水様便の原因や症状は?子供がなった時はどうする?対処方法や病院へいくかの判断基準を紹介!

トイレは毎日いく場所ですよね。そこで、もしも水のような便が出たら、一体何事だろうと驚いてしまうことと思います。便にもいろいろな種類がありますが、まるで蛇口をひねったように水がどばっと出たら、慌ててしまいますよね。

まるで水のような便のことを「水様便」と呼びますが、この水様便は、大人だけでなく、幼児や、生まれたばかりの赤ちゃんにも起こりうるものです。大人でも驚いてしまうのに、小さな子供にまで起こったら、心配になってしまいますよね。

では、この水様便とは一体何なのか、その原因と治療法について、詳しくご紹介します。

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水様便とは

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「水様便」とは、その名が指す通り、水のような便を意味します。通常、便は適度に粘性があり、色もついていますよね?尿と違って、便が水のようにさらさらしていることはまずありません。

しかし、水様便はまさに水のような便なのです。色はなく、まるで蛇口をひねったら水が溢れてくるかのように、どばっと透明な液体が出ます。水っぽい便として思い浮かべやすいものに、下痢があります。下痢の時には、通常よりも水分の多い、水っぽい便が出ますよね。

水様便も、水分が多いという意味では同じです。下痢が水分の多い状態ならば、水様便は、水分の多すぎる状態を指します。

排便の仕組み

わたしたちは、食事を口から摂取すると、食道や胃を通って、やがて十二指腸に運ばれます。十二指腸は、およそ25㎝あり、人間の指を12本横に並べたくらいの長さああるため、このように呼ばれています。

摂取されたものは胃である程度消化されて十二指腸に運ばれてきますが、膵臓で作られる膵液と、肝臓で作られる胆汁、さらに小腸から出る消化液が分泌されます。膵臓で作られる膵液は、タンパク質を分解するトリプシン・炭水化物を分解するアミラーゼ・脂肪を分解するリパーゼから成り、胆汁は脂肪を乳化することで、分解吸収を促す働きがあります。

十二指腸に運ばれたものは、このような方法で消化され、およそ2~4時間かけて小腸へ運ばれます。小腸では消化液が分泌される他、体に必要な栄養分が吸収され、その後、大腸へ運ばれます。大腸では、食べかすの中から残っている水分を吸収し、適度な硬さの便を作り出す働きがあります。こうして適度に水分調節されるため、健康的に排泄することができるというわけですね。

下痢の原因は、ぜん動運動の活発化

しかし、通常ならば吸収されるべき水分が吸収されないまま、排泄されてしまうことがあります。こうなると、便は水分を十分に含んでいるため、下痢になったり、さらにひどいと水様便となって現れるわけです。

腸は、口から摂取した食べ物を排泄するため、肛門へ向かって移動させる働きを担っています。これが「ぜん動運動」と呼ばれるものですが、このぜん動運動が活発になりすぎると、食べ物が腸を通り過ぎる時間が短くなり、結果的に水分の吸収が十分に行われないということになるのです。

ぜん動運動がきちんと行われないと、食べかすを肛門に運ぶことができないので、ぜん動運動は非常に大切です。しかし、活発すぎると下痢になってしまうとは・・・なかなかナイーブなものなのですね。

そもそも下痢とは

口から取り込まれた食事は、腸や十二指腸で消化されます。この時、口から取り込まれる水や食事に含まれる水分だけで3リットル、さらに消化するための胃液や胆汁などで6リットルと、腸には合計で9リットルもの水分が流れ込むことになります。もちろん、これが毎日繰り返されるわけですね。

この9リットルの内、小腸では体に必要な栄養分の他に、7リットルの水分が吸収されます。つまり、大腸に食べ物が届く段階では、残り2リットルの水分があるというわけですね。9リットルから2リットルに減ったので、かなり少ないように思えますが、便が固まるためにはまだまだ水分量の多い状態です。これがきちんとした便になるためには、大腸で残りの2リットルが吸収され、残りの水分が1%程度にならなくてはなりません。

さらに、こうして排泄された便に含まれる水分は、健全なものの場合、およそ60%~70%だと言われています。このパーセンテージよりも水分量が多くなるほど便は軟らかくなるわけですが、水分量が90%を超えると下痢と判断されます。つまり、水様便はこの下痢よりもさらに水分量が多いということになります。そのため、まるで水のような便が排泄されるというわけですね。

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水様便の原因

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ただの下痢ではなく、さらに水分量の多い水様便が出た場合、その原因は一体何でしょうか?

急性胃腸炎

急性胃腸炎の場合、判断材料は水様便だけではありませんが、可能性の1つとして考えられます。

特に、風邪が流行っている時期などは、ウイルス性胃腸炎の可能性が高いと言えるでしょう。逆に、夏場などの気温が高い状態では、細菌性胃腸炎が疑われます。

ウイルス性胃腸炎とは

ウイルス性胃腸炎は、その名の通り、ウイルスに感染することで引き起こされるものです。原因菌は、ロタウイルスやノロウイルス、アデノウイルスやアストロウイルスなどがあり、発生時期や症状は原因菌によって違いがあります。

主な原因菌としては、子供の場合はロタウイルス、大人の場合はノロウイルスが主となっています。

ロタウイルスでもノロウイルスでも、共通して引き起こされる症状に下痢があります。ただし、ロタウイルスの場合は米のとぎ汁のように白い「白色便下痢症」が起こるのが特徴である一方、ノロウイルスの場合には強烈な下痢を繰り返す人もいれば、わずかな違和感しか出ない人もいたりと、個人差があります。

細菌性胃腸炎とは

細菌性胃腸炎は、いわゆる食中毒や食あたりです。日頃わたしたちが口に入れるものには、少なからず菌がついていますから、そうしたものに感染する可能性は十分にあると言えます。

普段は何の問題もなくても、風邪や疲れなどによって抵抗力が落ちていると、こうした細菌に感染してしまうリスクが高くなります。

ストレスによるもの

ウイルス性胃腸炎や細菌性胃腸炎以外にも、ストレスを原因として発症する過敏性腸症候群(IBS)と呼ばれる疾患があります。主に、10代~30代に多く見られ、腸の検査や血液検査では異常が認められないのが特徴です。原因ははっきりと分かっていませんが、ストレスが原因ではないかとされ、水様便などの下痢や便秘などの他、腹痛や腹部の不快感が慢性的に起こると言われています。

脳がストレスを受けると、自律神経によってその情報が腸に伝わり、それによって腸の運動に支障が出ることが分かっています。そして、腸の運動がスムーズに行われないことで、下痢が起こり、それがストレスを増長させ、さらに腸の働きが悪くなるという悪循環に陥ってしまうのです。もしも食あたりなどに心当たりがない場合には、もしかするとストレスが原因かも知れませんね。

また、通常の下痢の場合は、細菌など体に悪いものが侵入してきたために、それを追い出そうと、腸内を早いスピードで食べ物が通過します。そのため、ほとんど水分が吸収されず、下痢となって排出されるのです。

こうした場合には、腹痛や嘔吐を伴うことが多く、短期間で終わることがほとんどです。しかし、ストレスが原因の場合には、体の中に異物が入ったわけではないので、腹痛などが起こらず、長期的に水様便が続くことがあります。原因が異物ではなく、腸のぜん動運動の異常にあるためです。ですから、腹痛の有無や、長期間慢性的に続いているかどうかも、判断基準となります。

アルコールなどによる刺激

ストレスが原因の場合、腹痛がなく、水様便が慢性的に続くとお伝えしましたが、同じように腹痛の出ない水様便があります。こちらの場合は、たいてい1~2日で治りますが、その原因はアルコールなどの刺激物です。

急性の下痢で多いものとしては食べ過ぎがありますが、これは消化不良によって引き起こされる、浸透圧性下痢であると言われています。しかし、食べ過ぎ以外でも、時としてアルコールを原因として引き起こされる場合もあるのです。

浸透圧性下痢は、その名が示す通り、摂取したものの浸透圧が高いために、腸での水分吸収が十分にされないで起ことが原因で起こります。人工甘味料を摂りすぎた時や、カフェインの摂りすぎで起こることもあるので、注意が必要です。

アレルギー反応によるもの

日本人の内、何かしらのアレルギーにかかっている人は2人に1人だと言われています。かなりの割合でアレルギーを持っていることになりますね。

特に多いのが、食物アレルギーで、子供の頃平気でも、大人になってから発症することもあるそうです。こうしたアレルギーの原因となる食材(アレルゲン)を口にすると、即時型アレルギー(食べてすぐに症状が出る)の場合、下痢や腹痛が現れる場合があります。

大人になってからの食物アレルギーは、子供のアレルギーと違って治らないケースが多いようですから、食あたりでもストレスでも、アルコールなどでもなさそうな場合、念のため体調を崩す前に食べたものを確認してみるとよいでしょう。もしもアレルゲンが特定された場合、それを口にしないことが大切です。

ホルモンバランスの乱れによるもの

腸は食べ物から水分を吸収する役割がありますが、これ以外にも、腸液などの分泌も行っています。この腸液の分泌量が多ければ、その分、便に含まれる水分が多くなり、下痢を引き起こすわけですね。

腸液の分泌量による下痢は、腸に細菌が入り込んで毒素を出すことや、ホルモンバランスの乱れが原因になると言われています。

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子供の水様便について

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ここまで、大人の水様便についてお話してきましたが、水様便は子供にも起こります。子供は大人よりも体力がなく、抵抗力が弱いですし、体の不調を言葉でうまく訴えることができませんから心配ですよね。

では、子供の水様便が起きた時には、どのように対処すればよいのでしょうか?症状別に原因と対処方をご紹介します。

赤ちゃんの場合

特に幼い赤ちゃんの場合、水様便は季節を問わず、いつでも引き起こされる可能性があります。中でも起こりやすいのが夏と秋で、夏の暑さの中、炎天下で過ごすことが多かったり、暑いからと言って冷たいものを食べさせたりしすぎると、水様便になってしまうことがあります。

赤ちゃんの水様便の場合、黄色または緑色の水様便をするそうです。頻度としては1日に十数回ですから、かなり頻度は高いと言えるでしょう。こうした原因で起こる水様便の場合、口が渇いたり、小便の量が少なく黄色をしているなど、他の症状も見受けられます。

幼児の場合

小さな子供は、お腹を下すことがたびたびあります。まだ消化力がありませんし、ちょっとしたことでお腹が冷えたりして、軟便になることもありますよね。

しかし、その都度病院へ行っていては大変ですし、病院へ行くべきかどうか、症状によっては迷ってしまうこともあるでしょう。

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水様便の時、病院へ行くかの判断基準は?

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では、病院へ行くべきかどうか判断するための基準についてお話しましょう。

受診しなくても大丈夫な場合(様子見)

食後すぐの下痢

こちらは、食べ過ぎた場合や、冷たいものを食べたことが原因の場合もありますので、下痢をした後、様子を見て、症状が治まってるようであれば問題はないでしょう。食事の内容に気になるものがない場合(食あたりなど)は、一時的な下痢と考えてよさそうです。

緑色、または茶色っぽい下痢

腸内環境によっては、緑色や茶色っぽい便が出ることがあります。しばらく様子を見ましょう。

腹痛を伴う下痢

腹痛を伴う下痢だと、焦ってしまうかも知れませんが、下痢の後収まったのなら問題はないでしょう。大人でも、腸が収縮して便が押し出されている時は激しい腹痛に襲われますよね。しかし、便が出て収まったのなら、一時的なものと考えてよいでしょう。

受診した方がよい場合

数時間~1日続く下痢

子供は大人に比べて体力がなく、体内の脂肪分も少ないです。そのため、丸1日様子を見ると長すぎる場合があります。数時間様子を見て収まらないようであれば、1度病院を受診されるとよいでしょう。

ぐったりしている

子供を病院に連れて行くかどうかの判断基準の1つとして、子供が元気がどうか、ということがあります。元気ならば一時的なものである場合も考えられますが、ぐったりして元気がないのあらば、早めに病院に連れて行くことをオススメします。

下痢が続くと大人でも元気がなくなりますが、しばらく休ませたのに回復しなかったり、目がとろんとしていたりしたら、迷わず医療機関を受診してください。

涙が出ない、尿の回数が少ない

下痢を引き起こしている時に注意すべきものとして、脱水症状があります。脱水症状を起こしていると、尿の回数が減ったり、涙の量が減ったりしますので、このような症状が見られたら、早急に病院を受診しましょう。

真っ黒な下痢便や血便

便が黒い場合は、胃や腸から出血している可能性があります。黒ではなく赤い血便の場合は、腸内の炎症や粘膜が傷ついたことによる出血も考えられるので、急いで受診する必要はありませんが、こうした便が続くようなら病院を受診することをオススメします。

発熱や嘔吐

発熱や嘔吐があっても、軽いものであれば問題ないこともありますが、子供は体力がないため、消耗しやすいです。整腸剤などを処方してもらえば症状が和らぐこともありますので、流行病でないかどうか確認する意味でも、1度受診されてみるのもよいでしょう。特に、何か流行っている病気がある場合には、事前に情報を集めておくことが大切です。

慢性的な下痢

大人の場合もそうですが、やはり子供でも、慢性的に続くようならストレスが原因の過敏性腸症候群である可能性があります。何か子供にとってストレスになっていることがないか、きちんと話をする時間を設けることが大切です。

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水様便の注意点

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水様便が出た場合には、体から多くの水分が出ているということです。そのため、腹痛の有無にかかわらず、次の点に気をつけましょう。

脱水症状

水様便が続くと、体に吸収されるべき水分が便と一緒に排泄されてしまいます。つまり、それだけ多くの水分が失われてしまうということですね。脱水症状が続くと、尿の色が濃くなって量が少なくなる、腎不全になってしまうリスクもあるのです。

さらに脱水症状が進むと、脈が速くなって血圧が低下し、ショック状態を引き起こすこともありますから、軽視は危険です。もしも体重が5%以上減っている場合には、重度の脱水症状だと考えられます。

ミネラル不足

水分が体内に出てしまうと、体に必要な塩分やミネラルも一緒に排泄されてしまうことになります。

つまり、水便を繰り返している内に、ミネラル不足になってしまう可能性があるわけですね。ミネラル不足になると、鉄分が不足して貧血になりやすくなりますから、注意が必要です。

多臓器不全や意識障害のリスク

水様便の原因が細菌性胃腸炎の場合、ベロ毒素による溶血性尿毒症症候群(HUS)という合併症のリスクがあります。

HUSは、腎不全や痙攣、意識障害や多臓器不全など、多くの症状を引き起こした後、死に至ることもある恐ろしい病気です。水様便もその原因によって引き起こされる症状やリスクが変わってきますから、甘く見ると非常に危険です。

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水様便になった時どう対処する?

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水様便になった時の対処方法を紹介します。

常温の飲み物を飲む

水様便は何度もお伝えしている通り、体内の水分が便と一緒に出てしまうため、水分不足になります。そのためには水分補給が必要ですが、冷たいものは腸に刺激を与えてしまうため、常温の水やスポーツ飲料を飲むことをオススメします。

消化のよいものを食べる

香辛料やアルコールなどの刺激物や、脂肪分の多い食事、消化しにくい不溶性の食物繊維などは避け、消化のよいものをよく噛んで食べましょう。緑黄色野菜は積極的に摂るようにし、調理の仕方を工夫して、消化のよい状態でメニューに取り込むとよいですね。

また、大量に食べると胃腸への負担が大きくなってしまうため、食事を少量ずつ、数回に分けて食べるとよいでしょう。

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まとめ

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このように、水様便と言っても原因は様々です。一時的なもので収まってしまうものならよいですが、慢性的に続くものや、細菌性胃腸炎など、その原因によっては死に至るものもあり、軽視することはできません。

もちろん、日頃の生活で避けられるものもありますが、感染や子供の水様便など、目を離せないこともたくさんありますよね。少しでも異常を感じたら、早めに病院で診てもらうようにしましょう。また、アレルギーやストレスなどが原因の場合もありますから、時々は自分の体ときちんと向き合い、異常がないか確かめることも大切ですね。

関連記事として、

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これらを読んでおきましょう。

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