出典:http://myrtlebeachbirthservices.com
誰でも一度は経験した事がある、頭痛。本当に辛いですよね。自分一人ならじっと我慢したり、お薬を飲んでやり過ごしたりもできるのだけれど、授乳中ともなると躊躇してしまうのが「お薬を飲んでも大丈夫?」という事です。
可愛い赤ちゃんにはなるべくお薬の影響を与えたくない、と言うのは誰もが思うことですよね。今回は授乳中とお薬の、意外な関係が書いてあります。出産を終えた人は勿論、これから出産を迎える人も、この記事を読んで安心感を手に入れましょう。
頭痛の種類を知ろう
出典:http://chirovoice.org
頭痛には簡単に分けて、一次性頭痛と二次性頭痛があります。今回は一次性頭痛について書いていきますね。
一次性頭痛は、緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛の3つに分かれます。
・緊張型頭痛
これは大体の方が一度は体験したことがあるかと思います。年齢や性別関係なく、誰もが経験するであろう、また、経験した事がある頭痛になります。
原因としては、長時間のデスクワークで同じ姿勢を続けたりする直接的なものや、精神的なストレスが引き金となる間接的な原因があります。痛みは後頭部を中心に、頭全体がどーんとした重苦しい痛みになります。
これは血行が悪くなって首や頭の筋肉が緊張してしまう、いわゆる肩こり等が原因ですので、その症状が出てきたときにはゆっくりと浴槽の中などで首や肩周辺のストレッチをする事で、心身の緩和を図ってみましょう。
そうすることでかなり楽になったら、普段からの姿勢を心がけましょう。
・片頭痛
この頭痛は、緊張型頭痛の次に多い頭痛ですが、特徴としては女性が症状を訴える回数が多く、頭や身体を動かすと頭がズキズキとした痛みを感じ、人によっては吐き気を感じてしまう場合もあります。
中には頭痛の前触れとして視野の隅に光が弾ける人もいるそうです。。この頭痛が起きたら(起き始めたら)、とにかくリラックスを心がけてください。薄暗い部屋で、静かに横になっているのが良いでしょう。
そしてこの頭痛では、入浴やスポーツ、「痛いから」といってマッサージをするのは血管を広げてしまい、症状を悪化させてしまうことになるので厳禁です。
余りにも痛い場合は、早急に専門医に診てもらうことも大事です。
・群発頭痛
この頭痛を訴えるのは、多くの場合、男性です。これの原因はまだはっきりとされていないのですが、内頸動脈が拡張して炎症が起きるためではないかと考えられています。
この症状が一度出始めると、1~2カ月間、毎日のように同じ時間に「目がえぐられる」ような頭痛が続きます。
生活習慣の乱れが引き金となることが多く、この頭痛が起きた時には規則正しい生活を心がけ、飲酒・喫煙を控える事も大切になります。
さて、頭痛の種類を表しましたが、あなたの頭痛はどれに当てはまりましたか?
母乳とお薬。どちらが大事?
授乳しなければならないけど、頭が痛い。そんな状態になるときも少なくないはずです。その場合どういった選択をするべきなのか紹介します。
・薬を飲む?飲まない?
出典:http://healthfavo.com
一次性頭痛の緊張型頭痛・片頭痛だった場合(ここでは群発頭痛を省いています)、どうしても今、この痛みを止めたい!と皆さん思うはず。
その時、同時に思うのが「たかが頭痛で、病院にかかっても良いのだろうか?」とか、「授乳中だけど、頭痛薬を飲んでも良いのだろうか?」という疑問です。
これらの正解は「病院に行こう!」そして「痛いならば、お薬を飲めばよい」です。だってたまらなく痛いのに、赤ちゃんのお世話はなんて出来ないですものね。
・薬を飲んでも大丈夫?
さて、ここで疑問に思うのは「授乳中なのに、お薬なんて飲んで大丈夫なのかしら?」だと思います。その為に、今から授乳とお薬の関係をお話します。
いきなりですが、殆どのお薬は母乳を通過します。
これは母親の食生活が母乳に影響をもたらす、という事からも理解できるかと思います。そうなるとやはり心配なのは、赤ちゃんへの影響です。そしてその影響にもっとも注目されるのが母乳へ移行される通過量になります。
あなたは、母乳への通過量をご存でしょうか?
その量は本当にわずか(服薬内:0.5%~1%程度)らしいです。栄養は通すのに、お薬はわずかなの?と疑問を持たれる方も多いかと思いますが、万が一影響があったとしても、そもそもが一過性なのです。
こればっかりは担当医師の考え方にも左右されるのですが、頭痛薬は頓服扱いです。だからこの頓服薬で授乳を中止するよう指示されるケースは、殆どない事と言えるのです。
また、お薬を飲むタイミングは、授乳をした直後に薬を飲むのが一番効果的です。なぜならお薬を飲んだ後30分で、血中濃度が最も高くなるらしいです。
いくらほんのわずか、といえども、避けられることなら避けたいですよね。
また、医師は必ず安全な薬を選んで処方します。母乳へ移行するのが極力少ないお薬や、副作用の少ないお薬を選んで処方してくれます。
ましてや授乳中とわかっているのにも関わらず、劇薬になりうる可能性のあるお薬を、医師は処方をしません。あなたが赤ちゃんを大切に思うように、医師も赤ちゃんを大切に思っているのです。
だから頭痛を我慢していた方も、これからは安心して飲めますね。
たまには甘えてみる事も、大切。
出典:http://www.cdc.gov
また本来では、赤ちゃんに影響をもたらさない様に、決して自己判断せずに専門医(ここでは産婦人科)を受診して、適切な薬を処方してもらうのが一番なのですが、時としてはその時の状況や心情で産婦人科の敷居を高くさせてしまう場合もあります。
「こんなに痛い時に、赤ちゃんを連れて病院なんかにいけない!」とか、「代わりにみてくれる人がいない!」とか。時には「そういえば妊娠前に飲んでいた頭痛薬があったわ」と、様々な状況下で病院へ行く事が出来ない方もいるかと思います。
その万が一の時の為に、これからお話しする事を覚えておいてくださいね。
授乳中の頭痛薬及び、風邪薬は例え市販薬だとしても、母乳に移行する量はやはりほんのわずかなのだそうです。だからどうしても我慢が出来ない頭痛ならば、会社帰りの旦那様に「頭痛薬を買ってきて!」とお願いしましょう。
そうそう、これは忘れずに!
必ず購入するときは薬剤師さんに「奥さんが授乳中」であるという旨を伝えてから、購入してくださいね。そして、その日は赤ちゃんと共にゆっくり休んでください。
なんならその日の育児と家事一切を全て旦那様にお願いして、ご自分はゆっくりお布団にもぐってしまうのも良い手かもしれませんね。
まとめ
授乳中に頭痛を感じたら、薬を飲んでも大丈夫な場合が多いといえます。しかし赤ちゃんのことを考えるならば、飲まない方が適切ですね。また薬を選ぶ場合も、授乳中するということを伝えて薬を選んでもらうことが大切です。
自分の体と赤ちゃんのことをバランスよく考え、無理のない生活を過ごしましょう。