自分に厳しい人の性格や特徴とは?思いやりを持つことも大切?

ビジネスの世界でも、スポーツの世界でも、周囲の人たちから成功者あるいは一流のキャリアの持ち主と評価される人は、おしなべて自分に厳しい人ばかりな印象がありますよね。

たしかに、キャリアを積み重ねて成功するには、自分に任された仕事を責任をもって完遂していく必要がありますから、自分に厳しくなければなりません。しかしながら、成功するために常に自分に厳しくなければならないかというと、実はそうでもないらしいのです。近年の研究報告によると、自分に厳しくしつつも自分に思いやりを持つことが、より成功につながりやすいのだそうです。

そこで今回は、私達の人生をより成功へと導くために、自分に厳しい人の性格的な特徴、自分に思いやりを持つことの効果などについて、ご紹介したいと思いますので参考にしていただければ幸いです。

自分に厳しい人とは?

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そもそも自分に厳しい人とは、どのような人のことを言うのでしょうか?自分に厳しい、あるいは自分に甘いといった評価は、評価する人によって大きな差が生じる可能性があります。

そこで、まずは自分に厳しい人の定義について、考えてみたいと思います。

「厳しい」の意味

まず「厳しい」という言葉の意味について、複数の国語辞典をあたってみると、概ね次のような意味を有する形容詞であることが分かります。

  • 厳格または厳重なさま。少しのゆるみすら許さないさま。(例:厳しい態度)
  • 困難で大変なさま。(例:生活が厳しい)
  • 自然現象などの程度が激しく険しいさま。(例:寒さが厳しい)
  • 物事が緊迫あるいは緊張しているさま。(例:厳しい情勢)

自分に厳しい人とは?

前述のような「厳しい」という言葉の意味からすると、自分に厳しい人とは、自分自身に対して厳格であり、少しのゆるみすら許さない人のことだと言えるでしょう。

つまり、自分に厳しい人は、仕事やスポーツなど何事に対しても、自分が実行すると決めたことについて、簡単に妥協することなくやり遂げようとする人のことを言うのです。ですから、自分に厳しい人を、より端的に表現すれば、何事に対してもストイック人だと言えるかもしれません。

自分に厳しい人の性格的な特徴

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それでは、このような自分に厳しい人の定義を踏まえて、自分に厳しい人と周りから評価される人には、どのような性格的な特徴や共通する心理的な傾向があるのでしょうか?

そこで、自分に厳しい人の性格的・心理的な特徴について、ご紹介したいと思います。

理想が高くて完璧主義

自分に厳しい人の性格的な特徴の一つとして、理想が高くて完璧主義な傾向があることが挙げられます。

そもそも人間は何の理由もなく、自分に厳しくすることは難しいでしょう。自分に厳しくできるのは、自分が叶えたい夢や目標あるいは理想とする人や自分が思い描く理想像が心中にあって、それらに近づきたいと考えるからです。目標や理想像が明確だからこそ、自分自身に足りない部分を伸ばそうと努力をし続けることができるのです。

また、目標や理想像が明確に定まっているために、時には自分のミスや失敗で自分自身に怒りや不満などの気持ちを表すこともありますが、基本的にはミスや失敗の改善に妥協をすることなく、理想である完璧な姿を追い求めようとします。

向上心が尽きない

自分に厳しい人に共通する性格的な傾向として、向上心が尽きることがないことも挙げられるでしょう。

前述のように目標や理想像があっても向上心が無ければ、目標や理想像へと進む途中で心が折れて妥協してしまうでしょう。多くの人は、自分で目標や理想像を掲げて物事を始めても、途中で向上心が尽きてしまい、投げ出してしまいがちです。

しかしながら、自分に厳しい人は目標や理想像を掲げて物事を始めても、途中で向上心が尽きることが無いからこそ、目標や理想像に向けて邁進できるのですね。

真面目で責任感が強い

自分に厳しい人に共通する性格的な傾向の一つには、真面目で責任感が強いタイプの人も挙げることができるでしょう。

このような真面目で責任感が強いタイプの人は、理想が高く向上心が尽きないタイプの人とは異なるタイプの自分に厳しい人であり、組織内で自分が任された仕事を期限内に妥協せず完璧にやり遂げます。

それゆえ、このタイプの人は、上司や部下といった組織内のあらゆる人間関係で信頼されており、本人も信頼されることで自己満足や達成感を得ているのです。というのも、真面目で責任感が強いタイプの人は、その深層心理において、他人である相手からの信頼や信用を裏切ることを極度に恐れているからです。

そのため、このタイプの人は職場では自分に厳しく仕事を真面目にこなしていても、職場を離れると案外自分にだらしなかったりすることもあるようです。

自分だけでなく他者にも厳しい

自分に厳しい人に見られる心理的な傾向として、自分だけでなく他人・他者にも厳しくなりがちであることが挙げられるでしょう。

もちろん自分に厳しい人が全て他者にも厳しいわけではなく、自分に厳しくする大変さを理解するからこそ他人には優しく行動する人も存在します。

しかしながら、自分に厳しい人の多くが、得てして他人にも厳しい態度で臨んでしまう傾向があるのです。というのも、自分に厳しい人は自分に厳しくすることによって成功体験を積み上げ、その成功体験が自信やプライドの源になっているからです。つまり、自分に厳しい人は、どうしても自分の基準で他者の言動をチェックしてしまい、自分に甘い人の行動や考え方が、まるで子供の都合の良い言い訳のように感じられてしまいます。そして、イライラや怒りの感情を誘発させられて、自分に厳しい人は他者への言い方がきつくなったりするなど、他人に厳しい態度につながってしまうのですね。

例えば、恋人同士の男性と女性の関係性において、自分に厳しく体を鍛えている男性が恋人の女性のふくよかさを、女性の甘さだと捉えてスタイルを良く保つように強く迫るようなケースです。

規律を遵守する

自分に厳しい人に見られる心理的な傾向の一つに、規律を重視して、しっかりと規律を遵守しようとする姿勢が強いことも挙げられるでしょう。

自分に厳しいということは、他人がやらない大変なことを自分に課して実行することだと言えます。言い換えれば、他人には無い自分独自のルールや規律を守ることこそが、自分に厳しくすることだとも言えます。そのため、自分に厳しい人は、自分で決めたルールや規律を非常に重要視する傾向があり、それに伴い一社会人として守らなければならない法律や会社などの所属組織の就業規則などについても、しっかりと認識して遵守しようとするのです。

このような規律を守ろうとする人間性から、自分に厳しい人は周囲の人から正義感の強い人だと思われる傾向もあるようです。ただし、一方で周囲の人から頭が固く融通が利かないと思われることもあるようです。

自分に思いやりを持つことの効果

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このように自分に厳しい人には、様々な性格的な特徴や共通する心理的な傾向が存在します。だからこそ自分に厳しい人は、他の人よりも成功に近づきやすいのでしょう。

しかしながら、成功するために常に自分に厳しくなければならないかというと実はそうでもなく、スタンフォード大学のエマ・セッパラ博士の研究報告によると、自分に思いやりを持つことも必要だと言うのです。そこで、自分に思いやりを持つことの効果について、ご紹介したいと思います。

自己批判はストレスにつながる

自分に厳しくすることは、前述したように高い理想を掲げて完璧主義に陥る傾向があります。そして、完璧主義に陥ると、自分のちょっとしたミスや失敗も許すことができなくなるなど自己批判につながります。

頻繁に自己批判をしていると、自分自身のミスや失敗を受け入れることができなくなったり、劣等感や無力感を感じて気分が落ち込んだ状態になったりしがちです。このような状態は、精神的ストレスにつながり、ネガティブな考え方や失敗の連鎖を引き寄せてしまいます。つまり、ストレスやネガティブ思考は、成功への意欲や向上心を奪いかねないのです。

自分への思いやりとは?

エマ・セッパラ博士による「自分への思いやり」とは、単に自分を甘やかすことではなく、ミスや失敗をした自分自身を受け入れたり、自分の欠点を素直に認めることができ、自己批判をしないことです。

つまり、自分のミスや失敗あるいは自分の欠点などについてネガティブに捉えず、むしろ自分の失敗・ミス・欠点なども自分の人生の一部だと捉えて、それらを改善すれば更に成長できるチャンスだとポジティブに考えることが、自分への思いやりなのです。

自分に思いやりを持つことの効果

自分に思いやりを持つことは、精神的なストレスの軽減につながるとされます。精神的ストレスが軽減されれば、ネガティブ思考による負の連鎖も防ぐことができますし、また、ストレスが原因となって引き起こされる心身の不調も予防することができるでしょう。

そして、なによりも成功への意欲や向上心が尽きることがなく、より成功へと近づきやすくなるのです。

まとめ

いかがでしたか?自分に厳しい人の性格的な特徴、自分に思いやりを持つことの効果などについて、ご理解いただけたでしょうか?

たしかに、何事においても成功者と評価されるためには、自分に厳しくなければならないことは確かでしょう。しかも、自分に厳しいことは、勤勉さや責任感などのイメージと重なる部分があり、社会一般的にも美徳とされています。

しかしながら、だからといって常に自分に厳しくなければならないかというと、決してそうではないのです。自分に厳しくあることも必要ですが、自分のミスや失敗あるいは自分の欠点など受け入れるといった自分への思いやりを持つことが、より成功への近道になるのですね。

このように自分に厳しくありつつも、自分のミス・失敗・欠点などについて大らかに捉えて改善のチャンスとポジティブにいることこそが大切なのですね。

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