ハチミツは、おいしいですね。紅茶に入れたり、パンに塗ったり、、ヨーグルトにかけたり、お料理にも使ったり・・・いろいろに使います。ハチミツは健康食品と考えられています。でも、「ハチミツは、赤ちゃんに食べさせてはいけない」と言われます。なぜでしょう?
ハチミツを食べたら、口の中がヒリヒリする。喉がイガイガする・・・これは、蜂蜜(はちみつ)アレルギーかもしれません。蕎麦(そば)や小麦粉のアレルギーがあるように、ハチミツのアレルギーもあるのです。
蜂蜜アレルギーの原因と症状、対処の仕方、蜂蜜の効果と注意点について、お伝えしますね。
はちみつアレルギーとは?
「自然界で最も甘い蜜」と言われるのが、ハチミツです。そのハチミツでアレルギーが起こります。
現代は、卵や蕎麦、小麦粉のアレルギー、スギやブタクサの花粉アレルギーなど、いろいろなアレルギーがあります。蜂蜜アレルギーも、その1種です。
[アレルギーとは?]
アレルギーとは、ヒトの免疫システムが過剰に働き、いろいろな障害を引き起こすことです。
ヒトには、免疫系という防衛機能があり、体外から入って来る異物(自分以外のタンパク質)や、体内で発生する異物(癌などの異形細胞)を、排除するようになっています。免疫システムを担っているのは、血液中の白血球の仲間です。
本来は素晴らしい仕組みなのですが、長い間に複数の遺伝子が変化して免疫システムが過剰に働くようになってしまいます。この過剰免疫反応が、アレルギーです。
アレルギーを起こす原因となる物質、スギ花粉やハウスダスト、ダニなどをアレルゲンといいます。アレルギーにより生じる疾患を、アレルギー疾患といいます。花粉症・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎・気管支喘息などは、アレルギー疾患です。
抗体
アレルギーで、よく聞く言葉に「抗体」があります。抗体とは、特定の異物(細菌やウィルス、花粉など)の中にある「抗原」という目印に結びついて、その異物を排除しようと働くタンパク質です。「免疫グロブリン」というタンパク質です。
ヒトは、体内に侵入するどんな抗原に対してもピッタリ合う抗体をつくることができます。抗体が異物の中の抗原と結びつくと、白血球の1種である貪食細胞(どんしょくさいぼう)マクロファージや好塩基球が活性化して、食べて破壊してしまうのです。
アレルギーは、抗体が過剰に働いてしまうのです。アレルギーを調べるには、抗体検査をします。抗体(免疫グロブリン)は、lgと書きます。蜂蜜アレルギーなど食物アレルギーに関係する抗体は、lgEとlgGです。
[なぜ、ハチミツでアレルギーが起きるの?]
ハチミツは、ミツバチが花の蜜を集めて作ります。
ミツバチには、外勤バチと内勤バチがいます。外勤バチは外を飛び廻り、花の蜜を吸って、体内にある蜜専用の貯蔵庫「蜜胃」に溜めます。そこで、花蜜に消化酵素や唾液酵素が混じり、化学変化を起こします。
外勤バチは花蜜を巣に持ち帰り、口で巣の内勤バチに渡します。内勤バチは口で花蜜をのばしながら、巣に蓄えます。巣の中は暖かい上に、内勤バチ達が羽で風を送るので、花蜜は水分が減って、トロリとしたハチミツになるのです。
ハチミツに花粉が混じっている
ミツバチは、花蜜を集める時、花粉まみれになりますから、集めた花蜜には、当然花粉が混じります。市販のハチミツは、濾過(ろか)して不純物を除こうとしていますが、花粉を全部除去することはできません。
ハチミツには、集める花蜜により、アカシア・クローバー・レンゲ・オレンジ・蕎麦(そば)・ラベンダーなど、いろいろな種類があります。養蜂家さんのオススメはアカシアのハチミツです。
ところが、アカシアの花粉は花粉症の原因になります。蕎麦の花粉も蕎麦アレルギーを引き起こします。このように、花粉症などアレルギーを起こす花粉が混じったハチミツを食べると、アレルギー反応が起きます。
花粉がアレルゲンにならない花蜜から作られたハチミツを選んで食べるようにすれば、大丈夫ですね。
ハチミツにミツバチの分泌物が混じっている
ミツバチは花蜜を吸って、体内の蜜胃という専用臓器に蓄え、消化酵素や唾液酵素で化学変化を起こさせます。巣に戻れば、内勤バチが口でのばしながら、巣に貯蔵します。
しかも、ミツバチの巣は、外勤バチが集めた樹脂を噛んで唾液と混ぜ合わせてつくる「プロポリス」という膠(にかわ)状の物質が、巣のあちこちに塗りつけられています。これは、巣を清潔に保ち、外敵から護るためです。
ハチミツには、ミツバチの出す分泌物が、当然混じります。このミツバチの出す分泌物がアレルゲンとなって、アレルギー反応を起こすことがあります。ただし、このアレルギーを起こす人は、あまり多くありません。
ミツバチの分泌物でアレルギーを起こす人は、ハチミツを絶対に食べないようにします。また、昆虫や動物の似たような分泌物が成分となっている食品や化粧品などには、十分注意する必要があります。
蜂蜜アレルギーの症状と検査
蜂蜜アレルギーが起きると、身体のあちこちに、いろいろな症状が出ます。アナフィラキシーショックなど激しい症状が生じ、生命の危険に関わることもあります。
ハチミツは食べるだけでなく、化粧品や石鹸などにも使われますから、アレルギー症状が疑われる時は、検査して確かめておくことを、オススメします。
[蜂蜜アレルギーの症状]
アレルギー症状は、主として4つあります。
唇が腫れたり、口の中がヒリヒリする
蜂蜜アレルギーの人は、ハチミツを食べると、唇(くちびる)がヒリヒリして、違和感を生じます。唇が腫れて、痒みや痛みがあります。口の中がピリピリすることもあります。口の中は粘膜なので、アレルギー症状が出やすいのです。
すぐにハチミツを食べるのを止めて、水で口の中をすすぎ、唇を洗います。
ハチミツ入りのリップクリームを塗った時にも、同じような症状が出ます。すぐに拭き取り、水で洗ってくださいね。
喉がイガイガして、咳が出る。吐き気がする
喉も粘膜ですから、アレルギー症状が出やすくなります。喉に違和感が生じるだけでなく、咳が出て、吐き気がします。
ハチミツをお湯に溶いて「咳止め」にすることが、よくあります。蜂蜜アレルギーの人は、咳を止めようとして、ホットハチミツレモンを飲んだら、よけい咳が出てしまいます。
すぐに飲むのを止めて、水でうがいします。
皮膚に蕁麻疹が発生する
皮膚に蕁麻疹(じんましん)ができて、痒くなります。
ハチミツ入りクリームやハチミツ入り石鹸など、成分にハチミツが入っている化粧品や薬剤を使用すると、皮膚にアレルギー症状が出ます。
すぐに使用を中止し、水で洗い落とします。
めまい・血圧低下・心拍異常が起きる
蜂蜜アレルギーが重症になると、血圧が低下して、めまいがします。クラクラして立っていることができません。心拍数や鼓動が異常になります。心臓がドクンドクンというのが、わかります。
ハチミツを食べるのを止めて、安静にします。たいていは、24時間程度で症状が収まります。症状が落ち着いたら、お医者さんに行き、アレルギー検査を受けることをオススメします。
24時間経っても症状が落ち着かなければ、病院に行きます。お医者さんには、ハチミツを食べたことやハチミツ入り化粧品を使用したことなどを、必ず伝えます。
アナフィラキシーショックが起きる
アレルギー反応が重度になると、アナフィラキシーショックが起きます。
血圧が急激に低下して、心悸亢進やめまい、両手足のしびれ、腹痛など全身症状が出ます。気道の平滑筋が収縮したり、気道に浮腫みが出たりして、気道が狭くなり、呼吸困難が起きます。循環器系が障害され、意識を失います。最悪の場合は、死に至ります。
蜂蜜アレルギーの場合は、「遅滞型食物アレルギー症状」として、アナフィラキシーショックが起こります。ハチミツを食べてから30分以上経ってから発症するので、気づくのが遅れることが多くなります。
発症したら、すぐに救急車を呼びます。あるいは、すぐに救急外来に運びます。
(遅滞型食物アレルギー)
食物アレルギーを起こす抗体には、lgEとlgGがあります。
lgEは即時型の抗体で、ヒスタミン放出の原因となります。すぐに、鼻水・息苦しさ・蕁麻疹(じんましん)などの症状が発生します。
lgGは遅滞型の抗体です。アレルゲンとなる食物を摂取して、かなり時間が経ってからアレルギー症状が発症します。3週間も経ってから発症することがあります。そのため、アレルギーによる症状と気づかないことが、少なくありません。
[アナフィラキシーショック]
「アナフィラキシー」とは、「防御機能とは反対の」という意味です。つまり、身体を防護する免疫システムが過剰に働き、防護するのとは反対に、危険な状態に陥らせてしまうことです。「ショック」とは、血圧が急激に低下して、生命に関わる状態になることです。
アナフィラキシーショックは、アレルギー反応を起こして、血管が緊張して拡張し、急激に血圧が低下することです。拡張した血管からは血漿が漏れだし、血液循環が障害されて、意識を失います。同時に、気道が塞がって、呼吸困難を起こします。
アナフィラキシーショックは、スズメバチやキバチに刺されれて、蟻酸(ぎさん)によりアレルギーを起こした時の症状として、よく知られています。
アナフィラキシーショックは、突然起こる
花粉症でも食物アレルギーでも、今まで何でもなかったのに、突然アレルギー反応が起こることがあります。花粉症など、ある年、突然に発症しますよね。同じように、今まで何事もなくハチミツを食べていたのが、突然、口の中がピリピリするようになります。
それは、アレルゲンには「許容量」というものがあるからです。アレルゲンに接すると、身体にアレルゲンに対する抗体ができます。長い間、くり返してアレルゲンに曝露(ばくろ)すると、できた抗体が蓄積されて一定量を超えてしまいます。すると、次にアレルゲンが体内に侵入すると、アレルギー反応が起きてしまいます。この一定量が許容量です。
ハチミツを過剰に摂取すると、知らない間に許容量を超えてしまい、突然、アレルギー症状が出るようになります。そのアレルギー症状が重篤ならば、ある日突然、アナフィラキシーショックが起きてしまうのです。
ハチミツの場合は、遅滞型食物アレルギー症状として、アナフィラキシーショックが起きることがあります。
アナフィラキシーショックは急速に進行する
アナフィラキシーショックは、短時間のうちに急激に進行します。グズグズしていれば、死んでしまいます。アナフィラキシーショックを起こした時は、すぐに救急車を呼ぶか、救急外来に運ぶようにします。
過去にアナフィラキシーショックを起こした経験のある人や、アナフィラキシーショックを起こす抗体があるとわかっている人は、即効性のあるエピネフリン自己注射(エピペン)と抗ヒスタミン薬を用意しておくと安心ですね。
詳しくは、アナフィラキシーショック症状について!原因や予防法、対応法を知ろう!を読んでおきましょう。
[赤ちゃんも蜂蜜アレルギーになるの?]
「1歳未満の乳児には、ハチミツを与えてはいけません」とか「赤ちゃんにハチミツを上げるのはNG」とか、言われます。「ハチミツは身体にいいはずなのに・・・なぜだろう?」と思うママさん達は少なくありません。
赤ちゃん(乳児)と蜂蜜アレルギーは関係ありません。関係があるのは、ボツリヌス菌です。
乳児ボツリヌス症
ボツリヌス菌は空気を嫌う嫌気性菌で、加熱しても死滅しません。毒性が強く、食中毒の原因となります。ボツリヌス菌は土壌の中に存在し、土壌に育つ植物はボツリヌス菌に汚染されます。それで、ハチミツの中にボツリヌス菌が存在するのです。
免疫力の高い大人は、ハチミツを食べてもボツリヌス菌で中毒を起こすことはありません。免疫システムが、ちゃんと働いてくれるのです。でも、乳幼児は消化機能が未発達ですから、大腸内でボツリヌス菌が増殖し、毒素を産生します。この毒素によって、乳児ボツリヌス症が発症します。
ボツリヌス菌の毒は神経に作用しますから、神経麻痺症状が起きます。初めは、母乳の吸いつきが悪く、泣き声が弱々しくなります。筋力が低下して無表情になり、首や手足が支えられなくなります。さらに進行すると、呼吸筋が麻痺して、呼吸困難になります。
潜伏期間は、ハチミツを摂取してから3日~30日と長くなります。生後3週間~6ヶ月の乳児に発症することが多く、1年を超えると、ほとんど発症しなくなります。大腸内に善玉菌による正常な大腸細菌叢が形成されるためです。
赤ちゃんは病気の進行が速いので、少しでもおかしいと思ったら、すぐにお医者さんに診てもらってくださいね。
[蜂蜜アレルギーの検査]
蜂蜜アレルギーは、簡単な検査で確かめられます。
医師による問診・血液検査・皮膚ブリックテスト・食物負荷試験を行います。
➀血液検査
血液を採取して、lgE抗体がどの程度あるか調べます。ただし、lgE抗体のスコアが高いだけでは、蜂蜜アレルギーと決めつけることはできません。
②皮膚プリックテスト
皮膚ブリックテストとは、皮膚に出血しない程度の小さな傷をつけ、そこにアレルゲンとなる物質(この場合は、ハチミツ)を置き、アレルギー反応が起きるかどうか、試します。15~20分で結果がわかります。
③食物負荷試験
一定間隔で、特定の食物を量を増やしながら食べ、アレルギー反応が起きることを試します。
ハチミツにはいろいろな種類がありますから、食物負荷試験で、アレルギー反応を起こす物と起こさない物がわかります。また、ハチミツに対する耐性を知ることができます。
ハチミツの効果と注意点
ハチミツは優れた食品です。純粋な無添加のハチミツは、確かに健康食品です。薬にもなります。しかし、アレルギー症状を起こすほかにも、注意しなければならないことがあります。
[ハチミツは健康や美容に効果がある]
ハチミツは、健康効果と美容効果のある天然食材です。
➀栄養的に優れている
ハチミツは糖分だけでなく、ビタミンやミネラル、酵素、アミノ酸、ポリフェノールなど多くの栄養分を含んでいる
②疲労を回復し、脳を活性化する
ハチミツは単糖なので、吸収されやすく、直ぐエネルギーになります。ハチミツに含まれるビタミンやミネラルが吸収を促進します。
ハチミツは筋肉疲労を回復するだけではありません。脳を活性化して機能を高めます。脳の疲労回復にも有効です。
最近では、認知症の改善にも使われるようです。
③ストレスを解消して、熟睡できる
ハチミツは甘いので、ストレス解消になります。また、寝る前にハチミツを摂取すると、寝ている間に、脳内にトリプトファンを分泌します。トリプトファンはセロトニンに変わり、精神を安定させますから、熟睡できるようになります。
また、ハチミツには身体を温める効果があります。血行を良くして、冷え症を改善するので、よく眠れるようになります。
不眠や睡眠不足が解消されると、ストレスも軽減されます。
④抗菌作用と抗酸化作用で、アンチエイジング
ハチミツは身体を老化させる活性酸素を除去する抗菌作用があります。また、殺菌作用があるので、細菌が身体の細胞を損傷するのを防ぎます。
ハチミツにはアンチエイジング効果があります。
⑤美肌をつくる
ハチミツは肌を保湿してツヤツヤにする美容効果があります。食べてもいいのですが、直接肌に塗るハチミツパックが効果的ですよ。
ハチミツが成分に入っているクリームなど、ハチミツ入りの化粧品もオススメです。
[ハチミツにはいろいろある]
ハチミツは、集める花蜜により、いろいろな種類があります。また、商品化する工程によっても、違いがあります。
無添加・非加熱・無加工の純粋ハチミツもあれば、加熱・殺菌したハチミツもあります。水飴などを加えたハチミツもあります。純粋ハチミツは平気でも、他のハチミツだとアレルギー症状が出る場合は、添加物がアレルゲンの可能性があります。
マヌカハニー
今、話題になっているのは、マヌカハニーです。これは、マヌカの木(ぎょりゅう梅)から採れるハチミツで、普通のハチミツより、抗菌作用・殺菌作用が強いと言われます。ピロリ菌を除菌できるそうです。また、抗炎症作用があるそうです。
生のマヌカハニーは、血糖値の上昇率を示すGI値が低いので、膵臓に負担をかけません。ダイエット効果があるようです。
[ハチミツには注意が必要]
ハチミツには、いろいろな効果がありますが、注意が必要です。
➀ハチミツも糖分である
糖分を多く摂取すると、腸内の悪玉菌が増えたり、膵臓の負担が増加したりします。また、過剰に糖分を摂取すれば、膵臓からインシュリンが分泌されて血糖値を下げるとともに、余分な糖分を脂肪に変えて蓄えてしまいます。
ハチミツも糖分で、しかも吸収のいい単糖ですから、取りすぎは良くありません。ハチミツを熱いお湯に溶くと、甘さが感じられなくなりますから、つい取りすぎてしまうことがあります。紅茶などに入れる時は、要注意です。
②アレルギー疾患のある人は、ハチミツに要注意
花粉症の他にも、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患のある人は、ハチミツには注意が必要です。
アレルギー疾患のある人は、アレルギー反応を起こしやすい体質なのです。今、ハチミツを食べていて何でもなくても、突然、アレルギー反応が生じ、アナフィラキシーショックが起きることがあります。
蕎麦アレルギー、卵アレルギーなど、他の食べ物のアレルギーがある場合も、ハチミツには注意してくださいね。
③蜂蜜アレルギーの人は、リンゴ・桃・蕎麦に要注意
蜂蜜アレルギーの人は、リンゴや桃、蕎麦にアレルギーを起こすことがあります。
好きだからパクパク食べていると、遅延型食物アレルギーが起きることがあります。これらの食物を摂る時は、慎重にして、食べ過ぎないようにします。
まとめ 蜂蜜アレルギーは、ある日突然起こることがある
ハチミツは、健康効果・美容効果の高いすばらしい食品ですが、アレルギー反応を起こすことがあります。
アレルギーとは、本来は身体を護る免疫システムが過剰に働いて、いろいろな障害を引き起こすことです。アレルギーは、長い間に多数の遺伝子が変化したことが原因ですから、体質が大きく関係しています。
花粉症やアトピー性皮膚炎、気管支喘息などアレルギー疾患のある人、蕎麦や小麦粉のアレルギーのある人は、体質的に、蜂蜜アレルギーが起きやすいようです。
特に花粉症の人は、ハチミツには注意が必要です。ハチミツはミツバチが集めた花蜜からつくられるので、花粉やミツバチの分泌物が混じっています。ハチミツに混じっている花粉や蜂の分泌物が原因で、蜂蜜アレルギーが起きるのです。
蜂蜜アレルギーは、ハチミツを摂取してすぐ発症することが多いのですが、遅滞型食物アレルギーといって、時間が経ってから発症することも少なくありません。また、知らないうちに、ハチミツを食べ過ぎて、許容量を超えてしまい、アレルギーが発症することもあります。
蜂蜜アレルギーでは、ある日突然、アナフィラキシーショックを起こして、血圧が急激に低下し、意識を失うことがあります。最悪、死に至ることもあるので、すぐに病院で治療してもらいます。
ハチミツには、いろいろな種類があります。病院でアレルギーの検査を受けると、アレルギーを起こさないハチミツが見つかるかもしれません。
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