皆で集まる時や、集団行動の時に、進んでセッティングしてくれたり、雑用をしてくれる人はいますよね。これは、皆が押し付けているわけではなく、自分から進んでそういった事をしてくれます。
そんな優しい人のことをよくお人好しと言いますよね。自分で自覚している場合と、自覚していない場合はありますが、どちらにせよ、人の事をすることでいつも忙しいのではないでしょうか。
この記事では、そんなお人好しの特徴とは一体どういった所があるのか、そして、どうしたらお人好しから抜け出すことができるのかを見ていきたいと思います。
この記事の目次
お人好しの特徴って一体どういったところがあるの?
まず見ていきたいのは、お人好しとは一体どういった人なのかということです。お人好しと一言で言うと、何だかとても良くない人のようなイメージがありますよね。しかし、いつも人の為に動いてくれているお人好しにはいい所がたくさんあります。
また、自分では心理的に、お人好しだと自覚していない場合にも、自己犠牲をしており、実はお人好しだということもあります。特に、お人好しの人は、自分がそうではないと否定することが多いです。そのため、普段から相手にお人好しだと言われる人は、チェックしてみるのもいいかもしれませんね。
いつでもポジティブに物事を考える事ができる
お人好しの人は、いつでもポジティブ思考です。その為、他の人達に悪意を持ったお願い事をされても、悪意があるとは気が付かずに優しく受け入れてしまいます。
また、自分がどんなに忙しくなってしまっても、他の人よりも自分がやったほうが良いし、そうやって貢献することができるのが嬉しいという精神で、頑張ってくれます。これは恋愛でも同じです。周囲の人から見るとあまりにも性格が良すぎると思われることもあるかもしれません。
逆に言うと、平和主義でポジティブ思考であるからこそ色々な雑用を引き受けてしまいます。
他の人に比べて優しい
勉強や、仕事、キャリアや家族など、考えることはたくさんありますよね。普通の人は自分の事に一杯一杯で、他の人に何かお願い事をされたとしても、なかなか引き受けてくれることはありません。
もちろん意地悪でそういうわけではなく、余裕がないだけです。しかし、お人好しの場合は、優しすぎるのでそういったお願い事に対しても引き受けてしまいます。特に、少し困っている人を見てしまったらなんでもやってあげてしまうことがあります。
はたから見ればそんなことまで引き受けなくても良いと思われることもあるかと思いますが、しかし、それでも優しいあまりに引き受けてしまいます。
人から言われたことに対して断ったりすることが苦手
人に何かを頼まれた時に断ったり、知らないふりをするのってある程度のエネルギーが必要ですよね。特に、困っている人からのお願い事を断るのって苦手だという人も多いのではないでしょうか。
そんな人は、お人好しである可能性が高いです。自分の状況を伝えることができずに断ることができないと、あらゆることを引き受けることになってしまいます。しかし、自分が大変な思いをしても、断る時に良心が痛むくらいなら引き受けてしまいます。
自分中心よりも、他人中心の考え方をする
何か物事が合った時に、自分中心で考えることが少なく、周りの人はどう思っているのか他人中心の考え方をする事はないでしょうか。お人好しの人は、自分中心で考えることはあまりありません。
他人はどのようなことを考えているかを一番に考えるので、自分がしたいことよりも、他人がしてほしいと思うことを優先的に思います。また、他人の為に動くことのほうが、満足感や、幸福を感じるようです。
その為、様々な選択は他人中心になり、自分がやりたいことよりも、人にしてあげたいことをよくするようになります。
お人好しって一体どうしてそうなってしまうの?
お人好しではない人からしてみれば、どうしてお人好しの人はそんなに人のために何かをしてあげることができるのか非常に謎ですよね。また、人によっては自分を犠牲にしてでもそんなにする必要はあるのかとも思うのではないでしょうか。
また、お人好しから抜け出したいと願っている人からしてみれば、お人好しの原因を知ることが、お人好しから抜け出す第一歩なのではないでしょうか。原因を知ることによって、解決をすることができます。
それでは早速、お人好しになってしまう原因について見ていきましょう。
他人から嫌われるのを極端に恐れているから
お人好しの人の中には、過去に人から突然嫌われたり、いじめられた経験がある人がいるのではないしょうか。そういった人は、その時嫌われた理由が分からないので、他人から嫌われないようにしようと常に心がけています。
何かをしたら嫌われるのかが分かっていないので、人からの要望を全て受け入れてしまいます。また、他人から嫌われるのが怖いので、なんでも受け入れてしまいます。
自分がお人好しだと思っている人は、他人から嫌われることを必要以上に恐れている可能性があります。
自分の意見を否定されるのを恐れているから
自分の意見が、他の人と違うことが多い人は、お人好しになりやすいことがあります。小さい時から、自分の意見が個性的だと、他人から批判されてしまいます。そのため、批判されることがないように、他の人の意見を尊重するようになります。
もちろんそれら全てを受け入れる必要はないのですが、しかし、自分の意見を否定された経験が強く残っていると、自分の中に意見は大切に持っていますが、何事も起こらないように自分の意見ではなく、優先的に他人の意見を尊重するようになります。
また、他人の意見を尊重することで、自分は否定されないという安心感を得ることができるとも言えます。そのため、潜在的に、自分の意見を言うことが少なくなってしまいます。
何かを選択したり主張するのが苦手だから
逆に、自分自身の意見であったり、物事を選択することが苦手だという人もいます。これはどういうことかというと、何かを選択することが苦手な人は、進んで他の人の意見を取り入れるようになります。
また、自分の意見がそこまでないと、他の人の意見を進んで取り入れます。これは、他のお人好しと違い、自分の考えがないので、どんな意見であっても、おとなしく受け入れることができます。
他人から見ると我慢しているように思われますが、本人は、他の人に言われたことをしている方が楽なので、快適に過ごしている場合もあります。
実は皆に頼られているのに安心感を感じているから
自分自身に自信がないと、どんな形であっても、周りの人たちと関係を持つことが出来ているのに非常に安心感を持ちます。特に、お願い事などは頼られているという気分を持つことができます。
本当に頼りがいがある人というのは、皆から目に見えるようなことをされるわけではありません。しかし、自分が本当に必要とされているのかが不安なので、相談されたりすることに対して非常に安心感を持ちます。
また、人によっては、他の人が任されたことに対しても自分が引き受けてしまったり、面倒事に自分から首をつっこんで、いつも自分が物事の中心にいるようにすることも多いようです。
お人好しだと起こってしまう良くないことってなに?
お人好しというのは、周囲の人からしてみれば決して悪い人ではありませんよね。しかし、実際にお人好しの立場にたってみると、あまり良くないことがよくあります。
お人好しというのは、人よりも良心的な人であると言えます。しかし、その人の周りの人達が全ていい人である場合はありません。自分は良心的に協力しているのに、いいように利用されてしまったりすることもあります。
それでは早速、お人好しだと一体どういった損をしてしまうのかについて見ていきましょう。
自分が本当にしたいと計画していることが上手くいかない
忙しいと、自分自身がやりたいことや、しなければいけない計画を優先しますよね。しかし、そういう時に限って他の人も忙しいものです。そのため、お人好しにはその分やることが溜まってしまいます。
もちろんそれを効率よく消化できるのならば問題はありません。しかし、計画をしていることが上手く行かないようになってしまったり、前々から思っていたことを実現することができなくなってしまいます。
1人であれば問題はありませんが、様々な問題ごとが積み重なっていくことで、結局自分の仕事や、やりたい事を上手く消化することができなくなってしまいます。
他人からなめられてしまう
いつも他の人からのお願い事や、依頼などを受けていると、だんだん年齢が下の後輩たちも頼み事をするようになります。しかし、お人好しからしてみれば、それでも優しく引き受けてしまいます。
最初は尊重していた後輩たちや、同僚も、だんだん頼み事をして断らない存在だということで安心しきってなめられてしまうこともあります。そうなると、何かしてあげてもお礼を言われなかったり、ぞんざいに扱われてしまいます。
また、自分でできることなのにも関わらず、面倒くさいといってお人好しな人に押し付けて楽をしているということもあります。
自分で決定できないので、他人から本心からは頼られない
自分で決定したり、自分からリーダーシップをとることはお人好しの人は苦手です。また、威厳などもないので、上にたってサポートすることもあまりありません。周囲の人達から認められていることはありますが、しかし、それだけです。
特に、その態度から、頼られたり、相談事をされることはあまりありません。見ていて、自分の確固たる意見がないように感じられるからです。また、優柔不断な一面もあるので、むしろ相談しないようにされてしまうこともあります。
もちろんこれは人によりますが、やはり頼られたり、人の上に立って尊敬されるような人は人に仕事を頼られることよりも、人に頼ることが多いようです。
お人好しから抜け出すためには一体どうすればいいの?
お人好しは性格はいいものの、これからの人生において、損をしてしまうことがたくさんありますよね。また、人によってはこんな性格から抜け出したいと思っている方も案外多いのではないでしょうか。
もちろんお人好しから抜け出すことは、性格の部分も大きいので難しいかもしれません。過去の事件が原因の場合もあるので、そこを解決しなければどうにもならない場合もあります。
しかし、お人好しから抜け出すことによって、また新しい自分の人生を経験することもできますし、こういう生き方もあるんだと思うこともあります。ぜひ、お人好しから抜け出せるように挑戦してみてくださいね。
自分自身の考えや意見を優先して考えるようにする
お人好しの人は、自分自身の考えを口に出したり、体現することが非常に苦手です。まずは、何か物事や、仕事に対して自分が思う考えを持つようにしましょう。もちろん最初からそれを口に出す必要はありません。
しかし、それらを段々と自分の視点から見ることができるようになれば、それらを口に出したり、行動するようにしましょう。最初は周りの人たちから驚かれるかもしれません。しかし、それらを続けていく内に、周囲の人達にとっても当たり前になります。
また、自分自身の考えを持つことによって、行動などにおいても非常にユニークなものを持つことができるようになります。そうなると、他の人達から不躾に雑用を押し付けられることも減りますよ。
自分自身に自信を持つようにする
自分から行動することが苦手な人は、自分自身に自信がないことが多いです。まずは、自信がもてるように、自分が得意なことにも挑戦するようにしましょう。イラストや文章などを後悔するのは勇気が必要です。
時には批判もありますが、しかし、褒められることもあります。そういった些細な事かもしれませんが褒められることによって、だんだん自分も価値がある人間なのだと自信が出るようになります。
そうなると、何か行動をするにせよ、勇気を持って断ることができたり、自分がしたいことを優先的に行うことができるようになります。
他人目線ではなく、自分個人の目線で物事をみるようにする
何か物事にたいして向き合うときに、お人好しの人はついつい周りの人が今どういったことを考えていて、どういったことを望んでいるのかを考えてしまいます。しかし、それをしてしまうと、自分のことが後回しになってしまいます。
自分だけのことを考えるのはあまりよいことではありませんが、自分個人の観点から物事を見ることが出来るようになりましょう。他の人の感じていることだけでなく、自分の目線を持つことによって、より多角的に物事を捉えることが出来るようになります。
また、これまでは仕事をするにせよ、裏方に回っていたのが、自分目線で主体的に行動することによってより積極的に関わることが出来るようになり、より大きな仕事などを任せられるきっかけにもなります。
他人に対する恐怖心をなくす
お人好しを改善したいと思っても、ついつい実現することができないのは、他人に対しての恐怖心が抜けていないからかもしれません。特に小さい頃に理由もなく突然人に嫌われていじめられた経験などがあると、どうしても難しいのではないでしょうか。
しかし、大人になった時に理由もなくイジメられることはほぼありません。理不尽なイジメは存在しますが、それは原因が分かっていることです。そのため、他人に対して突然嫌われるのではないかと恐れることは止めましょう。
特に、小さい頃と違って、いつでも逃げることができますし、広い世界を持っているはずです。少しくらい人に嫌われても何も問題はありません。そういう気持ちで気楽に行動をするようにしましょう。
まとめ
お人好しというと、他の人にいつも気を使ったり、皆がやりたくないような事を積極的にしてくれたりと、気疲れしてしまったり、忙しいイメージが強いですよね。それにも関わらず、お人好しの人は人のために行動をしています。また、傍目から見たらそこまでしなくていいと思うのに、あらゆることを引き受けて、結局自分が損をしてしまったり、何も利益がないまま頑張ったりしています。
お人好しでない人からしてみれば意味が分からないですが、お人好しの人からしてみれば、それは必然でもあり、自分がやりたい事だと思い込もうとしている部分もあるのではないでしょうか。
しかし、そんな生活を続けていると、いつか自分が破綻してしまいます。特に、何か人のためになっているといっても、人に感謝されるのではなく、バカにされてしまうなんて悔しいですよね。それを思うと、お人好しから抜け出すことは、一つの道ではないでしょうか。
もちろん人によって、そういった生き方でよいと言う方もいるかと思います。しかし、このように他の人達に消費されるだけの生活から抜け出したいと思っているのならばぜひ挑戦してみてくださいね。
関連記事として、
これらの記事も読んでおきましょう。