「あの子って冷たいよね」「私の上司が冷たいんだよね」など、誰かに対して「冷たい」と思うことがありますよね。
きついことを言われる、何かあっても知らんぷりで助けてくれない、など様々な発言や行動、態度でなんとなく冷たいと判断しています。また、地方から東京に上京したての時は、東京の人が誰しも冷たく思えるということもありますよね。
しかししばらくしてみると、実は感情的にならず人のことをしっかり考えている人だったり、単に口数が少なかったりと本当はとても優しい人だった、誠実な人だったというときもあるのではないでしょうか。冷たいと思っていた東京の人が、実は親切な人も多かったというエピソードもあると思います。
では本当に「冷たい人」とはどういう人なのでしょうか。ここでは冷たい人の特徴をご紹介します。もしかしたら自分自身が冷たいかも、と思っている方も読んでみてくださいね。
冷たい人ってどういう人?特徴は?
「冷たい人」それはどういう人なのでしょう。冷たい人は男性にも女性にもいます。
そしていろいろな心理的特徴がありますよね。周りにこんな性格の人はいませんか?
きつい言い方をする
とにかく言い方や言葉がきつい人、いますよね。「さあ?」「自分で考えれば?」「私に聞かないでくれる?」「バカみたい」なんてクラスメイトや同僚に言われると誰でもへこみますよね。これほど露骨でなくても、言葉の端々にきつさが表れます。
誰に対しても言葉がきつい場合もあれば、特定の人物だけにきつい、目上の人には礼儀正しいなどいろいろです。
特定の人物だけにきついことを言う、暴言を吐くという場合はいじめの可能性もあり注意が必要です。
他の人のことに興味も関心もない
誰かが結婚する、彼氏ができた、別れた、好成績をとった、そんなことは何を聞いても全く興味がわきません。反応も今ひとつです。結婚パーティーなども出席しなかったり、出席したとしても一人でさっさと帰るなどそっけないでしょう。飲み会などにも参加することはほとんどありません。
人との共感力が乏しく、一緒に喜ぶ、悲しむといった感情は持ち合わせていません。
表情が変わらず笑わない
どんな状況でも表情がかわりません。誰もが驚くようなシーンでも悲しむようなシーンでも、顔には感情を出さず、無表情でいることが多いでしょう。むしろ泣いたり笑ったりしている人を、冷たい目で見るようなタイプです。
表情が変わらないうえ、笑顔をみせないことが多いです。笑っても、人を見下すような笑いをすることが多いでしょう。
損得で行動する
一瞬で、自分にとって損か得かを計算して行動します。自分が得になり人との競争に勝つことができるならば人に親切にすることもあります。しかしそれは自分のためで、その人のためではありません。損になるようなことは手を出しません。自分の利益になるためなら、人を利用することも多々あります。
こういった人は学校にも職場にも、また母親のグループなどにもいます。自分に不利にならないように気を付けているので、周囲は気づかないでいることが多いでしょう。ただ損をさせられた方は冷たい人のやり方になんとなく気づいてしまうでしょう。
人のせいにする
冷たい人は、相手のことを考えることがないのでトラブルが生じると、平気で人のせいにします。しかも巧みにまわりから気付かれないような方法なので、相手はもしかしたら自分が悪いのかな?と思ってしまうこともしばしばです。
相手に罪悪感や良心の呵責を与える心理的方法で、自分に責任はないという態度をとるのです。むしろ被害者であるような顔をします。
傷ついているのを見て喜んでいる
冷たい人は、相手が自分の行動や言動に傷ついたり、困ったりしているのを見て内心喜んでいます。見下すことで、自分のプライドや自尊心を守っているところもあります。
自分より弱い人を見つけ、その人を傷つけることで優位に立とうとします。そのやり方は巧妙ではたからはわかりにくいことが多くあります。
その冷たさ、サイコパスかも
サイコパス、という言葉を聞いたことがありますか?冷たく冷酷な人を見ると「サイコパスでは?」と思うことがあるかもしれません。サイコパスってどんな人なのでしょう。
サイコパスとは
「サイコパス」という言葉をよく最近耳にします。サイコパスは精神病質の1つで罪悪感を持たなかったり人との共感能力に乏しかったりと反社会的な人格であるとされています。
犯罪者や事件の主犯格をサイコパスとネットやテレビで呼ぶこともありますよね。映画や小説にも凶悪な犯罪者としてサイコパスは登場することがあります。
しかし実は特に罪を犯していなくても、身近にサイコパスはいることがあるといわれています。
サイコパスは、脳の構造が健常な人とは異なる
サイコパスは、脳の構造が健常な人と異なっています。「前頭全皮質」と「扁桃体」の周囲の活動が低下しているといいます。
このため、人と気持ちや感動を共感することに乏しかったり、恐怖心に乏しかったりするのです。さらに悪いことをしているという罪悪感もなく、良心というものもあまり持ち合わせていません。冷酷度も高めといっていいでしょう。
しかし、理知的なことを認知する部位はちゃんと活動しているのです。そのため仕事などはきちんとこなすことができている人も多くいます。
サイコパスは一見魅力的に見える
「サイコパス」外見も雰囲気も意外と魅力的であったりします。むしろ、社交的であり、人気もあり周りからの人望もあり評価も高いことが多いのです。
IQが高く重要な役職についていたり、社会的に地位の高い仕事をしていたりすることもあります。
表面上は穏やかな、そして誠実な雰囲気で話術に長けている人も少なくありません。しかし内面は冷酷非道なことが多いのです。
善意や良心は持ち合わせていない
しかし実はとんでもなく冷たい人であることがあるのです。自己中心的で自分ルールがあり、それに従って生きています。他の人への配慮や共感はありません。
それどころか自分の利益のためには、他人を操ったりコントロールしたりします。
損得勘定が働いているため、お世辞も平気で言いますし巧みに嘘もいいます。自分に有利になるのなら感情的にみせることもあります。感じがよく見えても本来は冷酷で冷たい人であることもあるのです。
罪悪感もない
また、意味もなくうそをついたり、お世辞を言うことには罪悪感はなく、むしろ堂々としています。
冷たい人ではあるけれど、通常の恋愛のようなこともするし日常生活も淡々と送っています。結婚して子供がいることもあります。しかしそれはあくまで愛情ではなく、利用するためなので。
また性的に多くの人と関係を持ちやすく浮気も多い傾向にあります。もちろんそれに対しても罪悪感はありません。結婚や離婚を繰り返す人もいます。
巧みに人を操る
自分の利益のために、善意ある人を操って自分の思い通りにします。この時は相手の気持ちや状態など考えてはいません。
人を思い通りにするのなら、嘘をつくことも全く平気です。対人関係を自分の利益のために、平気で利用しようとします。相手のために何かしてあげよう、という考えも気持ちもなくすべて自分のため、ということになります。
子供のころからの問題行動
幼いころから、平然と嘘をつく、動物などを虐待するなどの問題行動が見られる傾向にあります。当然これらの行動に関して罪悪感はなく、悪いことをしてしまったという気持ちもありません。諭されても、自分は悪いことをしたとは思っていません。
青年期になっても、盗みを働いたり暴力を働いたりする人もいます。また、おおっぴらになってはいなくても、目立たない方法で残虐なことを行っている場合もあります。
本当は冷たくない人もいる?
なんとなく冷たい人のように見えて、実は冷たくない人もいます。誤解を受けやすいのですが、接しているうちになんとなくわかってくるはずです。
照れ屋
照れ屋で、自分の気持ちをうまく表現できない人もいます。そのためうまく態度に表すことができず誤解をされてしまうことが多々あります。付き合っていくうちに本当は冷たくないということがわかりますが、打ち解けるまでには時間がかかるかもしれません。
笑わないのも実はその人のことが気になっていて、つい冷たい態度をとってしまうということもあります。
理論的なだけ
感情的になる前に、理論や理屈で考えようとするタイプの人もいます。どちらかというと男性に多いかもしれません。
友達の悩みに相談に乗る時も冷静に考えようとするので、一見冷たいように思えますが本人は真剣に考えてくれています。
感情的にならずに対応してくれる人が周囲にいると、冷静になることができますよね。
単に無口な人
しゃべるのが苦手な人もいます。無口、寡黙であるため誤解をされてしまうことが多いようです。付き合っていくうちに、人を欺いたり陥れたりしない誠実な人物だとわかることもあります。
どちらかというと、サイコパスな人は一見魅力的なことも多いので、口が上手かったり話術が巧みだったりします。気さくによくしゃべるかどうかを、冷たいか冷たくないかの判断には使わないほうがいいかもしれません。
わざと冷たいふりをすることも
日頃はわざと冷たいふりをして成長を見守るという、指導者的な立場の人もいます。もし自分が何か指導される立場で、指導者が冷たいという時はもしかしたら見守られているのかもしれません。
熱血タイプの指導者とは異なり、理屈や理論で指導する人もとらえ方や見方によっては「冷たい」と思われることもあります。
冷たい人に出会ったら
冷たい人が身近にいると、対応に困りますし、傷つくことも多いでしょう。うまくやり過ごす方法を考えてみましょう。
無理して付き合わない
必要以上に接点を持たないようにしましょう。無理に誘う必要もありませんし、機嫌を取る必要もありません。
人格を否定するようなことを言われたら、抗議をしたうえでお付き合いはやめましょう。人は人格攻撃をされることに大変敏感であり、傷つくのです。意見を抗議してもスルーされるかもしれませんが、冷静に不愉快であることを意見として伝えることは必要です。
向こうが冷たいのは自分のせいではない
付き合いたくはないけれど一緒に仕事をしないといけなかったり、職場の同僚や上司であったりすることもあります。
冷たくされたとしても、その原因はされた側にあるのではなく冷たくする方にあるのです。良心の呵責を覚えたり責任を感じたりする必要はないのです。
またクラスメイトや同僚だと、いじめで冷たい態度をとっていることも考えられます。大の大人でもいじめをしてくる人はいるのです、この点についても自分自身が悪いのではないことを、覚えておきましょう。
あまりにひどい、目に余る場合は信頼できる人に相談するなどの対策をとる必要があります。
サイコパスな人に注意
サイコパスは、高い役職についていたり収入も高かったりします。大胆で堂々としているので、惹かれる人も多いのですが。どことなく違和感を覚えたら距離をとることをおすすめします。
例えば、友達も多そうでいい人に見えるのに親しくして深く付き合っている人がいないことがあります。
また矛盾したことを言っているなど、たまに嘘がわかることがあります。こういう場合は警戒しておいた方がいいでしょう。
弱いものや動物などに対して冷たいそぶりを見せたり、態度を見せたりする人も要注意です。
こういった様子が見える人はちょっと距離を置いておくことが大切です。また親しげな話術に騙されて自分の悩みなどの情報をしゃべってしまわないようにしておきます。
また表面上の肩書には騙されないようにすることが大切です。サイコパスは良心を持ち合わせておらず、優しさもありません。
仕事などで距離が取れないという時は
距離がとりたくても、職場で同じチームにいたりクラスメイトだったりしてなかなかうまく距離が取れないこともありますよね。
仕事だけの付き合い、学校だけの付き合いにするのは当然ですが利用されないように注意しておく必要があります。
トラブルがあると平気で人のせいにしてきます。特に、誰にでも平等に優しい人や、温かい献身的な態度をとる人はサイコパスの被害に合いやすい人です。自分に自信が持てない控えめな人もターゲットになりやすいので、気を付けておきましょう。
被害に合わないように、強い気持ちで接しておきます。この人は病気だから治してあげたいとか、話せばきっとわかるなどと思わないようにしたいものです。
もしかしたら自分も冷たい人?
自分ではそのつもりがなくても実は冷たい人かもしれません。気づかないうちに、人を傷つけているかも?自分もサイコパスかも?と心配する人もいるかもしれません。
他の人はどうでもいいと思ってしまう
他人が困ろうと、悩もうとどうでもいいと思ってしまうことありますか?誰でも心に余裕がないと、他の人を構ったり心配したりできないことがありますよね。
つい冷たい態度をとってしまいがちなときは、自分に余裕がないと自覚することも大事かもしれません。
冷たい人だと思われたくないのなら
他の人に冷たい人だね、と言われたことありますか?もしそのように思われるのが心外で、冷たい人だと思われたくないのなら、ちょっとだけ自分の言動や振る舞いを変えてみましょう。
黙っていてもわかるだろう、と思わずに一言「ありがとう」や「ごめんね」を伝えるようする、これだけでもかなり違います。
気の進まない行事への誘いも、断るにしても「本当は行きたいけれど、ごめんね」の一言があるだけでも随分印象が変わるものです。不本意であったとしても、人間関係をうまく保っていくには大切なことです。
冷たい人と思われても構わない
自分のポリシーは曲げない、ということもありますよね。他の人から冷たいと思われても構わない、他の人がどう思おうと関係ないという気持ちでいたい人もいます。
それでも言い方のニュアンスを少し軟らかくしたり、声のトーンを変えたりするだけでも印象が変わるもの。大勢の人のなかで過ごすには、ほんの少しの気遣いも大切です。
まとめ
世の中には、考えられないほど冷たい人がいます。単に冷たいだけならいいのですが、人のせいにしたり利用しようとしたりする人もいるのだということを知っておくことは大切です。
他の人がどうなってもかまわない、どうでもいい、自分が大事なんだというわかりやすい態度の冷たい人ならまだいいのですが、言葉巧みに近づいてくる一見魅力的な、しかし冷酷度の高いサイコパスもいます。
サイコパスの人は、人のよい人やおとなしそうな人、献身的な人に近づいて自分の思い通りにしようとしたり、利用しようとしたりします。一見魅力的に見えるので多くの人が騙されたり、引き付けられたりしてしまうようです。
変だな、嫌だなという自分の直感を大事にし、巻き込まれないように距離をとったり関係を断ったりことも大事だと覚えておきましょう。
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