胸焼けの解消方法は?原因を知って対処しよう!

なんだか胸のあたりが熱くなるようなジリジリとする痛みを感じた事ってありませんか?それは胸焼けの症状です。

胸焼けの症状についてよく勘違いしている人もいるので、ここで詳しく説明すると共に、解消法もお教えします!

胸焼けとは

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よく食べ過ぎや飲み過ぎた時に感じますよね。

メカニズム

食べたり飲んだりした物は食道を通って胃に行きます。この時に胃の中ではその食べ物を迎える為に、塩酸やペプシンといった消化酵素の胃液が大量に分泌されるのです。その分泌された胃液と胃の消化運動を活発に行う事で、摂取した物が消化されていきます。

食道と胃が繋がっている箇所には環状筋肉の「噴門括約筋」があり、そこが開いたり閉まったりすることで、胃に送り込んだり食べ物が逆流しないようにコントロールしています。しかしこの「噴門括約筋」に異常がありコントロールがうまく出来なくなってしまうと、胃の中にある食べ物が強力な胃酸と共に食道の方へ逆流してしまいます。

胃の内側の壁には胃液から守るように防御されていますので、塩酸や消化酵素といった強力な胃液に触れていても何ら問題は無いのですが、対して食道には胃液に対して防御する術がありません。ですので、食道がその胃液の刺激によって胸が焼ける感覚になるのです。

症状

実はこの胸焼け、専門的な医師が指すものと患者さんが「あ~胸焼けだ」と思っているものは結構違っている事が多いんです。医学的な定義としては前胸部が下のほうから上のほうへ向かって熱くなり焼けるような感覚、という事なんです。よく皆さんが胸焼けと思っている物は実は違う炎症での症状という事が多いのです。

よく間違えられるのは「胃もたれ」です。胃もたれの症状としては胃が重く感じる・胃がムカムカすえる・鈍痛がするといったものです。他にも酸っぱい液が込み上げて来る感じがする「呑酸」「吐き気」「腹部膨満」といった物と胸焼けを一緒にしている人がいます。胸焼けは胸の真ん中あたりからチリチリとした焼けるような痛みを感じるので、間違えないようにしましょう。

症状については、胸焼けの症状を紹介!吐き気や気持ち悪さに要注意?を読んでおきましょう。

胸焼けの症状が出る病気

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胸焼けの症状が発生する病気について紹介します。

胃酸過多

胃酸と胃の粘膜を破壊しない作用の含まれる物質がバランスよく分泌されますが、何らかの原因でそのバランスが崩れてしまい胃酸の方が多く分泌されることがあります。それが食道に逆流してしまうことにより胸焼けを引き起こします。

――症状――

胃酸が増えるので胃が圧迫され「胃もたれ」を起こります。胃酸と食べ物が反応してげっぷが起こりますが、胃酸が増えすぎているので酸っぱい臭いが口まで込み上げてきて「口の中が酸っぱく感じる」症状も出てきます。更に逆流を起こすと胸焼けを起こすので「胸の辺りが焼ける感覚」が出ます。

――原因――

主な原因は「ストレス過多による自律神経の乱れ」「高ガストリン血症」になっています。

ガストリンとは、胃の出口付近から分泌されているホルモンです。このホルモンが分泌されると消化のサインとして胃が反応して胃酸などが分泌を始めます。

しかし胃の中にピロリ菌などがある場合、ピロリ菌を作っているアンモニアの影響によりガストリンが無駄に分泌されてしまう事があります。これによって血液中のガストリンが増えてしまい高ガストリン血症になります。

逆流性食道炎

先ほど胃には胃酸から守る為の壁があるが、食道にはそれが無いと説明しました。ですので何度も胃酸が食道への逆流を繰り返すと、食道の粘膜がただれてしまったり腫瘍が出来てしまったりすると激しい胸焼けを起こします。

――症状――

主な症状は胸辺りにチクチクとする熱い痛みを感じる「胸焼け」と、酸っぱい液体が口まで込み上げて来る「呑酸」、更に胃の消化運動が鈍くなってしまうので消化がうまく行われず「胃もたれ」になります。

――原因――

逆流性食道炎になりやすい人は以下の通りです。

  • 太っている人
  • 脂っこい物を大量に摂取する人
  • 暴飲暴食する人
  • 高齢者
  • ストレスを良く感じている人

健康な人は胃の入り口にある括約筋は圧力がしっかり安定しているので、逆流する事がありません。しかし圧力が安定していても1日に1、2回は逆流しているのです。とはいえその時間が短かったり、ほんの少しの量の逆流なので胸焼けなどの症状が出る事はまずありません。

しかし、ストレスを感じていたり暴飲暴食により括約筋の圧力が著しく下がると常に逆流を起こし、更に逆流する量が多くなるので食道が炎症を起こしてしまうのです。

胃潰瘍

――症状――

空腹時にみぞおちの部分が痛くなったり、胸焼けを起こしたり、ゲップが多くなります。他には排出される便が黒くなっていたり、貧血など症状もあります。痛みの症状に関しては個人差が激しく、まったく痛みを感じない人から激しい痛みに悩まされる人まで様々です。

詳しくは、胃潰瘍の症状をチェック!治療するための方法は?を参考にしてください。

――原因――

胃潰瘍の原因は暴飲暴食やストレスとされてきました。勿論それが原因の場合もありますが、ヘリコバクター・ピロリ菌という細菌に感染し、胃の粘膜が弱ってしまい胃に傷が付くことによって潰瘍ができるのです。

胃がん

胃がんは肺がんに次に死亡率の高い病気です。胃がんが最初に発生するのは胃の内側の粘膜からがほとんどで、そこから外側に進行していきます。

――症状――

胃がん特有の症状というのはありません。初期の胃がんでは無症状がほとんどです。症状が出るとすると「胸焼け」「腹部の満腹感」「食欲不振」になります。進行がんになると「体重の減少」「下血」「吐血」の症状が現れます。

――原因――

先ほど胃潰瘍について、ヘリコバクター・ピロリ菌が原因と説明しました。これが原因で胃がんに進展します。このヘリコバクター・ピロリ菌により、胃の中に慢性的に炎症が起き慢性萎縮性胃炎になり、それが腸上皮下性へと悪化し胃がんの発生する場所になると考えられています。特に50歳以上になるとヘリコバクター・ピロリ菌の保持している割合が8割にも上ります。

胃がんになりやすい人は以下の通りです。

  • 塩分を大量摂取する人
  • 普段野菜を食べない人
  • 家系で胃がんになっている人は遺伝でなりやりやすい
  • 大量のアルコール摂取している人
  • 喫煙している人

詳しくは、胃がんの原因は?ストレスや食生活に要注意!を参考にしてください。

胸焼けの解消方法

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胸焼けが発生した場合の対処方法を紹介します。

食べ物

胸焼けを解消する効果のある食べ物や飲み物を紹介します。

乳製品

牛乳、チーズ、ヨーグルトは食道や胃に薄い粘膜を作ります。ですので食道に流れ込んできた胃酸から守ってくれるのです。些細な効果ですが結構症状が軽減されるのでオススメです。摂取する時は冷たい状態ではなく、牛乳やチーズは温かくしてから摂取するようにして下さい。

消化酵素を含む物

消化酵素は摂取した食べ物を分解する効果があるので、消化しやすくなります。

――水分分解酵素――

「アミラーゼ(ジアスターゼ)」という物質は炭水化物に含まれている糖質をエネルギー源のブドウ糖に分解する働きがあります。胸焼けや胃もたれの解消にとても良い効果がある事がわかっています。

・オクラ モロヘイヤ キャベツ レタス メロン etc…

――タンパク質分解酵素――

「プロテアーゼ」という物質はアミノ酸に分解する酵素です。

・キャベツ じゃがいも 大根 人参 バナナ パイナップル etc…

――脂肪分解酵素――

「分解リパーゼ」は肉と魚に多く含まれている脂肪を脂肪酸に分解する酵素です。

・きゅうり すいか 大根 ピーマン とまと etc…

ビタミンUを含む物

ビタミンUはタンパク質の吸収を高め胃の粘膜を強くしてくれます。ですので胸焼けの解消効果と共に、腫瘍が出来るのを防いでくれます。

・キャベツ ブロッコリー セロリ 卵 青のり etc…

ツボを押す

胸焼けに効果のあるツボをご紹介します。

―中かん―

へそから指4本分上の位置にあるツボで、胃の調子を整えるツボとされています。指の先でツボを押しながらゆっくり息を履いて下さい。押しすぎると逆に良くないので痛いと感じる手前気持ち良いと感じるあたりで止めて2、3分繰り返し行って下さい。

―内観―

これは手首内側にあるツボで食道の炎症を効果が期待されます。脈を測る時のように親指を手首と並行になるように当て、気持ち良いと感じる程度に押してください。ゆっくり2分ほど繰り返して下さい。

―胃腸点―

手のひらにあるツボで、胸辺りと胃のムカムカ感を抑える効果が期待されます。手のひらの真ん中から少し下、親指したの膨らんでいる部分と差がわかる部分にあります。

そこを指ではなく、なにか細い棒のようなもので強めに押してあげてください。手のひらは厚みがあるので、軽く押しただけではあまり効果がありませんので注意して下さい。

薬で解消

胸焼けには市販の薬も有効です。胃薬には胃の粘膜を保護してくれる働きと胃酸の分泌を少なくしてくれる効果があります。特にオススメなのは「ガスター10」この薬には胃酸過多を抑えてくれるファモチジンという物質が含まれているので胸焼けに効果的です。

元々医療用医学品のガスター20を弱めにして市販している物になるので、効果はしっかりあります。弱めにしているといっても、十分効果は見られるので安心して下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか?胸焼けの症状を改めて確認してみたら勘違いていたという人もいるかもしれません。食道と胃は繋がっているのでどこで痛みが起きているのかあやふやになってしまう事もあります。

胸焼け解消の為に行う事は上記で説明した物もありますが、一番はやはり生活リズムの見直しです。食事をとる時間や回数が乱れていませんか?回数が少なく、1回の量で暴飲暴食をしてしまうのが1番ダメなことですので気を付けて下さい。

また、胸焼けの原因は色々あるので放置していると危険な病気になる場合もありますので診察を受けに行くなどして下さい。

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