なかなかお金が貯まらない。
そう嘆く社会人の方は少なくないでしょう。そこで、お金を増やすということに力を入れようと思うと挙げられるのは、投資・転職・副業といったことが考えられます。ただし、転職は急に出来るものでもありませんし、理想の求人が見つかるか分かりません。更に、転職して良い環境になるかは入ってみないと見えてこない場合もあり、リスクもあります。
次に投資は、今まで見たことない分野と思う方がほとんどですし、リターンとリスク両面が常にあります。常に稼ぎ続けるには相当な努力と勉強、そして資金量が必要でしょう。
副業、これは比較的リスクも少なく始めることが出来ます。しかし、会社によっては副業を禁止しているところもあり、休日も副業の時間に充てる必要があります。最近ではネットによる副業も盛んですので、人によっては休日に副業を行うのが楽と思えれば良い方法といえます。
これらの方法はすべてお金を増やす・貯めるという方法で一見すると最適な方法に思えます。しかし、現在の生活を見直すという視点から見たときに、まずは身近な所からお金を貯める余力が見つかるかもしれません。
今回は、お金を貯める為に出来る方法を様々な視点から紹介します。
お金を貯める方法;今出来ること編
お金を貯めると簡単にいっても、その方法は様々で中には少し工夫が必要なものや準備が必要なものもあります。
例えば、保険等の手続きを変更することで支払う料金を減らしたりするときに手間が必要な場合、投資などで資産を増やす・貯めるという少し上級者向けなものまで存在します。
そういった方法は最初のうちから始めようとすると、挫折したり面倒だなと思ってしまいなかなか効果を出すことが難しいでしょう。
お金を貯めるためには、行動とモチベーション維持が大事です。なので、まずは身近な所から考えて改善出来ることに手を付けていくのがひとつのポイントとなります。
ここではまず今すぐ出来るお金を貯める方法やその環境作りについて紹介していきます。
整理整頓をする
整理整頓と聞くと、何がお金を貯めることに繋がるのかという疑問が湧きますが、実はこれがお金を貯める為の環境づくりに必要な要素といっても過言ではないのです。
様々な本などでも、お金を貯める基本として整理整頓ということが紹介されています。
この場合の整理整頓とは、
- 財布の中身を整理する。レシートを処分・お札を金額毎に束ねる・小銭入れを別に用意するといったこと。
- 家の中の整理。しばらく着ていない服を分別・使っていない小物類の処分・片付けや掃除をして何がどこにあるかしっかり把握する。
- 会社のデスク回りの整理整頓。
といったことが挙げられます。どれも共通しているのが、身の回りをすっきりさせるということです。きれいにすることでお金を貯めるというモチベーションや準備が出来ます。
逆に、整理整頓を怠ると以下のような行動をしがちになることも少なくありません。
- 衝動買い
- 消費期限を忘れてそのままにしてしまって捨ててしまう食品
- 買ったのに一回も使わない娯楽品
- 既に購入したものをまた購入してしまう
これらはすべて身の回りのことを把握していないことと、整理整頓という習慣が付いていないことによって無駄な行動をしてしまう原因になります。
お金を貯めるにはまず身近な整理整頓から始めるのが大事なポイントです。
ATMを利用する習慣をつける
お金を貯めるということは、お金をしっかり管理することが出来る人ということです。その為には毎月のお金の引き出しや支払いに関してしっかりとして習慣を付ける必要があります。
本来であれば家計簿や帳簿を付けることが当たり前なのですが、そのような習慣が今までないという人には、ATMを利用する習慣を付けるということからお金の管理を意識する方法もあります。
特に今まで定期的にATMを利用していなかった人はこの機会に、毎週何曜日にいくら下ろすもしくはいくら入金するというようなルールを設けるようにすると良いです。
お金が貯まる人の特徴としてお金の管理に抜けがないということがあるので、ATMを利用する習慣を付けることで、お金の流れを頭に入れて毎月のお金の管理を意識するようにしましょう。
先に貯金する習慣を付ける
お金が貯まらない人に限らず、貯金をするというと毎月の生活費やその月に必要な何かしらのお金を用意して、余ったお金を貯金に回すという方法をとっている方が多いでしょう。
しかし、それでは生活費を優先してしまい貯金という意識が薄れるデメリットがあります。勿論生活費を優先することは良いことなので、人によって厳しい場合は無理に貯金を先にするということはしないほうが良いでしょう。
貯金を先にする場合におすすめな方法として、貯金専用口座を用意することが挙げられます。
通常は1ないし2つの口座があり、生活費と貯金の口座は一緒であることが多いでしょう。しかし、これでは急な出費も含めて貯金が少ない月も出てきます。
貯金専用口座を作ることで、給料日ないしお金が入ったその日に設定した貯金額を必ず口座に入金することで確実に毎月一定額の貯金が貯まります。もし、急な出費があったときに不安だという方は、更に急な出費専用口座も作ってしまいそれに出費額を予想して入金していくのもありです。
貯金したお金以外に余ったお金は必ず貯金する
前述した貯金専用口座に設定した額を必ず毎月貯金するという方法を紹介しました。
お金を貯める方法としてはそれだけでは少し抜けがあります。実際には貯金したお金以外にも月末に余ったお金が出てくる場合もあります。そのような時、つい自分の財布に入れてそのまま何かに使ったり、来月に繰り越して生活費に入れてしますということが少なくないでしょう。
しかし、そこを我慢して余ったお金が出たらすぐ貯金専用口座に入金することで無駄な支出を少しでも減らすことが出来るようになります。
小銭は使わない・貯金する
お札に比べて小銭はちょっとした買い物の時などで使うことが多いです。しかし、小銭も貯金する癖をつければ何千円かのプラスになる時もあります。
例えば、出かける前や帰宅後に財布に入っている小銭をすべて取り出し貯金に回すという方法もあります。
思わず自販機で何か買うといった一種の衝動買いも抑えられる場合もありますし、確実にいくらかは貯金出来るでしょう。
無駄遣いを減らすが節約に意味があるか考える
よく毎日の小さな出費を減らすために無駄遣いを減らす努力をしましょうといいますが、計画を立てずに無駄遣いを減らす行動を行うとストレスが溜まり逆効果になることもあります。
例えば、一週間の内に自販機で飲み物を買う習慣があるとするとそれは無駄遣いとしてカットするのを考えることも出来ます。もっと節約志向で考えると自宅から水筒を持参して飲むという習慣に変えます。
しかし、もし本人にとって毎日水筒に飲み物を入れてそれを持ち運び、夜は水筒を洗うという行動そのものが面倒と思いストレスに感じるようであればもっと違う方法を考えなくてはいけません。お金を貯めるという目的を達成するにはストレスを溜めずに行うことが大事なことだからです。
この場合だと洗うということが面倒であれば、スーパーで安く大量買いしておいてそれを自宅から持参するという方法も考えることが出来ます。
もう一つは、節約志向を強めすぎてストレスや負担がかかり、かえって散財や仕事などへのモチベーションが下がってしまうということになりかねません。
毎月の節約も大事ですが、その節約が数年後どれだけの金額の価値になるかちゃんと考えて、自分の許容範囲とバランスを取ることが大事です。
お金を貯める方法;しっかり準備編
先程までは今すぐ出来るお金を貯める行動を紹介しました。ここからは、少し準備や工夫を行いもっと大きな効果も期待できる貯金法を紹介します。
準備というのは、今すぐに出来る貯金や毎日の行動を変えるということではなく、何かの出費を大きく変える為に準備をするということです。工夫というのは、今までの行動パターンと違うやり方を取り入れるために、新たな勉強をしたりして独自の貯金法などを作り上げていくことです。
お金を貯めることが苦手な人は、この準備や計画ということに対して面倒だと思うことが多いでしょう。しかし、これを避けていてはいつまでもお金を貯めることは難しいです。これから紹介するお金を貯める為の知識や方法を身に付けて、しっかり目標達成が出来るようになりましょう。
固定費を減らす
固定費というのは通信費・住宅ローン・保険料などの生活をする上で定期的に支払う必要のあるものをいいます。つまり毎月決まった額の支出です。
そして、この固定費を見直すということがお金を貯める大きなポイントになるでしょう。理由として、固定費の中には大きな費用が毎月かかるものもあります。その固定費を減らすことで毎月節約するための行動をせずとも、決まった額が節約出来るというメリットがあります。
具体的な例として、携帯料金です。最近はスマホが主流となる一方その費用も高額になっています。特に大手キャリアはその傾向がありますが、その固定費を減らすために最近話題になっている格安スマホへと切り替えるというのもひとつの節約術です。
人によってはスマホ代を削るためにスマホの使用を制限しなくてはいけない、と考えて悩む方もいるでしょうが、節約という目的がある以上日頃の節約的な行動によるストレスと天秤にかけて判断すると良いでしょう。
変動費を減らす
前述は固定費の節約に対する考え方を紹介しましたが、今度は変動費を減らすことも考えてみましょう。
そもそも変動費とは、固定費の反対で毎月の支出の中で決まっていない費用のことをいいます。例えば食費や交通費などが挙げられます。これらは毎月支出として計上しますが、その金額には変動があります。
一見すると変動費を減らすというのは難しい話に思えますが、簡単に説明すると日頃の節約と似ています。食費を減らすためにスーパーで安く買いだめしてしまうといった、少しづつ消費行動を変えることが変動費を減らすことに繋がります。
固定費は大きな変化がありますが一度行ってしまえばあとは何も行動する必要がありません。しかし、変動費はいつもの消費行動に工夫を凝らして節約へ繋げる必要があるのでいつも工夫を意識して買い物をすると良いでしょう。
資産運用
お金を貯めるという観点からみると少し違う分野ともいえますが、結果的にお金を貯める行動になるので資産運用という選択肢も有効といえるでしょう。
今まで紹介したお金を貯める方法と比べて、準備も必要ですし敷居を高いイメージがありますね。しかし、資産運用は富裕層がすることという固定概念を捨てましょう。
そもそも、資産運用で成功している個人投資家のほとんどは最初は数万円からスタートしていることが多いです。誰しもが挑戦出来るチャンスがあるともいえるので、敷居はそれほど高くないでしょう。
お金を貯めるという視点で考えた時に、どの金融商品が良いかというと投資信託というものがあります。
簡単に説明すると積立式の投資であり、本人ではなく投資機関が投資家のお金を活用して、市場に投入し利益を分配するというやり方です。
昨今の銀行は低金利であり普通預金だけではなかなかお金が貯まりません。お金の考え方を変えて資産運用の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
家計簿をつける
至極当たり前なことですが、もし現在家計簿を付けずに生活している方がいれば家計簿をつけられるようになることが非常に大事です。
家計簿をつける習慣があるだけで自分の消費行動のなかで、どこが無駄かというのがはっきりします。更に金銭感覚も自然と付いてくるので1年後には貯金額が増えているということもあるでしょう。
家計簿で支出を記載する例として、生活費・無駄な支出・生活費よりかは必要でない支出というように分けることで、自分の浪費癖が発覚することもあるでしょう。
財形貯蓄を活用する
会社へ勤めている方の中で、その会社が金融機関と連携していれば自分の給料やボーナスを自動で貯蓄へ天引きしてくれる制度のことです。正確には勤労者財産形成貯蓄制度といいます。
そもそも財形には年金・住宅・一般という3つの財形貯蓄の種類があります。
なぜお金を貯めるということと同じなのに財形貯蓄が良いのか、
- 非課税額が550万円まで
- 保険型財形貯蓄もあり、保険も非課税になる
- 住宅型財形貯蓄には融資制度がある
このような普通の預貯金では享受できないメリットがあります。
因みに住宅型財形貯蓄の融資制度の補足として、1年以上貯蓄していて、且つ残高が50万円以上あると残高の10倍まで融資を受けることが出来ます。
副業を始める
最近では会社側が副業を就業規則に認める項目を増やしている事例もあります。更に、最近では副業のジャンルにネット副業が出てきました。
- ポイントサイト
- ネットオークション
- ネットフリーマーケット
- 投資
などといったものが挙げられ、特にフリーマーケットアプリが最近流行しているのでもし要らない小物や服がある人はフリマアプリを活用して、お金を稼いでみるのも新しいお金の貯め方になります。
投資は、難しいイメージがありますが最近では証券会社側がマニュアルに近い投資のやり方についての説明を行っている所も増えてきたので、投資に興味がある人はネット証券会社を見てみるのも良い勉強になるでしょう。
積立貯金を活用する
銀行には自動積立貯金というシステムがあります。これは、自分が設定した金額を毎月給料が入ったときに貯金口座へと振り込むものです。それだけは、お金を使いたい時に引き出したら意味がないと思いますが、定期預金になるのでATM等で引き出すことが出来ないようになります。
もしどうしても引き出さなければいけない状況であれば、窓口に直接引き出し手続きをすれば預金を引き出すことが出来ます。
逆に考えるとこの不便な預金方法が、お金を使わないようになりお金が貯まる方法に繋がります。
ちなみに自動積立の手続きをするために必要な物は、利用申込書・通帳・届け印・身分証明書になります。
まとめ
ここまで、お金を貯める方法について簡単な事例から少し勉強が必要なもの、手続きや習慣をクセ付ける必要があるものまで紹介してきました。
今までお金を貯めるための行動をしたことがない人は、まずは日頃の無駄遣いを減らすような行動をストレスにならない程度に意識することが、第一歩になります。
他には、過去にお金を貯めようとしたが挫折してしまったという方には、
- 固定費を減らすことで毎月一定額の節約
- 財形貯蓄の手続き
- 自動積立の利用
といったある意味で勝手にお金を貯めて、それを使えない状況にするというやり方も良いでしょう。
基本的にお金を貯めるためにストレスを抱えない方法で、少しづつ貯めるのが良い方法ですので、無理せず自分のペースでお金を貯められるようになることが大切です。
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