肛門狭窄とは?症状や原因となる疾患、治療法について紹介!自分でできる応急処置は?

便秘に悩む方は多いでしょう。中には日に日にトイレの時間が長くなってお困りの方もいるのではないでしょうか。

ですがその原因が具体的に何からくるものなのかわからずに困っている方へ。その可能性の1つとして今日は肛門狭窄を紹介します。

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肛門狭窄とは

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肛門狭窄とは肛門が狭くなり便の排出が困難な状態になった状態のことで、裂肛(切れ痔)にや痔核、肛門部の感染症によって引き起こされます。飲酒や不摂生による下痢や大きな便の排出で長期にわたり裂肛をくり返すと、切れた粘膜が治るとき、皮膚がつっぱり肛門が狭くなっていきます。それが原因で肛門が手

の小指ほども広がらず便が出ずらくなり、便が細くなってしまうのが肛門狭窄です。

どういう人が肛門狭窄になるのか

  • 具体的にはもともと肛門が狭い人。クローン病患者。
  • 便秘気味で裂肛=切れ痔を長期間患っている人。
  • ダイエットのよって食事制限をしている人。
  • 妊婦さん。ホルモンバランスの変化で子宮が大きくなり腸に圧がかかり血液循環が悪くなることで痔核(いぼ痔)になりやすくなると言われています。
  • 肛門の手術をした人。(大きな内痔核を手術した時や経験の浅い医師によって手術した時に起こりやすくなります。)
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肛門狭窄を引き起こす疾患

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肛門狭窄は幾つかの痔に関係して発症しており、原因となる痔を改善することで完治する病気なのです。ここでは痔の大まかな種類とその原因を見ていきましょう。

裂肛(切れ痔)

裂肛とは、肛門の出口付近(歯状線下にある肛門上皮)が裂けた状態で、「さけ痔」とも呼ばれます。

便秘や水分の含まない硬い便の排出や、いきみすぎで勢いよく出された大きな便により肛門が切れたり、内肛門括約筋に炎症が起きたり、直腸肛門部の血液の循環が悪くなることがその原因です。

過敏性腸症候群で便の調子が良くない人もこの痔にかかりやすいです。だいたいが皮膚の背中側が切れてしまうことが多いようです。大きくは出血を伴うものから、小さくは痒みだけのものまであり、違和感を感じた時には注意が必要です。

これを単純性裂肛や急性裂肛といい、それが慢性的に続くと慢性裂肛になります。いわゆる切れ痔です。

主に便秘の発症率の高い女性に多いとされており、ダイエットの食事制限も代表的な原因の1つです。

痔核(いぼ痔)

大きく分けて、肛門の歯状線より内側にできるものを内痔核と呼び、外側にできるのを外痔核と呼びます。

便秘でいきんだり強く肛門に負担をかけることを繰り返す排便法を続けていると、クッション性の組織血管が切れ出血したり、血の流れが悪くなりうっ血し血管周囲の結合組織が増殖し、いぼのように膨らみます。このようにして肛門内外に動静脈叢が腫れ上がる状態が痔核です。

内痔核と外痔核。できる場所が違う以外で決定的に違う点は”痛み”です。

内痔核ができる歯状線の内側には知覚神経が通っていません。ですから痛みを感じることはほぼなく感じたとしても違和感程度で、排便した際の血を見て気づくというケースがほとんどです。

またこのイボが排便時外に出てきたり、炎症を引き起こすことによって痛みを感じることがあります。

外痔核ができる歯状線の外側は知覚神経があるため痛みを伴うケースがほとんどです。炎症が起きている状態で排便をし擦れると激しく痛みます。

痔瘻(あな痔)

歯状線にある窪みに大腸菌が感染すると、炎症が起こり、化膿してしまい膿がたまります。この段階では、まだ肛門周囲膿瘍という症状です。この症状が繰り返されると、細菌の入り口と膿が皮膚を突き破って流れ出る部分まで 、1本の管状に貫通します。これが痔瘻(あな痔)です。

臀部が痛み熱を持ち、貫通した穴から膿が出ます。この症状発症の80%は男性であると言われています。

男性は軟便が多く、女性は便秘が多いという傾向から見ても納得できますね。

痔については、痔ろうの症状とは?原因や種類、検診方法を知っておこう!を読んでおきましょう。

肛門挙筋症候群

肛門というのは内肛門括約筋、外肛門括約筋、肛門挙筋という三つの筋肉によって囲まれています。

肛門挙筋が老化やストレスにより肥厚したり痙攣を起こしたりすることによって肛門挙筋症候群が発症します。締め付けられるような痛みやさすような鈍痛は筋肉の過剰な反射収縮によって引き起こります。

その痙攣や過剰な収縮によって、肛門挙筋が硬くなることにより、結果肛門が狭くなります。

クローン病

クローン病とは小腸や大腸が炎症を引き起こし、潰瘍ができてしまう難病性慢性の疾患です。20代に多く見られ、日本ではあまり見られず、欧米での発症率が高い病気です。

この病気は肛門が変化してしまう特徴を持ちます。発症してからの月日が長くなる肛門の病変の発症率が高いです。肛門狭窄はそれによる二次病変のひとつとされています。

詳しくは、クローン病の症状とは?原因や遺伝との関係も紹介!を参考にしてください!

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病院に行く前に自分で出来る肛門狭窄の応急処置

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なるべく病院には行かず自分で治癒したい方に、まずは自宅でできる痔の一般的な対処法に就て紹介していきます。

痔核の場合

排便後綺麗に拭き取り、出血がひどい場合はペーパーで10分くらい強めに肛門を圧迫するようにしましょう。

肛門部を清潔に保つことや、うっ血を防ぐには入浴やウォシュレットでウォシュレットで患部を温めてあげることも効果的です。痛みを和らげる効果もあります。

市販薬を試してみるのも良いでしょう。

裂肛の場合

切れ痔の場合には患部を清潔に保ち、生活習慣を見直すことが大きな改善につながります。

痔の原因になったり、悪化をさせたりする6大要素「便秘・下痢(排便の異常など)」「肉体の疲労」「ストレス」「冷え性」「過度な飲酒」「女性の生理」などの影響を鑑み体を守るセルフケアを常日ごろから心がけることがとても大事なのです。

肛門を清潔に保ち、時には市販薬で対応。それでも良くならない場合は診察してもらうことをお勧めします。

痔瘻(痔ろう)の場合

臀部の周辺が痛み腫れるようなことがあるなら、患部を冷やしましょう。

うつ伏せになり上からタオル越しに冷やすと痛みが緩和されます。膿が出る際には排便後ウォシュレットで周囲を清潔にしましょう。

肛門周囲膿瘍で、臀部の痛み、発熱がある場合は、病院で切開し膿を出して抗生物質を処方してもらう必要があります。ですがそれで完全に治るというわけではありません。不規則な生活習慣や疲れ、ストレスによって再発する可能性があります。

痛みが広範囲に及び痛みもひどくなるのが痔瘻なので、自己判断で治療を続けるのではなく、早めに医師に診てもらうことをお勧めします。

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肛門狭窄の病院での治療方法

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では具体的に病院に行くとどのような治療が行われるのでしょうか?初めてのことなら心配に思う方は多いと思います。

痛くされることはある?いきなり患部を丸出しにするのでしょうか?患者にとったら不安に思われるであろうキーワードを調べてみました。

病院によっては即手術ということも

以前まで、「痔は、すぐ手術。悪いところを取ればよい」という外科医が多かったのは事実な様です。また、痔の手術においてもそういう方法が主流でした。それによって「痔はすぐに手術されるので痛い」という痔の治療に対する患者のかたの誤ったイメージは、主にそのころの痔の手術の体験談からきているのです。

ある報告ですと、欧米の痔核の手術率は、アメリカ4%、イギリス5.5%、ドイツ7%、となっています。これはほとんど痔核の手術は行っていないといってもいいのではないでしょうか?

今では生活指導や食事療法、保存療法が主な治療法で、手術ほど大事にせずともレーザー治療という選択肢もあります。もし、あなたが行った病院ですぐ手術が必要ですと言われた場合、なぜ手術が必要か詳しく教えてもらいましょう。

最新の評価の高い病院の多くは、じっくり患者の話を聞き、その患者に合った治療法を手術を最終手段として治療してくれます。

しかし、最新の治療法を施す病院ほど治療費が高くつくものですよね。

ですがそれはよく研究された最良の医療方法の結果です。手段が改良されないのに医療費が高くなることはありません、良い治療法は治りも早いですし、その分余計な薬代や治療費はかさまないということになります。トータルでどちらが安いのか、そして痛くない治療なのかは考えるまでもありませんね。

病院選びには少し時間を割いてみるといいかもしれません。

手術をしないで治す方法

最近では痔によって手術をするというケースは少なくなってきています。主に行われるのはセルフケア(生活指導)と薬の治療による保存治療です。投薬では消炎酵素剤や坐薬と軟膏を処方されるでしょう。

肛門狭窄の原因が痔瘻や裂肛であるならば、原因疾患の治療が優先されます。軟膏や坐薬などを使用し、便が出る際に肛門への負担を減らし、少しでも肛門の緊張をほぐし柔軟性を取りもどすようにします。

セルフケアでは痔以外ににも言えることですが、傷などを治すのは薬ではなく人間の持つ自然治癒力です。薬はそれを手助けしているにすぎません。

例え、病院に行ったことで薬を貰って一時的に痔を治せたとしても、原因である硬い便や下痢をまた繰り返し痔になっていては意味がありませんし、お金と時間を浪費するだけでしょう。正しい排便方法を身につけ食事で腸内の環境を整えてあげるなど自分に合った方法を見つけてあげることで改善することが最も好ましい方法だと思います。

病院では症状にあったセルフケアの方法を伝授してくれるので自己診断だけで治そうとせず、病院に行きましょう。

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肛門狭窄の手術方法

治療

肛門狭窄で行われる手術療法を少し紹介します。

皮膚弁移動術(スライディング・スキン・グラフト法)

狭窄の強度が強い場合、入院し狭くなった部分を切り拡げ、そこに肛門周囲の皮膚を移植する手術を行います。

内肛門括約筋側方切開術

内肛門括約筋をメスで肛門の側方を切開し、肛門の痙攣とることで結果的に治す方法で、肛門内圧静止圧が高く、内肛門括約筋が強度に緊張している場合に行われます。

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肛門狭窄にならないために今からできること

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セルフケアとは毎日続けることで効果を発揮します。自分の体に合った(正常な便の排泄ができ)無理なく続けられる方法を探してみてください。

食事によって便を正常に

まず、過度な飲酒や辛いものを食べるなどして下痢になることを避けましょう。裂肛の原因になってしまいます。

便秘の場合には普段から水分を多めにとること。そして食事では海藻類、バナナで食物繊維を多くとったり、ヨーグルトのビフィズス菌で大腸に働きかける。エキストラバージンオリーブオイルは体内で吸収されにくく、便をするりと出してくれます。その他にも腸内細菌に働きかけるものでキムチ、納豆、チーズ、酢、味噌などが挙げられます。

食事ではないですが最近出てきたもので酸化マグネシウムというものがあります。一般の便秘薬とは違い腸を刺激せず癖になりにくいのが特徴です。

運動で腸の働きを促す

正常な便をする上で適度な運動を行うことは重要です。

まずは腹筋。便を出すためにいきむ行為には腹筋が必要です。弛緩性便秘、これは一般的にある便秘の1つでその原因に筋力の低下が挙げられます。

運動の中では最もこの腹筋が便秘に直結していると考えられます。

次につま先立ちです。ふくらはぎは第二の心臓と言われるほど血管が集まった部位でふくらはぎを刺激してあげることで下半身の血行改善に効果があります。1〜2分の上げ下げ運動から始めてみましょう。

その他にも効果があるとされているものでハイハイ、ランニング、ウォーキング、体をねじるストレッチなどがあります。運動は道具が必要ないので今から始めることができますね!

リラックス効果で便意を促す

ツボ

東洋医学では便秘にも有効なツボが存在するとされています。

いつでも気軽に行えるのがツボ押しのいいところです。

手のツボだけで4つ、足にも4つその他にも腰やお尻、頭にも便秘に有効なツボは存在します。簡単なので是非試してみましょう。

アロマテラピー

いい匂いを嗅ぐことでリラックス効果が生まれます。花の香りやコーヒーの香りはリラックス効果が高いとされていてそれにより免疫力を高めます。工場内でレモンの香りを漂わせ実際にミスが減ったという事例もあるほどです。タバコを吸うと便を催すなど習慣である匂いがトリガーになって便意を催すということもあるようです。

笑う

笑うことで脳がリラックスし、低下していた脳の働きが回復し免疫力が高まる、というメカニズムが解明されています。逆に笑えない状況に身を置いていると仮定すると、それだけで緊張感が高まり便秘の原因になりそうです。ストレスは万病の敵なので、程よく気の休まる場所を作るようにしましょう。

睡眠をしっかりとる

私たちは、副交感神経と交感神経からなる自律神経によって消化、呼吸、血液循環、免疫力などを正常に保っています。便は寝ている時間に作られます。消化器官がよく働くのは副交感神経が働いている休んでいる(寝ている)時間帯なのです。

なのでしっかりと睡眠がとれていないとストレスもたまりそれが直結して便秘につながるのです。

理想を言えば夕食は腹8分目に抑えて、睡眠の3時間前には何も食べず、しっかり睡眠をとることをお勧めします。

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まとめ

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痔で悩む患者さんが病院に行きたがらない理由には痛そうだ、恥ずかしい、診察や手術が怖いから、などが上位にくるようです。ですが痔の症状だと思っていたら別の大腸がんや小腸の病気の可能性だって可能性だって考えられます。

市販の薬では強すぎたり、それだけでは治らなかったりするので症状が長引くようなら一度病院に行ってみることをお勧めします。

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これらを読んでおきましょう。

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