滑液包炎とは?症状や原因、治療法を知って予防しよう!

関節は小さいながらも継続的な負担がかかると炎症を起こしてしまうことがあります。その代表的な症状の1つに滑液包炎があります。

滑液包炎はあまり馴染みのない病名かもしれません。ですが、これは関節によく起こる炎症で、ささいなことをきっかけとして起こります。そして、症状が悪化すると生活を不便にさせることがあります。

では、滑液包炎とはどのような症状や原因で起こるのでしょうか。また、その治療法や治療中に注意すべきことについてみていきましょう。

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滑液包炎とはどんな症状を起こす?

肘

体の関節には外部からの力を和らげる「滑液包」と呼ばれる液体の入った袋が存在します。特に筋肉や骨の擦れる部分に多く存在し、関節を守っています。

滑液包炎は継続的な摩擦・外力によってこの滑液包に炎症ができてしまう症状をいいます。その症状は具体的に以下のことがあげられます。

関節の痛み

炎症を起こしているので、関節の痛みを感じます。程度は症状によって異なり、常に痛みを感じるものもあれば、触れた時のみ痛みを感じるものもあります。

関節の違和感

痛みがないものの、肘をついたり、靴を履いた時など違和感を感じることがあります。時にはうまく関節が曲がらないということもあります。

患部にコブが見られる

滑液包炎を起こすと目で見てわかる形にこぶができます。素人目には最初は骨折ようにも思えますが、レントゲンを撮ってみると骨折は見つかりません。

赤く腫れ上がり、熱を持つ

滑液包炎が発生した部位によっては、赤く腫れ上がり、患部が熱を持つことがあります。これも同様に骨折したように見えますが、骨折はしておらず、皮膚の異常のみが見られます。

慢性的な滑液包炎にはご注意

滑液包炎と思われる症状は数日程度で急激に発症することがあります。しかし、きちんとした治療をせず、放置してしまうと症状が慢性化しやすくなります。

滑液包炎が慢性化すると、ちょっとした関節の動作でも痛みを感じたり、関節そのものを動かしにくくなるといった症状まで悪化してしまいます。

これは生活の中で様々な弊害をもたらします。洋服を着るのに時間がかかってしまったり、歩くたびに痛みを感じるといったことです。

関節の違和感や目で見てわかる形で変性があるようであれば、早い段階で病院に行くようにしましょう。早期治療が炎症を抑えるポイントです。

滑液包炎の症状がもたらすさらなる弊害

関節の痛みが常習化すると、生活そのものの行動範囲が狭くなってしまいます。例えば、足首に発症した滑液包炎によって関節を動かすたびに痛みを感じたら、どこにも行きたくなくなってしまいますよね。

特に高齢の方であれば、外に出なくなるなんてこともあるかもしれません。そうすれば、骨が弱く、もろくなるなんてこともあります。

運動をしなければますます骨は弱くなり、体力も低下します。そして、抵抗力も下がり、病気にかかる原因になることもあるでしょう。

精神的な負担も無視できないでしょう。ずっと室内にこもっていては気分もふさぎ込んでしまいます。それは精神衛生上あまり良くありません。

関節の痛みという、些細な症状が生活全般に影響を与えてしまうことがあります。そうならないためにも、早めの治療をすることが大切なのです。

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滑液包炎の意外な原因とは

肘をつく

冒頭でも述べたように、滑液包炎の原因は小さな継続的な負担です。これは具体的にどのようなことなのでしょうか?以下のことがあげられます。

肘をつくような姿勢をしている

意外と思われるかもしれませんが、肘をよくつく姿勢をしていると滑液包炎の原因になることがあります。擦れたり、荷重がかかることで炎症を招いてしまうのですね。

例えば、テレビを見る時、横になることは多いと思います。床に肘をついて、頭を支えるような横のなり方をしている。この姿勢だけで肘には大きな負担がかかっています。

これはテーブルに肘をつくケースも同様です。自分が思っている以上に肘に負担をかけてしまっている、なんてこともあるので、注意が必要です。

ヒールで靴擦れを起こしている

足首に滑液包炎を起こす人は、女性に多いです。それはヒールを履くことが多いからです。歩く際のヒールと関節との擦れが滑液包炎を起こすことがあります。

靴擦れが多く、あまりヒールに慣れていない。そういった人は滑液包炎には注意する必要があるでしょう。関節が腫れたり、関節に痛みを感じるようでしたら医師に相談してみてください。

肩への急な負担

滑液包炎は肩にも好発します。肩は日常生活の中でもよく使う部位ですから、炎症症状が起こりやすいのですね。

肩の滑液包炎が起こる原因としては、腱の炎症に伴うものが多いです。これは急激に肩を動かすような動作、つまり激しい運動を急にすることで起こります。

具体的に言うなら、十分な準備体操をせず、球技といった肩を使う運動をすること。このようなことは、肩に負担がかかるので、十分注意を払う必要があるでしょう。

感染症の疑いもある

滑液包炎によって生じたコブから、滑液を採取するとそこにはウィルスや細菌が検出されることがあります。この場合、症状は急激で、患部は熱を持つことがあります。

患部への負担も一つの症状の原因ですが、感染症が原因となっていることもあります。詳しいことは医師による診察が必要ですので、症状の疑いがあるときはきちんと病院へ行くようにしましょう。

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滑液包炎を予防するには?

姿勢

原因がわかったところで、滑液包炎を発症させないためにできること。それは以下の2つがあげられます。

姿勢を改める

関節に負担がかかるような姿勢をしているようであれば、それを見直すようにしましょう。肘をついてテレビを見る。痛みはないものの、関節には負担がかかっているので気をつけてくださいね。

きちんとした準備運動をする

何かの運動をするとき、もしくはいきなり運動をするというときは必ず準備運動をするようにしましょう。これをするだけで、滑液包炎を十分に予防することができるでしょう。

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滑液包炎の治療とは?

安静

実際に滑液包炎になってしまったとき、どのような治療法があるのでしょうか?具体的な治療法として以下の4つがあげられます。

安静

滑液包炎の治療において最も重要なポイントといえるでしょう。患部をとにかく動かさず、刺激を与えないようにすること。これが早く完治するために必要です。

滑液包炎の場合、その原因は外部からの刺激にありました。そのため、まず外部からの刺激をカットすること。痛みや炎症が引くまで、しばらくの間じっとしているようにしましょう。

患部を固定する

患部を固定することで、余計な外力が加わらないようにできます。テーピングを巻くといった方法が具体的にあげられるでしょう。

テーピングなしの生活ではどうしても、ふとしたときに患部を動かしてしまうことがあります。それを繰り返すと症状が悪化してしまいます。テーピングは治療を円滑に進めるために重要な治療といえるでしょう。

患部の冷却

滑液包炎は炎症ですから、患部が熱を持っていることがあります。この場合、患部を冷やすことがあります。熱を取り除き、腫れを抑えることができます。

患部の冷却は冷凍庫にある自宅用の保冷剤で十分対応できます。ただ、冷やしすぎるといけないので、タオル等で保冷剤を巻くようにしましょう。

ステロイド剤の注射

滑液包炎の症状が悪化し、痛みや腫れがひどいとき、ステロイド剤を注射することがあります。これにより、症状や痛みを緩和することができます。

ステロイド剤を注射するケースでは、痛みが長引いていたり、関節を動かすたびに激痛が走るなど、かなり症状が悪い状態が予想されます。

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治療における安静の重要性

ポイント

滑液包炎を始めとする炎症症状の基本は安静です。というのも、細胞の回復は細胞自身の自己治癒力によって行われるからです。

炎症を起こしている部位は細胞が傷ついています。体はこの細胞を再生しようと自己治癒力を働かせます。この自己治癒力を邪魔しないこと、つまり安静が治療において最も大切です。

反対に治療中にもかかわらず、関節を過度に動かしたり、負担を与えてしまうと、自己治癒力が十分に働くことができません。機能が低下し、症状は長引いてしまうでしょう。

医師の指導の元、大丈夫のサインが出るまでとにかく安静にするようにしましょう。症状悪化は何も良いことをもたらさないので気をつけてくださいね。

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誰にでも起こりうる滑液包炎

みんな

滑液包炎はあまり聞いたことがないという人も多いとおもいます。しかし、生活の中の些細な動作や姿勢が症状を招くきっかけとなります。

肘をつく姿勢、ヒールをよく履く、準備運動をせず運動をする。これらは誰しもよくすることですが、それほど滑液包炎のリスクもあるのです。

滑液包炎になる前には、体に痛みを感じることがあると思います。例えば、肘をつく姿勢を長時間していると、肘が痛くなるなんてこともあります。

ヒールを履くとき、関節やくるぶしがあたって痛い。だけど、痛みを我慢して履いている。そんな人もまた注意が必要でしょう。

張り切って野球をしてみたら、翌日肩が痛くなってしまった。その背景には入念な準備運動をせず、運動をしてしまったなんてことがあるかもしれません。

どれもやってしまいがちなことです。そして、このような些細な心の油断に滑液包炎を招く原因が隠されているのです。関節に痛みを感じたときは、生活の中で負担をかけていないだろうかと、振り返ってみてくださいね。

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まとめ

滑液包炎は関節に負担がかかっていれば、誰にでも起こりうる症状です。それは若い女性からテレビをよく見る高齢の方まで幅広いです。

滑液包炎は関節に負担がかかっている、ということを痛みを通して教えてくれています。さらに言えば、姿勢が悪い、関節の柔軟性が低下している、なんてことも教えてくれているのかもしれません。

そのサインをきちんと受け取り、日々の姿勢や関節の使い方を改善するようにしてみてください。いつまでも元気な体でいるためには必要なことだと思います。

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