赤ちゃんを出産して喜びと幸せに満ちた毎日を送っていることと思います。けれど、初めての育児ってわからないことだらけで不安もとても多いですよね。育児本やネットで色々と調べてみたり、家族や友人に相談しながら育児をする中、日に日に大きくなっていく赤ちゃんの成長は親にとってとても嬉しいものです。
元気にすくすく育ってほしいのがママの願いですが、なかなか体重が増えなくて健診でも先生に指摘されたりすると、とても不安になってしまいますよね.
そこで今回は、赤ちゃんの体重が増えない原因や対処方法について紹介していきます。
赤ちゃんの体重増加が必要なわけ
大人になると「体重増加」って嫌なことですよね。けれど、赤ちゃんはしっかりと体重を増やさなければいけません。
寝ているだけだった赤ちゃんは、生後約1年前後で歩行できるようになります。1年間で歩く事ができるようになるだけの筋肉や骨格、脳の機能などを成長させる必要があるのです。歩き始めたばかりの乳児は、転んだときにしっかりと自分の身体で衝撃を吸収できるよう、脂肪をつけておかなければいけません。そのため、体重が増えるのは成長とともにとても大事なことです。
成長曲線
赤ちゃんの体重はどんどん増えていくのが望ましいのですが、目安でいうと出生時をベースにした時、生後3ヶ月の体重は約2倍、生後12ヶ月の体重は約3倍にまで増えるのが理想で一般的とされています。
育児雑誌や母子手帳に載っている「成長曲線」も目安になります。身長や体重がグラフ化されているので、一目で順調に成長できているかどうかがわかります。
産まれてからの体重増加の目安
生後2週間あたりから赤ちゃんの体重は急速に増えていきます。
母乳やミルクを飲むのが上手になって吸う力が強くなってくればなるほど、体重も増加傾向にあります。1日あたりの平均で見るとは、
・1~3ヶ月は約25~30g
・4~6ヶ月は20~25g
・7~9ヶ月は10~20g
・10~12ヶ月は7~10g
といった所が目安になります。
あくまでも目安なのでこれよりも少し下回る、もしくは上回っていても元気そうなら大丈夫です。けれど、平均よりもほとんど体重が増えていなくて成長曲線をかなり下回っていれば、赤ちゃんのミルクや母乳の飲みが悪くなっているかもしれませんので要注意です。
体重が増えない原因って?
赤ちゃんの体重増加には個人差があります。けれど、可愛い我が子の体重がなかなか増えないとなると病気なんじゃないか、などと不安になってしまいますよね。
なぜ赤ちゃんの体重は増えないことがあるんでしょうか。それは赤ちゃんの月齢や状況によって違います。月齢別に赤ちゃんの体重増えない原因について、チェックしてみましょう。
生後1ヶ月
新生児の赤ちゃんは、成長スピードも驚くほど早く、すぐに体重も増えてきます。
生後1ヶ月頃になると、体重が約1000g増えていることも多く、1日の体重増加は約30gです。日によって差はあるのでみんながみんな生後1ヶ月に1000g増えるというわけではありません。けれど体重が増えていないと、今後の成長に影響を及ぼしてしまうのではないか、と考えてしまいますよね。
新生児の赤ちゃんの体重が増えない原因は、「上手に授乳できていないこと」が関係しています。産まれたばかりの赤ちゃんは、ママのおっぱいを飲むのも、哺乳瓶を吸うのも未経験です。一から学んでいくため、最初はなかなか上手に吸う事ができず、思うように体重が増えないことがあります。吸う力が強くなってきて授乳が上手になれば、体重も順調に増えてくるでしょう。
生後2〜4ヶ月
生後2〜4ヶ月で体重が増えない場合は、母乳やミルクが足りていないことが考えられます。
母乳やミルクが足りてないと判断するためには、おしっこの回数を注意して見てください。生後3ヶ月頃には1日に約5~6回おしっこをします。これよりも少なかったりすると、母乳やミルクが足りていないかもしれません。
3ヶ月頃になってくると産まれてすぐに比べ授乳回数が少なくなっていきます。授乳の間隔が開いていたりした時は、おっぱいやミルクの回数を増やしてあげてください。ママのおっぱいをあげているつもりでも実はほとんど出ていなくて、赤ちゃんが飲めていないこともあります。
さっきあげたのに30分したらまた泣いて……という場合はおっぱいが出ていないのかもしれません。そんな時は、母乳を補うためにミルクを与えてあげてください。
生後5〜6ヶ月以降
生後5ヶ月過ぎると離乳食が始まります。今までは母乳やミルクで補っていた栄養を、離乳食で補っていきます。
離乳食をしっかり食べられているかで体重の増え方が変化します。体重が増えていない場合は、離乳食を十分に摂取出来ておらず、栄養が足りていないという場合があるので、ミルク等で不足分の栄養を与えてあげましょう。離乳食をスタートさせたばかりはうまく食べれない赤ちゃんも多いので上手に食べれるまでは、離乳食後に母乳やミルクを与えます。
このくらいの時期から、寝返りやハイハイをしだしてどんどん運動量が増えていきます。いままでぷくぷくまん丸だった赤ちゃんが、運動量が多くなる事で少しほっそりとしてくるようになります。
そのため、離乳食をたくさん食べていても体重が今までのようにそれほど増えない場合もあるので、きちんと食べているかどうかを見極めるには、おしっこやうんちが毎日ちゃんと出ているかで確認しましょう。
それ以外の原因
・室内温度について
上記でお伝えしたそれ以外の原因も、体重が増えないということに影響している可能性があるのでご紹介します。
新生児の赤ちゃんは、室内の温度が低すぎると体重が増えないということがあるのです。室内の温度が低すぎると、赤ちゃんは体温をキープするためにたくさんのエネルギーを消費します。そうすると、授乳で摂取したエネルギーが体内に蓄積されず、消費されてしまうのです。大人も寒いと自ら身体を温めようと保護作用が働きますよね、それと同じ感覚です。
赤ちゃんにとって心地よい室内温度は、24℃前後です。春と秋は過ごしやすいですが、真夏や真冬はエアコンなどで調整して室内温度にも注意しましょう。特に、冬場は毛布や衣服などを1枚プラスするのがおすすめです。
増えない場合は病院に行かないといけないの?
産まれたグラムによっても個人差が大きいので、健診などで同じ日に産まれた赤ちゃんより小さいかもしれない……などと不安になることはありません。
成長曲線を下回っていても慌てないでください。機嫌がよくて食欲もあり、おしっこやうんちも正常であれば、まずは母乳やミルク、離乳食の量を増やして様子見てくださいね。それでもなかなか体重が増えないくて心配な時はかかりつけの小児科医や各市町村の保健センターなどにご相談ください。
ごくまれですが、病気が原因で体重が増えない場合もあります。赤ちゃんが泣き止まなかったり、著しく食欲が低下している時は、早めに病院でご相談ください。
まとめ
上記でもお伝えしましたが赤ちゃんの体重の増え方は、個人差があります。体重が増えないことはとても心配ではありますが、赤ちゃんが毎日元気に過ごせていれば問題ありません。機嫌よく、元気に笑っていれば、ひとまず心配する事はありません。ママの優しい笑顔が赤ちゃんのにとっては一番の栄養になりますので、暖かく成長を見守ってあげてください。
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