お腹も大きくなってきて、いよいよ赤ちゃんとご対面も近い…のに、我慢出来ない程、ものすごく毎日が眠いってことがよくあります。いままではそんなことがなかったのに…と不安に感じる方も多いかもしれませんが、心配しなくても大丈夫です。
今回は臨月と眠気の関係についてご説明しましょう。
臨月とは?
臨月とはどういう状態なのかご紹介しましょう。
臨月ってどんなふうになるの?いつから?
出産の為、骨盤の中に赤ちゃんが下がってきて、いよいよ生まれる体勢になってきます。そして今まではそんなに大きくなかったお腹も人も急に大きくなってきます。そのために、足の付け根や恥骨を圧迫して痛みを感じることがあるようです。
臨月とはだいたい36週から40週ごろをいいます。この頃になるといつ生まれても大丈夫な時期です。お産の始まる兆候が現れてきますので、おしるしなど、自身でも確認できる事もあるでしょう。破水が起きた場合はあわてずに病院に連絡し、お医者さまの指示に従いましょう。
臨月に入ると胎動は?
いよいよ出産が近いということで、赤ちゃんが下がってきてママの骨盤に納まってきているために、胎動は感じないと思っている方が多いようですが、赤ちゃんは動いています。ただ、今まで感じていた胎動があまり感じなくなって不安だという方もおられるようです。
そしてママが眠いのは赤ちゃんの体調が良くないためでは?と心配にされるママもいますが、眠いのは赤ちゃんの体調とは関係ないので、安心してください。ただ、明らかに前日までとは違うという異変を感じた際は、お医者さまに相談し指示に従いましょう。
臨月になるとどうして眠くなるの?
よく言われるのが、臨月に入ってから特に睡魔に襲われることが多くなった…ということです。理由はいくつか説があるので、ご紹介しましょう。
食欲不振
臨月になるとお腹の中で赤ちゃんが大きくなっていく為に、胃まで圧迫され胃散が逆流というつらい思いをする事もあります。そういう状況の為、食欲不振になってしまい熟睡できない要因のひとつと言われています。
ただ出産後には自然と治まるので安心して下さい。
体力の消耗
いろいろとお聞きしてお分かりかと思いますが、とにかく臨月になるとお腹が重くなっています。赤ちゃんと羊水等々で5キロほどの重さのものを抱えて行動しているのです。その大きさが心臓や肺に負担を欠けているため、いつも以上に疲れやすく体力を消耗してしまい疲れがちになっています。
そしてお腹の中に命を宿ってから、今までとは違った状態で9ヶ月過ごしてきました。その上でもう一回り大きくなったお腹で生活をしなくてはなりません。そしてお腹の中で赤ちゃんが日々大きくなり、その維持のために出産直前まで、ママはずっと栄養を送り続けているので、疲れきっている為に、身体が睡眠を要求しているのです。
ホルモンバランス
出産が近くなると身体がその準備を始めます。その際、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが出産直前まで増えつづけます。このエストロゲンというホルモンには眠りを妨げる働きがあるのですが、臨月になるとこのホルモンの分泌が多くなる為に熟睡できなくなるのです。
9ヶ月まではお腹はそんなに大きくなくても、エストロゲンの分泌で赤ちゃんがお腹の中でより成長するのですが、このホルモンが眠気を妨げるので、ついつい浅い眠りになり睡眠時間が細切れになってしまい、昼間に睡魔が襲ってくるという悪循環になっています。
そしてお腹がより大きくなっている為に寝返りも難しく、膀胱を圧迫する為トイレの回数も増えて熟睡できない環境になっています。
ただこのエストロゲンは女性が美しくなる為のホルモンとも言われています。艶やハリのある肌を保ち女性らしいラインを作るためにも必要なものです。そして精神面でも穏やかになる作用もあるのだとか。出産近い女性が美しく見えるのはそういうことでもあるんですね。
気持ちのゆとり
今までほぼ10ヶ月間、体内に生命を宿って、自分なりに赤ちゃんを守り、体調に気を使ったりと過ごしてきました。
それが後少しで赤ちゃんと対面!ということで、気持ちにゆとりが出来てホッとして眠気を感じやすくなっているという説もあります。
出産後の予行練習
赤ちゃんが生まれたら夜中に何度も起きて授乳しないといけません。夜泣きもありますし、3時間ごとに起きなくてはいけないのですが、いきなりだと身体がもちません。その為に出産前から眠りを浅くして予行練習をしているのだという説もあります。
確かにママは授乳の為に頑張れるけれど、パパは起きれない!ってことをよく聞きますね。それはママは出産前からの細切れの睡眠に慣れている為とも言われています。
上記のようないくつかの理由のために日中も眠気を感じることが多くなってくるといわれています。
対処方法は?
臨月に眠気を感じた際の対処方法を紹介します。
食事をしっかり摂りましょう
体力の衰えをカバーするためにはやはり、食事は大切です。
たくさん食べれないという声もありますが、小分けするかたちでもいいので、しっかりと栄養を摂りましょう。そのほうが胃が圧迫されていても影響が少なく、ママも楽しく食事をすることができるでしょう。その食事も消化・吸収のよいものを選ぶといいでしょう。
ただ、脂肪が増えすぎると産道が狭くなり、出産時に赤ちゃんに負担がかかってしまいますので、気をつけましょう。食後にすぐに横になると胃が逆流しますので、30分から1時間くらいは腰掛けた状態でリラックスして過ごすといいでしょう。
眠気をなくすためにとカフェインが含まれる飲み物をと思いがちですが、赤ちゃんの為に出産までは控えましょう。妊婦とカフェインについては、妊娠中のカフェインの影響を紹介!摂取していい量は?の記事を参考にしてください!
軽い運動をしてみましょう
体力をつけるという意味で、出来るのならば軽く運動してみましょう。あくまでもできる範囲でです。
お散歩をしたり、家事したり、安産にもつながるスクワットをしたりするのもいいかもしれません。初産の人は赤ちゃんが下がってこないことが多く、出産が遅れがちになるようです。そうなると出産時にママの身体に負担がかかってしまいます。そうならない為にも、眠気予防も兼ねて運動し、お腹に張りを起こすこともいいでしょう。四つん這いになっての雑巾がけは、いい運動になるそうです。
お散歩や外出する時は自宅から離れないように気をつけましょう。いつ破水してもおかしくないので、そうなった時の準備もしておくと安心できますね。
運動などで血行を良くすることで、むくみやだるさも少なくなり、眠気も気にならなくなるようです。ただ闇雲に運動せずにお医者さまの指示に従って下さいましょう。
どうしても我慢できなければ…
そして、どうしても眠気が我慢できなければ寝てしまっていいのです。
パートナーやご家族にも理解していただき、眠たいときには思い切って寝てしまいましょう。
お昼寝を少しずつとってみたり、夜も早めに寝てしまってもいいでしょう。
お昼寝する際は、長く寝るとかえって夜に眠れなくなったりするので、ソファに座ったままでという姿勢がいいかもしれません。30分くらいで少しづつ睡眠をとるというのがオススメです。
まとめ
臨月はどうしたって眠くなるものなのです。一番は不安になり過ぎないようにする事が大切です。お昼寝をする、栄養をしっかり摂る、軽い運動をする、気分転換をするなど、ご自身にあった方法で過ごしましょう。
「眠いのは仕方のないこと」と割り切ってしまえば、少しは辛い事が我慢できるかもしれません。赤ちゃんとのご対面までもう少しです。出産グッズを用意するなど気分転換したり、リラックスして過ごしましょう。
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