破水の見分け方を知っておこう!似ている症状や対処方法を紹介!

あれ?ひょっとしたら破水かも?妊娠から出産まで、妊婦さんにとってはものすごくドラマティックでドキドキが止まらない毎日です。

破水というのは出産直前の一番の体の変化になります。破水から出産が始まる場合は、出産までの時間が短くて焦ってしまいがちです。特に初めての出産ならば妊娠後期は初めてのことになりますから「破水したらどうしよう」と不安に感じる妊婦さんは実は少なくありません。

でもご心配はいりません。破水は妊娠された方が経験する『ふつう』の事なのです。破水時の行動をしっかりイメージしておくためにも頭の中に入れておきましょう。

破水って何?

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その前に、破水について少し解説いたします。

破水とは?

赤ちゃんがママのお腹の中にできた時、子宮の中には卵膜という膜が出来上がり、その中に羊水と赤ちゃんが入った状態になります。赤ちゃんはぷかぷかと羊水の中に浮かぶ形になり、ママのお腹でゆったりと37週から41週ほど育っていくのです。

この卵膜が破れることが『破水』と呼ばれることなのです。卵膜が破れると赤ちゃんの周りにあった羊水が出てきます。7〜8割の方は陣痛が起きた後で子宮口が10cmに開く『全開』という状態に破水が起こります。

その他、陣痛の前に破水が起こる前期破水や子宮口が最大になる前に破水が起こる早期破水、子宮口の上部の方が破れる高位破水などがあります。前期破水や早期破水が起きてもご安心ください。これらが起こったからと言って異常というわけではないのです。

破水が起きる可能性があるのはいつ?

37〜41週の正産期ならいつ破水が起きてもおかしくありません。しかし、重いものを持った時や卵膜に直接物理的な接触があった時、赤ちゃんの胎動が激しすぎた時、卵膜の炎症が起きた時や高齢出産時に37週になる前に、破水が起こることもあります。

この場合は早めに病院に行った方がいいと言えます。羊水が少なくなると赤ちゃんが溺れてしまいます。また、卵膜が破れたことで赤ちゃんが感染症になるリスクが高まります。ただ、破水後すぐに羊水がなくなるというわけではありません。あわてず騒がず落ち着いてまずは病院に連絡して病院に向かって下さい。

破水とよく似た現象の見分け方その違い

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では、その破水とはいったいどういう事でしょうか。破水に似たものと一緒にご説明いたします。

尿漏れ

良くあるのは尿漏れです。笑ったり、くしゃみなどお腹に力を入れたりしたときに出てきます。

おしっこでなので、当然のことながらおしっこ特有のにおいがあり少し黄色がかっています。自分の意思で止められるのが特徴です。

おりもの

その他にあり得るのがおりものです。酸っぱいにおいがすることが多く透明や半透明、卵白っぽい白色や黄色、茶色を呈することもあります。

サラサラの水のようなものから粘り気のあるゼリー状の液体です。

おしるし

妊娠時に起こり得るもので、もう一つ目立つ現象が臨月のおしるしです。これは、あと数日から1週間で陣痛が始まるサインです。出産が近づいてくると子宮口が開き始めます。そうすると子宮がだんだんと収縮しはじめ、赤ちゃんを包んでいる卵膜が剥がれます。

その時に出血が起こり、おりものと混ざって外に出てきます。おりものに血の跡である薄いピンクあるいは茶色のものが入っています。必ずしもおしるしが出てくるというものではなく、出ないからと言って異常を心配しなくても大丈夫です。

一説によれば妊婦さんの半分ぐらいは、おしるしが無いまま陣痛が始まると言われています。

破水

一方、破水は安静時にもじわじわ出てきてしまい、力を入れても入れなくても少しずつ水分が出てきてしまいます。自分の意思では止められません。

無臭の場合も臭いがある場合もありますので、臭いの違いでわかりにくいと言えます。無臭か生臭いにおいがあるとも言われていますが、個人差があります。色は透明で黄緑色や黄色をしていることが多いです。

もし破水が始まったら?

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破水が始まった時に、どうすれば良いか知っておきましょう。

事前に準備をしておくことが大事

まず、できましたら破水が始まる前に準備をしておきましょう。防水シーツやペットシーツ、バスタオルを数枚と夜用ナプキンをすぐに目につくところにおいておきましょう。破水が始まってから準備をし始めると、どうしても慌ててしまう事になってしまいます。

破水が始まったといっても急ぐ必要はありません。1回の破水で羊水が全部出てしまうとか、赤ちゃんが危険な状態になるというわけではありません。急な破水で大量に出てくると非常に慌ててしまうかもしれません。わかっていても、実際に起こるとびっくりしてしまうのが人間というものです。

しかし、絶対に落ち着いてください。あわてず急がずに落ち着いて赤ちゃんと会うための心準備と支度を整えましょう。

注意点

お風呂に入ったりシャワーを浴びたりすることは避けて下さい。破水が起きているという事は卵膜に穴が開いているという事なのです。

赤ちゃんは今まで細菌やウイルスがほとんどない状態で過ごしてきました。破水は外の世界との初めての接触となります。羊水があるうちは、ほとんど細菌やウイルスとの接触はありませんが、お風呂に入ったりシャワーを浴びたりすることで接触してしまうかもしれません。赤ちゃんが感染症にかかるリスクを減らすためにも、お風呂やシャワーは避けておきましょう。

破水が始まったら病院へまず連絡しておきましょう。的確な指示を出してくださいます。そして、病院へ速やかにしかし落ち着いて行きましょう。徒歩や電車は避けた方が無難です。羊水がどんどん出て行ってしまうからです。また、周りの方にも迷惑をかけないとも限りません。

どなたかの運転かタクシーで病院に向かいましょう。漏れている羊水の量が少ないのであれば夜用ナプキンを使って、座席に防水シートかペットシーツを敷いた上にバスタオルを重ねれば安心です。羊水の量が多いのであれば、防水シートかペットシーツの上に多めのバスタオルを載せて行きましょう。

病院についてしまえばあとは、あとはお医者さんに任せて大丈夫です。37週を過ぎていれば出産の準備に入ります。37週前でしたら、できる限り長く赤ちゃんをママのおなかで成長させるため少々入院となります。もちろん、だからと言って心配することはありません。

逆子の場合に注意!

この破水の時に気を付けなければいけないのが逆子だった時です。通常は頭を下にして頭から生まれてきます。卵膜が破れた時に頭が蓋となって羊水の漏れが少なくなるのです。

しかし、逆子だった場合は話が変わってしまいます。足が下に来るので羊水の漏れを蓋するものがありません。時と場合によっては足が裂け目を広げることもあります。逆子とわかっていらっしゃるのであれば、先に病院に行く支度や入院の支度、タクシーを呼び寄せられるように準備を整えておき、前もってすぐに病院に行けるようにしておきましょう。

もちろん、いずれの場合も焦る必要もあわてる必要もありません。何しろ落ち着き来る赤ちゃんとの出会いの瞬間までゆったりとした気分で待ちましょう。

まとめ

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破水はママになるための一つの経験であり、必ず通る道です。不安なこともあるでしょうが乗り越えられるものです。目につきやすい現象であり、普段の生活からは考えられない事なので不安になられる気持ちはよくわかります。

でも、大丈夫です。昔から人間がしてきた生活の一部なのです。赤ちゃんに会えるあともう少しの時間で合うために必要なことだと思って下さい。元気な赤ちゃんともうすぐ会えますよ。落ち着いて破水を過ごすためにもしっかりと準備を行ってイメージトレーニングをして、周りの人にも手助けしてもらえるように情報をしっかりと共有してくださいね。

  
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