顎が痛い5つの原因とは?片方だけ痛む時は炎症?

普段はなかなか感じることが無い顎の痛み。顎は食事をする時や喋るときに毎回使うものなので、顎が痛いと生活が不便になってしまいます。また、なかなか痛みを感じる場所ではないので、痛みを感じると病気や怪我ではないかと不安になってしまうこともあります。

顎に痛みを感じるときは、どういった原因があるかを知っておいて適切な処置がとれるようにしておきましょう。

今回は、顎の痛みについての記事を書いています。顎に痛みを感じる人や、早く治したいと考えている人はぜひ読んでみてください!

顎が痛い原因

口の違和感

まず、どういった原因で顎が痛くなるのかを知っておきましょう。痛みの原因を知ることで予防することが出来ます。

①顎が弱くなっている

顎の力が弱いと食事をするだけで、顎に痛みが発生しやすくなります。

食事で固いものを食べた際に、顎を酷使して疲れてしまって痛みを感じたことがある人もいるのではないでしょうか。固いものを食べるときは顎にかかる負担が大きくなるために痛みが発生しやすいのです。

さらに、近年は食生活が変わって軟らかいものを食べる日本人が多くなりました。そのため噛む力がつかずに顎が弱くなっているので、少し固いものや噛む動作を繰り返しただけでも痛みを感じる人が増えています。

食事をする際に、片側だけ噛んでいる人も気をつけましょう。顎にかかる力が左右で変わってしまい顎が歪んでしまい痛みが発生することもあります。食事をする際は、左右平等で噛むことを意識しましょう。

②歯ぎしりや歯を食いしばることが多い

寝ている時に無意識に歯ぎしりをしていたり、歯を食いしばる機会が多い人は顎に痛みを感じることがあります。

重い荷物を持ち上げるときや、力を入れる際に無意識に歯を食いしばる人は多くいます。実は、歯を食いしばる動作は自分と同じ体重の負担が歯にかかるため、顎に負担がかかりやすく痛みが発生しやすくなるのです。

また、寝ている時の歯ぎしりも同じく負担がかかるうえに、左右にギシギシと動かすために顎にかかる負担が大きくなります。歯ぎしりは無意識に行っているために、少しづつ負担が蓄積され、顎の関節が歪んでくることで痛みが生まれてしまいます。

歯ぎしりについては、歯ぎしりの対策方法を紹介!治し方をしって改善しよう!の記事に詳しく書いてあるので、対策をねってください。

③歯の噛み合わせが悪い

顎の痛みが発生している時に、歯の噛み合わせが悪いこと原因の人は多くいます。

虫歯を治療した時や親知らずを抜いた時などに、歯の噛み合わせが変化してしまい、顎にかかる負担が大きくなってしまうことで痛みが発生してしまいます。食事をするときに噛み合わせが悪いと、毎日顎にかかる負担が蓄積されてしまいます。いくら顎を安静にさせても、噛み合わせを治さない限りは負担がかかり続けるために、痛みが再発しやすくなります。

歯の治療をした後に痛みが発生した場合は、噛み合わせが悪くなっていることを疑いましょう。

④ストレスを感じている

ストレスって顎の痛みと関係あるの?と思うかもしれませんが、ストレスを感じることで顎の痛みの原因になることはあります。

ストレスを感じると、歯を深く食いしばる癖がついている人は多くいます。さらに、寝ている際の歯ぎしりの原因もストレスによるものなのです。現代はストレスを感じてしまう人が多くおり、歯を食いしばる回数が増えることで顎の痛みを引き出してしまします。

さらに、ストレスが多いと疲労物質を除去しにくくなるために、顎の負担がかかりっぱなしになり、痛みを引き起こしやすくなります。直接痛みに繋がるわけではありませんが、以上のような理由でストレスも顎の痛みの原因だといえます。

⑤病気や炎症の可能性

顎の炎症や病気を患っているために、痛みを感じている可能性があります。

この場合は、病気や炎症を完治させない限りは痛みが続く、もしくは再発してしまうので病院へ行って治療をする必要があります。下記に顎の痛みが発生する炎症や病気を紹介しているので、痛みが一行に引かない人は読んでおきましょう。

顎の痛みの対策

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顎の痛みの対策方法を紹介します。予防する方法や痛みが発生した場合どのようにすれば良いか紹介しているので読んでみてください。

①顎の力をつける

顎が弱っていると痛みを感じやすくなるので、顎の力をつけましょう。

顎の力をつけるには、食事の際に噛む回数を意識して増やしてみるのがオススメです。噛むことで顎の力が強くなってくるので、すぐに顎が疲れるという人は少しづつ噛む回数を増やして顎の筋肉を鍛えることで痛みがでるのを防ぐことが出来ます。

また噛む際は左右バランスよく噛んでください。片方にだけ筋肉がついてしまうと顔が歪んでしまう原因になります。

軟らかいものばかり食べずに、噛みごたえのある食事を積極的に行いましょう。軟らかい食物の噛む回数を増やしても、顎の力はなかなかつきません。噛みごたえのあるものをたくさん噛んで顎の力をつけましょう。

②歯を検査する

あごの痛みが歯の噛み合わせから発生している場合は、歯の治療を行わないと痛みが引くことは難しいといえます。

噛む際に違和感を感じたり痛みを感じることがあった場合は、すぐに歯医者へ行って診てもらうのが良いでしょう。放置したまま生活していると顎の痛みだけでなく、歯周病や虫歯が起きてしまうこともあります。

歯の噛み合わせを正しくすることで、顎にかかる負担を取り除き痛みが発生しにくい顎を保つようにしてください。歯列矯正を行うことも必要な場合もあります。歯並びの問題で顎の関節がずれてしまい、顎関節症になってしまうこともあるので歯医者もしくは歯列矯正歯科に行き検査を受けることをおすすめします。

歯列矯正は基本的には保険の降りない自由治療になりますが、顎関節症などの症状になってしまっている原因として治療される場合は保険適用となる場合もあります。さらに、今後顎関節症になっていしまう可能性がある場合も保険適用とはなりませんが、高額医療費控除を受けることも可能になります。

歯科の先生に相談して治療時の契約書及び診断書を書いてもらうことで控除申請が可能になるのでしっかり領収書をとっておきましょう。

③痛みを感じた場合

顎の痛みを実際に感じた場合は、どのように対処すれば良いのか紹介します。

顎の痛み方によって対処方法が変わってきます。顎を動かさずにじっとしたままでも痛みが発生してしまう場合は、冷やす対応をしましょう。熱を持って炎症が起きてしまうことがあるので、冷まして痛みが引くのを待ってください。

痛みがおさまって顎を動かさない場合、痛みが発生しない時は温めてあげましょう。温めることで顎の血行が促進されて痛みが緩和されることがあります。

このように痛み方によっ、て冷やすか温めるかが変わってくるので、間違った対応をしないように注意してください。

④顎をリラックスさせる

痛みを感じていなくても、疲れた感じや違和感が発生しているときは顎をリラックスさせて、負担を軽減させましょう。

顎のマッサージをして血行を良くすることで、疲労物質を除去し疲労や違和感を取り除くことができます。痛みを感じる部分を指の腹で優しく円を描くようにマッサージしましょう。また、入浴をすることで体全体の血行を良くして、老廃物を取り除くことで顎をリラックスさせることもできます。

体全体のリラックスを行いストレスを溜めないようにして、歯ぎしりや食いしばりを防ぐことも大切です。

このように痛みが発生する前に、負担を軽減させてあげることで、顎の炎症や病気が起きるのを防ぐことができます。

顎の痛みを感じる病気や炎症

口の中 酸っぱい

顎の痛みが長く続く場合は、病気や炎症などが起きている可能性が高いといえます。紹介するので、その他の症状と合わせて確認してみてください。

①顎関節症

顎に痛みが発生する場合、多くの方が発症しているのが顎関節症です。文字通り顎の関節に痛みが発生する炎症です。

症状としては、

・食事を行うときに痛みを感じる

・あごにだるさを感じることがあり、口を動かすと痛みを感じる

・口の開け閉めをする際に、カクカクと音が発生することがある

・うまく口を開くことが出来ない

などが挙げられます。症状は軽くなったり重くなったりを繰り返すことが多いので、これらの症状を感じなくなっても油断をすると再発することがあります。

さらに顎関節症が原因となり、肩こりや眼精疲労など顎以外にも痛みの症状が現れることがあります。

基本的には、顎への負担が長期間かかることで発症してしまいます。安静にさせることで治る場合もありますが、歯の噛み合わせが原因の場合は、歯の治療をしないと治らないので注意しましょう。症状が悪化すると手術が必要になる場合があるので、痛みがひどい場合は病院へ行きましょう。

顎関節症になってしまう人の多くがあごと頭蓋骨のつなぎ目の部分で帽子のような格好をしてクッションの役割を果たしている関節円板という部分がずれてしまっている患者が7割以上存在します。

この問題が起こってしまう原因は噛み締め癖、歯ぎしり、ストレスなど複雑で多岐に渡ります。特に関節円板はあごに強い衝撃が加わった時に発生しやすい傾向があります。治療法としては関節腔内から局所麻酔を行って痛みを感じない状態を作りズレを矯正したり、関節を洗浄したり、潤滑剤などを注入して動きを滑らかにします。

顎関節症に関する詳しい記事はこちらになります。治療法など詳しい情報はこちらを合わせて参考にしてみてください。

顎関節症は何科に行けば良い ?治療方法について

②三叉神経痛

三叉神経が通っている部分に痛みが発生するのが三叉神経痛です。

三叉神経は、こめかみ・頬・あごの部分に通っている神経で、その部分に痛みが発生するため顎にも痛みが発生する場合があります。血管が膨張したりして、神経を刺激したり圧迫したるすることでピリピリとした痛みが発生することがあります。

薬での治療になります。他の炎症などが原因で神経を圧迫している可能性があるので、顎や目、頬がピリピリした痛みを感じた場合は病院へ行くようにしましょう。

三叉神経痛に関する詳しい記事はこちらになります。合わせて参考にしてみてください。

三叉神経痛とは?症状・原因・治療法を紹介!手術の方法や似ている病気はなに?

③舌咽神経痛(ぜついんしんけいつう)

喉の奥に舌咽という神経が通っており、舌咽にトラブルが起きて痛みが発生する炎症です。

おもいっきり口を開けたり、酸っぱいものを食べた時に瞬間的に痛みを感じることがあります。喉の奥の部分で痛みが発生するために、顎の関節の痛みと勘違いしてしまう人も多いようです。

上記の、三叉神経痛と同時に起きることもしばしばあります。基本的には一瞬しか痛みを感じずに、何もなかったように生活できる場合が多いですが、口をおもいっきり開ける度に痛みが発生する場合は病院へ行って診てもらいましょう。

④変形性関節症

あごの関節が変形してしまうことで、極度の出っ歯や受け口など噛合せに異常をきたしてしまう問題に繋がり痛みが発生しているものになります。

状態が悪化してしまうと、あごが開けられなくなるほど痛みが走ったり、無理をしないと口が開かなくなるなどの問題に発展します。また顔の形も左右非対称になってしまう症状なども発生します。

この病気は骨の関節が異常に変形してしまうことで引き起こるので、歯列矯正では直せない症状でもあります。例え歯並びがきれいになったとしてもあごの形状が変化しているので噛合せに異常がある問題を解消することは出来ません。

変形性関節症の治療法はあごのエラの部分から皮膚を切って、骨を切り正常な位置にあごを戻す手術が行われます。手術費用は3割負担でも50万円前後の金額が掛かってきます。

大掛かりな手術になりますので金額は大きいですが、口が開けられなくなる問題に繋がってしまう問題になるので治療が必須な問題でもあります。

原因はストレスや他の顎関節症などと同様歯の噛み締め癖や歯ぎしりなどの問題が関係して成長過程の顎に負担がかかってしまい、関節の成長に不具合が発生したり、遺伝的に顎の成長に異常が起こってしまう可能性もあります。

⑤自律神経失調症

自律神経失調症の人には顎の異常を引き起こしてしまう事が多くあります。自律神経失調症やうつ病などの精神疾患を患っている人は歯の噛み締めや歯ぎしりなどの問題が引き起こりやすい傾向もあります。

精神的ストレスによって癖に繋がっている事が原因になります。また逆に顎関節症などの問題が自律神経失調症に繋がることもあります。

顎の関節は頭蓋骨と繋がっています。また、顎の噛む力は脳神経の活性化に非常に高い関係性があるため、顎関節症の影響で噛む力が弱まると精神的ストレスも溜まりやすくなり、うつ病や自律神経失調症などの精神病を発症しやすい傾向にあります。

その他にも顎関節症の症状にはめまい、肩こり、耳鳴り、頭痛、不眠症、吐き気など多岐にわたる症状があるのでその影響で精神状態が悪化し、自律神経失調症につながることもあります。また頭蓋骨まで歪ませてしまうこともあるため、脳神経などへの神経の伝達も悪くなります。

相互的に顎の問題につながりやすくなるので、顎関節症になり痛みを発症する可能性もあります。注意しておきましょう。

関節リウマチ

関節リウマチの症状は進行すると、顎などの関節にも痛みが及ぶ場合があります。リウマチは免疫機能の異常により主に手や足の関節が腫れたり痛みを発症する病気です。

炎症が起こり、骨や軟骨などの細胞が破壊され関節の可動域が著しく低下し日常生活に影響を及ぼします。

この症状は進行すると周囲の関節の細胞だけでなく、血管などを炎症させたり肺や眼などにも異常が引き起こることもあります。免疫作用が異常を引き起こし身体の細胞を攻撃してしまうことが全身で引き起こる事で痛みや炎症が発生しそれがどんどん悪化していきます。

ウイルスや菌なども影響して発症する場合もあります。リウマチが顎に発生した時に症状は顎が開けづらくなる事や、開けられなくなるなどの問題が発生します。

以前は痛みを和らげることしかできなかった病気になりますが、近年では進行を食い止める治療薬が開発され薬物療法の治療法を中心にリハビリなどを行って、生活ん質を向上できるようになりました。

いきなり顎からリウマチが発生するケースの報告はありませんが早期発見早期治療が重要な病気ですので関節に違和感を感じた際は早めにリウマチ科や整形外科、整形外科、内科などの病院で診察を受けましょう。より専門性の高いリウマチの知識が豊富な医者にかかることが大事です。周囲の情報やネットでの病院の情報収集をして病院にかかりましょう。

まとめ

顎が痛い原因

・顎が弱くなっている

・歯ぎしりや食いしばりで顎に負担がかかっている

・歯の噛み合わせが悪い

・ストレスを感じている

・病気や炎症の可能性

顎の痛み対策

・顎の筋肉を鍛える

・歯を検査する

・冷やすか温めるかは症状で変わる

・リラックスさせる

顎の痛みを感じる病気や炎症

・顎関節症

・三叉神経痛

・舌咽神経痛

以上が今回の記事のまとめになります。

顎にかかる負担が大きいことが、顎の痛みに繋がることが多いと言えます。顎の痛みを感じることが多い人は、顎を鍛えたり負担を軽減させることで対処しましょう。

また痛み方によっては炎症や病気の可能性もあります。痛みが長引く場合は病院へ行きましょう。

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