甲状腺がんの症状とは?原因や治療方法も知っておこう!

甲状腺の異常はがんにかかる率も高いといわれていますが、特に注目されたのは、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故のあと、多くの甲状腺異常が見られたということで、その放射能による影響によるものです。

現在、東北大震災の際の福島原発が放射能漏れを引き起こしたことにより、当時その近辺にいた人への異常がないか、チェックも行われているということで、ちょっと怖いことではあります。

この甲状腺がんは、通常のがんと違い、痛みや腫れ等それほど激しくはありません。また、発症していてもその症状がはっきりしないため、気がつかないこともかなりあります。

今回はその甲状腺がんについて、お伝えいたします。

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甲状腺がんとは?

癌細胞

5種類の甲状腺がん

甲状腺がんは5種類に分けられ、最も多いのが8割から9割を占める乳頭がんです。乳頭といっても乳がんとは全く関係のないものです。そのすべてにおいて自覚症状がないため、発見もしにくいことが確認されています。

そのほとんどは、甲状腺の異常から時間をかけてがんへと変化していくということが確認されています。よって、早期に発見されれば、なんら怖い病気ではありません。

遺伝性

遺伝性が認められているのは、髄様がんはというもので、親から子へは2分の1の割合で引き継がれます。この遺伝に関しては防ぎようがありません。最初の子に引き継いだから、次の子には引き継がれないという保証もありません。

ですが、早期発見により、その対処法をしっかりしていけば、発症してもそれなりの対応をしていれば問題のないことが多いようです。ただ正直この遺伝の問題に関しては、実際にどうなるかわからない、つまり子供を作ってから初めて、遺伝したかどうかがわかるということが実情です。

転移性

乳頭がんは遠方転移として、肺や骨に移転する可能性があります。ただ、必ずという訳ではありません。その危険性は非常に高いため、これらのがんが治癒してもその経過を見守る必要があります。おそらく最低でも5年、場合によっては10年ということもあるかと思います。

これは医師がその期間を指定することもありますが、自分で判断することもいいかと思います。ご自信の判断で、15年必要とあれば、1年に一度程度でいいので、検査をすることをお勧めします。

良性のしこり

甲状腺にしこりがある場合で良性か悪性か判断するわけですが、良性にも4種類あります。腺腫様結節、プランマー病、甲状腺嚢胞、濾胞腺腫です。そのほとんどがしこりとして確認されるもので、組織を検査し判断します。

しこりも発見したと思ったらすぐに消えてしまうこともあり、それが特徴の一つでもあります。これらもまた、原因ははっきりとしていません。

診断方法

血液検査、超音波検査、細胞の組織から判断をします。良性のしこりなどがある場合は、その区別がしづらいので、組織の検査ということになります。

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甲状腺がんの種類と症状

喉仏

乳頭がん

乳頭がんといっても乳がんとは違い、女性に多く見られ、甲状腺がんのほぼ9割がこのがんに分類されます。このがんの細胞の形が乳頭状をしていることから、この名前がついています。がんとは言ってもその進行は非常に遅く、そのほとんどが治癒いたします。

痛みなどはなく、のどぼとけの辺りにしこりを感じることがあります。症状としてはそれぐらいで、ほとんど自覚症状もありません。

まれに未分化がんとなり、悪性のがんとなるケースがあります。この場合は非常に危険ですので、検査等は怠らないようにすることが望ましいかと思われます。

また、この乳頭がんは家族内にかかる率がかなり高いといわれています。医師の診断を家族で行うようにすすめられることがあります。

濾胞(ろほう)がん

あまり多くはないとの報告があります。全体ではおそらく4~5%程度で、高齢者に多く見られる甲状腺がんです。まったく痛みもなく、ゆっくりと進行します。乳頭がんとは非常に区別が難しく、また、悪性と良性の区別も難しいこということです。

この濾胞がんは転移しやすく、特に他の臓器への転移を警戒しながらの治療を心がけることが必要です。

髄様(ずいよう)がん

カルシウムを調整する細胞ががんとなってしまうものです。こちらにかかる人もそう多くはないようで、おそらく全体の1~2%ぐらいかと思われます。罹病する三分の一の患者は、遺伝からのものと判明しています。

血縁者にも同様の遺伝がないかの検査をすることがいいでしょう。これが、早々に解かれば、今は症状がなくても、早期の治療を受けることができるからです。

このがんは進行が非常に早く、他の臓器やリンパ節への転移を起こしやすいがんです。

未分化がん

がんの細胞が未成熟のため、その細胞の増える速度が速く、そのため病気自体の悪性度も高く進行も早いのが特徴です。

高齢者に多く発症し、かなりの確率で転移します。もともとは同じ甲状腺がんである濾胞がんや乳頭がんを患っていて、それが未分化がんに転化したものといわれています。

一般的な乳頭がんの症状とは別に、血痰が出たリや飲み込みにくさを感じたり、首や喉の痛みも起こります。この痛みは他の甲状腺がんではほとんど感じません。

また、転移した後に実は甲状腺がんだった、ということがまれにあります。つまりこの場合、がんが発見されて時に元はどこなのかと原因を追求したところ、そこで始めて甲状腺がんを患っていたということに気づいたということです。それほど甲状腺がんは発見しにくいものでもあります。

悪性リンパ腫

甲状腺の腫れが出ますが、その他に声がかすれます。他に腫れる場所として、首と脇の下、足の付け根などがあります。声のかすれだけでは判断もできませんが、それに付け加え、上記の腫れがあるようでしたら、医師の診断を速やかに受けることです。

主に60歳代以上の女性の多く見られ、甲状腺が増大し、呼吸困難になることもあるようです。そしてこの悪性リンパ腫は文字通り悪性なので、進行も早く慎重に対処しないと命にかかわります。

ただ、化学療法や放射線による治療でかなりの効果を期待できます。多少の副作用はありますが、これらの治療法で対処することが望ましいかと思われます。もともとは橋本病という慢性の甲状腺炎をもっている人がかかりやすいとの報告があります。

詳しくは、悪性リンパ腫の生存率って?種類や症状、再発の可能性についてを参考にしてください。

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甲状腺がんの原因

薬0

遺伝

甲状腺がんの全てが遺伝によるものではありません。髄様がんだけが今のところ遺伝によるといわれています。こちらについては、先にも書いたように、原因としてかなりの率で遺伝します。

放射線の被曝

今は福島原発での放射能漏れが気になるところです。実際問題、この影響というのは何年も経たないと、どう影響があるのかわからないことです。ですが、チェルノブイリの原発事故の後は白血病の患者が増えたという報告もあり、それこそ広島と長崎の原爆の放射能を浴びた人は、白血病にかかった人が多いということからもわかるように、被爆がよくないことは一目瞭然です。

ある専門家から言わせると、健康診断のレントゲンでさえ、あまり取らないようにしたほうがいいというぐらいです。これも立派な被爆なのです。少なくとも、毎年はしない方がいいとのことです。そういう意味でも被爆については注意を要することかと思われます。

ヨード不足

ヨードはおもに海藻類に入っていて、ホルモンを分泌する為の材料となります。これが不足するために甲状腺がんになるということが解っています。

このヨードが不足するとかかる甲状腺がんは悪性のものが多いのですが、かかる率は1%~3%程度の低さとのことです。もともと日本は海に囲まれ、海藻類は豊富にとれるので、悪性のがんにはなりにくいということです。

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甲状腺がんの治療法

医師の診断

手術

がんにかかっている部分を手術により摘出する治療法です。甲状腺はちょうど蝶々のような形をしており、その片方ががんにかかった場合は、片方のみを摘出することで対応します。

また、甲状腺から転移したがんが発見された場合は、その病巣も摘出することになります。一般的にがんの転移を防いだり、治療法としてはこの摘出手術が一般的に取られる治療法です。

化学療法

抗がん剤を使用し、がんの細胞を破壊したり、がん細胞が増えるのを抑えたりするための治療法です。全身に効果がある方法ですが、抗がん剤はいい細胞も攻撃する傾向にあるため、免疫力の低い人や体力があまりない人には向かない療法です。

また、副作用もかなりあり、全身の毛が抜けたり嘔吐感、脱力感などいろいろな症状がでます。

免疫細胞療法

近年注目されている治療法であり、本人の体外で細胞を増やし、一定のタイミングで本人の身体に戻すという治療法です。元々は本人の細胞でもあるため、拒絶反応も起こしにくく、また副作用も起きません。

さらに転移の対応にも適しており、非常に効果が期待されています。ただ費用が高額になることがデメリットではあります。

放射線療法

患部に放射線を照射してがん細胞を縮小させたり、死滅させます。患部そのものに照射するので、効率的であり、高齢者などの体力のない人にも、適応できる治療法です。

陽子線治療

放射線は、患部に照射しても他のいい部分にも悪影響がでます。つまりいい細胞も死滅する可能性もあります。ですが、この陽子線治療法は、患部だけを照射することができて、正常な細胞には悪影響を与えず、人体への負担が非常に少ない治療法です。

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まとめ

いかがでしたか。あまり例がないがんではありますが、それほど深刻にならないがんですので、対処法さえ間違えなければ、完治する病気です。

甲状腺がんにならないために、以下のことに注意しましょう。

  • のどの異物感
  • 声のかすれ
  • 触ると腫れている
  • 親や親戚に甲状腺異常の人がいる

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