夜尿症に大人がなる原因は?ストレスや加齢との関係について

夜尿症をご存じでしょうか。「おねしょ」のことです。実はこの夜尿症、最近では大人になってから発症する方が増えています。

「えっ!おねしょは子供だけでしょう!?」

そう思われる方、実はたくさんの方がこの夜尿症に苦しめられています。現代病である「大人の夜尿症」についてご紹介します。

夜尿症って何?

夜尿症って何

夜尿症とは「おねしょ」のことです。一次性夜尿症と二次性夜尿症の2種類があります。

一次性夜尿症

眠っている最中の無意識の排尿が産まれた時からずっと続いているものを言います。夜尿症のほとんどがこちらにあてはまります。

原因としては膀胱が未発達な事がほとんどのため、成長とともに自然と治ることが多いのですが、稀に膀胱の奇形やなんらかの疾病が原因である場合もあります。

治療をせずに大人になってしまうと、尿意があっても夜間起きる事ができなくなってしまったりします。忙しさから治療を中断してしまうのも同様です。この場合は完治までに非常に長い時間を必要とします。

いずれにしても8歳を過ぎての継続的な夜間の排尿がある場合は、医療機関を受診し一日でも早い完治を目指しましょう。

二次性夜尿症

一度治まったものが数年以上の期間をおいて新たに始まり繰り返すものを言います。夜尿症のうち1~2割がこちらにあてはまります。
子供、大人に関わらずさまざまなストレスが原因で発症することがほとんどで、ある日突然目覚めたら布団が濡れていた、ということが大変多いのです。

特に成人を過ぎてから発症してしまった場合は、羞恥心や周囲の理解が得られないなどの理由で医療機関を訪れられず長期に渡って改善されない方もいます。

大人の夜尿症の原因は?

夜尿症の原因は何

夜間に尿が多く作られすぎたり、膀胱が産まれつき小さかったりと理由はさまざまですが、ほとんどの場合が心因性、つまりストレスです。仕事や人間関係でのストレスが引き金となり、自律神経が乱れることが主な原因となっています。抗利尿ホルモンのバランスが崩れ、睡眠中にもかかわらず尿をたくさん作り排尿を促してしまうのです。

その他の原因としては

・睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害
・膀胱や腎臓機能の低下
・糖尿病、てんかんなどの疾病
・出産後の骨盤底筋の緩み
・加齢

などがあります。

解決方法はあるの?

解決方法はあるの

では、そんな夜尿症の解決方法を紹介します!

恥ずかしがらずにまず病院へ

夜尿が数週間、または数か月など継続して行われる場合は恥ずかしがらずに泌尿器科を受診しましょう。大変ショックなことと思いますが、夜尿症は立派な病気です。医療機関を訪れ、適切な処置を行えば早期完治も可能です。

女性の場合は男性よりも尿道が短いため発症しやすいとされています。特に出産後は、寝不足からくる自律神経の乱れや慣れない育児のストレス、そして出産による骨盤底筋の緩みによって夜尿に悩まれている方も少なくありません。

先に述べたようにストレスだけでなく、疾病が原因の可能性も十分に考えられるので、病気と考え病院を受診しましょう。

生活習慣を見直そう

規則正しい生活

夜尿症の原因は自律神経の乱れにあります。慢性的な睡眠不足や昼夜が逆転するような生活は、交感神経と副交感神経のバランスを崩し、排尿のリズムも乱れ、結果、夜間の排尿を促すようになってしまいます。

また、夕方から夜間にかけて水分(特にカフェイン)を控えるようにしましょう。これらはいずれも、多尿の原因の1つであるため夜尿症を引き起こす確率が上がってしまします。
塩分も同様に喉が渇き水分を多くとってしまうので、控えるのが良いでしょう。

当たり前のことですが、できる限り規則正しい生活ができるように心がけましょう。

夜尿アラーム療法

アラーム

夜尿アラームとはセンサーを下着につけ、排尿してしまった時に音や光で知らせてくれる治療器具です。この夜尿アラームが鳴ることによってトイレに行くことを促したり、夜尿を抑制することが目的になります。

この治療は最低でも3か月以上の継続が必須であり、夜尿症の患者は睡眠が深いことが多くアラームに気づかない方もいるため家族の協力が必要な場合もあります。
器具はレンタルできる病院もありますが、購入しなければならず、大変根気のいる治療となります。

薬物治療

薬

薬を用いて治療する方法です。

・抗利尿ホルモン薬(尿を濃くし量を少なくする薬)
・抗コリン剤(膀胱に尿を貯めやすくする薬)
・抗うつ剤(補助的な役割で眠りを浅くする目的で使用される)

以上の3つが主に使用されます。大変良い効果を発揮しますが、薬を飲み忘れたり、中止するとすぐに再発してしまうことも多いようです。副作用が出る可能性がありますので、医師と相談に自分にあった薬を見つけましょう。

内臓を温める

寒いとトイレに行きたくなりますよね。同じように身体を冷やすと排尿が活発になり、夜尿へ続いてしまう場合がありますので意識的に温めるようにしましょう。寝る直前にお風呂に入る、腹巻をする、なども良いです。

眠っている間に身体が冷えてしまわないようにすることは大切です。しかし暖め過ぎには注意しましょう。逆に汗をかいて身体が冷えてしまいます。

家族としての対応「おねしょ三原則」

家族としての対応

家族がもし夜尿症になってしまったら、一刻も早く治って欲しいですよね。本人にとっても精神的ダメージが非常に大きいと思います。しかし夜尿症の治療において家族として適切な対応は「焦らず」「怒らず」「起こさず」です。

子供の夜尿症も同様ですが、この病気は短期間で治るものではありません。ストレスを減らそうと思っても簡単に減らすことが難しいように、夜尿症の患者本人は特になぜこうなってしまうのか、理由がわからない場合も多くあります。焦れば焦るほど、その気持ちがストレスとなり完治を遠ざける結果となり得ます。

怒らないことも重要です。なぜ治らない!など患者本人が一番思っていることです。したくてしている訳ではありません。それを家族が責め立てることは夜尿症を長引かせてしまう結果となりますので、どうか怒らずに見守ってあげてください。

また、家族が防止しようと夜中に起こすことも良くないとされています。これは一見良いように見えますが、尿意を感じることなく起こされただ排尿をするだけであって根本的な解決策ではありません。むしろ、睡眠のリズムが狂い長引く恐れがあります。良い睡眠を取ることで抗利尿ホルモンも安定しますので、夜間は起こさずに過ごしましょう。

夜尿症対策

夜尿症対策

夜尿症になってしまった場合、後片付けも非常に大きなストレスになります。お仕事をさていたり、悪天候が続いたりで布団を干せないという事もあると思います。そんな時の対策のひとつとして「防水シーツ」というものがあります。この防水シーツを敷くことによって布団を濡らさずに済みます。

また、外泊予定があるけれど、どうしよう。そんな場合は介護用おむつです。抵抗があるかもしれませんが、せっかくの外泊を楽しむためにもおすすめします。
不安から安眠できない場合は、普段の睡眠でも使用することでゆっくり眠ることができるでしょう。質の良い睡眠は夜尿症改善につながります。

どちらの商品も通信販売で購入可能ですので一度検討されるのはいかがでしょうか。

まとめ

夜尿症まとめ

夜尿症についてご紹介しました。夜尿症は病気ですのですぐに医療機関を訪れましょう。自身の努力のみで自然治癒する場合もありますが、医療機関を訪れたほうが圧倒的に短時間で完治しています。「焦らず」「怒らず」「起こさず」を守り一刻も早い完治を目指しましょう。

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