

死産を防ぐためにできること!

妊娠後期 眠れない

妊娠中のトラブルは、死産に限らず症状が起きないこともあったり、原因も様々で、それでもトラブルが起こることもあります。未然に発覚することが難しい場合があるのも事実です。

しかし、なかには症状や兆候、自分で防げることがある場合もあります。どちらにしても、早めの対応が重要です。心配しすぎて、ストレスや不安を増やすのは良くありませんが、前向きに考えて、異変を感じた時に慌てずに対処できるように知識としてしっておくのは大切です。そして、危険回避するためにも、自分で防げる範囲のことは注意して生活していきましょう。

普段の胎動を覚えておく

赤ちゃんの胎動は、赤ちゃんが元気に育っている証拠です。妊娠32週を過ぎたくらいからは、赤ちゃんの睡眠のサイクルもできてきます。個人差もありますが、定期的な胎動を感じられるようになってくるでしょう。

ママがリラックスした状態で、毎日の胎動のペースなどを感じて感覚として覚えておきましょう。胎動が減ってきたり、弱くなってる感じがしたり、1時間胎動を感じなかったりしたときは、次の検診まで待たず、すぐに病院で診察をうけるようにしましょう。

少しの異変や不安事でも、検診時に伝える

妊娠中はいろいろな体の不調があるものだと軽く考えずに、どんなに些細なことでも医師に相談しておくようにしましょう。

原因となるものが発見できれば未然に防ぐこともできますし、トラブルが起きたときの病院側の対応も早くできます。

体に負担をかけないようにする

妊娠後期くらいになると安心感もでてきて、重いものをもったり安産のためにしている散歩や運動の時間が長くなったり、買い物やお出かけも長時間で立ちっぱなしになっていたり、「つい」してしまうことが増えてきます。

その積み重ねで、お腹の張りを起こしやすくしたり、子宮の収縮や破水を促す結果になることもあります。体を休める時間も忘れずにつくるようにしましょう。

ママの直観を大切にする

妊娠初期からずっと一緒に過ごしてきた赤ちゃんです。ママが感じる直観は侮れません。ママが「何か、いつもと違う」と感じた直感が一番確実だったりするのです。

その「いつもと違う何か」を感じたときは、すぐに病院へ行って診察を受けるようにしましょう。

まとめ

検診

死産を確実に防ぐ予防法、原因が明確にない場合は多くあります。原因となる病気が解ったときは、その治療をすることで、未然に防ぐことも可能ですが、残念ながら、原因も兆候もないこともあります。妊娠中は、初期、中期、後期、どの時期も、それぞれの不安要素があり、トラブルが起こる要素も同様です。

しかし、いつも不安ばかり考えて過ごすのは、母子ともに良くありません。

不安定な妊娠中だからこそ、自分の信頼できる医師や病院をみつけ、検診は必ず受けるようにしましょう。医師との相性はとても大切です。どんな些細なことでも相談できる病院で検診を受けることをおすすめします。そして少しの異変であっても、軽く受け止めずにきちんと対応してくれる病院で検診を受けることも大切です。

お腹の張り方や胎動も個人差があり、「胎動が激しいから安心」とも限らず、トラブルのサインである場合もあります。逆に「胎動が少なく寝てばかりいる」と勘違いしてしまうこともあり、日常と違いがあったときは自己判断せずに、念のために必ず医師に相談することが重要です。

明確な原因がない場合は予防法も難しく、トラブルが起こる可能性は誰にもわかりません。少しの異変でも、早めの対応が重要になってきます。異変を感じたときに備えて知識をしっかりともって、自分のできる範囲の予防はしつつ、あとは専門家である医師を信頼して些細なことも早めの受診が大切です。

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