カイロを貼る場所はどこがいい?症状に合わせて貼る場所を選ぼう!

秋から冬にかけて身体が冷えてつらい季節になりますね。カイロは寒い時季に身体を温める手軽な方法です。でも、あちこちにカイロを貼っても少しも身体が温まらないことがあります。カイロは貼る場所によって効果の生じ方が違います。

カイロは、貼る場所によって「身体を温める」「腰痛・生理痛の改善」「風邪の対策」などいろいろな効果・効能を上げることができます。ただし、低温やけどをする可能性があるので、注意が必要です。

カイロを貼る場所と効果・効能、貼る時の注意点についてお伝えしますね。

カイロで冷えを防ぐには?

photographer-562309_960_720冬の戸外

カイロは冬の戸外のバイトの必需品です。寒い季節の外バイトはどうしても身体が冷えてしまいます。カイロを効果的に使って、冷え対策を行います。

身体が冷えると全身の血流が悪くなりますから、身体のあちこちにいろいろな支障が生じます。「身体の冷えは万病の元」と言えます。カイロを貼るのは身体を温める手軽な方法ですが、貼るツボを外すとなかなか身体が温まりません。

[夏は身体が冷えやすい?]

夏は暑い季節です。猛暑・酷暑のために熱中症で倒れる人が少なくありません。しかし、冷房や薄着のために汗をかきながら身体が冷えてしまいます。また、アイスクリームやかき氷などの冷たい食べ物・飲み物を多く摂るために、胃腸など内臓まで冷えやすくなります。

内臓まで冷えると、全身の血流が悪くなります。身体は慢性的に冷え、基礎代謝も低下します。新陳代謝など代謝の機能も低下します。慢性的な冷えは秋冬にまで持ち越され、寒い季節にはますます身体が冷えます。

[冷えた身体は温まりにくい]

1度冷えてしまった身体は温まりにくくなります。内臓や血管の周囲が冷えてしまうので、内臓の働きや血液の流れが悪くなるのです。冷えてしまった身体は、内部から温める必要があります。

血流が悪くなるため、寒い季節になると肩こりや腰痛が酷くなります。手指・足指・踵(かかと)などは心臓から距離のある末端部なので、血行障害が起きやすくなります。しもやけ・あかぎれ・凍傷は手足の血行障害によって起こります。

冷えたところにカイロを貼っても温まらない

寒い時季に長く戸外にいる場合(外バイトなど)・どうしても薄着しなければならない場合は、カイロを貼るのは良い方法です。しかし、冷えている足先や手先にカイロを貼っても温かくなりません。冷えている所は血の流れが悪いため、カイロを貼っても温まらないのです。

カイロは、血管が集まっている場所に貼ります。血管が集まっている場所にカイロを貼ると、温められた血液が全身に流れていきます。手足の先まで全身がジワジワと温まります。

[冷え対策のためにカイロを貼る場所]

冷えに対処するためには、血管の集まっている場所にカイロを貼ります。血管を温めると、血管が拡張して血流が良くなります。温められた血液が全身を巡ります。手足の先など末端の血行も良くなります。

①背中中心部・左右の肩甲骨の間

背中の左右の肩甲骨の間は、背中の中心部です。心臓から来る血管や内臓の血管が集まっている場所です。心臓から流れ出る血液は、この部分を通ってお腹の方へ流れて行きます。

背中の中心部にカイロを貼ると、身体の中央に位置する胃腸が温められます。全身の血行が良くなり、胃腸の働きも活発になります。背中には自律神経もあります。背中が温まると自律神経の働きも活性化して、内臓の動きも良くなります。体全体が元気になります。

冷えは背中から始まる

身体の冷えは背中・背面から始まります。顔面・体の前面や側面よりも早く冷えます。背中を温めることは、冷え対策になります。

背中や肩のこりを緩和する

背中の中心部にカイロを貼ると背中の血流が良くなるために、背中のこりや肩こりがほぐれて楽になります。

②仙骨・尾骨の少し上

尾骨の少し上に仙骨があります。尾骨と仙骨は骨盤の要で、自律神経をはじめ重要な神経や血管が集まっています。お尻の割れ目の少し上の辺りにカイロを貼ると、下半身に関係する神経が温められて活発に働きます。下半身の血流が良くなり、足の先まで温かくなります。

保温効果をさらにアップする方法

長時間座ったまま仕事をする人は下半身の血流が悪くなり、夏季でも足先が冷えます。オフィスでパソコン作業・事務仕事をする人は、下半身が冷えやすいのです。尾骨・仙骨の辺り(お尻の割れ目の少し上)にカイロを貼り、さらにカバーパンツ・毛糸パンツを履くと保温効果がさらに高くなります。

③丹田・へそ下8㎝

「丹田」は「身体の幹」とも言われるツボです。体の重心の位置する部分です。弓道や剣道などでは昔から「臍下丹田(せいかたんでん)に力を入れよ」と言われ、丹田を意識することで気力を充実させます。下丹田は「関元」ともいいます。

丹田はへそ下8~9㎝の場所で、ここが冷たいと全身が冷えています。丹田にカイロを貼って温めると、下腹部から下肢の血流が良くなって温まります。腸の動きが活性化して、便秘も解消できます。下半身が温まるだけでなく、精神的にも安定します。イライラがおさまり、気持ちが和らぎます。

気海

「気海」は丹田の1つで、身体の中心線上のへそ下3㎝のところにあるツボです。体中を巡っている気が集まる場所です。気海を温めると、元気が出ます。下腹部から下肢の冷えに効きます。腰痛・生理痛・生理不順・精力減退・便秘に効きます。イライラやうつ症状を鎮めて、不安を改善します。

④足首・三陰交

足首(くるぶしの内側から指3本ほど上)に三陰交というツボがあります。ここにカイロを貼ると、足先から膝まで温かくなります。

⑤首

寒さ対策にマフラーや襟巻を使いますが、首には太い血管が通っているので冷やさないことが大事なのです。また、首の付け根の背骨の出っ張りのあたりや首の両脇(肩井)には、冷えに効くツボがあります。首の付け根の辺りにカイロを貼ると、全身が温まります。お風呂に入っているような感じで、上半身の疲労が回復します。肩井(けんせい)に貼ると、首や肩のこりも緩和できます。

手作り小豆(あずき)カイロ

首を温めるには、手作り小豆カイロがオススメです。木綿100%のタオルなどで袋を縫い、あすきを詰めます。あずきを詰めた袋を電子レンジで温め、マフラーにくるんで首に巻きます。市販の使い捨てカイロを貼るよりも、エコでおしゃれです。首と肩を温める肩用のあずきカイロを作ることもできます。

袋に化学繊維を使うと、電子レンジで温めた時に発火する可能性があります。レンジで温める時は、10~15秒ずつ温めます。ちょうど良い温度になったら、取り出します。いきなり長く温めると、小豆が焦げてしまう可能性があります。

⑥股間

男性には絶対NGですが、女性は股間を温めると子宮など女性特有の臓器の働きが良くなります。毛糸のパンツ・カバーパンツの上から小さく切ったカイロを貼ります。あるいは小型のカイロを貼ってもいいですね。最近は股間専用のパッド型のカイロもあるようです。

思いがけないカイロの効果・効能

winter-1209119_960_720温かい服装

カイロを貼るのは主に冷え対策です。身体を内部から温めて全身の血流を良くします。しかし、血流の改善は冷え性に効くだけではありません。

風邪・腰痛・肩こり・ダイエット・眼精疲労回復・生理痛などに効きます。カイロを貼る場所によって、思いもかけない効果・効能が得られます。

[初期の風邪には葛根湯よりもカイロ]

背中がぞくぞくして「あれ?風邪かな?」と思ったら、風門というツボにカイロを貼ります。「風邪の初期には葛根湯」と言いますが、カイロの方が葛根湯より効くと言います。

特に妊娠中や授乳中の女性は、薬を飲むのをできるだけ避けたいですよね。漢方薬も絶対安心とは言えません。風邪のひき始めに身体を温めて、風邪を撃退します。

風門

「風門」は背中の上部にあるツボで、風邪つまり邪気の出入り口です。首を前に曲げると、首の付け根の椎骨が出ます。飛び出た椎骨より指2本下、さらに指2本外側に風門があります。

風門を含めて背中中心にカイロを貼る

冷え対策にカイロを貼る場所と同じです。風門から肩甲骨の間の背中中心部まで覆うようにカイロを貼ります。平均温度50℃前後・40℃以上の持続時間20時間程度のカイロが風邪に効きます。

「背中がぞくぞくして寒い」「喉が痛い」と思ったら、すぐにカイロを貼ります。カイロを貼っても喉の痛みが解消せず、鼻水が出るなど症状が進む場合は、すぐに医者に診てもらいます。カイロは貼ったままでOKです。

医者の治療とカイロを併用

医師による風邪の治療を受けながら、カイロを背中中心に貼ります。低温やけどに注意が必要ですが、カイロは風邪薬と併用しても心配要りません。むしろ、医師や薬の治療効果を高めます。

[腎兪にカイロを貼る効果・効能]

腎臓の辺りに「腎兪(じんゆ)」というツボがあります。両手をウエストのくびれた部分から背中に廻し、親指を上に伸ばして背骨の両側に置いた辺りです。この辺りには腎臓があります。腎兪の辺りにカイロを貼って温めます。

①腎臓・膀胱・生殖器・大腸の働きを活発にする

腎兪は生命力を上げるツボです。腎兪の辺りにカイロを貼ると、腎臓・膀胱・生殖器・大腸の働きを活性化します。生理痛・生理不順・トイレが近い・腹部に力が入らない・足がだるいなどという時は、腎兪を温めます。

腎臓は1度冷えると、なかなか温まりません。むくみがとれず、造血機能にも悪影響を与えます。腎臓を温めると、冷え性の対策やダイエット効果の向上にもなります。

②眼精疲労を解消する

腎兪・腎臓の辺りにカイロを貼って温めると、眼精疲労を回復できます。目は腎臓の影響を強く受けます。腎臓の血流が改善されて機能が活性化すると、眼精疲労も改善できます。オフィスの事務仕事やパソコン作業など目を酷使する人にはオススメです。

③ギックリ腰を予防する

ギックリ腰は腰の捻挫です。1度ギックリ腰になると、癖になる人が多いようです。ギックリ腰を繰り返す人は、その前兆があるはずです。「あ、来るな」と思ったら、腎兪にカイロを貼って温めます。

[仙骨にカイロを貼る効果・効能]

仙骨は「神仙の骨」「神聖な骨」という意味です。骨盤の中央に位置する骨で、「生命力の貯蔵庫(クンダリーニ)」と言われています。身体の土台となります。仙骨のあたりは腹部に比べて脂肪が少ないので、カイロを貼ると身体が温まりやすいという実験データがあります。

仙骨は腰の下あたり、尻の割れ目の上あたりと考えてください。

①基礎代謝がアップする

仙骨の下あたりには骨盤内臓神経という副交感神経(自律神経系の1つ)が通っています。仙骨のあたりにカイロを貼ると内臓が温まり、体温が上がります。体温が1℃上がると、基礎代謝・エネルギー代謝が12%もアップします。新陳代謝などの代謝の機能もアップします。

基礎代謝・エネルギー代謝がアップすると、消費カロリーが増えるのでダイエット効果が上がります。太りにくい体質になります。

②免疫力がアップする

仙骨にカイロを貼ると内臓が温まって、体温が上がります。体温が1℃上がると、免疫力が5~6倍になるといいます。逆に体温が1℃下がると、免疫力は30~40%低下します。

免疫力とは、ヒトが生まれつき持っている防護機能です。免疫力が正常に働いていれば、インフルエンザなどのウイルスやO-157などの細菌に感染しないで済みます。感染しても、重症になりません。ヒトの体内では1日に5000個もガン細胞が生まれますが、免疫力が正常ならばガン細胞をやっつけてしまいます。免疫力が低下すると、感染症になりやすく、ガンも発生しやすくなります。

血流が良くなると、免疫細胞が働きやすい

身体が温まって体温が高くなると、血流が良くなります。免疫機能は白血球の仲間の免疫細胞が担っています。血液の流れが良くなると、免疫細胞は全身を巡って細菌・ウイルス・ガンなどの異形細胞と戦うことができます。

寒い季節は体温を下げないように注意する

ヒトの理想的な体温は36.5~37.0℃です。免疫機能が最もよく働く温度です。秋から冬にかけての寒い季節は、身体が冷えて体温が低くなりがちです。背中中央部や腎兪や仙骨あたりなどにカイロを貼って、内側から体を温めて体温を上げます。

③生理痛を緩和する

思い生理痛・月経困難症・生理不順・月経周期の乱れは、子宮の冷えが原因となることが多いようです。生理痛・月経困難症を緩和するためには、子宮周辺を温めて血流を良くします。

女性は下腹部が冷えると、子宮も冷えてしまいます。冷え性・更年期障害・排卵痛も酷くなります。子宮のあるお腹周りを温めると、生理痛や冷え性などが緩和されます。

仙骨あたりにカイロを貼ると、子宮周辺が温まります。お腹側は脂肪が多いので温まりにくいので、背中側から温めます。

経血の多い時にカイロを貼るのはNG

経血の多い時に仙骨あたりを温めると、血流が良くなりすぎます。めまいや立ちくらみが起きる可能性があるので、要注意です。

④美肌になる

仙骨のあたりにカイロを貼って温めると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が促進されます。エストロゲンは肌の炎症を抑えて、美しい肌をつくります。

[命門にカイロを貼る効果・効能]

「命門」はお臍(へそ)の真後ろ・真裏、督脈にあるツボです。生命の根源で「先天の気」が宿るところです。気血の流れを整えて、体力・気力を増強します。

鍼灸師は命門に灸をして、免疫力を高めます。

腰痛・冷え性・下痢の改善

命門にカイロを貼って温めると、腰痛・冷え性・下痢を改善できます。特に腰痛に効果があります。カイロを貼ることを続けると、下肢から足先まで温まります。

女性特有の症状の改善

命門にカイロを貼って温めると、内臓機能が高まります。特に子宮など女性特有の臓器の機能がアップします。生理痛・生理不順など女性特有の症状を緩和します。

腎兪と命門を一緒に温めると効果が増強

腰を反らした時に一番凹んだ部位にカイロを貼ると、腰全体を温めることができます。腎兪と命門を一緒に温めるので、効果が増強されます。

[普段から身体を冷やさないようにして効果をアップ]

カイロの効果・効能を上げるためには、普段から身体を冷やさないようにして体温を高く保ちます。

  • 暑い季節もバスタブの湯につかって全身を温める
  • 適度な運動で筋肉をつけ、基礎代謝・エネルギー代謝をアップする
  • 冷房・暖房に頼りすぎない
  • 身体を温める食事を摂る。冷たい飲み物や食べ物を摂り過ぎない
  • こまめに上着やコートを脱ぎ着して、汗で体を冷やさない
  • 寒い季節に戸外に出る時は、防寒対策をしっかりする

カイロを貼る時の注意点

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カイロを貼ることで冷え対策の他にもいろいろな効果・効能を得られますが、カイロを使用する時に注意したいポイントがいくつかあります。

うっかり間違った貼り方をすると、体調を悪くしたり低温やけどをしたりする可能性があります。カイロの使い方を間違えないようにします。

[カイロを貼ってはいけない場所]

カイロは身体を温めますが、身体の部位によっては温めてはいけないことがあります。

①みぞおちより上の位置

みぞおちより上の位置は、汗をかきやすい場所です。カイロを貼ると、汗をかいて身体が冷えてしまいます。上半身にカイロを貼って汗をかいた時は、すぐにカイロを剥がします。

②心臓のあたり

心臓は血液を全身に送り出し、全身から戻って来た血液を受け入れるポンプのような臓器です。心臓は血液を送り出すために常に動いています。心臓のあたりをカイロで温めると、心臓の負担が大きくなります。胸が痛くなったり吐き気が起きたりします。

心臓の弱い人・血圧の高い人・血圧の不安定な人は特に注意が必要です。男性は胸ポケットにカイロを入れることが多いようですが、NGです。カイロはズボンの尻ポケットに入れます。

③頭部や脇の下

頭部や脇の下は熱を逃がす場所です。発熱した時は、氷枕を脇の下や頭の下・額に当てて冷やします。身体の熱を放出するためです。頭部と脇の下は温めてはいけない場所です。

④手足の先など冷えている場所

前述した通り、冷えている部分は血流が悪くなっています。手足の先など末端部は血行が悪くなりやすいのです。最近は足先や足裏を温める足元用カイロもありますが、カイロの効果は半減します。冷えている部分が芯から温まることはありません。

腰全体や背中の中央部など血管や自律神経など重要な神経が集まる場所にカイロを貼り、全身の血行を改善する方が効果的です。

全身の血流を良くすると同時に足先を温めるならば、効果があります。

[低温やけどに注意する]

カイロを貼る場合、最も注意しなければいけないことは「低温やけど」です。普通のやけどは皮膚の表面に高温の熱源が触れて起こります。低温やけどは、体温より少し高い程度の温度(44~50℃)の物に長時間触れることで生じます。

低温やけどは通常のやけどのように外見の変化や激しい痛みがありません。そのために気づくのが遅く、軽症と思うことが多くなります。しかし、低温やけどは皮膚の奥深くで進行するため、通常のやけどより重症になる可能性が大です。皮膚組織が損壊されて手術が必要になったり、二次感染を起こしやすくなったっりします。

①皮膚に直接貼らない

カイロは袋に入ったままをタオルなど布に包んで使います。あるいは、服の上から貼ります。決して皮膚(肌)に直接貼らないようにします。

②就寝中はカイロを貼らない

就寝中にカイロを貼ると、思った以上に温度が上がって熱が溜まってしまって気づきません。寝ている時は、腰や背中に貼ったカイロが圧迫されて熱が溜まりやすくなります。

③カイロと暖房機を併用しない

カイロを貼ったままストーブやヒーターなどの暖房機に当たると、低温やけどする可能性が高くなります。カイロを貼ったまま炬燵(こたつ)に入るのも危険です。

糖尿病の男性が太ももにカイロを貼ったままヒーターの前で転寝(うたたね)したために、低温やけどをして足を切断した例があります。

④カイロを貼った場所を圧迫しない

カイロを貼ってある場所を圧迫すると、熱が溜まって低温やけどする可能性があります。

[足元用カイロに要注意]

最近は足元用カイロが人気です。空気の通りを良くして、密閉性の高い靴の中でも温まるようにできています。インソールのように靴底に敷くタイプと靴下を履いた足裏に貼るタイプがあります。

①足元用カイロを他の場所に貼らない

足元用カイロを腰や背中に貼ると、空気の通りが良いために温度が普通よりも高くなります。低温やけどする可能性が高くなります。使い方に従って貼るようにします。

②糖尿病・血行障害の人は足用カイロは使わない

糖尿病や血行障害の持病があると、足の裏の感覚が鈍くなります。カイロの温度が高く熱くなっても、気がつかないで低温やけどをする可能性大です。

糖尿病・血行障害の人はカイロに注意する

糖尿病や血行障害の患者さんは、カイロを貼る時は注意が必要です。感覚が鈍くなっていると、低温やけどをする可能性が高くなります。糖尿病の患者さんは、低温やけどで二次感染を起こしやすいといいます。

[炎症が起きている時は温めない]

痛みがある場合、急性期は冷やし、慢性期は温めます。

急性期の痛みは冷湿布などで冷やす

捻挫・打撲・ぎっくり腰などで急激に痛みが生じる時は、炎症が起きています。血液量が増加して、腫れ・発熱・疼痛が起きているのです。傷がある時も炎症が起きます。炎症が起きている時に温めると、症状が悪化します。冷湿布で冷やし、炎症を抑えます。

慢性的な痛みは温める

慢性的な腰痛・肩こり・背中のこりなどは、温めると緩和します。

[食事の直後は貼らない]

食事をした直後は、胃腸など消化器系の内臓に血液が集まります。カイロを貼ると他へ血が流れてしまうので、胃腸の働きが低下します。

まとめ カイロは血管の集まる場所に貼る

「冷えは万病の元」といいます。身体が冷えると血液の流れが悪くなり、全身に酸素や栄養を十分に運ぶことができません。内臓の働きが悪くなり、いろいろな支障が生じます。身体が冷えて体温が下がると、免疫力が低下します。感染症やガンが発症しやすくなります。基礎代謝が低下して、太りやすくなります。

冷えた身体は内部から温めます。手足の先など冷えきった場所にカイロを貼っても、血行が悪いので身体は温まりません。カイロを血管の集まる場所に貼ると、血管が拡張して血流が良くなります。手足の先まで全身がジワジワと温かくなります。肩甲骨の間の背中中心部・首の付け根・腰全体(腎兪・命門)・仙骨・丹田には、重要な神経や血管が集まっています。

血管の集まる場所にカイロを貼ると、身体が温まるだけではありません。内臓の働きが活発になり、代謝機能がアップします。肩こりや腰痛の緩和・生理痛や月経困難症の緩和・初期の風邪の撃退・ダイエット効果・眼精疲労の回復など、いろいろな効果・効能を得られます。

ただし、カイロは低温やけどの危険があります。カイロを貼ってはいけない場所もあります。カイロは適正な使い方をすることが大事です。また、カイロを利用するとともに、普段から身体を冷やさないように注意することをオススメします。

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