吐血の原因を紹介!考えられる胃腸の病気とは?

映画の表現ではよく見られる吐血ですが、実際何が起こって血を吐いているのかというのは意外と思いつかないのではないでしょうか。何が原因かわからないけれどとにかく大変なことであるのは明らかなのでパニックを起こしてしまいそうです。

もちろんすぐに救急車を呼ぶか医療機関にかからなければいけませんが、すこしでも何が起こっているのか事前に知っておくと安心につながるかもしれません。吐血の原因となる病気についてまとめました。

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吐血の特徴的な症状と原因

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口から血がでる症状を全て吐血と呼んでいるのではなく、吐血と似た症状には様々なものがあります。似た症状に喀血があります。

咳をしたら血が出るという症状は、吐血ではなく喀血と呼ばれるものです。

吐血と喀血は同じ「口や鼻から血が出る」という症状を示しますが、その違いは出血の元がどこにあるかによります。喀血は気管、気管支、肺などからの出血であり、それに対して吐血は食道や胃、十二指腸などの消化器官からの出血です。胃腸から来たか肺から来たかという違いがあるのです。

ただし、消化器官の出血でも十二指腸と小腸の境目よりも後ろで出血が合った場合には、下血として排出されることが多く見られます。また、顔面に大きな外傷を負った場合や鼻血を飲み込んでしまった場合など、外で出た血液が一旦体内に入って胃から出てくるというパターンもあります。

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吐血かどうかを見分けるには

疑問

吐血と喀血を自分で判断するのは簡単ではないので医療機関を受診すべきですが、参考までに見分け方を確認しておきましょう。

一般的には喀血は咳と一緒に起こると言われます。鮮やかな色の血液であり、泡沫と一緒に出てきます。それに対して吐血は胃などからの出血なので、胃液と混ざり合っています。そのため色が暗い赤〜茶色となることが多く、食べ物のかすが混ざっていることもあります。

ただし、出血後すぐに吐き出している場合や、大量の出血が合った場合は胃腸からの出血でも鮮やかな血液が吐き出されることもあるので注意が必要です。

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吐血を伴う病気

くすり

吐血の症状が見られる病気を知っておきましょう。

併せて出る症状と病気

消化器官は外傷を受けることがあまりない部分なので、ここで出血が起こっているということは何らかの病気や炎症で、粘膜が荒れている状態にある可能性が高いといえます。吐血に加えて以下の症状が伴う場合に考えられる病気は以下の通りです。

・タール便を伴う:食道静脈瘤、胃・十二指腸潰瘍、胃がん

・胸が痛い:食道がん、食道異物

・腹痛:マロリー・ワイス症候群、急性胃粘膜病変、胃がん、胃粘膜下腫瘍、胃・十二指腸潰瘍

各病気の詳細とその代表的な症状についてまとめました。

食道で起こるもの

・食道静脈瘤

大量の吐血に下血、タール便などの症状がある場合に疑われる病気です。胃腸の血液は門脈から肝臓を通り心臓まで戻る仕組みとなっています。肝臓で炎症が起こると静脈の閉鎖によって門脈の圧が上がり、太くなった静脈がやがて破裂すると出血します。

肝硬変の死亡原因の一つで、非常に危険な症状です。

・食道がん

物を飲み込みにくい、嘔吐などが現れる場合は、食道の異常が原因の場合があります。食道がんは症状が出にくいもので、嚥下障害が現れた時点で進行してしまっていることが多いと言われています。食道の出血による吐血は、胃酸と混ざらないため比較的鮮やかな赤で、胃の内容物が一緒に出ることはありません。

胃を中心に起こるもの

・胃がん

コーヒーの残りかす様の吐物がある場合、タール便を伴う場合に疑われる病気です。消化器の出血による吐血や体重の減少、上腹部にでこぼこの腫瘤が見られることもあります。

治療率の改善が見られますがなかなか発見しにくいといわれ、食欲不振から偶然発見されることが多く注意しておきたい病気です。

・胃、十二指腸潰瘍

コーヒーの残りかす様の吐物、タール便に加えて空腹時の腹痛、食後30~1時間後の腹痛、などが起きる場合など、食事のタイミングと腹痛のタイミングに関連のある場合に疑われる病気です。胃や十二指腸で炎症が起きてびらんとなり、これが進行すると粘膜がえぐりとられて出血が起きます。ストレスやピロリ菌によるものが多く見られます。

・急性胃粘膜病変

突然の吐血、下血、上腹部痛が現れる病気です。胃や十二指腸の炎症が起こったもので、原因はストレスや薬、アルコールのなど様々な場合によります。

・胃粘膜下腫瘍

腹部の不快感、下血が一緒に現れた時に疑われます。胃粘膜よりも深い部分の病変により、胃粘膜の表面部分が胃の内側に突出する場合があります。

多くは良性で小さいもののため症状がありませんが、悪化すると潰瘍が崩れて出血を起こし吐血につながる場合があります。

その他

・マロリーワイス症候群

繰り返しの嘔吐がある場合はこの病気が疑われます。嘔吐によって腹圧が上がり、食道の出口から胃の入口付近で粘膜が裂けて出血が起こります。元々は飲酒後に嘔吐していた患者さんを診断して発見された病気ですが、他の原因(食中毒やつわり、乗り物酔いなど)による嘔吐によっても同様の症状が起こりえます。

裂けている部分の状態や裂け目の深さによって様々ですが、ひどい場合は出血性のショックを起こすことがあります。

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吐血の対策・対処

パトランプ

対策

吐血が起こる時には様々な症状が既に進行している恐れがあります。そのため日常生活で気をつけることは、胃腸に過度な負担を掛けないようにすることや定期的な消化器の検診を受けることが中心となります。年に一度程度の検診が効果的と言われています。

また、胃潰瘍を何度も繰り返してしまう場合ピロリ菌の感染を起こしている可能性があります。感染した人のうち病気を発症するのは5%程ですが、日本人の約半数が感染しているといわれ、胃の病気の原因の一つであることは確実とされており、薬で除菌が可能です。現状では予防としてのピロリ菌除菌は健康保険が効かない治療ですが、対策しておけば安心です。

そこまで大掛かりでなくても、ピロリ菌の繁殖を防ぐ効果のあるヨーグルト等があるので、こちらからチャレンジするのもよいでしょう。

吐血が起きた場合

重い病気の可能性があることや、素人判断が困難なことから、吐血があったらすぐに医療機関で医師の診察を受けましょう。大量に出血していればもちろん重い病気の可能性がありますが、少量だから安心ということではないので、すぐに病院に行くようにして下さい。またこの際、水分を含めてものは口にしないようにしましょう。

大量の吐血の場合、冷や汗が出たり脈拍が弱くなり、血圧が低下することがあります。このような症状が出た場合は頭を低くする姿勢で横になるとよいとされています。

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まとめ

ストレスの多い現代、特に胃腸が弱い日本人は胃が荒れやすいため、吐血を伴う病気に罹ってしまうリスクが高いと考えられます。

暴飲暴食やストレス、塩分の多い食生活は胃に負担を掛けてしまうので、普段から胃にやさしくする生活を心がけることが大切です。

また、吐血してしまった場合は自分で判断せず、すぐに病院に行きましょう。喀血か吐血かの判断も実際には難しい部分があるので、思い込みは危険です。

重い病気の可能性があるとつい現実逃避して風邪かなんかでしょ…と思ってしまいたくなりますが、病気はとにかく早期発見が重要ということと、病気かもというストレスがよけい悪い影響を与えてしまう可能性もあるので専門家を頼りましょう。

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