毒母の特徴や子供への悪影響を知ろう!暴力的な人が多い?

「毒母(どくはは)」という言葉、最近よく見聞きしませんか?「毒母」とは、「毒親(どくおや)」の一形態であり、ネグレクト(育児放棄)や児童虐待あるいは子供への過干渉などによって、自分の子供に対して「毒」のような悪影響を及ぼす母親のことです。

このような「毒母」の意味からすると、毒母について自己主張が激しく高圧的・攻撃的な性格の人物像を思い浮かべがちですが、実際には一見すると穏やかで優しく理想的な母親に見える人の中にも毒母は存在するのです。

そこで今回は、「毒母」の意味を再確認した上で、毒母による子供への悪影響の内容、毒母に多く見られる傾向や特徴について、ご紹介したいと思いますので参考にしていただければ幸いです。

「毒母」の意味

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たしかに近年になって「毒母」という言葉を見聞きする機会が増えていますし、カウンセラーなどの専門家に相談する相談者も増えているようです。

とはいえ、そもそも「毒母」とは、どのような意味を有する言葉なのでしょうか?そこで、まずは「毒母」という言葉の意味や由来について、再確認しておきたいと思います。

「毒母」の意味

「毒母(どくはは)」とは、「毒親(どくおや)」の一形態です。そして、「毒親」とは、ネグレクト(育児放棄)や児童虐待、あるいは子供への過干渉などによって、自分の子供に対して「毒」のような悪影響を及ぼす親のことを言います。

そして、その毒親が女性である母親の場合を「毒母」と呼び、同様に「毒ママ(どくまま)」や「鬼母(おにはは・きぼ)」とも呼ばれることがあります。また、毒親が男性である父親の場合は「毒父(どくちち)」と呼ばれ、「毒パパ(どくぱぱ)」や「鬼父(おにちち・きふ)」と呼ばれることもあります。

「毒親」や「毒母」という言葉の由来

「毒親」という言葉・概念は、スーザン・フォワードというアメリカの精神医学者が著した「Toxic Parents(毒になる親)」から生まれたとされています。toxicは「有毒な・有害な」という意味の形容詞です。

「Toxic Parents(毒になる親)」は1989年にアメリカで出版され、1999年に日本で翻訳版が出版されています。そして、近年になって「毒親」や「毒母」という言葉が注目されるようになった直接的なきっかけは、2008年に刊行された臨床心理士・信田さよ子著作の「母が重くてたまらない‐墓守娘の嘆き」だと言われています。

「毒母」の問題点

「毒母」は、前述のようにネグレクト(育児放棄)や児童虐待、あるいは子供への過干渉などによって、自分の子供に悪影響を及ぼす母親のことです。

ネグレクトや児童虐待は毒母の典型例と言えますが、子供に対する過干渉も毒母となり得るのです。例えば、子供を自分の分身と捉えて子供の人格を無視して過度にコントロールして私物化したり、子供を精神的に支配して時に夫婦生活の不満をぶつける対象とするケースなどがあります。

特に問題なのは、母親と娘たちの関係性です。もちろん母親と息子たちの関係でも毒母は成立し得るのですが、母親と娘たちの関係においては同性であるが故に、母親の干渉が細部にまで及びやすいのです。そして、娘を過度にコントロールしようとする母親は、外見からは娘の世話に熱心な愛情深い母親にしか見えませんから、ネグレクトや虐待と異なり周囲には子どもの苦しみが理解されません。

加えて、子どもが息苦しさを感じても、「母性」という言葉の存在によって毒母の行動を責めることができない、という問題点もあります。

毒母による子供への悪影響の内容

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このような毒母や毒親の存在は、被害者である子供に精神的負担を強いることになります。それでは、母親が前述のような毒母になった場合、その子供にはどのような悪影響が生じるのでしょうか?

そこで、毒母による子供への悪影響の内容について、具体的に紹介したいと思います。

アダルトチルドレン

毒母による子供への悪影響として、真っ先に挙げられるのは子供がアダルトチルドレンになってしまう可能性があることでしょう。

アダルトチルドレンとは?

アダルトチルドレンとは、幼少期に機能不全家庭で育つことにより、大人になって以降もなおトラウマや精神的な傷を抱える状態、あるいはそのような状態にある人のことです。

そして、機能不全家庭とは、子供の健全な成長の土台となる最小の共同体・人間関係である家庭が、何らかの理由で本来果たすべき家庭の役割を果たせていない家庭のことを言います。例えば、親による虐待や抑圧、夫婦関係が悪い、親がアルコール依存症、親の過保護や過干渉といった場合が、機能不全家庭に該当します。

このような機能不全家庭で育ったアダルトチルドレンは、健全で安定した精神が育まれないので社会性を獲得できず、人間関係を上手く構築することができなくなる傾向があります。

ちなみに、アダルトチルドレンは病名ではありません。ただし、アダルトチルドレンとなる人の中には、うつ病・摂食障害・社交不安障害などの精神疾患を患う人が少なくありません。

他者への攻撃性が現れる可能性

母親によるネグレクトや虐待があるケースでは、子供がアダルトチルドレンとなって、他者への攻撃性が現れる可能性があります。

ネグレクトや虐待がある家庭では、家族は子供にとって安全な存在ではなく、親から注がれる愛情も不足します。その結果として健全な精神が育まれず、何かのきっかけですぐにキレたり、反抗的言動や破壊的行動をとってしまう傾向があります。また、社会性や物事の善悪を学ぶ機会も少ないので、罪悪感という感情を理解できず、犯罪に手を染めやすくなる可能性もあります。

このように毒母による子供への悪影響の一つとして、他者への攻撃性が現れる可能性があるのです。

いい子症候群に陥る可能性

母親が子供を思い通りにしようとする支配型や過干渉型のケースでは、子供が「いい子症候群」に陥ってしまう可能性があります。

「いい子症候群」とは、子供が親の思い描く「良い子」でいようとするあまり、結果として自分自身の気持ちを抑制し、親の言う通りにしか行動せず、最終的に子供が主体性や自立心を失ってしまう状態のことです。

親の言う通りにしか行動せず主体性が失われると、自分自身でトラブルを回避できず、トラブルの対処法もわかりませんので、子供の人生が大変なことになります。また、他人との適切なコミュニケーションをとれず、人間関係の構築にも悪影響が生じるでしょう。

このように毒母による子供への悪影響の一つとして、「いい子症候群」に陥る可能性があるのです。

自尊心や自己肯定感が形成されにくい

母親が毒母である場合、ネグレクトや虐待にしても、過度なコントロールや過干渉にしても、子供の精神や気持ちは常に抑圧されています。

親の一挙手一投足にビクビクして怯えたり、常に親の目を気にして良い子であるように振る舞うために、子供の精神や気持ちは日常生活において休まる時がありません。当然ですが、子供も自覚の有無にかかわらず精神的なストレスを抱えます。そして、そのストレスが原因となって、他者への攻撃性が現れることもあります。

また、精神的に抑圧される環境下にいると前向きでポジティブな向上心などが育たず、子供の自己評価は高まりません。そのため、子供の自尊心は形成されにくく、自己肯定感も低い状態にとどまるため、様々な精神疾患を誘発しやすくなります。

このように毒母による子供への悪影響の一つには、自尊心や自己肯定感が形成されにくくなる可能性があるのです。

毒母に多く見られる傾向や特徴

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このように毒母が子供に与える悪影響は、実に多岐にわたります。それでは、このような子供への悪影響をもたらす毒母には、どのような傾向や特徴が見られるのでしょうか?

そこで、毒母に多く見られる傾向や特徴について、ご紹介したいと思います。

子供に対して攻撃的

毒母に多く見られる傾向の一つに、子供に対して攻撃的であることが挙げられます。

この子供に対して攻撃的というのは、手を上げるといった暴力にとどまらず、怒鳴ったり罵ったりといった言葉の暴力も含まれます。いわゆる恐怖によって子供を支配しようとする親子関係のタイプと言えるでしょう。

過保護・過干渉

毒母に多く見られる傾向の一つには、前述の子供に対する攻撃性とは逆に、子供に対して過保護で過干渉であることも挙げられます。

過保護や過干渉となる理由は、母親の生き甲斐が子供に尽くすことだったり、子供が母親本人の夢や価値観を実現する手段・方法になっていたり、と様々です。ただし、教育と称する過保護や過干渉を通じて、意識的にしろ無意識的にしろ、子供を思い通りにしようという点で共通します。

このタイプの毒母は、子供を思い通りにするために「母性」をアピールしたり、時には病気と偽って子供の同情を買う、など手段を選ばない傾向があります。

自己中心的

毒母に見られる特徴の一つとして、自己中心的で自分本位であることも挙げられるかもしれません。

このタイプの毒母は、自分の外面を自慢したり繕うことを優先して、子供の心理に無頓着になるのです。例えば、周囲の女性たちに、自分が良妻賢母であること、夫婦円満で理想的な家族像であること、などをアピールすることが毒母にとっては最優先なのです。

現実逃避

毒母に見られる特徴の一つには、何らかの理由で現実から逃避してしまい、母親であることを放棄しているケースもあります。

このタイプの毒母は、仕事の忙しさや夫の浮気などに気を取られ、子供の世話をしていても、子供の気持ちにまでは思いが至らなくなる傾向があります。

まとめ

いかがでしたか?「毒母」の意味を再確認した上で、毒母による子供への悪影響の内容、毒母に多く見られる傾向や特徴について説明してみましたが、ご理解いただけたでしょうか?

「毒母」とは、ネグレクト(育児放棄)や児童虐待、あるいは子供への過干渉などによって、自分の子供に対して「毒」のような悪影響を及ぼす母親のことです。そのため、自己主張が激しく高圧的・攻撃的なイメージも間違いではありません。しかし、周りからは穏やかで優しく理想的な母親に見える人の中にも、実は毒母が存在するのです。

「毒母」の問題は、決して他人事ではありません。ぜひ本記事をきっかけにして、あらためて「毒母」について考えていただければ幸いです。

  
  
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