白目がぶよぶよするのは何故?コンタクトの使い方に注意!

ごくまれに、目の中の白い部分だけが少し飛び出してぶよぶよになることがあります。見た目も悪いけれども、これにかかった本人もぎょっとするような状態です。

よく見るとゼリー状のものがはみ出している感じです。一体これはどういった原因なのでしょうか?

症状と原因

普通に目

実はこれらの症例は少なくはありません。これには、三つの理由が考えられます。結膜浮腫、結膜嚢腫、コンタクトレンズによるものです。

結膜浮腫(けつまくふしゅ)

これは白目の中に水がたまってふくれてしまうものです。多くの原因はアレルギー性結膜炎によるものと考えられています。この、アレルギーにより掻いたりこすったりすると、ぶよぶよと腫れて飛び出してくるのです。

この白目の部分は結膜という膜に覆われていて、白目の表面にくっついているのではありません。これがアレルギーにより、掻いた刺激で結膜と白目の間に隙間ができ、その間に水がたまってしまうことが原因です。

結膜嚢腫(ケツマクノウシュ)

名前からして重い症状のように思えますが、良性のものなので問題はありません。結膜浮腫と似ていますが違う病気です。

浮腫は白目の全体がふくらんでぶよぶよになりますが、嚢腫は白目に部分的にですが水泡のような袋状のものができ、その袋の中に水が溜まってしまう病気です。

さらに、別の原因が元になるケースもあります。それは紫外線や溶接の際の光、雪上作業などでの光をたくさん浴びることです。これらの場合は結膜嚢腫だけでなく、先に示した結膜浮腫も引き起こす可能性もあります。これらはサングラスなどで防ぐことができます。

まれに悪性リンパ腫による腫れが出ることも確認されております。この場合は見分けがつかないケースが多いので専門眼科にかかるようにしましょう。

コンタクトレンズによるもの

疲れ目

コンタクトレンズを使うことにより、目にばい菌が入ったりドライアイで乾燥しがちになるときに白目がぶよぶよになることがあります。この際、かゆみなどでこすってしまい、腫れを引き起こしてしまうのです。

浮腫と同様、これもこすったり掻いたりする事によるものです。対処法として、ばい菌が入ったり乾燥を防ぐために目薬を適度に点すことが必要となります。

その対策法

子どもの目_180

結膜浮腫(けつまくふしゅ)の場合

こちらの症状は掻かずに触らずにいると腫れは治まってきます。ですからあわてずに対処してください。とは言っても、初めてこのような症状が出た場合には当然驚くでしょう。

アレルギーが元で掻いたりするのは、一番多いケースは夜に寝ている間、無意識に掻いてしまうことです。この様なケースでは、朝起きると目がぶよぶよになっているので、何が起きたのか、と言う感じが否めません。

治療法は特になく、自然に治るのが一般的です。ですがその過程で、こすったり掻いたりしないことが前提です。

中には目が閉じにくくなるほど白目が腫れることもありますが、そんな時は冷やすことで腫れはすぐにひきます。水で濡らしたタオルでもいいですし、保冷剤で冷すのも結構です。

結膜嚢腫(ケツマクノウシュ)の場合

治療法はこの袋状のものを切って、中の水を出し腫れが引くのを待ちます。この方法で、再発と視力低下の心配はありません。その治療のあとにステロイド系の抗生物質が入っている目薬を点けておけば、細菌による感染も防げます。

また、紫外線や溶接の際の光、雪上作業などでの光をたくさん浴びた場合は、針などを使用して袋の水分を出すことになります。発症しないように、サングラス等を使用して予防することが大切です。

コンタクトレンズによる場合

目薬を適度に点すことは重要です。他にコンタクトレンズを使用している人は、目に良いサプリメント(ルティン、ビタミンA)を摂取したり、使用時間を極力減らすように務めることも必要です。また、コンタクトレンズの使用が長い人は、O2透過性の高いコンタクトレンズを使うようにすることで、多少の負担を軽くすることが出来ます。

その他にもドライアイが原因の場合も少なくありません。意外にこれは気づきにくい例です。目が腫れている感じがしたら、ドライアイと疑ったほうがいいかもしれません。長時間の使用、あるいはコンタクトレンズをつけたまま眠ってしまったりすると目をいたわっていない証拠です。

元々、目には乾燥を防ぐ機能が備わっています。目を酷使するような状況があった場合は意識的にまばたきや目薬などで対応しましょう。特にテレビやスマホ、パソコンに真剣に向かっていると、自然に瞬きが減る傾向があります。

ドライアイを治す方法としては、目薬をこまめに点す他、仕事が休みの時や外出しない時、意図的にコンタクトレンズは着けないということも良いことかと思います。

昔から言われている、眼鏡やコンタクトレンズは着けたり外したりすると視力が悪くなる、と言うのは実は信憑性がありません。むしろ、積極的に外すことで、視力を悪化させることを防ぐということも最近で判明しています。

このドライアイを含め、何か異常を感じたら、必ず医者にかかりましょう。今までも、症状が悪化した例は、何も対応しないで放っておいた場合がほとんどです。

その他、目を健康に保つために

これらの白目が腫れてぶよぶよするものは、あまり大事にいたらないものです。それぞれに述べたことに注意すれば、大丈夫です。

また、上記の主な症状はほとんどが表面的なものです。仮に目の奥が痛む、圧迫されるというような症状は、そのほとんどが眼精疲労によるものです。疲れを招いてしまう読書や長時間の使用によるスマホ、PCなどは避けるようにします。ちなみに、この眼精疲労に効くのが軽いストレッチと蒸しタオルで目を温めることです。血流をよくすることで簡単に解決し、効果のあるものなので積極的に取り入れましょう。

目を健康に保つことは、これらの症状を引き起こす予防として重要です。普段から紫外線をなるべく避ける、スマホ、PCの過度な使用などはもちろんですが、栄養からの予防も重要です。

目にいい栄養素は4つ、先に述べましたルティン、ビタミンA、DHAとEPA、ミネラルなどがいい例ですが、主によく含まれる食べ物は以下の通りです。

・ビタミンA

かぼちゃ、小松菜、ほうれん草、にんじん、チーズ、レバー類

・ルテイン

ブルーベリー、緑黄色野菜、納豆

・DHAとEPA

青魚、クルミ、えごま

・ミネラル(カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、銅、カリウム)

納豆などの発酵食品、緑黄色野菜、枝豆、豆腐、牡蠣

普段から、意識的にこれらの食べ物を摂るようにします。すぐに効果はないかもしれませんが、長い目でみれば目だけでなく身体の他の部分もよくなるような栄養素ばかりです。ここに記したのはほんの一部です。

普段からの食事も大事ですが、よくないことも排除した方が効果は高まります。当然、喫煙などはミネラルを強烈に排出してしまいますし、インスタント食品などの添加物をたくさん使用しているものも避けるべきです。

摂取することの重要さもさることながら、大事な栄養素を無駄に排出させないことも重要です。

まとめ

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○ゼリー状のものがはみ出てきたら、冷して腫れを押さえる。

○目にホコリなどが入っても、絶対にこすったり掻いたりしない。

風が強い日やホコリなどが舞っているところは避け、もしホコリなどが入ったら目薬をこまめに点す。

○特に夜に寝ている時に、こすったり掻いたりしない工夫をする。

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