女性ならば、多くの人が1度や「お姫様抱っこ(だっこ)」に憧れたことがあるのではないでしょうか?映画や少女マンガで素敵な男性にヒロインが軽々とお姫様抱っこをされるシーンは、恋する女子や新しい恋を見つけようとしている女子が妄想する定番シーンだと言えるでしょう。
そんなお姫様抱っこですが、いざ男性に持ち上げられるとなると、自分の体重や重さが気になってしまうのは女心ですよね。そして女心の複雑さは、自分の予期しないシーンで男性にお姫様抱っこをされると、嬉しいやら恥ずかしいやら胸がときめくこともあれば、妄想のイメージと実際の落差に全然ときめかない場合もあるようです。一方で、そんな女心を知ってか知らずか、多くの男性は女性をお姫様抱っこをしようと試みます。
そこで今回は、女性が知っておくべきお姫様抱っこをされる際のコツと男性心理、男性が知っておくべきお姫様抱っこにまつわる女性心理について、ご紹介したいと思いますので参考にしていただければ幸いです。
「お姫様抱っこ」とは?
多くの人が、お姫様抱っこといえば共通したイメージを抱くでしょう。今となっては、お姫様抱っこという抱き上げ方は、映画や少女マンガを通じて社会に広く浸透しています。
とはいえ、まずは「お姫様抱っこ」という抱き上げ方について、基本となる知識を簡単に振り返ってみたいと思います。
お姫様抱っことは?
お姫様抱っことは、人を進行方向に対して横向きにして運搬者が抱き上げることを言い、人が人を抱いて持ち上げる方法あるいは人が人を運ぶ運搬方法の一つです。
そして、お姫様抱っこという名称は広く一般に周知されていますが、実は俗称・通称にすぎず、正式には「横抱き」と呼ばれます。
お姫様抱っこの歴史的背景
お姫様抱っこは、歴史をさかのぼると古代ローマ時代の風習に由来するとされています。その古代ローマ時代の風習とは、婚姻・結婚をして夫婦が初めて新居に入る時に、新郎の男性が新婦の女性を横向きに抱えて、入口から屋内まで抱え入れたことだとされています。
この古代ローマ時代の風習が、欧米の結婚式において新郎新婦の幸福感をアピールするものとして連綿と伝わり、日本の戦後における洋風結婚式などにも取り入れられたと考えられます。
また、お姫様抱っこが広く社会に認知されるにあたり、海外映画や少女マンガの存在も非常に大きかったと言えるでしょう。
お姫様抱っこの具体的方法
お姫様抱っこは、運ばれる人(主に女性)が運搬者側(主に男性)に協力をすることが必要になります。
女性は男性の進行方向に対して横向きになり、男性は片腕を女性の脇から背中に回し、もう一方の腕を女性の膝下に差し入れる形で女性を抱え上げるのが基本となります。
このように男性が女性を抱え上げる際に、女性は男性側にある腕を肩越しに男性の首の後方に回して男性の反対側の肩を手でつかみます。そして、女性は男性に身体を密着させて、なるべく重心を男性側に移動する必要があります。
横抱きの現実的利用方法
お姫様抱っこと呼ばれる横抱きは、必ずしも男女カップルの幸せなシチュエーションでのみ実施されるわけではありません。
現実的には介護の現場などで、介護の必要な高齢者や障碍者をベッドと車イスの間で乗せ替えする際に、介護者が横抱きをしなければならない場合が頻繁に見受けられます。
ただし、このような介護の現場では、介護される側の協力が得られにくいので、より運搬者の腕力・背筋力・腹筋力などが求められ、運搬者の負担が大きくなる傾向があります。
お姫様抱っこをされる際のコツ
お姫様抱っこは、多くの女性が1度は憧れたことがあると思いますが、その一方で実際に男性に持ち上げられるとなると自分の体重が気になってしまいますよね。やはり、女性側の気持ちとしては、男性に重たいと思われたくないものです。
そこで、持ち上げられる際に、彼氏などの相手側男性に重さを感じさせにくくするお姫様抱っこのコツを、ご紹介したいと思います。
お姫様抱っこをされる際の体重は?
お姫様抱っこについて、いくら筋トレ好きで筋肉自慢の男性であっても、持ち上げることのできる女性の重さに限界があることは、誰にでも分かる当たり前のことですよね。
もちろん男性も身長や体重など大小様々ですから、男性がお姫様抱っこをできる女性の体重についても、一律に限界値が決まっているわけではありません。しかしながら、ある程度の目安は知っておきたいところですよね。
日本人の20~30才代の成人男性の平均的な身長は約170㎝で、標準的な体重が66㎏とされています。このような平均サイズの男性が平均程度に筋力を有しているのであれば、まず男性の体重と同程度までは問題なく持ち上げられるのではないでしょうか。
というのも、60㎏を超える荷物を運ぶ場合は平均的な男性でも苦労するかもしれませんが、お姫様抱っこは後述のように女性が重心を移動することによって、男性は持ち上げやすくなるからです。
このように考えると、20~30才代の日本人女性は、平均身長が158㎝で標準体重は51㎏とされていますので、余程の肥満体型でなければ十分にお姫様抱っこをされることができると言えるでしょう。
男性に密着して重心を男性側に持っていく
お姫様抱っこを男性にしてもらう場合、たしかに女性は気恥ずかしさを感じたりするかもしれません。しかしながら、その恥ずかしさから女性が何もせず受け身の態勢でいては、男性は大きな荷物を持つようなもので非常に重さを感じやすくなります。特に、女性が気恥ずかしさから男性に遠慮して男性から身体を離そうとすると、男性の身体の重心と女性の身体の重心が離れてしまい、持ち上がるものも持ち上がらなくなります。
そこで、お姫様抱っこをしてもらう際は、思い切って女性側から男性に身体を密着させて、なるべく男性の重心と女性の重心が重なるようにすると、男性は重い女性でも案外軽く持ち上げられてしまいます。
例えば、重たいカバンを手と腕を伸ばして身体から離れたところで持つ場合と、同じく重たいカバンを肘や肩といった身体に近いところで持つ場合とでは、体感する重さが全く違う経験をしたことがあるのではないでしょうか。
ですから、お姫様抱っこをされる際に、男性に重たく感じさせないためには、女性から遠慮せずに身体の密着度を高めて、2人の重心が近くなるようにするのがポイントです。そして、お互いが密着して重心が重なるようになれば、男性はより少ない力で女性を抱きかかえることができて安定性も向上します。
上半身を引き上げて重心を高くする
女性がお姫様抱っこをされる際、男性に重たく感じさせないためには、前述の身体を密着させることに加えて、女性側が上体・上半身を引き上げることも重要なコツとなります。
この理由は、「荷物」である女性の重心が高い位置にあればあるほど、運搬者である男性が荷物である女性の重心を自分の中心にある腰と足で垂直に受けやすくなるからです。例えば、重さの異なる二つの荷物を上下に重ねて持ち上げる際に、重い荷物を下にする場合よりも、軽い荷物を下で重い荷物を上にした方が軽く感じられるのと同じ原理です。荷物の総重量は同じでも、荷物の重心が高くなることで運搬者は荷物の重さを軽く感じられるわけです。
そして、女性が上体・上半身を引き上げるには、両腕で輪を作り男性の首に回して腕の力で上体を引き上げつつ、背筋を伸ばして胸を張るようにしましょう。
このようにお姫様抱っこは、ある意味で持ち上げる男性と持ち上げられる女性との共同作業であり、持ち上げられるからと女性が男性に身を委ねて何もしない場合には、男性に必要以上の負担がかかってしまいます。「私は持ち上げられる姫側だから」と手を無駄に遊ばせているよりも、むしろ「姫」が両腕を「王子」の首に巻き付けて、しがみついてしまった方が男性としては負担が少ないのですね。
ですから、お姫様抱っこをされる際には、身体を密着させた上で、持ち上げられる女性は可能な限り上半身を引き上げて重心を高い位置に近づける意識を心掛けることが大切になるのです。
ちなみに、女性が身体を男性に密着させて上半身を引き上げれば、自然と男女の顔は近くなります。このような状態になると、男性と女性は守り守られているような感覚になって、女性は安心感を覚えるとともに、お互いの気分も盛り上がるでしょう。
下半身はリラックスさせる
お姫様抱っこをされるにあたり、女性は主に上半身については男性に密着した上で重心を高く引き上げるなど、それなりに力を入れて身体をコントロールする必要があります。
しかしながら、逆に下半身については、なるべく力を抜いてリラックスさせた方が良いでしょう。というのも、膝関節など足に無駄な力が入り過ぎていると、持ち上げる側の男性は非常に抱き上げにくくなるからです。
そもそも、お姫様抱っこをする場合、持ち上げる側の男性は両腕を女性の背中と膝下に差し入れる形になります。そして、男性は女性を抱き上げる際に、女性の重心を自分の重心に近づけるために、自然と自分の方へと引き付けようとします。ここで女性の足が突っ張っていたりすると、逆に男性は手や腕で持ち上げにくくなってしまうのです。
ですから、お姫様抱っこをされる場合、女性は下半身については可能な限りリラックスさせて、男性に身を委ねてしまうと良いでしょう。
お姫様抱っこにまつわる男性心理
ここまでお姫様抱っこをされる際のコツを説明してきましたが、急に予期しないタイミングで男性にお姫様抱っこをされた経験のある女性も実は少なくありません。
どうして男性は、お姫様抱っこをしたがるのでしょうか?そこで、お姫様抱っこにまつわる男性の心理について、ご紹介したいと思います。
愛情表現
男性が女性に対して示す愛情表現には、キスや抱きしめるなど様々な表現方法がありますが、お姫様抱っこも愛情表現の一つと言えるでしょう。
少なくとも男性が女性をお姫様抱っこをする場合には、女性に対する好意が存在した上で、恋愛以上の関係性も存在するでしょう。逆に言えば、男性は恋愛以上の関係性が無ければ、女性をお姫様抱っこしようとは思わないのが通常です。なぜなら、女性に限らず人が人を運ぶ運搬方法には、お姫様抱っこよりも一般的で簡単な「おんぶ」という方法が存在するからです。
ですから、女性から求めてもいないのにもかかわらず、男性がお姫様抱っこをしようとする場合は、男性が女性のことを愛しく思っていることを表現したい可能性が高いと言えるのです。
女性を喜ばせたい
愛情表現とも重なりますが、彼氏が彼女を喜ばせたいと思って、お姫様抱っこをする場合もあるでしょう。
女性がお姫様抱っこに憧れていると口にしていれば、女性を喜ばせたい男性は誕生日プレゼントの一つなどとしてサプライズでお姫様抱っこをしようとするかもしれませんね。また、特に女性が憧れを口にしていなくても、映画などを通じて女性はお姫様抱っこを喜ぶものだというイメージが多くの男性に刷り込まれています。
ですから、男性がお姫様抱っこをしたがるのは、女性を喜ばせたいという気持ちの表れと言えるのかもしれません。
男らしさのアピール
愛情表現や喜ばせたいという心理に加えて、男らしさをアピールしたいという気持ちも、お姫様抱っこをしたがる心理には含まれているかもしれません。
単純に太古の昔から男らしさを示すには、運動能力や筋力の強さを示すことが一般的で、男女平等という考え方が広がる現代にあっても男女の身体的違いは筋肉の発達度合いに現れるのが通常です。
それゆえ、分かりやすく男らしさや頼りがいのあるところを示そうとすると、男性は身近な重い物を持ち上げて見せることが手っ取り早いのですね。そして、重さの分かりにくい物を持ち上げるよりは、女性が最もその重さを認識している女性自身を持ち上げることこそが、男らしさを示す上で最高の効果・評価を得られるわけです。特に筋トレ好きの男性には、意識的にしろ無意識的にしろ、お姫様抱っこをしたがる傾向があるようです。
お姫様抱っこにまつわる女性心理
お姫様抱っこは多くの女性が1度はされてみたいと憧れることがあるとはいえ、必ず女性が嬉しく思ったり、トキメキを感じるというわけでもありません。
お姫様抱っこをされて、女性が嬉しくトキメキを感じるには、やはり時や場所といった要素が非常に重要になるのですね。そこで、お姫様抱っこにまつわる女性の心理について、ご紹介したいと思います。
嬉しくない時や場所について
男性が女性をお姫様抱っこしても、時や場所を選ばなくては、女性が嬉しさやトキメキを感じることはありません。
例えば、飲み会の席やグループデートなど他人の前で、その場のノリでお姫様抱っこをされる場合です。いくら彼氏と彼女の間柄であっても、その場のノリではロマンチックの欠片もありませんし、しかも仲の良い人たちとはいえ他人の前では恥ずかしさが勝ってしまいますよね。それゆえ、男性には部屋の中など周りに他人がいない男女2人きりのシチュエーションを選ぶことが求められると言えるでしょう。
また、あまりにも男性の抱き上げ方がぎこちなかったり、男性の筋力不足でよろめいたりされると、夢の中で思い描いていたお姫様抱っこと違って興ざめしてしまうこともあるかもしれませんね。それだけでダメ男と認定されることは無いと思いますが、お姫様抱っこをするならば、やはり筋力・筋肉も含めて最低限の準備をしておくことが男性には求められるということでしょう。
嬉しくトキメキを感じる時や場所について
男性が女性をお姫様抱っこすることで喜ばれる場合とは、特別な時や場所であったり、ロマンチックな雰囲気があるときです。
例えば、2人きりの旅先やハネムーンといった非日常の場所であったり、人前であっても結婚式の写真撮影といった特別な時に、お姫様抱っこをされると女性も思わずトキメキを覚えてしまうものです。また、プロポーズは男女双方にとって思い出にも残る特別なものですが、プロポーズ成功後の喜びとともに男性が女性をお姫様抱っこすると、女性の嬉しさも一段と高まるのではないでしょうか。さらには、日常であってもベッドに向かう際に、さり気なくお姫様抱っこで運ばれると、女性は否が応でも気分が高揚してしまいますよね。
この点、男性はただ単にお姫様抱っこをすれば女性を喜ばせることができると思いがちです。しかしながら、実はお姫様抱っこをする前提となる時・場所・雰囲気こそが非常に重要な要素であることを、男性は知っておく必要があるのですね。
まとめ
いかがでしたか?女性が知っておくべきお姫様抱っこをされる際のコツと男性心理、男性が知っておくべきお姫様抱っこにまつわる女性心理について、ご理解いただけたでしょうか?
たしかに、映画や少女マンガで素敵な男性がヒロインを軽々とお姫様抱っこをするシーンでは、女性が喜ぶことはあっても嫌がるところを見ることはありません。しかしながら、実際には女性は男性に自分の重さを悟られることに敏感になっていたり、シチュエーションによっては素直に喜べない場合もあるのです。
ですから、男性もそのような女性の複雑な胸の内を理解して、スマートに対応する必要があるでしょう。一方で、お姫様抱っこは、ある意味で男女の共同作業でもあるわけですから、女性も男性を思いやって持ち上げやすいように協力をすることが大切なのです。
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